2015年02月20日 TBSラジオ 「菊地成孔 粋な夜電波」 ゲスト ロッタちゃん 田中康夫

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"田中康夫 菊地成孔粋な夜電波 前口上ジャック"

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"田中康夫 ブラジルを語る"

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"田中康夫菊地成孔が語る デジタルリマスターの功罪"

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"2015-02-21 「康夫ちゃんの電波ジャック。」"

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"田中康夫 菊地成孔粋な夜電波 前口上ジャック"

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 (菊地成孔)ラジオの前の彷徨える国民の皆様、こんばんは。菊地成孔です。ジン・ライムとお月様のご用意はいかがですかな?こちらは港区赤坂、力道山刺されたる街より、世界中のラジオ受信機に向けお送りしております。極東非軍事放送。菊地成孔の粋な夜電波でございます。本日はスペシャルウィーク。作家の田中康夫先生とAORバーを開店して2人で持ち寄った音楽に乗せて楽しい音楽を生放送で1時間ほどお送りしたいと思います。それでは、本日の1曲目をご堪能ください。Ole Borudで『Broken People』。

Ole Borud - Broken People 2011年

(曲を遮って・・・)
菊地成孔)ええっ!?
田中康夫)ちょっぴり、いたずらっ子の皆さん、良い子の皆さん、今晩は。
いまや国民益よりも国家益。愛民心より愛国心。強きを助け、弱きをくじく。
「国民には指一本触れさせない」。
勇ましき青年の主張が飛び交う魑魅魍魎キャピタルヒルズ、永田町を仰ぎ見つつ、
酒とバラの日々」赤坂からお届けする本日。
動くペログリ、しゃべるペログリ、弾けるペログリ60分!
東洋の島国ハポン。日沈む国あらため、再び日出ずる国とすべく、
オナゴもイナゴもオマエも、ペロペログリグリ。
博覧強記、文章を、楽曲を奏でる横溢する知性・痴性。
天才・ナルジャジー菊地成孔大明神とお届けする60分。
ウキウキ座布団100枚。シクシク始末書101匹ワンちゃん大行進。
眉目秀麗、美脚・痩躯なロッタの執事を相つとめる、
私、ヤッシーこと田中康夫の困った弱った酔っぱらい電波60分。
前回、11月21日から奇しくも3ヶ月。
戻ってきた取り扱い注意。ハンドル・ウィズ・ケア。ハンドリング不可能。
さあ、60分一本勝負だ!
Peter McCann『All You Got To Do』!

 ①Peter Mccann - All You Got To Do 1979年

菊地成孔)はい。というわけでですね(笑)。田中先生の威勢のいい、今日突如、抜き打ちのように持ってきた前口上に引き続きまして、メロウな曲が流れだしたこのギャップに・・・(笑)。
田中康夫)1979年のPeter McCann『One On One』なんですけど。
菊地成孔フュージョン盤ですね。
田中康夫)まあ、これは一応菊地様にオマージュとして。もうこのサクソフォーンがDavid Woodfordという方なんですね。で、ちょっとこの曲から。
菊地成孔)素晴らしい。素晴らしすぎますね。まあ、今日はこの調子で。はい。
田中康夫)で、今日は私はレコードを。家にある5・6千枚の中から、2日間にわけて、まあ2百枚ぐらい持ってきて。ロッタと一緒に選びまして。

菊地成孔)そうですね。まるっきり、職業DJの人と同じ感じで、ヴァイナルを山ほどお持ちになって(笑)。秘書の方と一緒にいらっしゃって。
田中康夫)なんで『ヴァイナル』って言うの?
菊地成孔)ビニール(Vinyl)のことじゃないですか?
田中康夫)ああ・・・オカモトゴム。あっ、違う?
菊地成孔)(笑)
田中康夫)でもさ、謎なのはね、みんななんで?『CD』って言ってるんでしょ?なんで?『レコード』って言えばいいじゃん。じゃあCDもなに?『アイアン・メイデン』とか言うんですかね?そのうち。ハードロックで。
菊地成孔)(笑)。アイアンメイドは言わないと思いますけど。
田中康夫)謎でござって。私はやっぱりちゃんと『レコード』って言ってますよ。
菊地成孔)まあ、『たまらなく、アーベイン』ですね。というわけで、お楽しみの時間はあっという間。そして永遠。本日最初のCMでーす!

