2018年7月27日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 今回のIR構想の痛さを判りやすく解説👯周回遅れな島国ニッポン🇯🇵不毛なカジノ是非論争🎰 オウム真理教残る6人の刑執行 文科省に集中?官僚逮捕

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[堀潤]さあそれでは田中さん、テーマの発表をお願いいたします。「カジノの実像 MICEの概念 持続可能な経済効果とは何か!」さて、もう法律通りましてこの後細かいことは決めていきますと。

[田中康夫]なんで日本て、私に「カタカナ言葉使うな」って言ってたのに「IR法案」とか「インテグレーテッド・リゾート」ってなってるけど「IR」って株式公開してるところが外国で「自分の会社はこういう経営です」って。

[堀]はい「IR」って言いますよね。

[田中]ね。

[堀]そっちの方が馴染みが深かったです。

[田中]なんで「日本を取り戻そう」って言ってる人たちはこんなにカタカナが氾濫してることになにも言わないの?

[堀]はい・・・申し訳ないです。ホントそうです。

[田中]是非、「意識高い系」の情弱なネトウヨの方が・・・。「ネトウヨ」って単語を使うと怒る人がいるんだけれど・・・。今日は何をお話するかというと、「ギャンブル依存症」と言うけれども合法的なカジノが設置されてる国は、実は東京都港湾局という(小池百合子)知事がまた(カジノ誘致に)前のめりになっているところの資料を見ると140カ国あるわけですよね。で、「周回遅れな島国ニッポン 「不毛なカジノ是非論争」」って、カジノが良い悪い(神学論争)ってつまり、私がずっと言ってるのは(2001年2月19日の)「『脱ダム』宣言」ってのもダムが良い悪いじゃなくて、「(ダムを造らないと洪水で死者が続出すると八ツ場ダム建設計画が発表されてから63年も経った2015年に本体工事が開始されて、2018年の今年まで)66年間ダムを造らないのに、なんで(その間に鋼矢板工法で)堤防整備しないんだ」ってのと同じことで、カジノ、だって(既に)日本にもたくさん色んな公営ギャンブルは一杯あるわけじゃないですか。

[堀]競馬、競艇、競輪・・・。

[田中]しかも各省庁(中央競馬農水省地方競馬総務省・競輪は経産省競艇国交省オートレース経産省)の権限の下で。

[堀]あと(警察庁監督官庁の)遊技場がありますからねパチンコ。

[田中]「Gambling」ってのが賭博。「Gambler」が博徒。で、実はなんと皆さんがご存じのドストエフスキーは『罪と罰』も『賭博者(とばくしゃ)』も全部自分自身がギャンブルにのめり込んだことで名作が生まれているわけですよ。

[堀]あ、そうだったんですか。

[田中]ということはね、語弊があるかもしれないけれど「泥棒と娼婦が世界最古の職業」というけれども、博徒(ばくと)も世界最古の職業の1つかもしれない。必要悪というんじゃなくてその現実を見なきゃいけない。ところで(和製英語の)カジノって2つあると僕は思ってるんです。それぞれ(ギャンブルには縁がない)私は訪れていますが、(歴代の彼女と一緒に)観光で。「launderring(ロンダリング)」としてのカジノというのがあると思います。マカオはまさにスタンレー・ホー(中国語名:何鴻燊、英語: Stanley Ho、1921年11月25日 - は、香港、マカオの実業家。 香港およびマカオ等において多数の土地を所有すると同時に、娯楽、観光、船舶、不動産、航空、銀行など、多種にわたるビジネスを展開している)という人が中国がご存じのように、マカオが(中国返還と)なった後もそこを認めた。でもそこに来てる人たちって一時期は中国の賄賂の社会だから、官僚とかがまさに一杯、高官がやって来てそしてわざと相手の接待側が負けて・・・。

[堀]はぁー。

[田中]そうするとそれは合法的なロンダリングでしょ。

[堀]はぁー。

[田中]あるいは『007』の、1999年の(歴代で)過去最高興行収入だったのか『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』という映画がありました。

[堀]懐かしいですね。

[田中]私は訪れたんだけれども(ソビエト社会主義共和国連邦の解体で生まれたカスピ海に面した)アゼルバイジャンのバクーという町があります。昔は石油をすごく古い形で掘っていた。『ワールド・イズ・ノット・イナフ』ってのは「世界中を手に入れても俺はまだ物足りないぞ」ってタイトルじゃないですか。ここにはたくさん、ハイアットをはじめとするホテルがあって、ここにはまさに(ウラジミール・プーチン大統領に連なるオリガルヒと呼ばれる新興財閥の)ロシアの富豪たちが来てこれもまたロンダリングの場所なわけですよ。で、皆さんは(カジノと言えば)そういうイメージがある。

[堀]そうですね。

[田中]でもスロット・マシーンだけで採算取れてないわけよ。じゃあ、「salone(サローネ)」としてのカジノってのは何か?って言うと、実はヴェネチアとかドイツのバーデン=バーデンっていう温泉の町があります。こういった所は元々、コンテンツ、ヴェネチアの雰囲気、黒い森の中のバーデン=バーデンがあってそこでカジノができるから、これは(嘗てマレーネ・ディートリッヒが世界で最も高貴で美しいカジノだと称賛した)サロンなんですよ。

