JR有楽町駅イトシア前:田中康夫街頭演説 2016年06月11日


 

  

 

 

田中康夫です。6月22日公示7月10日投開票第24回参議院議員通常選挙東京選挙区から国政政党おおさか維新の会の公認を得て立候補を決断致しました田中康夫でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。

 

皆さん、どなたも地域主権の確立そして中央集権や既得権益の打破、誰もがこの主張に頷かれ賛同され、そうした世の中になる事を望まれ今この瞬間も東京都内そして全国津々浦々で真っ当に働き学び暮らしている方々がいます。にもかかわらず皆さん、どうして地域主権は確立しないのか?中央集権や既得権益が一向に打破されないのか?おそらく他の政党に所属されたりあるいは無所属で当選される方もその同じ事を仰ると思います。一例を挙げます。皆さん、全国に47都道府県がございます。今47都道府県の都道府県知事4人に3人は皆さん、霞ヶ関をはじめとする公務員、昔の言葉で言うと官吏と言います。官僚の「官」に「吏」という字を書く。4人に3人75パーセントは役所出身者が知事なんです。どうしてか分かりますか?皆さん。私も全国知事会というところに行くとこの方々は必ず前例が無い事はやらない。一旦決まった事だから修正しない。でもこれは中央の霞ヶ関あるいは今までの永田町の古い政党にとっては都合が良いんですね。則(のり)を越えるという言葉がよく組織でございます。今までの組織のしきたりを越えてしまう。則を決して越えないのが公務員出身の知事です。無論、公務員のなかにも大変な志を持った方々は沢山いらっしゃいます。私は公務員出身だから知事はいかがかと申し上げているのではありません。ただ、私の6年間の知事時代の経験からすると、こうした方々は中央から地方へと、まぁ日本の経済未だに一向に良くならない。「至らなさを改むるに如(し)くはなし」でありますし、至らない点は素直に謝ると言う事が政治だけでなくて私達の社会での、会社でもそうなのに、まだまだ経済平気だと仰ってる方がいらっしゃいます。最近「新しい判断」とかいう、今年の新しい「流行語」が登場しましたけれども、おっと、そんな話をする為に来たんではありません、もう一回戻しますと、中央から地方へと所謂トリクルダウンですね、中央から地方へとおこぼれの経済の利権を分け与えるこの利権分配のシステムを維持する上においては、公務員出身の知事が4人に3人いる事はこんなに都合の良い事は無いということであります。しかしその結果がどうなったでありましょう。日本のこの巨大な借金です。そして皆さんが願っている事がちっともできない。強きを挫(くじ)き弱きを助けるはずの政治や行政が、弱きを挫き強きを助けるような風潮になってる。今アメリカで起きてきている事も、ドナルド・トランプ、共和党候補、あるいは予想外だとメディアが言ったバーニー・サンダース候補の躍進というものは、大きなものに寄りかかり小さなものを取り壊すそうした政治や行政への、アメリカにおいての異議申し立てが出ているのだと私は思っております。私及びおおさか維新の会というのは皆さん、国政政党でございます。先ほど参議院藤巻さんがご挨拶をされましたが、東京という漢字で書いた東京維新の会です。そして兵庫にも兵庫維新の会、神奈川維新の会、そして大阪にも漢字の大阪維新の会。これは地域政党でございます。政治団体でございます。今こちらに幟が立ってますが、ひらがなのおおさか維新の会、先ほど藤巻さんもサッポロビールの事例を挙げましたように、これはそれぞれの地域から変えるんだ、それぞれの地域から主権を取り戻すんだ、とその一つのアイコンだという風に思っております。

 

 

 