②Central Line -  Walking Into Sunshine 1981年

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☆文字起こしbyぢゃぽん  @djapon 様 

via djapon の 『FEEDBACK DIALY』

"2015-02-21 「康夫ちゃんの電波ジャック。」"

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追記にてぢゃぽん  @djapon 様 から当●田中康夫関連まとめ●をご紹介頂きました!ありがとうございます!


djapon の 『FEEDBACK DIALY』

菊地 …これは…(笑)、リスナーが求めてる感じになってるんでしょうか。

田中 何が? リスナーはどういうのを求めてるんですか?

菊地 リスナーはねえ…ま、今…番組が始まってからここまでのメールは、だいたいですね、「国政の悪口を言って炎上する」ってのが聞きたい人たちばっかりですね(笑)。

田中 何の悪口?

菊地 国政の悪口を言って…

田中 だって、冒頭にだって言ってたじゃん。

菊地 言ってましたよね。

田中 ね? 「青年の主張が飛び交う魑魅魍魎。キャピタルヒルズ永田町を仰ぎ見つつ、酒とバラの日々。赤坂からお届けする…」

菊地 ま、ま、ま…その口上が始まった段階では、皆さんビックリされて(笑)…内容まで耳がいかなかったと思います。

田中 なるほどねえ〜。

菊地 ま、でもあれですよ…

田中 菊地様の放送は、だってもう私はもう…特A層しかいないと思ったら…

菊地 とんでもな…

田中 私のニコ生なんか、もうほとんどB層ですからねえ。

菊地 いや、そんなことないですよ(笑)。

田中 ロッちゃんもそう言ってますけど。

菊地 ま、あれですよね。国政の悪口言って、毒気にスッキリしたいとか思ってる性的欲求不満な人たち…

田中 あ、それねえ、私ね、思うんだけどねえ…

菊地 あ、はい。

田中 悪口とか批判とか言うでしょ。

菊地 はい。

田中 だからやっぱ、相方が歩むべき道を見失っている時には、助言をするわけでね。

菊地 はい。

田中 日本のメディアのいけない点は、相変わらず二元論で、何かを言うとそれは批判って書くわけですよ。

菊地 はい。

田中 ね?…だからこのホームページも驚きましたよ、私。まあ…ロッちゃんの椅子まで用意していただいたんで、あれでございますけどね。

菊地 はいはいはい。

田中 「田中康夫から、とある要求がきた!」って…私、単なる要望とかご提案とかですね…

菊地 (笑)。

田中 「ロッちゃんの椅子用意して欲しいわあ〜。」とかね。

菊地 はいはい。

田中 「ワインを飲みながらどうでしょうか。」ってお話だったんでございますけどね。

菊地 あ、ワインやりましょうよ、そしたら。

田中 ワインですか。

菊地 やっぱ、飲まずにはもう…始まらないですね、これね。

田中 今日は私のあの…イタリアのワインを。1本はカンパーニャナポリの下の辺り… フィアーノ・ディ・アヴェリーノ

菊地 今まあ、ワタシのを注いでる間に、自分のワインの説明をされてますけどね(笑)。

田中 …で2本目は赤ワインでバルベラ・ダルバを持ってまいりましたけどね。

菊地 えっ!バルベラ・ダルバあるんですか。

田中 はい、そうでございますよ。

菊地 えーっと、ワタシの1本目は赤でございまして、これはですね、今ワイン通の間で…

田中 えと、それでこれはほら…プレイヤーが1台しか無いんで、ワタシ次の曲をかけるのにこれは…

菊地 はい。

田中 音をしぼるんですか? どうしましょうか。

菊地 はい、しぼりました。

田中 あ、しぼっていただきました。

菊地 はい。

田中 で…はい。

菊地 あ、田中先生どうぞ。

田中 いやいやもう…テクニクスのですね…懐かしいですね。私学生時代にこれ2台買いまして…

菊地 人に…人に自分のワインの説明をさせませんね(笑)。

田中 SL-1200をもう2台でテープ作って…

菊地 まったく…まったく聞きませんね(笑)。

田中 え?…だって今日は返り討ちをするんじゃなかったの、菊地さん!

菊地 返り討ちなんてしないですよ。

田中 だって書いてあったよ。

菊地 そんなことないですよ…

田中 あ、じゃ…スタッフが勝手に煽ってただけなんだ。

菊地 煽ってるだけなんですよ。

田中 そういう…

菊地 とりあえず乾杯しましょう。

田中 はいはい、どうもどうもどうも。

菊地 これはイスラエルです。

田中 あー、イスラエルですか。

菊地 はい、ゴラン高原のですね…今話題の…逆に何にも名前が出てこないことで話題になってますね。

田中 あー。でも日本とイスラエルは今やもう準同盟国ですからね。

菊地 …。

田中 日本の同盟国はアメリカだったんですけども…

菊地 はい。

田中 イスラエルのネタニヤフ氏が6月かな?…去年来た時に…

菊地 そうですね。

田中 何を決めたって、その…無人飛行機、あるいはサイバー機能…これを日本が共有するってお話ですからね。

菊地 ああ〜。全然知りません。

田中 知らなかったでしょ?