[堀]そこではあんまりマネロンをやってるとかそういうような場所・・・。

[田中]・・・ではないものがある。でもね、今日本で言われているのは、例えば「カジノさえ造れば千客万来だ」「経済効果」って言ってるでしょ?でもそれって「新幹線が通ったら千客万来」って言ってた長野市は逆に新幹線が来て便利になったんで誰も泊まらなくなっちゃったわけじゃない。「カジノが来れば・・・」って発想は「でかいコンサート・ホールを造れば俺たちすごい文化都市」って言ってるのと同じで、(「VERAD」の最新原稿「カジノという「コンテンツ」」の冒頭で説明しているようにホンモノの)コンテンツじゃないんですよ。そこで、その中で、(港湾運送事業者の)横浜港運協会の会長の藤木幸夫さんという方が「コペルニクス的転回」を宣言したんです。「横浜商工会議所はカジノで儲かるって言ってるけれど、そんなことやったって外国から客なんて来ないよ」と「お年寄りのタンス預金を狙いに虎視眈々と外資がやってくるんじゃないか?」と。だからむしろ私たちは、例えば東京オリンピックや万博ってのは必ず一過性なのでリバウンドがあるじゃないですか?経済が。「むしろ恒常的な経済にしよう」ということで彼は「MICEこそ持続的な経済効果だ」と言っている。「MICE(マイス)」ってのは何かっていうとミーティング(会議・研修)インセンティブ・ツアー(報奨旅行)、特に営業の方とかが表彰されて家族で行ける。そしてコンファランス(大会・学会)、エキシビション(展示会・見本市)。で、これの優等生が実はなんとラスベガスなんですよ。ラスベガスはゴールド・ラッシュでカジノができたと思ってるけど、ラスベガスは今はもう、ファミリー・ディスティネーションなんですよ。すなわち全米家電見本市という大変大きなもの、あるいはIBMのワトソンの発表会やGoogleの発表会、Appleの発表会、ですからカジノの収入は半分以下でむしろ色んなアーティストのショーとか、そしてショッピング・宿泊なの。マカオは(ギャンブルの収入比率が)65パーセントで、逆に習近平氏が「(賄賂の温床となるカジノでの)マネロン、駄目だ」って言ったら急に閑古鳥が鳴いてるわけですよ。そういう展示場って何か?モーター・ショーとかじゃなくてね、「見本市」。なんとそれを行える総展示面積ってのはこんなに日本は少ないんですよ。

[堀]これ、言われてますよね。

[田中]これはね、私は議員時代から「これは変だよ」と。これは「ハコモノを造ろうって発想じゃないよ」と。どのくらいかと言うと上位10位はみんな25万平米以上なんです。東京ビッグサイトが77位。幕張メッセが109位、そしてしかも今度オリンピックをやるので最大20ヶ月、幕張メッセ東京ビッグサイトは閉鎖されちゃうんですよ。

[堀]そうそう(笑)。

[田中]で、これはどうなるかと言うと実はなんと中国にはたくさんある、上海をはじめ(床面積では続いて広州・昆明こんめい・重慶・上海の別会場・武漢・青島ちんたお・義鳥ぎう・成都・北京・瀋陽しんよう・深圳しんせん・済南さいなん・長春・新疆しんきょう・東莞とうかん・順徳・蘇州・厦門あもい・香港・上海の更に別会場・大連・南京・寧波ねいは・マカオ昆明の別会場・広州の別会場・鄭州ていしゅう・香港の別会場・北京の別会場とベスト120に30もの見本市会場がランクイン)

[堀]ありますね。

[田中]じゃあここは虎視眈々とその(オリンピック期間中の)間の色んな、つまり電化製品とかITとか「色んな展示会を持っていっちゃいましょう」って話になっているわけですよ。

[堀]日本のね国際的な展示ショーっていうのも随分地盤沈下しちゃいましたよね。自動車ショーとかもね。

[田中]うん。だからそれで藤木さんたちはむしろ、(これこそまさに国難だと危機感を抱いていて、)(一時期は女性市長がカジノを打ち上げた横浜)市役所と違ってむしろ海のところに山下ふ頭ってのが47万平米あるわけですよ。そこで「25万平米、少なくともベスト10に入るくらいな展示場を作ろう」と。世界で唯一船がそのまま着けられる保税地域である。

[堀]そうか・・・。

[田中]極論すれば、そこに(富裕層が楽しむ)洋上カジノ(も船内に設けたクルーズ)の船が来ても良いんですよ。パスポート無きゃ入れないから。

[堀]なるほど。

[田中]「みんなの社会が壊れるようなことをしちゃいかん」と。だから「カジノは街を壊す」ということを言って「むしろこういう展示会こそ宿泊がある、ホテルも使う、飲食もある、運送機関もある、そこで働く人もある、よっぽど経済効果だ」と。これ、大前研一さんもずっと言ってて僕も同じことを言ったら、ようやくと横浜でこういう「コペルニクス的転回」をしたと。

[堀]嬉しいですね。藤木さん覚えておきます。横浜港運協会の藤木さん。

[田中]そうです。しかも「公設じゃなくて民設民営でやろう」と。彼は何を言ってるかと言うと、「波止場という言葉は悪い波を止めて自分たちの街は自分たちで守る」と。これ、モンロー主義じゃないんですよ。

[堀]へえー。

[田中]「それが波止場の心意気だ」って仰ってる。

[堀]さすが横浜ですね。

[田中]もう88歳のすごい方なの。で、大前さんも今見たように「カジノは斜陽産業だ」と。「ラスベガスはむしろ(パパは展示会・ママと子供はお買い物・お爺ちゃんお婆ちゃんはバリー・マニロウのステージを鑑賞と家族で訪れる)ファミリー・ディスティネーションになったから今あるんだ」と。「マカオの斜陽を見よ」と言ってるわけ。そして井川意高(いかわ もとたか、1964年7月28日 - )は、日本の実業家。大王製紙の前会長。大王製紙創業家3代目で、同社創業者・井川伊勢吉の孫。大王製紙事件を起こし、有罪判決を受けた後収監される。)さん、私も存じあげている。

[堀]井川さん!!「溶けました」ね。

[田中]彼がね仰ってること、彼もずっとシンガポールとかに(ギャンブルに)行っていた。「日本のIR構想=カジノ法は、童貞と処女がAVの脚本を書いているレベルだ」と。「こんなもの外からやってくる人が赤児(あかご)の手をひねるが如し。」だ、と言ってるわけ。

[堀]ああ・・・ギャンブラーとしてはね。

[田中]まあ今日言い足りなかったことは私のホームページにYouTubeと、今日原稿を午後アップします。是非・・・。

[堀]ははは(笑)。

[田中]いやなんで?より理解をしていただく為に。

[堀]そうですよね。

[田中]だから「今言われているIR法という話では、日本は逆に負けちゃうよ」と。「持ってかれちゃうよ」と。

[堀]そうですね・・・、でも元々はねこういう「国際展示場、国際会議を引っ張ってきましょう」っていう話だったのにいつの間にかね、「カジノで経済成長を!」って話になっちゃっていて違いますよと。

[田中]そうなの。全然認識が違うんだよ。

[堀]ありがとうございました。

*

[堀]さあ田中さん、今から23年前の地下鉄サリン事件、そしてその関連の事件、松本サリン事件もそう、坂本弁護士一家殺害事件もそう、社会を震撼させた事件からもう30年近くが経ってますが今回の死刑執行はどうご覧になっていますか。

[田中]今お話があった松本サリン事件(の現場である長野県松本市)ってのは私が育った場所(小学4年から高校3年)でもあった。で、河野義行さんという方が奥様が結果的に亡くなられた。彼を私は知事時代に周囲の反対を押し切って公安委員になっていただいたんです。

[堀]えぇ?!

