2016年07月26日 TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線 今朝のニュースピックアップ 任天堂株ストップ安・緊迫する南シナ海情勢仲裁裁判所の裁定とアセアンの動き」 電話ゲスト 田中康夫

[生島ヒロシ]生島ヒロシのおはよう一直線 今朝のニュースピックアップ。 さあ今日のニュースピックアップはですねこの前選挙に落選した田中康夫さんです。田中康夫さん。 [田中康夫]おはようございます。 [生島]おはようございます。ショックは癒えましたか。 [田中]いやいやまあ、そらぁ全て受け入れなければ人間はね歴史はね。 [生島]まあねえそうですよね。だけどいよいよ今度日曜日が投開票日ですけども。まあどういう事をポイントに押さえたらいいでしょうかね選んだらいいでしょうかね。 [田中]まあでもなんか、段々最後なんかこうねえ、お互いもぐら叩きのような具合になってきてんで、本当にどういう東京にしたいのかっていう所をねもう少しそれぞれの主要3候補も含めて語って欲しい気はしますね。 [生島]ですよね。 [田中]うん。 [生島]しかしながら何が起きるか分かりませんがポケモンGOの大騒ぎてぇへんですよこれは。はっは。 [田中]いや私もやったんだ(笑)。 [生島]やった?(笑) [田中]家内もやったんだけどあんまり私は盛り上がらず終わってしまったけど。ただこれどうよ街で、いや、やるのは良いし麻生さんが言うようにこれでオタクの人が街に出てきたって言うけど、自転車乗りながら車乗りながらってさポケモン以前にこれはもうマナーの話でしょ?でこれができない人達がこんなにいたのかっていうね。ポケモンという以前の話かなっていうね。これはまあ日本のみならず世界中もだしみんな公園でねスマホ持ってるっていや逆に美学としてみんなとあんなに同じ事やってるってちょっと恥ずかしくない?っていうね。 それでまあ先程ニュースにあったように任天堂株がストップ安ってのは今後おそらくアメリカのような訴訟大国では、これ実際作ったのは任天堂じゃなくてアメリカの会社なのにね任天堂も一緒になって大変な訴訟が起きてくるかもしれないよね。アメリカだってほら熱いコーヒーをファーストフードで出しただけで2億円取っちゃうみたいな国だから。それがあって多分このストップ安ってのもね、みんな期待したけど大丈夫かっていうね。 [生島]でね、株価がストップ安って中で結局のところおいしいところはアメリカの方の・・・ [田中]そうなのよ [生島]開発したところが取ってんだもんね。 [田中]そう。だからなんか、はっはっは。今の世の中を象徴してる気はしますけど。 [生島]いやホントそうですね。 [田中]で先程のね、所謂ASEANラオスビエンチャンで開かれた。実際に日本とアメリカとオーストラリアの外務大臣がね南シナ海の軍事拠点化への強い反対を盛り込んだ共同声明を出した。これはもちろん当然だと思うんですよ。でそのASEANの外相会議の共同声明も所謂人工島造成などについて深刻な懸念を表明したと。これもそうなんだ。でも一方でね仲裁裁判所という先日フィリピンの前大統領が中国を訴えた事で中国のこれはおかしいよっていう、仲裁裁判所が出した判断に関してはこのASEANの外相会議は一切言明・言及してないんですよね。これが日本のメディアだと、いやあそれはねやっぱりラオスビエンチャンで開かれてラオスは元々共産国だったし中国の支援を受けてるからだろうとか、だけど議長国だけでね決まる話でがない。。でこれちょっと1回整理したいんだけどもやはり僕は今回フィリピン、実は新しい大統領、ドゥテルテさんという大統領になったんでね。前のアキノ政権が2013年にこれを海洋法の調停機関ってのに提訴したんだけども、でこれではなくて、むしろこの新大統領は中国との直接交渉を再開すると宣言したんですよ。