2016年09月27日「生島ヒロシのおはよう一直線 今朝のニュースピックアップ 安倍首相所信表明 さらに混迷する豊洲移転問題」 電話ゲスト田中康夫

[生島]さあ、今日のニュース解説はですね、田中康夫さん。康夫ちゃん。
[田中]はい。おはようございます。
[生島]おはようございます。まずは臨時国会が始まりましてね、総理が所信表明。

[田中]なんか7300字で最多の長さだったということで「この道を、力強く、前へ」って前から仰ってることで「政策総動員」「一億総活躍」「地方創生」「農政新時代」であともう一個「観光先進地・東北」って言ってんだけど、もちろん、心意気は大事だとしても東北の人は観光、大事なんだけどその前にやる事があるでしょっていう事はね感じると思うんだ。

[生島]そうそうそうそう。
[田中]もう一つは「事業規模二十八兆円を超える経済対策を講じ、内需を力強く下支えします。アベノミクスを一層加速し、デフレからの脱出速度を最大限まで引き上げる」って言ってるんだけど、でもこの間の日銀の黒田さんがね、毎日新聞の社説も書いてたけど、黒田マジックって2年間で2%の物価上昇率って言ってたのが出来てないんだから、これは失敗だったんじゃないのかなと。失敗って認めた上でやるべきだし、アベノミクス規制緩和で民間投資を増大ってのはなかなか出来てないかもしれないし、1番目に書いた「大胆な金融緩和でお金を増やしてデフレ脱却」っていうのとかね、10兆円規模で経済対策で需要創出って言ってたんだけど、それが出来てんのかなと。じゃあ、今回の「二十八兆円」も、例えば「地方の創生に大胆に投資」って言ってるんだけど、「リニア中央新幹線の全線開業を最大八年間前倒し」って、それ以外にも無いのかなってのは多分、国民の方感じますよね。
[生島]感じますね。
[田中]だから、その中で昨日言われたのは「今この瞬間も、海上保安庁、警察、自衛隊の諸君が、任務に当たっている事」を皆で拍手をしようって安倍さんが拍手されて、自民党の人達が全員総立ちしたんで、さすがの野党の人達も「なんだか北朝鮮とか中国の党大会見るようだな」と仰ってたけど、もちろん「我が国の領土、領海、領空は、断固として守り抜く」、それは大事な事だと思うの。
[生島]大事ですね。
[田中]でも、同時に国民は「我が国の国民や、雇用や、福祉や、幸福もちゃんと守りましょうよ」っていうところをどうするのかなっていう事は大きな事かな。
[生島]そうですね。
[田中]その意味で言うとやっぱり、公明党の山口さんがね「なぜわが国がこのタイミングでTPPを締結することが大事なのか、丁寧に説明しなくては」って言ってるけど、やっぱり色んな調査で、臨時国会TPP成立賛成は11.9%とか12%だからね。アメリカの大統領選の動向もある中で、日本だけが前のめりするのはどうかなという。その意味で言うと「未来」って言葉を18回、「世界一」8回、もちろん安倍さん以外にじゃあ誰が担えるのかっていう問題はあるにしても「世界一」とか「未来」っていう言葉だけが踊るのもなって気はしますね。
[生島]ねえ。
[田中]こないだニューヨークで21日に国連に行った時に金融関係者との対話で安倍さんは「日本は世界最速級のスピードで永住権を獲得することができる国になります。ご期待ください」って言ったんだけど、なんかこれ、鳩山由紀夫さんや村田蓮舫さんが言ってるんじゃなくて安倍さんが言ってるんだけど、難民の問題は難しいけど、シリアから150人留学生入れるだけでね、難民の受け入れは年間100人以下なので世界で最も少ないって国だから。それともう一個すごい不思議だったのは「生産年齢人口が300万人3年間で減少してでも名目GDPは上がってるんだから高齢化や人口減少は重荷ではなくボーナスだ」。

もちろん「未来志向」は大事なんだけど、それに対して具体的にどうするのかってところは多分、国民は聞きたいところだよね。
[生島]掘り下げたところをね聞きたいですね。
[田中]そうだと思います。
[生島]最後に豊洲の問題、一段と大きくなってます。