皆さん、なんで待機児童が解消されないのか?国会でも色々な論戦はしています。しかし私はこの待機児童の問題にも公共事業と同じハコモノ行政の発想から脱却できていないところに大きな問題です。先日杉並区で待機児童の子供達の保育施設が、作る場所が無いので公園のスペースを使うと。それに対して公園でゲートボールをされているお年寄り達も、子供が大事なのは分かっているけれども何故他にスペースが無いのか、というのが報じられていました。今日本には皆さん、6000万戸の家があります。皆さまがお住まいの家も含めて。6000万戸の家のなかで空家になっている家、どのくらいあると思いますか?空家になっている家が820万戸です。6000万戸のうちの14パーセントも空家なんです。この場所を使えばバスに乗って遠くまで行かなくても近所の最寄の所で保育ができる。私は信州で知事を務めていた時に、お年寄りのデイサービスの、バスに乗って行くような遠い場所ですよね、なんでつっかけ履いて行けるような所にデイサービスを作れないんだろうかと思いました。私も、行政、右も左も分からずやりました。驚きました。国の制度では未だにデイサービスは新築でしかも土地を持っている事業者で無ければデイサービスはできないんです。そして4000万円以上の立派な建物のデイサービスを作ったときに3000万円補助金が出るという話です。でもどうですか、これからお帰りになる駅前一生懸命働いている商店主の方がいらっしゃるけれども、商店街にも空いた店舗があります。皆さんのお家の近くにも空いたお家があります。こうした場所を改修してデイサービスをするをするという事を、私信州で行いました。宅老所と言います。自宅の「宅」に老人の「老」に「所」です。県が改修する費用を500万円までもちましょうと。きちんと防火にしましょうと。350箇所作りました。3000万円補助をするよりも遥かに少ない金額で商店街に住宅の中にお年寄りの声がする。

 

そうしましたらですね一人の女性の県職員が「長野県は女性の働く率が全国で一番高いんだから、そこに保育士の人を一人配置しましょうよ」と保育士が一人いればデイサービスで0歳から就学までの6歳までのお子さんをお預かりできる、小さなお子さんと、お孫さん世代と、おじいちゃんおばあちゃんが一緒にお昼ごはんを食べて一緒にお昼寝をする。お互いの元気の素が貰えそしておじいちゃんおばあちゃんの知恵というものを小さなお子さんが分かち合える。これを県民の協力職員の協力を得て350箇所、財政再建を、まぁ長野県、私が知事になった時にオリンピックやった後だから東京も大変ですよ2020年には人口減っていくんですから。宴の後になっちゃうんです。一日の利息の返済だけで1億4800万円もあったんです。私知らずに知事になっちゃったんです。この後借金がこんなに、利息だけですよ元本関係無く一日の利息の返済だけで1億4800万円です、って県議会で言ったら「寝る子を起こすな」って言われちゃいました。でも職員の協力を得て6年連続全国の自治体で唯一923億円借金を減らして毎年の収支を黒字化しました。でもこれ当たり前の事なのにできていなかったんです。そして宅幼老所。おじいちゃんおばあちゃんと小さなお子さんがいる。福祉も皆さん、ハコモノ行政の発想から今あるものを新しく造り変えるので無く、私達の体もだんだん傷んできます、骨も。じゃあそれを直す、そしてその事によって私達は新しい創造の「創」る日本にしていかなくてはいけない。このように思っております。宅幼老所をこの東京の各地の下町でも山手でも郊外の住宅地でも増やしていく。これが私の公約でありそしてその事は多くの、柳ヶ瀬さんをはじめとする都議会議員、区議会議員、市会議員の皆さんと一緒に、なんだかよく分からない操縦不能になっている東京都政に対してもですね、一緒に変えていく。

 

