多摩センター:田中康夫街頭演説 2016年06月25日


 

 

多摩センターの皆さまパルテノン通りご通行の皆さますいません。大幅に遅刻したのはですね、私が先ほど町田の駅前で街頭演説を致しまして、ここへ直接来るんではなく、欲張りなもんですからなんと多摩境のですねコストコの前を通って、それから南大沢のアウトレットをぐるりと一周をしてきたものですからちょっと遅れてしまいました申し訳ありません。こんにちは。可愛らしいトイプードルをお飼いの皆さま、家にもトイプードルのロッタという犬がおりますけれども。

 

今日はですね、東京選挙区から立候補を致した私でございます。今まだチラシをお持ちでない方、是非わたしどものブルーのポロシャツを着たものがお配りをしております。どうぞ是非お受け取り下さいませ。こちらに7つの約束、公約が書いてございます。最初の2つは乳幼児の保育や高齢者の介護の話です。皆さん先日ですね、杉並区で保育所の建物の敷地が無いので公園を半分潰して保育所にするというニュースをやっていたのをご存知かと思います。で、公園を半分潰しちゃうのでゲートボールをやってるおじいちゃんおばあちゃんは聞いた話じゃないってびっくりしちゃって、乳幼児の保育所が無いので待機児童がいるおかあさん達は保育所ができてうれしいなと。でも私ずっと思うのは日本の保育もあるいはデイサービスも新しい建物を作らないと国は補助金を出さないと。しかも4000万円以上の立派な建物の保育所とかデイサービスを作んないと国は3000万お金を出さない。つまり福祉もハコモノ行政になってんです。私は長野県で知事を2000年からやった時に、オリンピックで長野県は大変な借金を抱えていて、1日の利息の返済だけで1億4800万円あったんですね。利息の返済だけで1億4800万円なので、元本は全然減らないんですよ。つまり殆ど過払い請求みたいな形だった。で、ワースト2の財政だったんですけど、県民の人に理解を求めて6年間全国の47都道府県で唯一借金を減らして唯一黒字化しました、単年度の収支を。でもこれは本来当たり前の事なのに、他の自治体はどんどん借金が増えて国も借金が増えて、そして今1000兆円の借金があります。そして今言われてるのは税金を上げなければ福祉を維持できませんよと脅されてます。税金を上げたくないんだったら福祉は低下するしかないですねと言っています。でも今お話をしたように、デイサービスの建物も乳幼児の保育所も新築でないとお金を出さない。他方で実はこの辺りにもだんだんご高齢の方が増えて、バスでスーパーが移動スーパーをやるようになって参りましたが、都内全域で今空き家になってるのが12パーセントあります。これは国のデータです。勿論その中にはもうあまりに古くて、でも壊すと固定資産税取られるのでそのままの建物もあるかもしれません。でも今空き家になってる建物の多くはまだ活用できます。私は知事になった時に4000万円払う建物でないと3000万円補助金は出さない、変だなと思って、商店街の空いたお家やあるいは住宅の空いたお家を改修をして、ちゃんと台所は防火にする、500万円くらいでできます。そしてそこでデイサービスを100戸くらい始めました。宅老所といいます。自宅の「宅」に老人の「老」に「所」です。

 

100戸くらい県内に出来たときにある1人の女性の職員が「長野県は一番女性が働く率が高い。就業率が高いのでそこに1人保育士の人を置いたらおじいちゃんおばあちゃんのデイサービスにそこに乳幼児の人、就学前の人が一緒にいて宅幼老所になるんじゃないか」と言いました。皆さん、もう多分、まだお孫さんいらっしゃらない方もいるかもしれない。うちは子供がいなくてトイプードルのロッタっていう娘しかおりませんけれども、多分、お孫さん世代とおじいちゃんおばあちゃん世代が一緒にお昼を食べてお昼寝をすれば、それはお互いの元気の素が貰える、お互いの知恵が貰えます。私達の国はこれから造作の「造」という造るという事をして借金を増やすのではなく、今あるものを治していく。私もこれ以上身長は伸びないでしょう。お腹は出たり引っ込んだりするかもしれない。でも皆さんだってだんだん骨も傷んできてる。今ある新しく造作を「造」るんじゃなくて今あるものを治したり守ったり、その事によって私達は次の21世紀の創造の「創」る必要があると思っています。これを350箇所長野県は補助が無くてもしました。私が衆議院議員になってから他の人の協力を得て、国の制度にはなったんです。でも国は未だに統一したパンフレット、実は宅幼老所という老保一元化と私は言ったんです。これはパンフがありません。なんでかって言うと厚生労働省の部署が2つに分かれてるからです。1つは老健局って言います。老人の部門です。もう1つ、これだけ子育てが大事だと言いながら子育ての部分を扱う課っていうのは雇用均等・児童家庭局って言うんです。2つ部署が分かれたらまた人数は、役人の数は増えますけど、名は体を表すで雇用均等・児童家庭局っていうのが子育ての国の仕事だと言ってる部署が扱っている事です。私はまた部署を変えるのではなく、やはりこの事をもう一度縦割り行政を横串を挿す必要があると思っています。