[田中]すなわち、警察というものが市民と共に現場の警官が歩もうとしてるっていうことを実現しようとした。ただ彼も長いものには巻かれ続けないというのは難しいんだっていうことを、段々任期中に感じられてしまったかなと思うけど。その彼(河野義行氏)が昨日会見をされててね、「彼ら、麻原彰晃と称する松本何某以外は、彼らに対しては死刑が極刑とは思わない」と。すなわち「自分の件も含めて、人は間違う」と。「冤罪に為り得る」と。「むしろ彼らに真相を訊き続けるということの方が・・・、彼らは無期懲役であるべきだったのじゃないか?」ってことを言っているのね。前回も申し上げたけれども(裁判中も判決以降も)アメリカの側がむしろ逆に今回死刑を執行された人たちに聞き取り調査とかをしている。

[堀]そうですね。

[田中]研究者も据えている。日本はこれからまだ起きるかもしれない、他でも。さっきの(河野氏の)コメントがあったことで応えるべきは、逆にオウムの流れの人だけではなくて政府そのものだっていうことをね、冷静に受け止めなくちゃいけないと思いますね。

[堀]本来であればね、再審請求中は死刑をしないというのが国際的なスタンダードでアムネスティとか国連の人権に関しての委員会などからも「日本、大丈夫ですか」と色々物言いが付きましたもんね。

[田中]「世の中色々(な事件や事故、議決、執行を含めて同じ日にさまざまな出来事が)ある(から恣意的な政治判断ではない)」って言うかもしれないけれど、(2016年7月16日の)相模原(相模原障害者施設殺傷事件)から(ちょうど)2年ぶりの日に何人も(死刑を執行)、ってのもね。

[堀]そうですね。

[田中]国民に恐怖を与えることは政治の行うべきことじゃないからね。

[堀]高橋シズエさんの会見もありましたけれども、今も多くの方々が後遺症などに悩んでいます。そうした中、この23年前の事件をどう捉えるのか?風化も進んでいますからね。そうした中、掘り下げるのは「今朝の掘り下げ一面」、今、田中康夫さんからもお話がありましたが、松本サリン事件の被害者の河野義行さん。松本サリン事件の被害だけではなく、いわゆる報道被害の被害者でもあります。当時、全く事件とは関わりがなかったにも関わらず、あたかも犯人のような報道が先行したということも記憶に新しいかと思います。一方でこのようにお話をされているんですよね。一連の事件の背景解明を求めていた河野さんは「真相は本人たちしか分からない。何故?が分からなくては歯止めの掛けようがない」と死刑執行を疑問視。「死刑囚以外のオウム関係者に捜査関係者が粘り強く接し本音を語ってもらうことが必要」とも訴えたということなんです。真相究明の会などを森達也さんなどが立ち上げまして僕も賛同人の1人なんですが、麻原氏自身がほぼ自ら語ることなく死刑になりました。ただ実際、弁護士との接見記録などを読み解いていきますと、教団内でどのようなやりとりがあったのかということは、やはりですね幹部と松本智津夫氏、意見が食い違っているところもあるんですよね。でも司法の場ではそれらはなかなか解明には至らなかったんです。そしてまさに何故、このような強硬に、あの若者たちが実行犯になってしまったのか?という部分についてももっともっと知りたかった。坂本弁護士一家殺害事件の実行犯の1人の端本悟氏、東京拘置所にいたんですけれども面会した人を通じていろいろ僕もお話を聞いていたんですけれども、「当時の状況は戦争のような状況だった」という話をしていました。だからこそ指揮命令系統は一体どうなったのか?明らかにしたいなと思ったんですけれどもね。

[田中]だからこそポピュリズムを、権力(の側)がそれ(ポピュリズムの空気)を(あおり立てて)使うことには抑制的じゃないといけないよね。

[堀]いずれにしてもこうした事件が2度と起きないように皆で考えたいですし、改めてご遺族の皆さん犠牲者の皆さんに冥福を祈りたいです。あまり(マスメディアの報道姿勢が)変わっていないのかな?と思うのが、今回の麻原元死刑囚がね、死刑執行直前に「遺体は四女へということを自ら語った」という話が報道各社ありましたよね。クレジットは全部「関係者によると」なんですね。「関係者」はまあ法務省関係者とみられますけれども、でもその「証言」一辺倒で良いのか?と。今まで昏迷状態が続いていて、確かにお医者様によっては昏迷状態が急に回復することだってあると。やっぱり当局発表って強いですからそれをきちんと検証する時間も丁寧な取材も必要なんでしょう。当時、オウム側の目線で取材をした映像って森達也監督の『A』と『A2』ぐらいでしたよね。批判されましたけれどね。

[田中]新聞社も入るとみんな(最初は)支局で警察担当からはじまるでしょ。「情報は貰うものだ」になってっちゃう。僕は逆に新聞社は最初にね、全員をね、整理部に置いた方が良いと思うの。

[堀]ああ、見出しを付ける。

[田中]そうするといろんなものが来た時に、どういう見出しを付けるか読むし、これってもう一回裏側から見るべきじゃないの?って(強きにおもねる政治部とか論説室と違って校閲的な視点を整理部のプロが教えてくれるでしょ)。(だから)調査報道の(セクションを新人が希望する)前に僕は「整理部に全員置くことから始めなさい」ってずっと新聞社幹部に言ってるけど部数が落ちてる新聞社は聞かないね(笑)。

[堀]「これホント?」っていう目を現場がきちんと持つべきだと。

[田中]そうなの。我々も全員そうだよね。ネット社会にいるとね。

[堀]是非、風化させないっていうことは考え続けるってことですから。

*

[堀]遺伝子組み換えに関してはどこまでが危険でどこまではホントに危険じゃないのかって国によっても調査機関によってもちょっとづつ違うじゃないですか。種子法もねなくなりまして、いつのまにか日本には日本以外の・・・。

[田中]そうだよ。日本には2つ種子メーカーが、世界10位以内に入ってたんだけれど種子法を廃止(主要農作物種子法を今年4月1日に廃止)してどんどんどんどん国を滅ぼしてってんだよ。でもまあ、面白いね。ウルグアイ・ラウンドだのGATTだの、あるいはTPPだのって言ってたWTOが「こういう経済になるとみんなの仕事無くなるよ」って「オオカミ少年かよ」って話だよね(笑)。