豊洲市場土壌汚染対策工事の概要|東京都中央卸売市場

[田中]これね、僕、前から言ってんだけど、今も盛り土しないと決めたのは誰なのかっていう、それも大事なんだけども、でも元々は、今までずっと繰り返してるけれども、東京ガスもこの場所に市場を作るのはいけませんよって書類まで出してる問題山積の地に、なんでそもそも決めちゃったんだってね。

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出典:東京みなと館 写真でみる『豊洲埠頭―きのう・今日・あした』 

https://www.tokyoport.or.jp/43pdf_04.pdf

 

つまり、築地で、鈴木俊一知事の時に2300億円で築地をちゃんと再生しようよって事で始まって、380億円も使ったのに何故か突如それを中止して豊洲になっちゃったっていう、そもそものところをやらないと。そもそもを言ってもしょうがないんだよって言うかもしれないけど、それを行わないとこれからもどんどんどんどん日本はそもそものところをちゃんと明確にしないと、同じような失敗を繰り返していっちゃう気がするのでね。やはり、そろそろここのところはどうしてあの場所を選んじゃったのかってところも考えないといかんなと。

[生島]やっぱり石原さんもちゃんとですね、召致してきちんと情報を聞きたいと。

[田中]でも、石原さんの前から実は動きだしたんですよ。青島さんの時に都市博止めたじゃないですか。
[生島]はい。
[田中]だからそれでお金が動かなくなっちゃうあの場所どうする、みたいな形のなかで出てきたんで、それを役人の人が起案してったのは何故なのか?そして、せっかく海を愛する男であるはずの石原さんも、なんでそれを良い意味でのちゃぶ台返しを出来なかったのかなっていうところなんで、盛り土のところを知ってたか知らなかったって話だけに終わらせないとね。
[生島]なるほど。
[田中]うん。
[生島]やっぱり矮小化させないようにね。
[田中]という感じが致します。

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2016年09月20日 FM YOKOHAMA「たまらなく、AOR」 ピーター・アレン特集

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昨日から今日へと、
曜日はJST日本標準時で水曜日へ。
一つ、前に進みました。

今週も、ようこそ「たまらなく、AOR」の世界へ。

1970年代半ばから80年代、そして90年代の初頭まで。
私たち、一人ひとりが、光り輝いていた時代の音楽。AOR

それは、所謂「イデオロギー」とは無縁の、
都会的で、洗練された、しなやかなメッセージ。
慎み深いディーセントな誇りを抱いて、日々、
世の中と向き合い続ける貴方の1日の終わりに、
クワイエット・ストームな癒(いや)しを、届けてくれる
「たまらなく、アーベイン」な音色。

AOR
それは、セピア色になりかけていた私たちの記憶のアルバムに、
ささやかだけど、確かな息吹を与えてくれる勇気と希望のメロディー。
それぞれの楽曲を聴く度に、一つひとつの想い出が、ほのかに蘇ってきます。

私たち一人ひとりは微力かも知れない。でも、決して無力な訳じゃない。
今晩は。田中康夫です。
5千枚あまりのYa’ssyレコードコレクションの中から
選(よ)りすぐりの楽曲を
ゆったりと、しっとりとお聴き頂く、
2年目を迎えた「たまらなく、AOR」。
クワイエット・ストームな今夜のプレリュードとしてお掛けするのは1976年、ピーター・アレン、Quiet please, there’s a lady on stage。

 

M1.Peter Allen – Quiet Please, There’s A Lady On Stage 1976

live ver.

 

オーストラリア生まれのピーター・アレン。彼の1976年、ブルックス・アーサープロデュースでロス・アンジェルスで録音されたTaught By ExpertsからQuiet please, there’s a lady on stageでした。昨年の10月20日にもDon't cry out loudをおかけしたピーター・アレン。今の曲もキャロル・ベイヤー・セイガー、そしてピーター・アレンの合作であります。続けて二曲、同じくピーター・アレン、そしてキャロル・ベイヤー・セイガーの合作で1976年、I’d rather leave while I’m in love。そして1977年、Two boys。どうぞ。

