亀戸駅北口:田中康夫街頭演説 2016年06月29日

 


 

 


  

亀戸駅北口ご通行中の皆さま、ご参集の皆さま、またお客さま待ちのタクシーの運転手さん、私は第24回参議院議員通常選挙東京選挙区に国政政党おおさか維新の会の公認を得て立候補を致しました田中康夫でございます。どうぞよろしくお願い致します。

 

 

私は、この総武線の、ずっと三鷹まで黄色い電車が行った1つ先の武蔵境の日赤病院って所で昭和31年に生まれました。小学校の途中から信州・長野県で育ちましたが、再び予備校のときから東京に暮らしていて、知事の時6年間は信州におりました。ですから私にとってはこの東京というのは、まだ都電が走っていた、トロリーバスが走っていた亀戸を・・・そういう原体験がある人間でございます。この東京、2020年にはオリンピックが開催されます。でも皆さん、2020年には東京の人口は、東京も減少していくんです。今まで人口が減少すんのは東京以外だと思ってらっしゃった。でも東京も人口が減少していくとどうなるか?まだこの下町には消防団があったり、地域の絆のコミニティがあります。でもそうではない地域、そこでも人口が減少していけばある意味では今まで東京以外の地域が直面していた限界集落というものが、より危機的な形で訪れます。私は、そういうなかにおいて、日本の人口が維持できるわけじゃない。減少していく。そして人口構成も逆ピラミッドである。その時に、老いも若きもみんなが元気である社会。実は私は信州・長野県の知事になった時には長野県は大変な借金県でした。オリンピックをして。1日の利息の返済だけで1億4800万円もあったんです。利息の返済だけで1臆4800万円だよって、まぁ皆さんはお金持ちだから、それくらい家の隠し金庫にあるとか言うかも・・・って言わないか(笑)。だから利息の返済だけで1臆4800万だから元本がちっとも減らなかったの。過払い請求みたいな事やってた県だったのよ。で、県民の協力を得て、自慢じゃないですけど6年連続全国の47都道府県で唯一借金を減らし続けて、毎年の収支を。入った金額の中で予算を組むという、黒字化を7年度連続行いました。その中で私はね、今皆さん、こないだ、この総武線をずっと乗ってた所の杉並区って所で、保育所を作る敷地が無いんで、おじいちゃんおばあちゃんがゲートボールやってた公園を半分潰して保育所にするってのをテレビでやってたでしょ。おじいちゃんおばあちゃんゲートボールやってたのに突如保育所できるってびっくりしちゃって、でも待機児童だから自分が働くことができないというお母さん達は申し訳ないと思いながらも保育所作ろうと思ってる。それをテレビで延々やった後スタジオでみんななんて言ってました?「いや、これはとっても両方とも大事だから、住民がじっくりゆっくり話して」って。じっくりゆっくり話してたら乳幼児は8歳10歳になっちゃうよ。おじいちゃんおばあちゃん、もっと歳取っちゃうよ。

 

私が信州・長野県で知事になった時、お金が無いからデイサービスも立派な建物なんか造ってたら借金できちゃう。そして国が未だにね、デイサービスは新築で4000万円以上の立派な建物造らないと3000万円補助金出しませんって言ってるの。だから皆さんの郷里に行くと大きな農業団体や大きな建設団体が、自分達の空いてる土地使ってデイサービスやってるのよ。信州ではね、駅前の商店街の、亀戸の商店街、元気。でもね、ちょっと離れた所は空いた店舗があるでしょ。住宅だって空いた場所もある。こうした所を改修をしてデイサービスをやったの。バスに乗っていくデイサービスじゃなくて歩いて行ける所。これを100箇所作りました、最初。宅老所。自宅の「宅」に老人の「老」に「所」。国はびた一文出さないんで、県がそれ改修するお金を750万まで出したの。100戸できた時に、ある女性の職員が「うちの県は全国で最も女性の働く率が高い勤勉な県だ。だからデイサービスの中に保育士の人が何人か加われば0歳から就学までのお子さんを一緒に預かれる」。でこれが始まったのが宅幼老所って言います。自宅の「宅」に幼児の「幼」に老人の「老」に「所」。つまり今の日本は福祉もハコモノ行政。ダムと同じように高いお金かけてんだよ。でもそんな余裕は日本はない。だからこの宅幼老所になればおじいちゃんおばあちゃんとお孫さん世代が一緒にお昼ご飯食べて皆さん(一緒に)お昼寝したらどうですか?おじいちゃんおばあちゃん元気になるでしょう。孫も知恵を貰えるでしょう。私はこれを「老保一元化」と言って県の独自予算で350箇所作った。まぁ県の独自予算って拍手してるけど、私がお金出してるんじゃないんだから。県民が理解してくれたからなのよ。で、これを私は国でもやろうと言って前の衆議院議員の時に厚生労働省に制度として認めさせたの。ところが、まあ私の力が足りなかった事もあって未だに統一したパンフレットが無いの。どうしてか分かる?厚生労働省で老人の事やるところは老健局っていうの。老人の健康。じゃあ子育ての部分やるのはどこか。今、政府は子育てが国の一番の施策だっつってんだよ。ところがこれ扱ってる部署は、いいですか?雇用均等・児童家庭局っていうの。児童家庭局の前に雇用均等って付いてるんだよ。雇用均等って、児童家庭の前に雇用均等って・・・仕事はみんなあるんだから大事だけど、名は体を表すってあるじゃないですか。だから私はこういう縦割り行政をもう一回、是非横串を挿して、皆さんが願う事を実現しなきゃいけないって事。何故かっていうと東京は今、空き家が全住宅の12パーセント実はあるんですよ。まあ壊れかけた家もあるかもしれないよ。でも使える家はいっぱいあるでしょう。なんでそこで、つっかけ履いて行けるような所に保育所やデイサービスが無いんだ、と。しかもおじいちゃん達と孫を分けるんじゃなくて、同じ一つ屋根の下でやろう、私はこういう発想が行わなければ、福祉やるには税金あげるしかないとか、税金あげたくなければ福祉切り下げるしかないっていう、もう不毛な二元論の発想になっちゃうと思ってる。