*

[堀]文部科学省で何が起きてるんですかね?田中さん。

[田中]僕はほら、(今回の文科省汚職の件は)「宇宙関係だから経産省がやられたのか」って思ったら文科省だったのね(苦笑)。財務省、外務省が(「一流官庁」か)どうか分からないけれど、経産省とかに比べると、その人たちは上から目線で文科省とか厚労省とかを見てるから(仲間内で閉じ籠もる)モンロー主義なのか・・・。でもなんか文科省ばっかりやられていくっていうのも・・・。

[堀]そうなんですよ。

[田中]昨日オウムが集団死刑宣告と同じで、なんかもうちょっとフェアーってものが何かを権力には感じたいよね。

*

[堀]日本サッカー協会は昨日、新たな日本代表監督に東京オリンピックを目指す21歳以下の日本代表の監督を務める森保一(もりやすはじめ)氏の就任を決定。森保氏は2012年にJ1広島の監督に就任し5年半に3度の優勝。去年からは東京オリンピック代表監督に就任して、さらにワールドカップの日本代表コーチも務めています。ロシア大会でベスト16に貢献ということなんですがサッカーファンの田中さん。

[田中]んーん、いや・・・みんな「名前なんて読むのかな」って、「どこで区切るのかな」って・・・。(新監督の森保氏は)立派な人だと思う。だけど僕はやっぱり今回ね、なまじちょっと選手が一生懸命やったことでホントに川淵三郎サマや田嶋幸三サマの問題が先送りされちゃったと。だって人格否定で元監督のヴァヒド・ハリルホジッチを更迭したんだよ?そしてね今回も「結果が全て」と(田嶋・川淵両氏は)言ってたのに「(実はW杯終了迄の中継ぎという)口約束でしたから」って後出しじゃんけんで「はい、(西野朗)監督」(は終了)ってなって、やっぱり森保さんのような立派な人物が「使い勝手の良い男」っていうんで終わらないように是非。真面目なファンは思ってると思うよ。

「オピニオンCROSS」は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス「見逃しヴィデオ・オン・デマンド」ページにて放送後3日間ご視聴頂けます。 

 

NEW! 2018年7月28日 TBSラジオ ナイツのちゃきちゃき大放送 伝説の最強力士「雷電」以来の…長野出身の御嶽海V🏆🏆政治の国民離れ?or国民の政治離れ?無名28歳女性活動家当選で激震のアメリカ予備選🇺🇸周回遅れな島国ニッポン🇯🇵不毛なカジノ是非論争🃏🎰Part 2 ゲスト 田中康夫

NEW!「不毛なカジノ論争を超えて」まとめサイト

参考資料&動画

月刊「VERDAD田中康夫の新ニッポン論61 カジノという「コンテンツ」加筆版

偉大な発明の電気やガスも、そのまま山中や街中に置くと樹木は焼け、人は死にます。それらを活用して如何なる利便や充実を生み出せるか。コンテンツ(中身)が問われているのです。なのに物体(オブジェクト)や話題(サブジェクト)が即ちコンテンツ、と勘違いし続ける“お子ちゃまニッポン”。

2016年12月施行の特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律=「カジノ解禁法」に続き、今年7月20日成立の特定複合観光施設区域整備法=「カジノ実施法」を巡り、相も変わらぬ神学論争が展開中です。

中内㓛(なかうち・いさお)氏と80年代の高度消費社会を牽引した堤清二(つじい・たかし)氏は「武器と麻薬と売春だけは決して扱わない」と事ある毎に発言しました。他方、辻井喬(つつみ・せいじ)氏と同じく作家のフョードル・ドストエフスキーは賭博(とばく)に嵌(は)まる性格が『罪と罰』を生み出しました。泥棒と娼婦という人類最古の職業に博徒(ばくと)も連なるのです。

日本のメディアが報じるお約束の“三大都市”はラスベガス、シンガポールマカオ。が、それ以外にも東京都港湾局がHPに記載する「合法カジノ」設置国は140ヶ国。イタリアのヴェネチア、ドイツのバーデン=バーデンにも由緒正しきカジノが存在します。ゴンドラで夙(つと)に知られる前者は元より街全体が比類なきコンテンツ。黒い森(シュヴァルツヴァルト)の一廓の、街の名称自体も“入浴=沐浴(もくよく)”を意味する後者のクアハウス(複合温泉施設)は、マレーネ・ディートリヒが風光を称揚し、ルーネットで身を滅ぼす『賭博者』の着想をドストエフスキーが得た時空。

西海岸での一攫千金(ゴールドラッシュ)の中継点としてネバダ砂漠に忽然(こつぜん)と誕生し、エルヴィス・プレスリーも舞台に立ったラスベガスは、1973年の為替レートで約5億円を浜田幸一氏が擦(す)った往時とは一変。世界最大のCES=全米家電見本市、IBM人工知能=ワトソンやアップルの新製品発表会等々。同僚や家族とともにミーティング(会議・研修)、インセンティヴ・ツアー(報奨旅行)、コンファランス(大会・学会)、エキシビション(展示会)即ちMICEに参加する人々が、ショーのステージやカジノにも足を運ぶ街へと変貌しました。

「外界からの悪い波を止め、自分達の街は自分達で護り育むのが波止場の矜恃」。藤木幸夫氏が会長を務める横浜港運協会は7月18日、公開講演会を開催。東京五輪大阪万博に象徴される経済効果の「一過性」から脱却し、宿泊・飲食・運送・観光等の多岐に亘る経済効果の「恒常性」を創出するMICE中核施設として、フランクフルトや上海と伍する規模の国際見本市が開催可能な25万平米以上の国際展示場を47万平米の山下ふ頭に民設・民営で実現を、とコペルニクス的転回を宣言したのです。

47万平米のハノーバーを筆頭に上海、フランクフルト、ミラノ、光州、昆明、ケルン、デュッセルドルフ、パリ、シカゴ。展示会場ベスト10は25万平米以上。日本最大ビッグサイトは10万平米に満たず世界77位。加えて「国策」東京五輪メディア・センターに用いる準備で来年4月から20ヶ月間、利用不可。虎視眈々(こしたんたん)と狙う中国勢。これぞ嘘偽りなき「国難」です。