もう一つはですね皆さん、保育ママという言葉を聞いた事がありますか?日本にも保育ママという言葉はあるんですけれども殆ど定着していません。おそらく皆さんはフランスは合計特殊出生率が2.01、ヨーロッパの大陸のなかで最も出生率が高い。そしてこれは多くの評論家の人が「フランスは日本のGDPに比べてGDP比で日本の3倍も子育てに使っているからできているんだ」とよく言います。でもフランスはハコモノ行政じゃないんです。フランスの保育ママ、保育士の資格を持っている方あるいは子育てのある方が60時間の講習を受けると自分の自宅であるいはそのお子さんがいる所で最大3人まで保育を、温もりのあるお家で行う事ができる。これがフランスの保育ママです。そしてこの人達をその後更に60時間講習を受ける。各自治体には保育センターがあります。でもそれは立派な建物じゃない。保育センターにいるのは24時間働いている保育士です。フランスですから親御さんにも権利意識がある。トラブルがあった時にきちんと入るというのが保育士です。そして保育ママというものは保育の経験がある人が自分の地域の中で近所のお子さんを3人面倒を見るんです。フランスの保育は約70パーセントがこの保育ママの制度です。私が今申し上げているのは税金を使ってハコを作る福祉では無くて今すぐ今日から出来る事、私達の知恵を使って福祉を行う。少ない税金で、税金を切り捨て福祉のサービスを悪くするので無く少ない金額のなかで皆さんが安心して人の顔が見える人の体温が感じられる地域を再生していく。宅幼老所あるいはフランス流の保育ママ私はこの事こそ東京に必要だと思っております。「いやいや東京は一極集中だ。一極集中を地域に分散すれば良い」などと仰ってるかもしれませんが、先ほど申し上げたように東京の人口はオリンピックが開かれる2020年から激減していきます。東京にはコミニティがある意味では希薄です。オリンピックで多くのお金を、借金を抱えて宴の後に人口が減少していく。私はこの待ったなしの問題を、東京は大きなイベントに向かうだけでなくきちんと足を着けた地道な着実な迅速な改革こそが必要だとこのように思っております。

 

 これは福祉に限った事ではありません。私は「『脱ダム』宣言」というのを出しました。これは多くの方々、ダムが必要か必要でないかの二項対立だと言われました。違います皆さん。皆さん、群馬の山奥で八ッ場ダムというのが去年ようやくと作られ始めました。八ッ場ダムが計画されたのはいつか知ってますか?64年前ですよ。64年前に国はダムが無いと危ないと言ってたんです。でも一向にダムはできてない。その間、川の浚渫はしましたか?護岸の補強はしましたか?保水力のある森林整備はしましたか?ダムが無ければ洪水になって人が死んでしまうということはICUの集中治療室に入って動脈瘤の手術をしなければ動脈瘤が破裂しちゃうと言ってる話ですよ。でもどんなに医療崩壊の病院だって医師が来るまでの間点滴をしたりマッサージをしたりそれが浚渫だったり護岸の補修だったり森林整備です。なのにダムさえ作れば安全かと言ってるのは法律を一個作れば世の中が安全だと言ってるのと同じお花畑な論理なんです。この事は大阪府においても槇尾川ダムという、私もこのダムは要らないと思ってました、ダムを作るよりも護岸の補修をした方が良いという事を述べていました。このダムを違約金を建設業者に払ってもその100倍もかかる公共事業をやめて新しい地域密着の地元の業者が胸を張って行える河川改修に切り替えたのがこの国政政党おおさか維新の会の前身でもあります。すなわち私達は賛成反対じゃない。馬場伸幸幹事長が今発売のサンデー毎日で述べております。「政権与党が出してきたものが国民の為になるならばそれは賛同する。おかしな内容だったら徹底的に修正をかける。全く国民の為にならないものだったら断固反対をする。これが本来有権者が野党に望んでる事ではないか」と述べております。

 

皆さん、お家だってお父さんの言うこと全部聞くわけありません。でもお父さんがぺちゃぺちゃ食べる時に、お父さんそんな音たてんのやめてよったら、誰の為で食えてるんだったら離婚はしないにしてもちょっと心に隙間が生まれます。ある意味では今日本が行ってるのは不毛な賛成不毛な反対。そうでは無い、私達には現場に根差した皆さんが望んでる事を変えていく。私は知事の時に県民益という言葉を申し上げました。昔から、私は国益と声高に述べる人達が不思議だと思う。国民益があってこそ国家益なのに国民益をないがしろにして国益、それは有り得ません。国政政党おおさか維新の会は乳幼児から大学までの教育の完全無償化を掲げています。そんなのこれだけ聞いたら多分皆さん、他の政党がなんか言ってそうですよ。福祉や教育が大事だと言ってる人達が。この事を述べるとですね、そんなもの前の民主党政権だって子育て支援、チルドレンファーストって言ってたじゃないかと述べてます。そうでは無いです。その後政権が変わったら、それまでの福祉がよくなかったかどうかは別として一気に変わってしまったじゃないですか。そして今の待機児童の問題です。今日本では共同通信のみならず他の新聞社、そして日本経済新聞の調査でも安倍政権下で変えるべきではないという方が5割を超えています。これまでは5割にはいかなかったんですよ。何故急に安倍政権下で憲法を変える事に反対だという方が5割を大きく超えてるかお分かりですか?私はこう思います。本来憲法というのは皆さん、国民の権利をきちんと規定をして、国家の暴走を防ぐ為の国家の義務を明確に定義する、これが憲法の筈です。ところがどうでしょう。おそらく皆さんがまさに「なんとなく」不安を感じてらっしゃるのは、国民の義務を声高に語って国家の権利を誇らしげに語る、これは本来の憲法では無いという事です。

