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2015年02月20日 TOKYO MX 「モーニングCROSS 田中康夫 大文字と小文字・差別と区別・アパルトヘイトと移民問題」

クロス 移民問題 安倍政権閣議決定で毎年20万人ずつ移民導入決定 堀潤 超少子超高齢社会 外国人労働者 「日本は世界最速級のスピードで永住権を獲得することができる国になります。ご期待ください」

20150220 TOKYOMX 堀潤 脊山麻理子 田中康夫

[堀潤]田中さんテーマの発表をお願い致します。

[田中康夫]はい。こちらで、「アパルトヘイト」と移民問題なんですが、あえて「差別と区別」とかですね「大文字と小文字」という字を書きました。16日もやったのかな?

[堀]少し触れました。

[田中]高橋浩祐さん。

ただちょっとそれと違う視点で今日は語りたいと思います。

[脊山麻理子]作家の曽野綾子さんが産経新聞に寄せた「労働力不足と移民」に関するコラムが南アフリカ大使館から「アパルトヘイトを許容し美化した行き過ぎた恥ずべき提案」と指摘され国際的波紋を広げています。

[堀]発端は産経新聞が掲載したコラムでしたね。アパルトヘイトの政策を知ったときに将来的には外国人を分けて住ませることっていうのは必要だと思う、というようなニュアンスで書きまして、海外のニュースメディアで取り上げられてアパルトヘイト容認の人物が安倍総理のブレーンをしていたんだ、ということでかなり話題になりました。今回「労働移民」をですね条件付きで受け入れることを提案する中、外国人を理解する為に居住を共にすることは至難の業だと主張。将来の移民政策について触れてますね。所謂アパルトヘイトを許容したといった批判です。曽野さんはこの発言について真意を問われてるんですが、差別じゃない区別だと反論。スタンスを変えるつもりは無いといったことでお話をされています。

[田中]2月11日の建国記念日産経新聞に、居住区だけは白人アジア人黒人という風に分けて住む方が良いって書いてあるんで、そうすると憲法第22条の居住移転の自由職業選択の自由というのを変えましょうっていう、さすがの改憲論者の面目躍如なんだけれども、逆に居住区を全部決めましょうってのは、破綻した彼女が最も批判してた筈の社会主義計画経済のような上から目線になっちゃうのね。だからカソリックの信者である、とご自身は仰ってんので教皇フランシスコはやっぱりカノッサの屈辱のような破門でもしなきゃいけないのか?ということだし、安倍総理のアドバイザーだったことは一度も無いと言ってるんだけども、第一次安倍内閣の教育再生実行会議委員だったんだから、メンバーオブコミッティーですからね。

 [堀]間違いなくですね。はい。

[田中]イギリスの保守系の新聞のタイムスとかロイターがそう書いたことに対して、

これを訂正しろと言っているんだけど、これブーメランになってきちゃう。で、ましてやそれに対して産経新聞の編集局長が署名で、「産経新聞は人種差別などあらゆる差別は決して許されるものでは無いとの考えです」って、殆ど産経新聞の紙面に朝日新聞の紙面が乗っ取られてしまったかのような発言になってるの。

[堀]はっはっは。

[田中]で、何を今日申し上げたいかと言うと、ここに書いたように「大文字と小文字」と書きました。すなわちアパルトヘイトという居住の自由が無い、あるいは参政権も無いということを生まれながらにして決めてしまうってのは、誰もが良いとは言えない「大文字の」差別なんですよ。

[堀]なるほど。

[田中]でも実は、南アフリカっていう国は私は今から29年前に3週間程立木義浩さんと一緒に行った。その時にはアパルトヘイトがだんだん変わる・・・例えば映画館とかでも入れるバスも一緒に乗れる、でも黒人専用のバスは、これもまたイタリア系のマフィア系がやってたりすんだけども、値段が安いけど白人も黒人も乗れるバスは料金が距離で変わります、みたいな非常に変わっていく時であったわけ。だけど「大文字」のアパルトヘイトが無くなって今、南アフリカはどうなっているかというと、南アフリカは元々ブッシュマンしか住んでいなかった所に中央アフリカから黒人の人達がブラック・アフリカンが下りて来た。でもその人達は10部族あるんですよ。コサ族とかズールー族とか。そうするとコサ族とズールー族、今まで「大文字」のアパルトヘイトを撤廃しようということでは共闘していた人達が、今どういう政権になっているかというと10部族の中の内紛の様な具合になっている。そしてナスパーズという一番大きな元々アパルトヘイトを支援していたような南アフリカの広告代理店ってのは今や中国のWeibo・ツイッター、あれにも資本参加をしていてロシアやブラジルにも参加してんので、どこのメディアも批判できない。そしてこの会社は未だに全員白人の役員であるっていう会社があったりするわけ。で、一点ね、何かってネルソン・マンデラという人は大変に偉大な人でした。でもネルソン・マンデラの後、何が起きたかって・・・