 

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もう一点、おそらく皆さんは保育所ができたとしても、保育士の人の数が足りないんだって思われてると思います。私も一年位まではそう思ってました。でも日本には今、潜在保育士と呼ばれる保育士の資格を持ってるけど、今現場で働いてない方が68万人いらっしゃいます。無論、80、90の保育士の資格を持ってらっしゃる方もいるかもしれません。でも、十分に現場で働ける方がなんで現場に出られないかと言えばおそらく、保育の現場に戻れば、ご自分のお子さんがまだいる、介護のおばあちゃんもいる、でも朝から晩まで遅くまで月金、あるいは月土働かなきゃいけないかもしれない。フランスには保育ママという制度があります。日本にもそういう言葉があるんですけれどもあまり定着してません。フランスの保育ママというのは子育ての経験がある方が60時間国が定めた講習を受けてきちんとした保育ができるということになると、子育て経験のあるごく普通の方でも近所のお子さんを最大3人までお家で、あるいはその方の双子のお家だったらそこの近所の方もいて、そこでお預かりをする。これが保育ママです。そしてその費用を全額国が負担をするという形です。私はこれを知ったときに今まで日本は公共事業だけでなくて福祉も大きな族議員や族団体が天下るようなそういう団体に補助をしてました。でもこの日本のすごさはものづくり産業も同様で一人ひとりの意欲のある方がいらっしゃる。私はそういう意欲のある方が保育の現場でいらっしゃる、68万人の保育士の資格を持ってる方も、例えばご自分の家のお子さんにあと2人保育はすることができるかもしれない。3日間しかできない方ならば68万人もいれば、その同じ町の中に、保育の事ができる方がいるかもしれない。3日みてこちらの方が3日見る。私はこうした人間を信用していくという事が私の政治の原点です。これをお前はなかなか不器用だとか、大人になれないなどとメディアでは言われてきました。でも大人になるという事はある意味では人を信用するという事だと私は思っております。

 

もう一点、私は今回国政政党おおさか維新の会の公認を得て立候補してます。なんでおおさかなの?って言うかもしれませんけど、これは多分、サッポロビールというのが札幌だけで売ってるんじゃなくて、私も地域主権の確立と地方分権既得権益の打破という事を言ってきました。同じ山の頂きは同じだと思います。登り方はそれぞれエベレストでも登り方があると思っています。そしてなぜ私が日本で地域主権ができないかというのは、47都道府県知事の中で今、霞ヶ関の出身の方は4人に3人、75パーセントは官僚の出身の方なんですね。無論、官僚の出身でも立派な知事はいます。でも皆さん、よく裁判所でなんでこんなに国民の側にたった裁判の判決を書かないのかなという判決がよくありますよね。でもそういう方に限って多分、高等裁判所最高裁判所の判事になっていくんですよ。これは裁判官の業界ではヒラメと呼ぶんだそうでございます。ヒラメは上にしか目が付いてないんで、横とかですね下とか見ることができない。もしかするとそういうヒラメ的な知事が75パーセントいる事は、ピラミッドの利権構造の人にとってはとても都合が良い事です。でもそれが今の地方分権の現場です。私達はそうしたものをケンカをするんじゃなくて改めていく。よく壊す壊すって言います。私が最初知事になった時も官対民っていう言葉を君が使ったので、流行語大賞に選びたいって連絡がきました。私はそんな言葉は選挙中も選挙後も使った事が無いって言いました。役人になる方はそれは安定した生活を望んだかもしれない。親戚から良かったねと言われたかったかもしれない。でも多分、1パーセントは向かい側の独居のおばあちゃんが歩き易い歩道を作りたいと土木部を志願した人は思い、あるいはお隣の障害を持ったお子さんが一緒の学校で通えるようになりたいと思って教員を目指されたかもしれない。私は壊すのではなく、一回、でも先輩が作った制度は変えられないと言って冷温停止状態になっていた人達をもう一回人間の気持ちに戻してあげる、溶かしてあげる事が大事だと思ってきました。