でこれはどういう事かと言うと、元々の海洋法調停機関ってのは紛争当事国同士の話し合いを前提する、とすると。だからもちろんフィリピンとしてはスカボロ諸島を始めとしてねやはりフィリピン側の主張を通したいってとこあったんだけど、これ話し合いを始めるって事になるとどうなるかって言うと、実は国内の裁判所だったら裁判が出た判決にはそれがみんなが変な判決だなって仮に思ったとしても従わなきゃいけないわけでしょ?でこの海洋法の調停機関ってのは拘束力が無いわけですよ。で拘束力が無いのがおかしいんじゃないかって言ってるんだけど実は皆さんもご存知のように今はポケモンで日本と違って儲けちゃったつってるアメリカはこの海洋法の仲裁にはなじまないからと言う事で結局アメリカは批准すらしていない訳ですよ。署名すらしていない訳ですよ。で多分それは何だったかって言うとこういう形で決まってっちゃうとアメリカは今までは世界の警察官だったからアメリカはこれに入ってるとアメリカのみならず世界の国益にもなじまないんじゃないかと思ってたとこがあったと思うんですよ。ところが今中国は良くも悪くも経済大国になってしまった訳ですよ。でそれに対してフィリピンがこれを出した事でね逆に確定したように見えるけども実際に新しいフィリピンの大統領はお互いで和解の話をしはじめると言ってるから、これは全然、逆になんていうのかな、判決が出た。でもこれをもっと強制力とするには国連の安全保障理事会でやるかっていっても、これは拒否権があるから、ロシアとか中国とか、ましてやフランスやイギリスだって中国の経済って事があるから賛成するかどうか分からないという状況になってるんでね。逆に言えばこの判決が出た事でデッドロックになっちゃったと。 で同時に今まで中国は発展途上国だったのがアメリカと同じような経済力を持っちゃった時に、アメリカ同様に今後海洋法機関から抜けるかもしれないし、そもそもその前にフィリピンの側がもう話し合いをすると。その代わりにフィリピンの鉄道建設とかインフラに関してはよろしくねって言い出しちゃってるから、非常にこれは悩ましい問題だと思うんですよ。それが今回の、別にラオスで行ったからだけではなくて、異常な海洋進出に関しては懸念って事は明確に言う一方で、一方で仲裁裁判所の判断に関しては全く触れないっていうね、玉虫色の宣言になっちゃった気がしますね。 [生島]最後にロシアのドーピング問題、一言。 [田中]これね、ロシア。まあIOCが各ね、そのスポーツの機関に任せるってのは丸投げでおかしいと僕は思いますよ。だけど同時にドーピングってのは今後どうなってくるかって言うと、今後例えば小さい時に子供が病気をしましたと。それを遺伝子で治療しましたという事によってその子供がすごい能力を持っちゃった場合はこれどうなのか?と。あるいはこれからほら、精子バンクに登録された素晴らしいスポーツ選手の精子を貰って生まれた子供はこれはどうなのか?と。人為的じゃないのか?って話になってくので、ロシアがやった事自体はとんでもない話なんだけども今後その科学の進歩によってね、ドーピングという、薬という非常に分かり易い事だけではなくて遺伝子であったりDNAであったり、そういったところが出てくるとこれは、今後のスポーツ界ってどうなっていくのかなっていうね。 だからエチオピアで住んでる人はマラソン強いじゃないですか。でもそれと同じような空気の具合にした部屋に四六時中ずっと日本においても居るってのは可能になってくるからね。そうすっと大変なこれは僕は問題をロシアにとどまらず今後スポーツは抱えてくなって気がしてますね。 [生島]なるほど。おもしろい見方。ありがとうございました。 [田中]はい。どうも失礼します。