菊地 まったく知りませんでした。

田中 だから日本のメディア様はほら…ほとんど不感症になってるので。お亡くなりになった渡辺淳一さんが仰ってたように「鈍感力」になってるんですけどね。

菊地 なるほど。

田中 いつのまにか準同盟国になってたっていう。

菊地 うーん。あの…

田中 フランスやイギリスを差し置いて。

菊地 そうですね。

田中 あるいは我々の好きなイタリアを差し置いて。

菊地 (笑)。

田中 うん。

菊地 あれですよね…それこそ、うちの国の滑舌の悪いプライムミニスターが演説した時に、突然…それまで何の…イスラエルのイの字も無かったのに、突然イスラエル国旗が右に、アメリカ国旗が左にっていう、真ん中でね…演説された時には腰抜けましたけどね。

田中 うん、ま…でも皆様こないだ行った時には…、でも…ねえ〜…やっぱ私、プロトコールって…こないだ原稿も書いたんですけどね。

菊地 はい。

田中 つまり、1月17日って何だったかったら…

菊地 はい。

田中 阪神淡路大震災の20年だったんですよ。

菊地 そうですね。

田中 別に19年や21年って…私やっぱスゴいな〜と思うのはね…

菊地 はい。

田中 今の今上天皇美智子皇后は、その時に追悼式に行って…

菊地 はいはいはい。

田中 そしてその後どういう方と会ったと知ってます?

菊地 いや、存じ上げません。

田中 それはですね…園芸…ガーデニングの療法士…

菊地 あーはいはい。

田中 それから音楽療法士

菊地 はいはい。

田中 すなわち、その…仮設住宅から復興公営住宅に入った独り住まいのお年寄りに、音楽とかガーデニングによって、まさに言葉の…机上の空論じゃない、ちゃんとした気持ちに支え合う、その人たちと会ってるわけですよ。

菊地 なるほど。

田中 この同時間帯に、エジプトで…イスラム国を壊滅する人たち…壊滅する国の方にお金を出しますって言ったんですね。

菊地 なるほど、なるほど。

田中 で、ここからみんな始まったと思ってるんですけども、実はもう9月にニューヨークで…

菊地 はい。

田中 「空爆イスラム国壊滅を支持」っていうのがあって、これはいまだに日経新聞のホームページに載ってますからね。

菊地 なるほど。

田中 だから製造者責任はどこにあるのかって話なんですけども。

菊地 はいはいはい。

田中 という中ででですね…

菊地 AORいきましょう(笑)。

③Viktor Lazlo - Stories 1985年

④Adrian Gurvitz - Classic ( Clássico) 1982年

Nikka Costa - It's Your Dream 1981年

⑥Brian Elliot - Tickets To Rio 1978年

Michael Franks - The Lady Wants To Know 1977年

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☆文字起こしby みやーんZZ @miyearnzz

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"田中康夫 ブラジルを語る"

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 (田中康夫)先ほどのBrian Elliotが『Tickets To Rio』でしたのでね、続いてかけるのは、ぜひ。Ivan Linsの『um novo tempo』で。
菊地成孔)出ました!わー、すごい。音楽番組みたいになってきた。
田中康夫)音楽番組でしょ?違うの?
菊地成孔)そうです。