 

私達が申し上げている地域主権の確立や中央集権や既得権益の打破というのは壊すという事ではありません。そこに働いている人達をもう一回人間に戻って頂けるような、そうした改革を進めていきたいと思っています。そして私達が掲げてる7番目に書いた事は乳幼児から大学までの教育の完全無償化という事です。多分これをお聞きになると、そんなの非現実的なんじゃないかと夢物語なんじゃないかって思われるかもしれません。でもヨーロッパの、既にいくつか国は少子化あるいは高齢化を打破する上では乳幼児から大学までの教育の完全無償化、これが必要だという事で取り組んでいます。ヨーロッパの国で出来ることは人口数千万だからできるんで、日本の1億人を超えた国でできないというお話になれば、日本でできる事はアメリカでもインドでも中国でも永遠にできないというお話です。でもなんで今まで福祉や教育を声高に掲げていた政治家や政党の人達が乳幼児から大学までの教育の完全無償化ということを、本来私達よりも早くに言ってしかるべき方々がなぜ言わなかったのか。それはおそらく、私は裁量行政の範囲が減ってしまうからだと思います。今言われてるのは、あまりに大学の学費が高い、だから奨学金の額を増やそう、あるいは奨学金の返済を免除しようと言ってます。一見、聞こえは良いかもしれません。でもこれは古めかしい労使のベア交渉のようなものだと思います。そしてどの方は奨学金の返済を免除するか、ということは裁量行政になります。裁量行政でそれを判断する役人というものが生まれてきます。そして認めてもらう為に族議員、族団体が生まれてそれの免除する為の事務を扱う事務センターができて、それは新たな第3セクターという天下りの機関になっていくという事です。私はガラス張りである事、オープンである事が大事だと思います。そして理に適っている事、フェアーである事が大事だと思います。

 

そしてもう一点はシンプル、分かり易い制度であるという事です。皆さんがなんで、例えば介護の制度でもこんなにいろんなメニューがある、分かりにくいというのは多分、彼ら(官僚・族議員)にとって分かり難くしてある方が自分達の既得権が守れるからです。私達はそうしたものを考えていかなくてはこの日本が持続可能ではないと思っています。でも日本は少子化で人口が減っていくんじゃないかと、今、一億総活躍って言ってます。1億、今はまだ2000万とかいるんですから2000万の人はもう人間として認められて貰えてないのかって話ですけど、1億人でも厚生労働省での社会保障人口問題研究所という所は50年後には日本はおそらく8000万を割るであろうと言っています。なのになんで政府は閣議決定でみんなのマインドを変えれば50年後も1億人を維持できるって書いてあります。で、その根拠は希望出生率って言葉をお聞きになった事がありますか?今日本の出生率は1.43です。先ほどのフランスは2.01です。フランスは事実婚も認めるからなのではなくて、先ほど言ったような保育ママという形で保育をしていくお子さん達が全体の7割を占めてます。つまりハコモノ行政の保育所を作るんでなく、地域の人達が一緒に子供を見ていく。そしてフランスは対GDP比で子育て予算が日本の3倍です。じゃあ日本も3倍にすればいいのかと言えば、今の発想のままであればまたハコができてきてしまう。お隣の横浜市は待機児童ゼロにすると豪語して370億円をかけて、民間参入をして沢山保育所を作りました。でも待機児童はゼロになっていません。そして参入してきた企業は採算が合わなければそこから撤退をしてハコだけが残っている。巨大なダムが残骸になるのと同じ事です。私は日本というものが希望出生率というけれども2.07でほぼ人口は横ばいになります。残念ながら病気や事故で亡くなる方もいるから2.07で人口は横ばいになる。フランスは今2.01でヨーロッパ大陸で一番高いです。日本は今1.43です。で、最近言われてる希望出生率は、日本は1.8になると言われています。皆さんもテレビでごらんになったと思う。私はその根拠はなんですか?と聞きました。独身で結婚をしたいと思っている人が9割います。結婚をしてる方でお子さんを2人授かりたいと平均的に言っています。0.9掛ける2で1.8は必ず努力すればできる、と言ってんです。私はこれは占い師でも言わないような話だと思います。崩壊したソビエト社会主義の机上の空論のような計画経済を言ってるんだと思います。