 

[生島ヒロシ]生島ヒロシのおはよう一直線 今朝のニュースピックアップ。

さあ今日のニュースピックアップはですねこの前選挙に落選した田中康夫さんです。田中康夫さん。

[田中康夫]おはようございます。

[生島]おはようございます。ショックは癒えましたか。

[田中]いやいやまあ、そらぁ全て受け入れなければ人間はね歴史はね。

[生島]まあねえそうですよね。だけどいよいよ今度日曜日が投開票日ですけども。まあどういう事をポイントに押さえたらいいでしょうかね選んだらいいでしょうかね。

[田中]まあでもなんか、段々最後なんかこうねえ、お互いもぐら叩きのような具合になってきてんで、本当にどういう東京にしたいのかっていう所をねもう少しそれぞれの主要3候補も含めて語って欲しい気はしますね。

[生島]ですよね。

[田中]うん。

[生島]しかしながら何が起きるか分かりませんがポケモンGOの大騒ぎてぇへんですよこれは。はっは。

[田中]いや私もやったんだ(笑)。

[生島]やった?(笑)

[田中]家内もやったんだけどあんまり私は盛り上がらず終わってしまったけど。ただこれどうよ街で、いや、やるのは良いし麻生さんが言うようにこれでオタクの人が街に出てきたって言うけど、自転車乗りながら車乗りながらってさポケモン以前にこれはもうマナーの話でしょ?でこれができない人達がこんなにいたのかっていうね。ポケモンという以前の話かなっていうね。これはまあ日本のみならず世界中もだしみんな公園でねスマホ持ってるっていや逆に美学としてみんなとあんなに同じ事やってるってちょっと恥ずかしくない?っていうね。

それでまあ先程ニュースにあったように任天堂株がストップ安ってのは今後おそらくアメリカのような訴訟大国では、これ実際作ったのは任天堂じゃなくてアメリカの会社なのにね任天堂も一緒になって大変な訴訟が起きてくるかもしれないよね。アメリカだってほら熱いコーヒーをファーストフードで出しただけで2億円取っちゃうみたいな国だから。それがあって多分このストップ安ってのもね、みんな期待したけど大丈夫かっていうね。

[生島]でね、株価がストップ安って中で結局のところおいしいところはアメリカの方の・・・

[田中]そうなのよ

[生島]開発したところが取ってんだもんね。

[田中]そう。だからなんか、はっはっは。今の世の中を象徴してる気はしますけど。

[生島]いやホントそうですね。

[田中]で先程のね、所謂ASEANラオスビエンチャンで開かれた。実際に日本とアメリカとオーストラリアの外務大臣がね南シナ海の軍事拠点化への強い反対を盛り込んだ共同声明を出した。これはもちろん当然だと思うんですよ。でそのASEANの外相会議の共同声明も所謂人工島造成などについて深刻な懸念を表明したと。これもそうなんだ。でも一方でね仲裁裁判所という先日フィリピンの前大統領が中国を訴えた事で中国のこれはおかしいよっていう、仲裁裁判所が出した判断に関してはこのASEANの外相会議は一切言明・言及してないんですよね。これが日本のメディアだと、いやあそれはねやっぱりラオスビエンチャンで開かれてラオスは元々共産国だったし中国の支援を受けてるからだろうとか、だけど議長国だけでね決まる話でがない。

 


でこれちょっと1回整理したいんだけどもやはり僕は今回フィリピン、実は新しい大統領、ドゥテルテさんという大統領になったんでね。前のアキノ政権が2013年にこれを海洋法の調停機関ってのに提訴したんだけども、でこれではなくて、むしろこの新大統領は中国との直接交渉を再開すると宣言したんですよ。でこれはどういう事かと言うと、元々の海洋法調停機関ってのは紛争当事国同士の話し合いを前提する、とすると。だからもちろんフィリピンとしてはスカボロ諸島を始めとしてねやはりフィリピン側の主張を通したいってとこあったんだけど、これ話し合いを始めるって事になるとどうなるかって言うと、実は国内の裁判所だったら裁判が出た判決にはそれがみんなが変な判決だなって仮に思ったとしても従わなきゃいけないわけでしょ?でこの海洋法の調停機関ってのは拘束力が無いわけですよ。で拘束力が無いのがおかしいんじゃないかって言ってるんだけど実は皆さんもご存知のように今はポケモンで日本と違って儲けちゃったつってるアメリカはこの海洋法の仲裁にはなじまないからと言う事で結局アメリカは批准すらしていない訳ですよ。署名すらしていない訳ですよ。で多分それは何だったかって言うとこういう形で決まってっちゃうとアメリカは今までは世界の警察官だったからアメリカはこれに入ってるとアメリカのみならず世界の国益にもなじまないんじゃないかと思ってたとこがあったと思うんですよ。ところが今中国は良くも悪くも経済大国になってしまった訳ですよ。でそれに対してフィリピンがこれを出した事でね逆に確定したように見えるけども実際に新しいフィリピンの大統領はお互いで和解の話をしはじめると言ってるから、これは全然、逆になんていうのかな、判決が出た。でもこれをもっと強制力とするには国連の安全保障理事会でやるかっていっても、これは拒否権があるから、ロシアとか中国とか、ましてやフランスやイギリスだって中国の経済って事があるから賛成するかどうか分からないという状況になってるんでね。逆に言えばこの判決が出た事でデッドロックになっちゃったと。