⑧Ivan Lins - Um Novo Tempo 1980年

菊地成孔)田中先生は、美容整形なさらないんですか?
田中康夫)はっ?
菊地成孔)ボトックスとか。
田中康夫)私、いろんな病気をしてますのでね。2008年には網膜剥離で。2011年に左足に人工股関節を入れて。あと、2003年に膀胱腫瘍ができたんで、膀胱を全摘して、小腸を70センチくらい切って。で、同じ、いわゆるウロバッグじゃなくて膀胱を・・・
菊地成孔)はいはい。
田中康夫)全く機能はOKみたいな。とか、その他いろいろありますよ。蜂窩織炎(ほうかしきえん)とかですね、正中頸嚢胞(せいちゅけいのうほう)・・・とかですね。
菊地成孔)すごいですね。
田中康夫)なんだけど、この間も年末に検査をしたら、血液も尿も全部基準値内。こんなにW嬢のメグミとロッタと一緒に、一日ワイン2本飲んでいるのに。全部肝数値も血糖値も基準値の下の方っていう。謎の人なんですよ。
菊地成孔)そうですね。なんか、ぜんぜん不健康な感じがされないので。そんな大病をされていたとはぜんぜん知りませんでしたけども。
田中康夫)えっ?田中フリークと言う人が実はなにも知らんかったということがバレてしまいました。
菊地成孔網膜剥離ぐらいは知ってましたけど。人工股関節ぐらいまでは、天罰だなと思ってましたけど(笑)。
田中康夫)で、これIvan Linsなんでございますけども・・・
菊地成孔)(笑)
田中康夫)ああ、そうでござるか。まあ、Ivan Linsの『um novo tempo』っていう、いわゆる『新しい時代』。でもまあ、ブラジルですからね。ご存知のようにブラジルというのは1964年。東京オリンピックの年にアメリカが支援してですね、ブランコ将軍という人がクーデターを起こして、軍事独裁政権になってしまった。
菊地成孔)南米の国はほとんど軍事政権ですね。
田中康夫)チリもそうですしね。
菊地成孔)アルゼンチンも。
田中康夫)私の敬愛していた宇沢弘文さんもですね、まさにチリのアジェンデ政権が壊れた時にですね、まさに新自由主義竹中平蔵様が尊敬をするですね、とある人物。ミルトン・フリードマンっていう人が『ざまあみろ!』って言ったので宇沢さんは目覚めてですね。成田とか水俣病のことをやるようになるんですね。
菊地成孔)そうですね。なんか、すごい。もうなんかバック・トゥ・昭和っていう感じですけど(笑)。
田中康夫)でも、宇沢さんが前の昭和天皇にですね、経済はこうでござるっていう話をした時に、途中で言葉を遮って、『キミキミ、君はね、経済経済というけれども、「経済が人の心と人の顔をもったものでなくてはいけない」ということを君は言いたいんだね』って。で、宇沢さんはそこで、それまで天皇制に懐疑的だった宇沢さんはですね、目からウロコというか目が落ちんばかりになってしまったという。で、このIvan Linsですけどね、まさにそのブラジルもその後、みなさんがご存知のようにですね、カルドーゾというですね、経済学者だったんですけど。彼が非常にその、財政再建と同時に経済を良くしたという。
菊地成孔)はい。まあ、南米の経済再建する人って、芸術家だったりすることが多いですね。結構。あの、メキシコとかそうですね。
田中康夫)そして、その後、ルイス・ルーラという、まあ彼はいわゆる労働側じゃないか?と言われたんだけど、非常に良いことをして。まあでも、いまのちょっと女性になってね。いまひとつなんですけど。でも、この歌はやっぱだから、キッドナップまである、そういう国において・・・
菊地成孔)キッドナップ。子どもの誘拐ですね。
田中康夫)新しい時代を作ろうという、非常に希望が持てる歌ですね。
菊地成孔)ブラジルの音楽からそういうメッセージがあるんだっていうのは、なかなかこう、知る人ぞ知るという感じですよね。日本では。カフェでボサノバ聞いて、いい感じっていう。
田中康夫)私、だって知ってます?私はいわゆる権威とかっていうのは否定してる人なんですけど。唯一、生まれて最初で最後で貰ったのがブラジルの最高区分のですね、南十字星勲章っていうのを貰ったんですよ。
菊地成孔)なにが・・・
田中康夫)それはですね、私が迷いこんでいた山国で。そこでいわゆるブラジルからIT企業に働きにくる人がいっぱいいるわけですよ。ところが、そういう人たちはいわゆるいまの格差などと言われるものの前の状況にあるわけね。で、そのお子さんたちが2年か3年で帰るので、日本語が勉強できないし、学校に行っていないわけ。
菊地成孔)はい。
田中康夫)で、じゃあその子たちのいわゆる学校・・・
菊地成孔)『サウダーヂ』の世界。


映画『サウダーヂ』 予告編 

田中康夫)っていうのがあって。でもそこに、(いままでは)県がお金を出し(てい)ませんと。で、ブラジル大使に私はお願いをして(ポルトガル語の教科書を提供して貰って)、同時にじゃあ日本の学校も、学区を超えて。諏訪とか上田とか伊那とか塩尻とか、そういう多いところは、3つくらいの学校に1つ、ポルトガル語の同時通訳の教室を作ったっていうのをやったんですね。
菊地成孔)はー。
田中康夫)でも別にこれは私が偉かったわけでもなんでもなくて。そういうのを理解してくれる人がまあ49%ぐらい、あの県にはいて。51%は『そんな人たちは使えばいい』っていう感じ(で、その人たちからヤッシーは退場を命ぜられた)だったですけどね。
菊地成孔)とはいえ、まあ日本をめぐる問題のひとつですよね。南米からの。