返還後もスタンレー・ホー氏が君臨するマカオのカジノは『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』に登場したアゼルバイジャンのバクーと同様、中国やロシアの高官(シロヴィキ)&富豪(オリガルヒ)にとっての「資金洗浄マネーロンダリング)場」。ラスベガスやシンガポールとて、スロットマシンに興じる観光客のみで「採算」が取れる訳もありません。

「日本のIR構想なんて、童貞と処女がAVの脚本を書いてるレベルで赤子(あかご)の手を捻(ひね)るが如し」。知己(ちき)で大王製紙創業家三代目の井川意高(いかわ・もとたか)氏がインタヴューで微苦笑していたのを想起します。

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/07/7b49766a2ec4f0c438eb17c3c692e791.pdf

 

 

反対・横浜港運協会の藤木幸夫会長(87)「カジノは街を壊す」

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」

Vol.357『間違いだらけな日本のカジノ論争 「IR」の意味も知らずにハシャギまくる「カジノ」至上主義者!』

Vol.358『「迷走日本」を憂えるヨコハマの真っ当なる国士! まもなく米寿を迎える藤木幸夫・横浜港運協会会長に敬服!』

この動画の回には関連する多くの記事・資料へのリンクが這ってあります。

NEW! Vol.359『日本を再興するのは「天動説」⁉それとも「地動説」⁉ 「不毛なカジノ論争」を超えられるのは、「地頭」と「勘性」の持ち主だ!』

報道特集「爪痕深く〜西日本豪雨・カジノは日本に必要なのか」

藤木幸夫氏インタヴュー 神奈川新聞 

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必読!

独占インタヴュー 井川意高氏

カジノ法案成立も… 106億円スった「大王製紙元会長」は“日本ではうまく行かない”

[堀潤]さあそれでは田中さん、テーマの発表をお願いいたします。「カジノの実像 MICEの概念 持続可能な経済効果とは何か!」さて、もう法律通りましてこの後細かいことは決めていきますと。

[田中康夫]なんで日本て、私に「カタカナ言葉使うな」って言ってたのに「IR法案」とか「インテグレーテッド・リゾート」ってなってるけど「IR」って株式公開してるところが外国で「自分の会社はこういう経営です」って。

[堀]はい「IR」って言いますよね。

[田中]ね。

[堀]そっちの方が馴染みが深かったです。

[田中]なんで「日本を取り戻そう」って言ってる人たちはこんなにカタカナが氾濫してることになにも言わないの?

[堀]はい・・・申し訳ないです。ホントそうです。

[田中]是非、「意識高い系」の情弱なネトウヨの方が・・・。「ネトウヨ」って単語を使うと怒る人がいるんだけれど・・・。今日は何をお話するかというと、「ギャンブル依存症」と言うけれども合法的なカジノが設置されてる国は・・・、実は東京都港湾局という(小池百合子)知事がまた(カジノ誘致に)前のめりになっているところの資料を見ると140カ国あるわけですよね。で、「周回遅れな島国ニッポン 「不毛なカジノ是非論争」」って、カジノが良い悪い(神学論争)ってつまり、私がずっと言ってるのは(2001年2月19日の)「『脱ダム』宣言」ってのもダムが良い悪いじゃなくて、「(ダムを造らないと洪水で死者が続出すると八ツ場ダム建設計画が発表されてから63年も経った2015年に本体工事が開始されて、2018年の今年まで)66年間ダムを造らないのに、なんで(その間に鋼矢板工法で)堤防整備しないんだ」ってのと同じことで、カジノ、だって(既に)日本にもたくさん色んな公営ギャンブルは一杯あるわけじゃないですか。

[堀]競馬、競艇、競輪・・・。

[田中]しかも各省庁(中央競馬農水省地方競馬総務省・競輪は経産省競艇国交省オートレース経産省)の権限の下で。

[堀]あと(警察庁監督官庁の)遊技場がありますからねパチンコ。

[田中]「Gambling」ってのが賭博。「Gambler」が博徒。で、実はなんと皆さんがご存じのドストエフスキーは『罪と罰』も『賭博者(とばくしゃ)』も全部自分自身がギャンブルにのめり込んだことで名作が生まれているわけですよ。

[堀]あ、そうだったんですか。

[田中]ということはね、語弊があるかもしれないけれど「泥棒と娼婦が世界最古の職業」というけれども、博徒(ばくと)も世界最古の職業の1つかもしれない。必要悪というんじゃなくてその現実を見なきゃいけない。ところで(和製英語の)カジノって2つあると僕は思ってるんです。それぞれ(ギャンブルには縁がない)私は訪れていますが、(歴代の彼女と一緒に)観光で。

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[田中]「launderring(ロンダリング)」としてのカジノというのがあると思います。マカオはまさにスタンレー・ホー(中国語名:何鴻燊、英語: Stanley Ho、1921年11月25日 - は、香港、マカオの実業家。 香港およびマカオ等において多数の土地を所有すると同時に、娯楽、観光、船舶、不動産、航空、銀行など、多種にわたるビジネスを展開している)という人が中国がご存じのように、マカオが(中国返還と)なった後もそこを認めた。でもそこに来てる人たちって一時期は中国の賄賂の社会だから、官僚とかがまさに一杯、高官がやって来てそしてわざと相手の接待側が負けて・・・。

[堀]はぁー。

[田中]そうするとそれは合法的なロンダリングでしょ。

[堀]はぁー。

[田中]あるいは『007』の、1999年の(歴代で)過去最高興行収入だったのか『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』という映画がありました。

[堀]懐かしいですね。

[田中]私は訪れたんだけれども(ソビエト社会主義共和国連邦の解体で生まれたカスピ海に面した)アゼルバイジャンのバクーという町があります。昔は石油をすごく古い形で掘っていた。『ワールド・イズ・ノット・イナフ』ってのは「世界中を手に入れても俺はまだ物足りないぞ」ってタイトルじゃないですか。ここにはたくさん、ハイアットをはじめとするホテル(に併設されたカジノ)があって、ここにはまさに(ウラジミール・プーチン大統領に連なるオリガルヒと呼ばれる新興財閥の)ロシアの富豪たちが来てこれもまたロンダリングの場所なわけですよ。で、皆さんは(カジノと言えば)そういうイメージがある。

[堀]そうですね。

[田中]でもスロット・マシーンだけで採算取れてないわけよ。じゃあ、「salone(サローネ)」としてのカジノってのは何か?って言うと、実はヴェネチアとかドイツのバーデン=バーデンっていう温泉の町があります。こういった所は元々、コンテンツ、ヴェネチアの雰囲気、黒い森の中のバーデン=バーデンがあってそこでカジノができるから、これは(嘗てマレーネ・ディートリッヒが世界で最も高貴で美しいカジノだと称賛した)サロンなんですよ。