で同時に今まで中国は発展途上国だったのがアメリカと同じような経済力を持っちゃった時に、アメリカ同様に今後海洋法機関から抜けるかもしれないし、そもそもその前にフィリピンの側がもう話し合いをすると。その代わりにフィリピンの鉄道建設とかインフラに関してはよろしくねって言い出しちゃってるから、非常にこれは悩ましい問題だと思うんですよ。それが今回の、別にラオスで行ったからだけではなくて、異常な海洋進出に関しては懸念って事は明確に言う一方で、一方で仲裁裁判所の判断に関しては全く触れないっていうね、玉虫色の宣言になっちゃった気がしますね。

[生島]最後にロシアのドーピング問題、一言。

これね、ロシア。まあIOCが各ね、そのスポーツの機関に任せるってのは丸投げでおかしいと僕は思いますよ。だけど同時にドーピングってのは今後どうなってくるかって言うと、今後例えば小さい時に子供が病気をしましたと。それを遺伝子で治療しましたという事によってその子供がすごい能力を持っちゃった場合はこれどうなのか?と。あるいはこれからほら、精子バンクに登録された素晴らしいスポーツ選手の精子を貰って生まれた子供はこれはどうなのか?と。人為的じゃないのか?って話になってくので、ロシアがやった事自体はとんでもない話なんだけども今後その科学の進歩によってね、ドーピングという、薬という非常に分かり易い事だけではなくて遺伝子であったりDNAであったり、そういったところが出てくるとこれは、今後のスポーツ界ってどうなっていくのかなっていうね。

だからエチオピアで住んでる人はマラソン強いじゃないですか。でもそれと同じような空気の具合にした部屋に四六時中ずっと日本においても居るってのは可能になってくるからね。そうすっと大変なこれは僕は問題をロシアにとどまらず今後スポーツは抱えてくなって気がしてますね。

[生島]なるほど。おもしろい見方。ありがとうございました。

[田中]はい。どうも失礼します。

 

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生島ヒロシのおはよう定食|一直線|TBSラジオAM954+FM90.5~聞けば、見えてくる~

 

 

 

 

 

 

 

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2016年07月19日 FM YOKOHAMA 「たまらなく、AOR」

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 Fm yokohamaからこんばんは。田中康夫です。

昨日から今日へと、
曜日はJST日本標準時で水曜日へ。
一つ、前に進みました。

今週も、ようこそ「たまらなく、AOR」の世界へ。

1970年代半ばから80年代、そして90年代の初頭まで。
私たち、一人ひとりが、光り輝いていた時代の音楽。AOR

それは、所謂「イデオロギー」とは無縁の、
都会的で、洗練された、しなやかなメッセージ。
慎み深いディーセントな誇りを抱いて、日々、
世の中と向き合い続ける貴方の1日の終わりに、
クワイエット・ストームな癒(いや)しを、届けてくれる
「たまらなく、アーベイン」な音色。

AOR
それは、セピア色になりかけていた私たちの記憶のアルバムに、
ささやかだけど、確かな息吹を与えてくれる勇気と希望のメロディー。
それぞれの楽曲を聴く度に、一つひとつの想い出が、ほのかに蘇ってきます。