[堀]大統領ですよ南アフリカの初代の。

[田中]ノーベル平和賞を取った人。でもその後起きてきている事は、今のジェイコブ・ズマという大統領の下、そして黒人系の労働組合と所謂「大文字」の格差・差別は無くなったかもしれないけど、貧富だけで無くて様々な「小文字」の区別というものが生まれてきてしまっているわけです。で、一番象徴的だったのはネルソン・マンデラが亡くなられた追悼式が行われて、何故か日本からは首相が行かなくて他の国の人は皆行ったんだけども、この時どういう事が起きたかっていうとジェイコブ・ズマという今の大統領が来た時にブーイングが起きるんですね。これはイギリスのザ・ガーディアンが書いてんだけど、そしてその横に皆さん昔ローデシアと言っていた今はジンバブエといっていて、とんでもないと言われているムガベという大統領が入って来た時に何が起きたかと言えば逆に拍手が出るんです。で、ムガベはとんでもない独裁者だと欧米でメディアで言っている。でも2000年に彼が就任した時に、当初は彼は大変に素晴らしいと言ってノーベル平和賞候補にまでなったの。で、何故彼が一転してとんでもないってなったかというと、彼は白人のローデシアの人達が持ってた農地を、日本の戦後と同じ、農地解放しましょうと言った。その途端に欧米のメディアはコロっと変わるんです。そして南アフリカで今どうなってるかというと、人口の8割を占めている黒人の人達が居て、でも9割の農地というのは未だに白人の人が所有をしているわけ。すなわちネルソン・マンデラ達も「大文字」の改革はできたけども「小文字」のところはできなかったというところがあるわけ。だから南アフリカが逆に「もっている」というところもあるわけ。で、もっと言うとね、例えば今、もっと移民の問題を考えましょうって言う人達は多様な民族を受け入れる姿勢こそが日本に必要って仰ってんの。でも曽野綾子さんが仰ったのは、何かったら日本では労働力の補充のためにも、労働移民を認めねばならないって言ってるの。そうするとこの人達の意見という「善意の意見」は逆にこういう資本側の意見の補完勢力になってってしまうということなの。

[堀]人手不足で安い労働力の補完の為に移民問題が…

[片岡]生活区別しちゃうと奴隷になんないですか?

[田中]そうなの。だからシンガポールという国があります、ゴミ一つ落としちゃいけないと。でもシンガポールは今4割の人達が移民の労働者なんですね。で、その人達が非常に肉体的な労働をしている、でも6割のシンガポールの人達は今何を言ってるかというといやその人達に仕事を取られちゃったんだって言ってんの。で、その人達が例えばフィリピンから来たメイドの人達がオーチャードロードをみんなで建国の日に歩こうって言った時にそれはいけませんって話になってく。ですから、これは1月の冒頭にも申し上げたように、日本は既に閣議決定で毎年20万人ずつ移民を入れていく、と50年後も日本の人口は安定しますよって言ってるわけ。で、これは経済財政諮問会議のホームページにもいまだに書かれているわけですよ。だからこの問題というのはまさに今言った「大文字」の問題は解決しても「小文字」の問題が起きてくる。

[堀]そうですよね。多様性を認めるか認めないかというのは、こういった市民社会が直面している問題です。我々が主体的に関わらなきゃいけないですよ。

[金]一時期ね、女性は産む機械の発言で日本中が激怒しましたよね。そういう論理で人間の生命や子供の問題を捉えちゃいけないと。私には何故か外国人の労働の問題になると、もうそういった論理一色だとしか思えない。なんかその延長線上でこういう主張が堂々と日本の大新聞の紙面に出るっていうのは、海外から見たらホントにどうしちゃったの日本ていう感じでしょうね。

[田中]まぁでも「美しい国」を目指すならばね、やっぱり仮に入ってくる人達を二級市民として労働させるということは、これは元々の人達との間に軋轢が生まれてくるわけですよ。だから僕は最近ずっと思うのは昔ジュルジュ・ビゴーというポンチ絵という。これまさにそのなんか・・・

[堀]教科書に出てましたね。

[田中]おそ松くんのイヤミのような、赤塚不二夫さん偉大だったけど、この日本人がウェーって入っていくわけでしょ。で、あるいはこれもね、これはその日本の純真無垢なような人をデブッチョのイギリス人と髭を生やしたお金持ちそうなアメリカ人が韓国の栗を炒っているロシア人のところに行きなさいってんだけど、南アフリカでも日本人はなんて言われてたかっていうと「名誉白人」と呼ばれていたわけですよ。だから、そうするとやっぱり日本はもっと色んな意味で、イデオロギーを超えて日本はどうあるんですか?ということを感情論で無く言わないと、相変わらずこの「名誉」白人で終わってってしまう。

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 ◎関連情報リンク

15/02/10・17 2030年には出生率2.07に回復!? 問題山積みの「移民力」に過度の期待<孔子膳堂>◆週刊SPA!

⇒ http://www.nippon-dream.com/?p=13682

15/03月号 田中康夫の新ニッポン論 ㉒「アパルトヘイト」◆月刊VERDAD ‐ベルダ‐⇒ http://www.nippon-dream.com/?p=13919

15/03/03 「友愛の精神」と「資本の論理」が合体し、知らぬうちに日本が「選択する未来」とは!?<お食事処さと> + 15/02/24 「PL法」の観点が欠落した、首相の「その罪を償わせる」発言<ビストロKRI-KRI>◆週刊SPA!

⇒  http://www.nippon-dream.com/?p=13894

TOKYO MX * バラエティ「モーニングCROSS」

 

 

 

 

 

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