2016年06月02日 TOKYO MX 「モーニングCROSS 田中康夫 真の地域主権、憲法の基本理念とは何か?」 おおさか維新からの出馬要請 真相は?

[堀潤]さあ皆さん、おはようございます。
[宮瀬茉祐子]おはようございます。
[堀]時刻は7時を回りました。6月2日木曜日モーニングCROSS堀潤です。
[宮瀬]宮瀬茉祐子です。
[堀]さあ今日は皆さん多分、マスコミ関係者、記者の皆さんがずっと今ペンを走らせながらですね、待っているんじゃないかなと思いますね。
[宮瀬]そうでしょうね。
[堀]僕も15年報道の仕事に携わってるんですが、こういうケースは初めてなんで。
[宮瀬]早くねその声をお聞きしたいんですけれども。
[堀]聞きたいですね。今日どなたがいらっしゃってるんですか?
[宮瀬]え?言っちゃっていいんですか?後ろの方にちらっと(笑)。
[堀](笑)。
[田中康夫]ロッタのシール、張り替えました。
[堀]気分を一転、まぁこれからですからね。


[堀]元衆議院議員で作家の田中康夫さんです。
[田中]はいよろしくお願い致します。
[堀]おはようございます。
[宮瀬]よろしくお願いします。
[堀]そしてお隣は経済ジャーナリストの荻原博子さんです。
[荻原博子]よろしくお願いします。おはようございます。
[堀]そしてバーグハンバーグバーグ社長でWEBクリエーターのシモダテツヤさんです。おはようございます。
[シモダテツヤ]よろしくお願いします。
[堀]シモダさんどうして選挙に出ようと思われたんですか?
[シモダ]そうですねやっぱこの国を変えたい、それだけです。
[堀]ははは。さあ田中さん、色々報道が出て正直僕もびっくりしました。
[田中]えぇ。
[堀]「あっ、ついに立つのか」真相は如何に?
[田中]下地さんていうおおさか維新の政調会長がゴールデンウィーク前に「是非一緒に戦おうよ」と言われて。
[堀]あっなるほど。
[田中]実は松井さんも「是非お目に掛かりたい」って言われて。
[堀]はい。
[田中]「今日(6月2日)もう一回、大阪府議会中なんで大阪で会える?」って言われてるの。

[堀]何時の?。
[田中]ちょっと飛行機に乗るんです。
[堀]何時の飛行機ですか?
[田中]え?もうガラス張りですから、あたし。10時の全日空です。
[一同](笑)
[堀]これ張りますよ、みんなその時間。囲みになるかもしれないですね。
[田中]いえいえそんな。
[堀]でもまぁどうして。
[田中]ロッタの今日の散歩をどうしようかってのが我が家の最大の・・・。
[堀]荻原さん如何ですか?
[荻原]頑張ってください、と。
[堀]色々ご意見あると思うんです。まさにガラス張りの知事室を実行されてきた田中さんです。
[田中]地域主権だったりね、あるいは既得権益打破・中央集権打破。登る山の頂上は同じだと思うんです。
[堀]ええ。
[田中]でも多分、登り方って人それぞれあるんで。でもその同じ山にいろんな登り方をすることが多分皆さんの選択肢を増えるかなって。
[堀]完全に出る方向ですね。
[宮瀬]そうですね。
[田中]いえいえそんなことは無い。
[宮瀬]こっちの方が緊張してきちゃいますね。
[田中]だからロッタが悩んでるの。
[堀]ははは。この後オピニオンクロスで田中さんにはじっくりお話を伺って頂きましょう。

 

[堀]田中さんテーマの発表をお願い致します。
[田中]昨日会期末でさっき堀さんも経済じゃなくて憲法も争点なの?っていう話だったので。
[堀]「真の地域主権とは何か?憲法の基本理念とは何か?」
[田中]ちょっとこの二つを今日は。
[宮瀬]はい。安倍総理は昨日2017年4月に予定する消費税率10%への引き上げを2019年10月まで2年半延期することを正式に表明しました。さらに総理は消費増税延期の是非について「参院選を通じて国民の信を問いたい」と述べました。
[堀]今朝方丁度午前6時8分ですか、日刊スポーツ記事が更新されまして『田中康夫氏「日本変えられる」参院選出馬意思固める』という記事が出ています。率直に言って何故おおさか維新なのかと、いう声はいろいろあると思うんですけど。

[田中]あぁ。

[堀]田中さんのイメージからは、え?別の政党じゃないの?っていう声もありました。
[田中]別ってどこなのだろう。
[堀]どこなんでしょうね。自民でもない。
[田中]ねぇ。自民でもない民進でもない公明でもない共産でもない生活でもない。今日お話をすることはね、最近共同通信の調査でも日本経済新聞の調査でも、国民の半数以上の人が現政権下で憲法は変えるなって言ってるわけですよ。