私たち一人ひとりは微力かも知れない。でも、決して無力な訳じゃない。
今晩は。田中康夫です。
5千枚あまりのYa’ssyレコードコレクションの中から
選(よ)りすぐりの楽曲を
ゆったりと、しっとりとお聴き頂く、
2年目を迎えた「たまらなく、AOR」。
クワイエット・ストームな今夜のプレリュードとしてお掛けするのは977年 Eric Carmen "Boats Against The Current"。

M1.Eric Carmen – Boats Against The Current 1977

元RaspberriesのEric Carmen、1977年 "Boats Against The Current"でした。75年のソロアルバム、"All by Myself"、シングルで全米2位となったラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、モチーフとした楽曲が有名ですが、私的にはこの77年 "Boats Against The Current"。日本のアルバムには『雄々しき翼』と付いていましたが元々はこれはF・スコット・フィッツジェラルドの"The Great Gatsby"の中の一節なのですね。「怯まず・屈せず・逃げず」。季節が変わろうと状況が変わろうと夕陽の向こうのそのロマンスへ向けて僕は漕ぎ続けるんだ。船や飛行機の復原力stabilityというようなものを感じさせます。Beach Boysあるいは元Guess WhoのBurton Cummingsがバックボーカルに、そしてTOTOをその後結成するJeff Porcaroがドラムで参加をしています。胸が非常に締め付けられる"Boats Against The Current"。今の私の気持ちかもしれません。

続いては2曲。1985年 The RAH Band "Sorry Doesn't Make it Anymore"。そして1985年 David Bowie & Pat Metheny Group "This is Not America"、どうぞ。

M2.The RAH Band – Sorry Doesn't Make it Anymore 1985

M3.David Bowie & Pat Metheny Group – This is Not America 1985

W/Lyrics デトロイト

映画PV1

戦場篇

映画PV2

最初にお掛けしたのはRichard Anthony Hewson。彼の頭文字を取ったThe RAH Band、1985年 "Sorry Doesn't Make it Anymore"でした。この番組のテーマソング"Perfumed Garden"もこのThe RAH Bandであります。"Sorry Doesn't Make it Anymore"、正に前向きに私達は生きる必要がと囁いています。そして続いてお掛けしたのが、元々は"The Falcon and the Snowman"という映画の主題曲、falconは隼ですね。Robert Lindseyのノンフィクション小説『コードネームはファルコン』これを映画化したものでTimothy HuttonあるいはSean Pennが主演をしてJohn Schlesinger監督の作品です。Pat Methenyはご存知のようにジャズギタリストでその彼のジャズ・フュージョンバンドPat Metheny GroupとDavid Bowieという意外な組み合わせで"This is Not America"という主題歌です。

この映画は主人公はキリスト教の聖職者を養成する神学校を中退して父親の紹介で巨大軍需産業に入社をしCIAと国防総省関係の部署に配属される。するとそのあまりにダーディな闇に恐れ慄く。「こんなの僕が誇りに思ってるはずのアメリカじゃないよ」。いくつかのプロモーションビデオPVを私のホームページでご紹介をしますが、一つはデトロイトモータウンデトロイトが廃墟となっていくそのアメリカの映像。そして多くの戦場へとアメリカの若者が自分の同僚が亡骸となってる横を歩いていく。日本に関しても”ディスイズノットニッポン"、"This is Not Japan"と思われる方がいらっしゃるかもしれません。2020年、東京オリンピックという大文字の目標が達成される年にその東京すら人口は減少していきます。であるならば私達は福祉や医療や教育、人が人のお世話をしてはじめて成り立つ領域で地に足を着けた小文字の充実が必要かもしれません。

人口1億人維持するんだ。その為に希望出生率を1.8にするんだ。あるいはその為だったら借金が自治体が2倍になっても良い。まあこうお考えの方もいるかもしれませんが、私達は量の拡大、そしてそれができなくなって量の維持なのではなく質の充実や質を深めていく進化が必要かもしれません。