M2.Peter Allen – I’d Rather Leave While I’m In Love 1976

M3.Peter Allen – Two Boys 1977

 

二曲続けてピーター・アレン、I’d rather leave while I’m in loveとそして、Two boysでした。これは、アルバム自体は1979年に発売をされています。プロデューサーが二人、マーヴィン・ハムリッシュとそしてマイク・ポストであります。ピーター・アレンはご存知のように全米ナンバー・ワンになったオリビア・ニュートン=ジョン、I honestly love you、あるいは1981年にクリストファー・クロスで、映画『ミスター・アーサー』のArthur's theme、これも大ヒットをしたこのソングライターであります。以上の三曲はいずれもキャロル・ベイヤー・セイガーとの合作。I’d rather leave while I’m in loveはリタ・クーリッヂ、あるいはカーメン・マクレエ、ウェイン・ニュートン、さまざまな人がカヴァーを出しています。デイヴィッド・スピノザ、ジョン・トロピエ、リチャード・ティー、こうしたアーティストと共に作られたアルバムです。今日はこのピーター・アレン、ジュディー・ガーランドの娘ライザ・ミネリとも結婚していた時期があり、そして香港や日本のホテルのショーのステージにも立ったので日本語も達者だったというこのピーター・アレンをおかけして参ります。続いても二曲。1980年、ピーター・アレン、Somebody’s angel。そして同じく1980年、When this love affair is over。

M4.Peter Allen – Somebody’s Angel 1980

M5.Peter Allen – When This Love Affair Is Over 1980

 

1979年の彼の代表作、I Could Have Been A Sailorに続いて翌1980年、Bi-Coastalのアルバムの中からSomebody’s angel、そしてWhen this love aaffair is overでした。このアルバムはデイヴィッド・フォスターのプロデュース。そして最初におかけした曲はデイヴィッド・ラズリーの合作。ディオンヌ・ワーウィックがカヴァー・ヴァージョンも出しています。そしてWhen this love affair is overはピーター・アレンデイヴィッド・フォスターの合作で、スティーヴ・ルカサーやジェフ&マイク・ポルカロも参加をしています。

今夜も私、Ya’ssy田中康夫の選曲でお届けしてきた「たまらなく、AOR
お聴きになりたい楽曲を始めとするご提案は

aor@fmyokohama.co.jp 

お掛けしたAORの楽曲をジャケット写真と共に紹介するサイトも、
FM yokohama HPの番組紹介ページからどうぞ。

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私、田中康夫の新しい公式サイト http://tanakayasuo.me/ でも
更なる楽曲の余韻をお楽しみ頂けます。

「たまらなく、AOR」今回のエピローグは、ピーター・アレン、1978年の楽曲、そして1983年のアルバムに収録されているYou and me (We had it all)です。この楽曲もフランク・シナトラであったり、あるいはメリサ・マンチェスターがカヴァーを出しています。無論、合作はキャロル・ベイヤー・セイガーです。トム・スコットがサックスで参加をしている非常に素晴らしい歌です。


来週も、火曜から水曜へと、またひとつ、曜日が前へと進む時間帯に、みなとみらい横浜ランドマークタワーから、あなたの元へ、クワイエット・ストームな音色を、お届けしましょう。1978年の楽曲、ピーター・アレン、You and me (We had it all)。

それでは、また。

M6.Peter Allen – You And Me (We Had It All) 1978

W/Lyrics

W/Lyrics

You and me, we wanted it all we wanted it all
Passion without pain, sunshine without rainy days
We wanted it always

You and me, we reached for the sky, the limit was high
Never giving in, certain we could win that prize
I should have seen it in your eyes

Look how all our dreams came true
See how I've got me and, baby, you've got you
Through it all, just one thing died
A little thing called love, something deep inside

You and me, we're not like the rest, we once were the best
Back when we were dumb, how did we become so smart
And learn to break each other's heart?

Look how all our dreams came true
See how I've got me, baby, you've got you
Through it all, just one thing died
A little thing called love, something deep inside

You and me, we're not like the rest, we once were the best
But look what we became, isn't it a cryin' shame
That we almost made it?

But we wanted it all
Baby, you and me
We wanted it all

Mm, mm , mm

 

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