[堀]そこではあんまりマネロンをやってるとかそういうような場所・・・。

Saloneの意味

バーデン=バーデン

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ヴェネチア

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[田中]・・・ではないものがある。でもね、今日本で言われているのは、例えば「カジノさえ造れば千客万来だ」「経済効果」って言ってるでしょ?でもそれって「新幹線が通ったら千客万来」って言ってた長野市は逆に新幹線が来て便利になったんで誰も泊まらなくなっちゃったわけじゃない。「カジノが来れば・・・」って発想は「でかいコンサート・ホールを造れば俺たちすごい文化都市」って言ってるのと同じで、(「VERAD」の最新原稿「カジノという「コンテンツ」」の冒頭で説明しているようにホンモノの)コンテンツじゃないんですよ。

[田中]そこで、その中で、(港湾運送事業者の)横浜港運協会の会長の藤木幸夫さんという方が「コペルニクス的転回」を宣言したんです。「横浜商工会議所はカジノで儲かるって言ってるけれど、そんなことやったって外国から客なんて来ないよ」と「お年寄りのタンス預金を狙いに虎視眈々と外資がやってくるんじゃないか?」と。

 外資カジノが"1兆円投資"を発表した思惑 それ以上に"日本の富"を食い荒らす

カジノ解禁に暗躍"パチンコ業界"の政治力 安倍首相、野田総務相らも推進派

[田中]だからむしろ私たちは、例えば東京オリンピックや万博ってのは必ず一過性なのでリバウンドがあるじゃないですか?経済が。「むしろ恒常的な経済にしよう」ということで彼は「MICEこそ持続的な経済効果だ」と言っている。「MICE(マイス)」ってのは何かっていうとミーティング(会議・研修)インセンティブ・ツアー(報奨旅行)、特に営業の方とかが表彰されて家族で行ける。そしてコンファランス(大会・学会)、エキシビション(展示会・見本市)。

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[田中]で、これの優等生が実はなんとラスベガスなんですよ。ラスベガスはゴールド・ラッシュでカジノができたと思ってるけど、ラスベガスは今はもう、ファミリー・ディスティネーションなんですよ。すなわち全米家電見本市という大変大きなもの、あるいはIBMwikipedia:ワトソン (コンピュータ)の発表会やGoogleの発表会、Appleの発表会、ですからカジノの収入は半分以下でむしろ色んなアーティストのショーとか、そしてショッピング・宿泊なの。マカオは(ギャンブルの収入比率が)65パーセントで、逆に習近平氏が「(賄賂の温床となるカジノでの)マネロン、駄目だ」って言ったら急に閑古鳥が鳴いてるわけですよ。そういう展示場って何か?モーター・ショーとかじゃなくてね、「見本市」。なんとそれを行える総展示面積ってのはこんなに日本は少ないんですよ。

[堀]これ、言われてますよね。

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資料:(一社)日本展示会協会

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[田中]これはね、私は議員時代から「これは変だよ」と。これは「ハコモノを造ろうって発想じゃないよ」と。どのくらいかと言うと上位10位はみんな25万平米以上なんです。東京ビッグサイトが77位。幕張メッセが109位、そしてしかも今度オリンピックをやるので最大20ヶ月、幕張メッセ東京ビッグサイトは閉鎖されちゃうんですよ。

[堀]そうそう(笑)。

[田中]で、これはどうなるかと言うと実はなんと中国にはたくさんある、上海をはじめ(床面積では続いて広州・昆明こんめい・重慶・上海の別会場・武漢・青島ちんたお・義鳥ぎう・成都・北京・瀋陽しんよう・深圳しんせん・済南さいなん・長春・新疆しんきょう・東莞とうかん・順徳・蘇州・厦門あもい・香港・上海の更に別会場・大連・南京・寧波ねいは・マカオ昆明の別会場・広州の別会場・鄭州ていしゅう・香港の別会場・北京の別会場とベスト120に30もの見本市会場がランクイン)

[堀]ありますね。

[田中]じゃあここは虎視眈々とその(オリンピック期間中の)間の色んな、つまり電化製品とかITとか「色んな展示会を持っていっちゃいましょう」って話になっているわけですよ。

[堀]日本のね国際的な展示ショーっていうのも随分地盤沈下しちゃいましたよね。自動車ショーとかもね。

[田中]うん。だからそれで藤木さんたちはむしろ、(これこそまさに国難だと危機感を抱いていて、)(一時期は女性市長がカジノを打ち上げた横浜)市役所と違ってむしろ海のところに山下ふ頭ってのが47万平米あるわけですよ。そこで「25万平米、少なくともベスト10に入るくらいな展示場を作ろう」と。世界で唯一船がそのまま着けられる保税地域である。

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資料:(一社)日本展示会協会                      

[堀]そうか・・・。

[田中]極論すれば、そこに(富裕層が楽しむ)洋上カジノ(も船内に設けたクルーズ)の船が来ても良いんですよ。パスポート無きゃ入れないから。

[堀]なるほど。

[田中]「みんなの社会が壊れるようなことをしちゃいかん」と。だから「カジノは街を壊す」ということを言って「むしろこういう展示会こそ宿泊がある、ホテルも使う、飲食もある、運送機関もある、そこで働く人もある、よっぽど経済効果だ」と。これ、大前研一さんもずっと言ってて僕も同じことを言ったら、ようやくと横浜でこういう「コペルニクス的転回」をしたと。

大前研一氏「カジノは斜陽産業。経済活性化はあり得ない」

[堀]嬉しいですね。藤木さん覚えておきます。横浜港運協会の藤木さん。

[田中]そうです。しかも「公設じゃなくて民設民営でやろう」と。彼は何を言ってるかと言うと、「波止場という言葉は悪い波を止めて自分たちの街は自分たちで守る」と。これ、モンロー主義じゃないんですよ。

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[堀]へえー。

[田中]「それが波止場の心意気だ」って仰ってる。

[堀]さすが横浜ですね。

[田中]もう88歳のすごい方なの。で、大前さんも今見たように「カジノは斜陽産業だ」と。「ラスベガスはむしろ(パパは展示会・ママと子供はお買い物・お爺ちゃんお婆ちゃんはバリー・マニロウのステージを鑑賞と家族で訪れる)ファミリー・ディスティネーションになったから今あるんだ」と。「マカオの斜陽を見よ」と言ってるわけ。そして井川意高(いかわ もとたか、1964年7月28日 - )は、日本の実業家。大王製紙の前会長。大王製紙創業家3代目で、同社創業者・井川伊勢吉の孫。大王製紙事件を起こし、有罪判決を受けた後収監される。)さん、私も存じあげている。

[堀]井川さん!!「溶けました」ね。

[田中]彼がね仰ってること、彼もずっとシンガポールとかに(ギャンブルに)行っていた。「日本のIR構想=カジノ法は、童貞と処女がAVの脚本を書いているレベルだ」と。「こんなもの外からやってくる人が赤児(あかご)の手をひねるが如し。」だ、と言ってるわけ。

必読!