憧れているフランスやイタリアも人口は6000万人ですしもっと言えば、無論戦争はいけない事ですが日露戦争当時の日本は今の半分にも満たない4800万人でした。それは『33年後のなんとなく、クリスタル』のテーマでもありますが、横浜も東京同様に空き家は12パーセント。そうしたものを使ったコミニティの再生の宅幼老所や保育ママ。国民益があってこその国家益かもしれません。そうした勘所の勘性を私達は地頭を持っていくべきだ、非常に社会的な問題にもしなやかな形で語り続けていたDavid Bowieは、この楽曲を聴くと改めてその事を今語りかけてくれている、そんな気がします。

続いてはは2曲。1979年 Peter McCann "Just One Woman"。そして1976年 Boz Scaggs "We're All Alone"。

M4.Peter McCann – Just One Woman 1979

M5.Boz Scaggs – We're All Alone 1976

live ver.

Jennifer WarneやWhitney Houstonに楽曲を提供しているPeter McCann。1979年 "Just One Woman"が最初の曲です。そして1976年 "We're All Alone"。オハイオ州生まれテキサス育ちのBoz Scaggs『Silk Degrees』のアルバムからです。

まあBozはオハイオ州で生まれてテキサスで育った、それが以前にお掛けした"Slow Dancer"にも見られるようにそれぞれのその地域に根ざしたコミニティ、人間には60兆もの細胞がある。その一つ一つの細胞が活性化されいてこそ全体が国民益でありあるいは元気なんだ、一つ一つの細胞が衰えてしまっていては大手町であったり永田町であったりそうした所がいかに元気でも細胞は骨粗しょう症になってっちゃうんだよ、そういう意識を無意識の中に持ってるのがBoz Scaggsかもしれません。

今夜も私、田中康夫の選曲でお届けしてきた「たまらなく、AOR
お聴きになりたい楽曲を始めとするご提案は

aor@fmyokohama.co.jp

お掛けしたAORの楽曲をジャケット写真と共に紹介するサイトも、
FM yokohama HPの番組紹介ページからどうぞ。

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私、田中康夫の新しい公式サイトhttp://tanakayasuo.me/ でも
更なる楽曲の余韻をお楽しみ頂けます。

「たまらなく、AOR」今回のエピローグは1983年 Boys Town Gang "When will I see you again"です。ご存知Gamble & Huffの楽曲、74年にThree Degreesがフィリーソウルの代表作としてヒットをさせます。Boys Town Gang自身はサンフランシスコのハイエナジーサウンド、所謂ゲイの世界を歌ってきている人で既に亡くなったPatrick Cowleyと同じようにプロデューサーであったBill Motleyも人生を走り抜けた人であります。この楽曲を聴くと私は正に悲しい時も嬉しい時も一分一秒は同じ速度で過ぎていく。ならば目を逸らさず肩肘を張らず声高に語らず自然体へ前へと、最初にお掛けしたEric Carmenの"Boats Against The Current"のように長いものに巻かれず生きていく。それは「イデオロギー」とは無縁のAORが常に皆さんに語り掛けている事かもしれません。

来週も、火曜から水曜へと、またひとつ、曜日が前へと進む時間帯に、みなとみらい横浜ランドマークタワーから、あなたの元へ、クワイエット・ストームな音色を、お届けしましょう。1983年 "When will I see you again"。

それでは、また。

M6.Boys Town Gang – When will I see you again 1983

When Will I See You Again Lyrics

Hoo-oo ha-a ha-a hoo-oo
Precious moments
When will I see you again
When will we share precious moments
Will I have to wait forever
Will I have to suffer
And cry the whole night trough?
When will I see you again
When will our hearts beat together?
Are we in love or just friends?
Is this my beginning
Or is this the end?
When will I see you again?
When will I see you again?
When will I see you again?
Hoo-oo- a hoo-oo
Precious moments
Are we in love or just friends?
Is this my beginning
Or is this the end?
When will I see you again?
When will I see you again?
When will I see you again?
When will I see you again?
When will I see you again?
When will I see you again?
When will I see you again?
When will I see you again?
When will I see you again?
When will I see you again?
When will I see you again?

 

 

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