[堀]自民党の安倍政権ではね。
[田中]でもこの数字は今まではもう少し低かった。じゃあなんで今の現政権下で憲法を変えるのは反対という人が全世代で5割を超えて6割近い。元々私達多分、小学校中学でも憲法ってのは本来国民の権利を守るもので、そして国家がその国民で成り立ってんだから国民に対して国家がどういう義務を負うかだったはずなのに、どうもなんか最近言われてる憲法の話って国民の義務を声高に語ってそして国家の権利を胸を張る。でも国益って国民益があってこそ始めて国家益もあるのに、国民が疲弊するような中で本当に国益なんですか?ってことを多分、皆さんそんな難しい言葉じゃなくてもどこかで感じてらっしゃるんじゃないか。
[堀]まさにそれが主権在民で個人がそれぞれ幸福の追求ができる、それを国がしっかりと保障することと、その代わり国民はそれぞれの公共の福祉の為に互いの人権を侵害し合わないとか、自由を使ってしっかりとそれぞれが幸せになっていくと。ところが最近は少し、公益とか公の秩序とかそういった文言が自民党改憲案に盛り込まれているので。
[田中]現在ある政党のなかで憲法改正の草案を出してるのは二つの政党しかない。他の政党は憲法のことは守りますって言いながら、でも建物だって不具合があるときに壊すんじゃなくてどういう風にバリアフリーにするのかってところを出してない。実はこの三つだけを掲げているのがあって、この三つ見たらね北欧の憲法かなって思うわけですよね。

20160602 TOKYO MX 田中康夫

[堀]「幼児期から大学までの教育完全無償化」、確かに手厚い福祉。
[荻原]そうですね。
[堀]手厚い教育。「統治機構改革」そして「憲法裁判所の設置」。
[田中]でね、今言われてるのは奨学金の額を上げますかとか、あるいは返済を免除しますか。小さいことってんじゃなくて、これはじゃあ誰がやるかっていうと裁量行政になるわけですよ。
[荻原]うんうん。
[田中]そうすると役所であったり族団体や族議員がそこに関わる。でもベーシックインカムが北欧で入れているように、制度というのはシンプルでフェアでオープンでなきゃいけない。でも実はこの三つを奇しくも挙げてるのが私が今日これから・・・。
[堀]会いにいかれる。
[田中]代表と会おうというところなの。
[堀]おおさか維新のこれが改憲案なんですよね。
[田中]僕はね、逆にじゃあ安倍さんの補完勢力じゃないですかってよく言われんだけど、僕、安倍さんの補完勢力は実は民進党じゃないかと思ってんですよ。
[堀]というのは?
[田中]だって政権交代をした立役者の小沢さんと鳩山さんをパージして。
[堀]確かに。
[田中]そして政権失墜の戦犯である二人の元首相が未だにそのなかで守られているんだから、だから安倍さんの補完勢力は民進党だと思ってるの。
[堀]よく言われる批判は、まあ要するに自民党とそしておおさか維新がね共に手を携えているんじゃないかと。
[田中]でもここの掲げているのは多分・・・。
[堀]そうじゃない、と。
[田中]全く違う、本来これは公明党とか他の野党が言ってるようなことであると。実はこないだの党首討論ってのがあって岡田さんと志位さんとそれから共同代表やってる片山虎之助さんが出た。片山さんわずか5分だったんだけど、どういうことを言ったかというとこの三つを言ったんですよ。
[堀]「現行憲法の良い所は残さないといけない」「緊急事態条項は必要ない」「9条改正は性急だ」。
[田中]つまりこれをね誰が言ったか見なかったらなんかロールシャッハ・テストのような話なの。

20160602 TOKYO MX 田中康夫

[堀]これはどなたが?
[田中]これは片山虎之助さんが。議事録にも載ってんだ。僕はもう一個思うのは・・・。
[堀]おおさか維新ですね。
[田中]まあ今まで橋下個人商店だったと言われてる、で橋下さんは今顧問なわけですよ。
[堀]うんうん。
[田中]だからセブンアンドアイの引退された鈴木さんみたいなもの?今松井さんとか政調会長の下地さんとか幹事長の馬場さんが集団指導体制。で、僕はそれを考えるとね。
[堀]えぇえぇ。
[田中]「やってみなはれ」って言ってた佐治商店だったサントリーが全国になってった、多分そういう第二ステージなのかなっていう気がするわけ。
[堀]田中さんとしてはやはり先ほどの改憲案であったりとか、こういった今の現状の姿勢については、おおさか維新に対しては共感を持つところがあるということですね。
[田中]だから僕はやっぱり具体的に他の政党って、僕もずっと個人的な感じでやってきた。でもやっぱり他の政党ってのは背後にやっぱり皆さん大きなものがある。団体とか企業とか組合とかがある。だからなんとなく、建前本音に聞こえている。私はだからこれは一回虚心坦懐に皆さん感じて頂けるといいかなって。
[堀]そうですね。そういう意味で言うと仮に選挙戦を戦うとなるとどういったものを公約として掲げられるんですか?
[田中]えぇ、私はベーシックインカムだし、先ほど言ったような財源て言うのは作り出すものだ、それは長野の地方自治をやってくるなかで小さな村の村長とかと一緒に覚えたことだから。だからやっぱり真の地域主権、そして既得権益打破・中央集権、だって今47都道府県の75パーセントが官僚出身者なんですよ。
[堀]えぇそうですね。
[田中]それは地域主権じゃなくて中央集権になってるわけよ。それをやはり皆さんが一緒に変えていく。私はその色んな山の登り方が目指すところがあるとするならば、それを私も今までもやってきたし、その事を同じ志の人でやっていく。みんな同じ登り方だったら逆に怖いですよ。同じ頂に向かって色んな登り方があるっていうことかなと思っ
て。
[堀]僕も昨日、最初産経新聞でしたかね記事が出て、その後色々各社出してましたけど、松井さんが、おおさか維新のね「田中さんは一兵卒で頑張るって言っている」っていうような話をしていましたが、その真意はどうだったのかなって。