独占インタヴュー 井川意高氏

カジノ法案成立も… 106億円スった「大王製紙元会長」は“日本ではうまく行かない”

 

大王製紙・井川意高氏「日本のカジノ法案は処女と童貞が作ったAVの脚本」

[堀]ああ・・・ギャンブラーとしてはね。

[田中]まあ今日言い足りなかったことは私のホームページにYouTubeと、今日原稿を午後アップします。

「不毛なカジノ論争を超えて」まとめサイト

2018年7月28日 TBSラジオ ナイツのちゃきちゃき大放送 伝説の最強力士「雷電」以来の…長野出身の御嶽海V🏆🏆政治の国民離れ?or国民の政治離れ?無名28歳女性活動家当選で激震のアメリカ予備選🇺🇸周回遅れな島国ニッポン🇯🇵不毛なカジノ是非論争🎰Part 2 ゲスト 田中康夫

[堀]ははは(笑)。

[田中]いやなんで?より理解をしていただく為に。

[堀]そうですよね。

[田中]だから「今言われているIR法という話では、日本は逆に負けちゃうよ」と。「持ってかれちゃうよ」と。

[堀]そうですね・・・、でも元々はねこういう「国際展示場、国際会議を引っ張ってきましょう」っていう話だったのにいつの間にかね、「カジノで経済成長を!」って話になっちゃっていて違いますよと。

[田中]そうなの。全然認識が違うんだよ。

[堀]ありがとうございました。

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[堀]さあ田中さん、今から23年前の地下鉄サリン事件、そしてその関連の事件、松本サリン事件もそう、坂本弁護士一家殺害事件もそう、社会を震撼させた事件からもう30年近くが経ってますが今回の死刑執行はどうご覧になっていますか。

[田中]今お話があった松本サリン事件(の現場である長野県松本市)ってのは私が育った場所(小学4年から高校3年)でもあった。で、河野義行さんという方が奥様が結果的に亡くなられた。彼を私は知事時代に周囲の反対を押し切って公安委員になっていただいたんです。

[堀]えぇ?!

公安委員に河野義行さん 長野県の田中知事

http://www.asyura2.com/2002/bd18/msg/229.html

<長野県公安委員>松本サリン被害者の河野義行さんを選任

http://news.a902.net/a1/2002/0705-10.html

[田中]すなわち、警察というものが市民と共に現場の警官が歩もうとしてるっていうことを実現しようとした。ただ彼も長いものには巻かれ続けないというのは難しいんだっていうことを、段々任期中に感じられてしまったかなと思うけど。

「生坂ダム殺人事件」への河野義行氏の発言

http://www.asyura2.com/0403/senkyo3/msg/159.html

河野氏公安委員退任へ 田中知事と事件検証で対立(共同通信

http://www.asyura2.com/0505/ishihara9/msg/161.html

続篇

http://www.asyura2.com/0505/ishihara9/msg/165.html

公安委員 吉川氏の選任案 県会委が否決

https://www.shinmai.co.jp/feature/kensei/200507/05070601.htm

生坂ダム殺人 誤り原因確認できず 県公安委検証報告(12/20)

https://www.shinmai.co.jp/feature/kensei/200307/0003.htm
生坂ダム殺人、供述全容判明(信濃毎日新聞) − 警察は受刑者に口止め「いろいろ喋られると困る」

https://www.shinmai.co.jp/feature/kensei/200307/0003.htm

http://www.asyura2.com/0311/nihon10/msg/131.html

生坂ダム殺人事件 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/生坂ダム殺人事件

[田中]その彼(河野義行氏)が昨日会見をされててね、「彼ら、麻原彰晃と称する松本何某以外は、彼らに対しては死刑が極刑とは思わない」と。すなわち「自分の件も含めて、人は間違う」と。「冤罪に為り得る」と。「むしろ彼らに真相を訊き続けるということの方が・・・、彼らは無期懲役であるべきだったのじゃないか?」ってことを言っているのね。

死刑執行を受けて河野義行氏が豊橋市で会見

[田中]前回(7月12日)も申し上げたけれども(裁判中も判決以降も)アメリカの側がむしろ逆に今回死刑を執行された人たちに聞き取り調査とかをしている。

2018年7月12日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 羊頭狗肉な水管理・国土保全 造るから治す・護る、そして創るへ。松本元死刑囚四女遺骨は”海に散骨”発言をめぐって

[堀]そうですね。

[田中]研究者も据えている。日本はこれからまだ起きるかもしれない、他でも。さっきの(河野氏の)コメントがあったことで応えるべきは、逆にオウムの流れの人だけではなくて政府そのものだっていうことをね、冷静に受け止めなくちゃいけないと思いますね。

[堀]本来であればね、再審請求中は死刑をしないというのが国際的なスタンダードでアムネスティとか国連の人権に関しての委員会などからも「日本、大丈夫ですか」と色々物言いが付きましたもんね。

[田中]「世の中色々(な事件や事故、議決、執行を含めて同じ日にさまざまな出来事が)ある(から恣意的な政治判断ではない)」って言うかもしれないけれど、(2016年7月16日の)相模原(相模原障害者施設殺傷事件)から(ちょうど)2年ぶりの日に何人も(死刑を執行)、ってのもね。