 

もう一個、保育の事で言っとく。フランスに保育ママっていう制度があるんですよ。日本もあんだけどフランスの保育は知ってますか?保育所じゃなくてお家で保育をする形が全体の7割なの。で、どうやってるかって、皆さんだって保育経験あるよ、子育て経験。そういう人に60時間の国が講習を受けさせる。そこで合格した人はご自分のお家で3人まで近所のお子さんをお預かりできる。そしてその人に対して国から直接保育のお金が支払われる。日本もね皆さん、今保育士が足りないって言ってる。ウソなんですよ。保育士の待遇は悪すぎる。でも日本には68万人もの潜在保育士という、保育士の資格を持ってるけど今働いてない人がいるんです。でも、なかには99歳の、保育士だったお母さんもいるかもしれない。でもその他の人はね、働きたくないわけじゃない。まだ自分の子供が4歳だ、自分の子も待機児童になっちゃった、おばあちゃんも寝たきりになっちゃった。保育の施設に居たら朝7時から夜8時まで毎日働かなきゃいけない。とてもフルタイムで働けない。でもこういう人だって自分のお家で、あと2人お子さん預かるんだったらできるでしょ。週3日しかできなくても1キロ離れた所に同じような事やってくれる人ができる。それが私は消防団と同じように、この少子高齢になっていく、人口が減少していく東京においてきちんと、お祭りの時だけじゃなくて皆さんの地域のコミニティが再生される事だと思ってる。そういう風に発想を変えた税金を使えば、税金なんか上げなくたって、信州・長野県が借金を減らし続けても福祉を充実し、あるいは小学校の30人学級を全国で最初に6年生までやった。私は、こういう発想が無いのは、今までの政党は、背後に控える大きな労働組合や大きな上場企業や、敢えて言えば大きな宗教団体の為の政治をやってた。でもフランスがやってるのは幼稚園や保育園業界の補助金じゃないって事ですよ。一人ひとり自分で、その地域のかわいい子供を自分の子育て経験をいかして見てあげよう。その人が同じ国民として信用できるからそこに保育のお金がくる。人を信用せずして私は政治なんて成り立たないと思ってる。国益国益って声高に語る人がいる。でも国民益があってこその国家益でしょ?国民が疲弊していて明日の希望を持てなくて何が国家益と言ったって、それは砂上の楼閣です。私はそう思ってる。

 

そして、この地域政党から始まった国政政党おおさか維新の会も、正に皆さんの悲しみや憂いを喜びや希望に変えていこう、そういう思いそれは私の目指してる、今まで信州で至らないにしても、目指してきた頂と同じだと思ってる。同じ頂を目指すのに色んな登り方があって良いと思う。同じ頂をみんな隊列縦隊で登ってたら、雷が落ちたらみんな怪我しちゃうんだよ。色んな登り方があってこそ、その目指す・・・でも皆さん知ってる?全国47都道府県で県知事は75パーセントは霞ヶ関の出身者なの。霞ヶ関の出身者だって立派な人もいる。でもそれは何かって言ったら上を見てる人なんだよ。よくね、裁判所でなんでこんなに人情味のない判決出すのって人がいるでしょ、裁判官。こういう人に限ってみんな最高裁の判事になってくんだ。こういうのを業界でヒラメって言うんです。上にしか目が付いてないから。でも私達は皆さんがあらかじめ税金を払ってくれてんだ。ヒラメじゃいけないんだよ。横にも目がある下にも目がある後ろにも目がある。みんなの悲しみや憂いを喜びや希望に変えてこそ、皆さんが税金を払って下さる事を納得できると思う。私、田中康夫は今回国政政党おおさか維新の会の公認を得て、おおさか維新の会というのは、「おおさか」ってのは平仮名です。「大阪」の話じゃない。サッポロビールってさ札幌の人しか飲んじゃいけないわけじゃないでしょ?今までの、ヒラメじゃなくて皆さんの目線に立った事をやろうという意味が、私はこの党の名前だと思ってます。この党で私は、オリンピックの年には人口が減っていくと言われているこの東京を、オリンピックの大文字をはしゃぐだけじゃなくて、その4年間きちんと地場に足を着けて、きちんとした私達の地域の再生を行いたいと思う。この(チラシ)中にその他にも7つの公約が書いてあります。お読み頂いて更にお読み頂きたい方は、今スマホってのもあるからホームページご覧頂くと更に詳しい内容が載ってますので、お読み頂いてご納得頂ければ是非7月10日を皆さんと一緒に、ささやかだけど、たしかな一歩が迎えられる日にしたいと思っております。参院東京選挙区から立候補しております、私、元長野県知事田中康夫でございます。どうぞよろしくお願いを致します。

  

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