[田中]あぁ、あれはね、なんかああいう明るい牽制球をお互いに・・・。
[堀]明るい牽制球(笑)。
[田中]言い合えるっていうのが他の古い政党とは違う良さなのかなっていう。
[堀]なるほど。
[田中]だから支持者の人達も含めてSNSに「一郎ちゃんもヤッシーもお互い手を焼くんじゃない」って書いてあったんだけど。
[堀]確かに。
[田中]そういったことが言い合えるってのが多分本当に万機公論なんじゃないかなと僕は思いますね。
[堀]なるほど。互いに言論し合うっていうね。そのなかから一つの落とし所を見つけて。
[田中]そして先ほど言ったようなこういう基本のところをどう踏まえているのかと。国民の権利。
[堀]ちなみに今日はその10時過ぎの飛行機に乗って大阪に行かれてどんな話をされることになるんですかね。
[田中]いやあのー、だから「また会いたい」って仰るから。
[堀]あぁそっか。
[田中]まぁそれを踏まえて、小なりとも言え政党だからそこでどうお考えになるかだと思います。
[堀]でも再び国政にっていうのが、どうしてそこを目指されるんですか?
[田中]いや、僕はやはり恋愛もボランティアも行政や政治も、自分がしてあげたいではなくて、人が望んでることは何かな?裏切られることもある、でもそれをした時にありがとうって言われたらそれがmy pleasure。それは恋愛もボランティアも行政も政治もずっと同じなんで、まぁそれは社会変革をしたいっていうこと。じゃあ社会変革をする上でどんなカタチがあるのかなっていうことを考えたときに今回の「一緒にやらない?」っていう話は聞く価値があるかな、と思ってるってことです。
[堀]なるほど。結構ツイッターで「モーニングクロス(出演)今日で最後になっちゃうのかな寂しいな」とかそういう声もありましたよ田中さん。
[田中]それが一番、もう、ハムレットの心境ですよね。
[堀]ははは。
[田中]堀さんの顔が見れなくのはやだやだ(笑)。
[堀]いやいや、まあ選挙終わったらねまた是非。またちょっと後半でも色々お伺いしていきたいと思います。田中さん、ありがとうございました。
[田中]はい、こちらこそ。
[堀]いや、でもなかなか珍しいケースですよ、僕ホントこういうケース初めてですから。率直になんでもね言いたいっていう、はぐらかしたりしない。200パーセント出ません、とかね。
[田中]まぁ僕は常に全部、馬鹿正直なぐらい正直だから。でもその方がストレス溜まんないし。
[堀]そうですね。
[田中]ガラス張りだからね。
[堀]ありがとうございました。

 

[堀]さあ田中さんはこの後10時の飛行機で大阪に向かわれるということですがツイッターで沢山質問が来てます。
[田中]はい。
[堀]「ヤッシーさん無所属で出馬して会派に入るという選択肢は無いの?」とかね。
[田中]いやだから、つまりね、向こうが巨大な人間達が国民の義務を押し付けようとする時に防戦一方では負けちゃうんですよ。じゃあ国民の権利と国家の義務を縛るものを三つ出してるのに、同じ憲法でも、これはあなた方やれるんですかと、どうなんですかと、っていうことが僕は議論だと思うし、そこを明確に言ってる。そして緊急事態条項も必要無いと。
[堀]必要無いと。
[田中]そして9条も今のままで良いと。
[堀]そうですね。
[田中]言ってるというのは多分、皆さんが抱いていたイメージとは違う。まさにヤッシーが言ってたことと同じ。
[堀]なるほど。
[田中]だから同じ山に向かって地域主権で登る方法があると。それでやろうよと最終的になれば来週水曜日、私の具体的公約を。
[堀]おっ、会見。どうなるのかという。
[田中]発表しようかな、どうしようかなって。
[堀]今日話しをして色々どうしようかなって、一呼吸空いて来週水曜日ですね。
[田中]鍵はロッタの同意ですね。
[堀]ははは。ロッタちゃんが同意してくれるかな?(笑)。ということで今日も皆さんありがとうございました。

 

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