[堀]そうですね。

[田中]国民に恐怖を与えることは政治の行うべきことじゃないからね。

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[堀]高橋シズエさんの会見もありましたけれども、今も多くの方々が後遺症などに悩んでいます。そうした中、この23年前の事件をどう捉えるのか?風化も進んでいますからね。そうした中、掘り下げるのは「今朝の掘り下げ一面」、今、田中康夫さんからもお話がありましたが、松本サリン事件の被害者の河野義行さん。松本サリン事件の被害だけではなく、いわゆる報道被害の被害者でもあります。当時、全く事件とは関わりがなかったにも関わらず、あたかも犯人のような報道が先行したということも記憶に新しいかと思います。一方でこのようにお話をされているんですよね。一連の事件の背景解明を求めていた河野さんは「真相は本人たちしか分からない。何故?が分からなくては歯止めの掛けようがない」と死刑執行を疑問視。「死刑囚以外のオウム関係者に捜査関係者が粘り強く接し本音を語ってもらうことが必要」とも訴えたということなんです。真相究明の会などを森達也さんなどが立ち上げまして僕も賛同人の1人なんですが、麻原氏自身がほぼ自ら語ることなく死刑になりました。ただ実際、弁護士との接見記録などを読み解いていきますと、教団内でどのようなやりとりがあったのかということは、やはりですね幹部と松本智津夫氏、意見が食い違っているところもあるんですよね。でも司法の場ではそれらはなかなか解明には至らなかったんです。そしてまさに何故、このような強硬に、あの若者たちが実行犯になってしまったのか?という部分についてももっともっと知りたかった。坂本弁護士一家殺害事件の実行犯の1人の端本悟氏、東京拘置所にいたんですけれども面会した人を通じていろいろ僕もお話を聞いていたんですけれども、「当時の状況は戦争のような状況だった」という話をしていました。だからこそ指揮命令系統は一体どうなったのか?明らかにしたいなと思ったんですけれどもね。

[田中]だからこそポピュリズムを、権力(の側)がそれ(ポピュリズムの空気)を(あおり立てて)使うことには抑制的じゃないといけないよね。

[堀]いずれにしてもこうした事件が2度と起きないように皆で考えたいですし、改めてご遺族の皆さん犠牲者の皆さんに冥福を祈りたいです。あまり(マスメディアの報道姿勢が)変わっていないのかな?と思うのが、今回の麻原元死刑囚がね、死刑執行直前に「遺体は四女へということを自ら語った」という話が報道各社ありましたよね。クレジットは全部「関係者によると」なんですね。「関係者」はまあ法務省関係者とみられますけれども、でもその「証言」一辺倒で良いのか?と。今まで昏迷状態が続いていて、確かにお医者様によっては昏迷状態が急に回復することだってあると。やっぱり当局発表って強いですからそれをきちんと検証する時間も丁寧な取材も必要なんでしょう。当時、オウム側の目線で取材をした映像って森達也監督の『A』と『A2』ぐらいでしたよね。批判されましたけれどね。

[田中]新聞社も入るとみんな(最初は)支局で警察担当からはじまるでしょ。「情報は貰うものだ」になってっちゃう。僕は逆に新聞社は最初にね、全員をね、整理部に置いた方が良いと思うの。

[堀]ああ、見出しを付ける。

[田中]そうするといろんなものが来た時に、どういう見出しを付けるか読むし、これってもう一回裏側から見るべきじゃないの?って(強きにおもねる政治部とか論説室と違って校閲的な視点を整理部のプロが教えてくれるでしょ)。(だから)調査報道の(セクションを新人が希望する)前に僕は「整理部に全員置くことから始めなさい」ってずっと新聞社幹部に言ってるけど部数が落ちてる新聞社は聞かないね(笑)。

[堀]「これホント?」っていう目を現場がきちんと持つべきだと。

[田中]そうなの。我々も全員そうだよね。ネット社会にいるとね。

[堀]是非、風化させないっていうことは考え続けるってことですから。

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[堀]遺伝子組み換えに関してはどこまでが危険でどこまではホントに危険じゃないのかって国によっても調査機関によってもちょっとづつ違うじゃないですか。種子法もねなくなりまして、いつのまにか日本には日本以外の・・・。

[田中]そうだよ。日本には2つの種子メーカー(サカタのタネタキイ種苗)が、世界10位以内に入ってたんだけれど種子法を廃止(主要農作物種子法を今年4月1日に廃止)してどんどんどんどん国を滅ぼしてってんだよ。でもまあ、面白いね。ウルグアイ・ラウンドだのGATTだの、あるいはTPPだのって言ってたWTOが「こういう経済になるとみんなの仕事無くなるよ」って「オオカミ少年かよ」って話だよね(笑)。

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[堀]文部科学省で何が起きてるんですかね?田中さん。

[田中]僕はほら、(今回の文科省汚職の件は)「宇宙関係だから経産省がやられたのか」って思ったら文科省だったのね(苦笑)。財務省、外務省が(「一流官庁」か)どうか分からないけれど、経産省とかに比べると、その人たちは上から目線で文科省とか厚労省とかを見てるから(仲間内で閉じ籠もる)モンロー主義なのか・・・。でもなんか文科省ばっかりやられていくっていうのも・・・。

[堀]そうなんですよ。

[田中]昨日オウムが集団死刑宣告と同じで、なんかもうちょっとフェアーってものが何かを権力には感じたいよね。

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[堀]日本サッカー協会は昨日、新たな日本代表監督に東京オリンピックを目指す21歳以下の日本代表の監督を務める森保一(もりやすはじめ)氏の就任を決定。森保氏は2012年にJ1広島の監督に就任し5年半に3度の優勝。去年からは東京オリンピック代表監督に就任して、さらにワールドカップの日本代表コーチも務めています。ロシア大会でベスト16に貢献ということなんですがサッカーファンの田中さん。

[田中]んーん、いや・・・みんな「名前なんて読むのかな」って、「どこで区切るのかな」って・・・。(新監督の森保氏は)立派な人だと思う。だけど僕はやっぱり今回ね、なまじちょっと選手が一生懸命やったことでホントに川淵三郎サマや田嶋幸三サマの問題が先送りされちゃったと。だって人格否定で元監督のヴァヒド・ハリルホジッチを更迭したんだよ?そしてね今回も「結果が全て」と(田嶋・川淵両氏は)言ってたのに「(実はW杯終了迄の中継ぎという)口約束でしたから」って後出しじゃんけんで「はい、(西野朗)監督」(は終了)ってなって、やっぱり森保さんのような立派な人物が「使い勝手の良い男」っていうんで終わらないように是非。真面目なファンは思ってると思うよ。

TOKYO MX「モーニングCROSS」(07:00~08:30)は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス配信ページ・スマートフォン専用アプリにてご視聴頂けます。

 

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「註の新たな註」

「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣

「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

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