⑨Leo Sayer - Orchard Road 1983年

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"田中康夫菊地成孔が語る デジタルリマスターの功罪"

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菊地成孔)はい。多少のですね、傷によるノイズが入っておりますが、こちらは田中先生の私物(レコード)ということで。ヤッシー私物ということで、味として。
田中康夫)なんかその、傷が入っているとかけちゃいけないとか、あるんでしょ?
菊地成孔)ありますね。
田中康夫)そういうわけわかんないの・・・
菊地成孔)わけわかんない。いや、それは本当わけわかんないですよ。いや、いいと思います。すごく。今日は傷とともに。ヴァイナルが鳴っているなっていう。
田中康夫サッチモの曲なんか、かけられないっていう話になるじゃん。
菊地成孔)いや、デジタルリマスターしたのをかけるんですよ。
田中康夫)いや、それはさ、やっぱりいじってしまっているわけでしょ?
菊地成孔)そうですよ。
田中康夫)なんか美容整形したみたいなもんだから。
菊地成孔)あらららら。美容整形の話題。
田中康夫)交通事故で足を怪我した時に、形成外科はいいんだけど。あるいはまあ、その後の整形外科はいいけど。美容外科までしてしまったら、私はこれは芸術じゃないんじゃないか?って。
菊地成孔)そうですね。まあ、ここは難しいところですね。本当にね。あ、いまの・・・CMです!(笑)。
田中康夫)(笑)
(中略)
田中康夫)続いての曲は、もう皆様ご存知のLisa Stansfield。
菊地成孔)Lisa Stansfield。はい。
田中康夫)ちょっと行ってみましょうかね。

⑩Lisa Stansfield - All Around the World 1989年

田中康夫)まあ、もともとイギリスの方なんですけど。
菊地成孔)はい。英国系、多いですよね。田中先生の選曲は。あ、これはちょっと・・・
田中康夫)このへんは松田くんでも知ってるでしょ?で、これがね、最近CDで出てるのは別バージョンになってきているわけですよ。まあ、よくそれは我々だって単行本を文庫版にする時に、てにをはを直すとか表現を直すとか。
菊地成孔)はいはい。
田中康夫)やっぱり音楽の場合にね、あまりに全部変えてしまうっていうのは、ねえ。
菊地成孔)まあ、そうですね。
田中康夫)菊地大明神のご見解を。
菊地成孔)まあ・・・やっぱり音楽は完成形がないんで。なんか動かす、マスタリングする度に音を変えるとかね。山下達郎さんみたいな。凝るタイプの人は動かしますよね。これは、90年ぐらいですか?89年とか。
田中康夫)89年ですね。で、初めてアメリカでもスマッシュヒットになったという。
菊地成孔)イギリスのがアメリカで売れる話が好きですね。
田中康夫)これはやっぱりチークの後のスロウから始まる、またディスコタイムになる時にこういう感じとか。最初にVoyageの『Souvenirs』とかをかけちゃうと、最初はいいんですけどね。そうすると、あまりにアップテンポになっちゃうんで、次になにをもっていこうか?っていうね。

菊地成孔)ああー。
田中康夫)悩んでしまう。
菊地成孔)すごいな。今日はあの、番組が始まってから45分間でターンテーブルの使い方も、最初はおっかなびっくりだったのが、もういまはスッススッス動かしてますからね。モノにされましたね。
田中康夫)ぜひあの、たぶん3度目はないと思いますけども。もう1台、2台用意していただけると、楽しいかなと。
菊地成孔)2台用意したらたぶんこう、本当にDJになりますよね。
田中康夫)ダメですか?
菊地成孔)いや、素晴らしいです。まあ、リスナーに信を問いましょう。
田中康夫)リスナーに信を。ああ、菊地様がそういうなんか「民主主義的な発言」をするっていうのがすごい世界ですね。

⑪Massimo Di Cataldo - Se Adesso Te Ne Vai 1996年

⑫Rah Band - Tears And Rain 1982年

⑬Elbow Bones And The Racketeers – A Night In New York 1983年

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「註の新たな註」 「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。

ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

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