 

現存する国政政党で憲法改正の試案を出しているのは二つだけです。自由民主党そして国政政党おおさか維新の会です。ただし、おおさか維新の会は三つしか掲げていません。一つは統治機構改革です。先ほど申し上げた地域主権です。もう一つは憲法裁判所の設置です。国会の場で政局で憲法を扱うべきではない。そして三番目が乳幼児から大学までの教育の完全無償化です。この三つなんです。私は先日テレビで、堀潤さんと出てるテレビでフリップを出しました。この三つどこの国の憲法だと思いますかと言ったら皆いやぁそれはフィンランドとかスウェーデンなんじゃないのって言いました。そんな事憲法で決めなくたって教育は良くなるよと仰る方がいます。そうではありません皆さん。先ほど言ったように政権が変わればいとも簡単に教育無償化が変わってしまうかもしれない。憲法に決められている教育を受ける権利、この事を明確に規定をする。それが新しい憲法をより良くするという事です。そして先日の党首討論民進党日本共産党に続いておおさか維新の会の片山虎之助共同代表はわずか4分しか与えられてない。4分しか与えられてないところで何を述べたか?「私達は今の憲法のより良い部分はきちんと残すべきである。緊急事態条項など熊本の地震をみても必要無い。そして憲法9条を変える事は性急であり行うべきでは無い」わずか4分のなかでこの三つを掲げてるんです。おそらく皆さん、これも誰が述べたか分からなくてクイズに出たら他の名前を書くかもしれない。でも他の人達はただ単に反対をしている。でも権力というのは私も知事を経験し国会を経験し権力というものは皆が思っていてもそれを動かそうとします。その時にあなた方言ってる事は国民の義務を押し付けて国家の権利を語っているではないか、そうではない、今のこの憲法専守防衛であり絶対平和というところを残した上でそれが暴走しないようにする為の事を掲げる。それが憲法裁判所であり統治機構改革であり乳幼児から大学までの完全無償化であります。その事を掲げる。具体的に私達の社会をより良くする国民益あってこその国家益であり、私はその思いは同じ頂に向かって、今ここにいらっしゃる藤巻さんであったり柳ヶ瀬さんであったりあるいは今いらっしゃった渡辺さんであったり、同じ頂を目指してる、山の登り方は皆さんそれぞれです。でも登り方が様々あるからこそお互い同じ頂を目指しながらもここをもっとより良くしていこうという事ができる。私、田中康夫第24回参議院議員通常選挙東京選挙区から国政政党おおさか維新の会公認の公認を得て立候補を決断致しました。是非とも今この瞬間も全国津々浦々で、そして東京都内の各地で真っ当に働き学んでいる方々がこの日本で暮らして生まれ育って移り住んで良かったと思える社会を皆さま、一緒に作って参ろうではございませんか。その事を皆さまと一緒に来る6月22日からの選挙期間都内各所でこのヤッシー田中康夫、皆さまと語り合いそして人間、捨てたもんじゃない、一人一人は微力かもしれません、皆さん。でも決して無力なわけじゃないという事を実感できる7月10日の選挙に致したいと思っております。どうぞよろしくお願いを致します。ありがとうございます。

  

f:id:nippon2014be:20160613030639j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

33年後のなんとなく、クリスタル

33年後のなんとなく、クリスタル

 

  

  

  

  

たまらなく、アーベイン

たまらなく、アーベイン

 

 

神戸震災日記(新潮文庫)

神戸震災日記(新潮文庫)

 

 

 

ムーンウォーク --- マイケル・ジャクソン自伝

ムーンウォーク --- マイケル・ジャクソン自伝