 

むしろ皆さんは例えば日本の人口の半分のフランスやイタリア、でもそこには汚職もあるかもしれないけれども、皆さんが憧れるような暮らし向きがある。そうした地方の『イタリアの小さな村』というBS日テレで土曜日の夜やっている番組を見ると、ああいいなって思われるかもしれない。そして日本は人口が今のまま維持しなければ日本の活力は無いのかと言えば、日露戦争という司馬遼太郎さんが書いた頃、日本の人口はその2分の1以下の4800万人でした。すなわち私達は量の拡大を言ってきた。そして今は量の維持でなきゃいけないと思うから、希望出生率とか1億総活躍などと言ってる。でも私達は質の充実やあるいはもっと言えば質の進化だと思ってます。日本の出生率が1.43なのでお先真っ暗だと言われています。でも、実はASEANも、ベトナム出生率は1.7台です。タイは日本と同じ1.4台です。戦争があったりしたから日本と違ってまだピラミッド型の人口構造かもしれません。でもおそらく日本が今直面している世界に類をみない超少子・超高齢社会をわずか2,30年の間にベトナムやタイは日本が経験したよりも、もっと早いスピードで迎えていくという事だと思います。とするならばやはり私達は、前例が無いからではなくて今までと発想を変えて私達が次の21世紀の新しい社会のあり方を、空理空論ではなくて示す必要があると思っています。それが私はフランス流の保育ママの導入かもしれない、あるいは信州型の宅幼老所かもしれない。あるいは乳幼児から大学までの教育の完全無償化かもしれないと思っています。その時にものづくり産業で世界でオンリーワン・ファーストワンを作ってきた日本がこれからはもっと社会保障という問題においてオンリーワン・ファーストワンをASEANに示していく。その事を私は皆さんと一緒に議論をしてそして踏み出していきたいと思っています。そうした内容がこの(チラシ)の中に書いてあります。その他にも7つの公約をお読み頂く事ができます。皆さんも多分、パソコンだけでなくスマホもお持ちだと思います。tanakayasuo.meというところをご覧に頂きますとその内容が詳しく書いてあります。あるいは私が街頭演説の内容、動画だけでなくて全て文字起こしをしてお読み頂く事ができます。動画ですとこうやって私、話すのが長いので皆さん立ち止まって頂いて恐縮なんですが、20分話した内容も2,3分で読む事ができるかと思います。是非皆さまと一緒に私達は大きな組織があるわけじゃありません、大きな労働組合や大きな上場企業や大きな宗教団体が背後にあるわけではありません。お金もそんなにはありません。クラウド・ファンディングを皆さんからお金を頂くというような起用さもありません。でも私は一人ひとりは微力かもしれない。でも皆が同じ人々の憂いや悲しみを喜びや希望に変える為に踏み出すことができれば私達は微力だけど決して無力じゃない。その事を信じております。7月10日が投開票日であります。是非皆さんと一緒に、数の暴走をしてる永田町の政治があり、そしてお金の倫理の迷走をしている東京都政がある時に、皆さんと一緒に微力だけど無力じゃないという事をですね、そしてその為に更に歩んでいくんだという事を刻む事ができる7月10日にできればと思っています。どうぞよろしくお願いを致します。大変に、あの、コストコの方や多摩境の辺り南大沢のアウトレットをぐるりと一周したもんですから大変に遅刻をしてしまってもうしわけありません。どうぞよろしくお願い致します。

 

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