[神田]では、田中さんの「目指せ!?富国強兵のノース・シンガプーリャン」を5分程お時間あります、4分程ある...お願いします。
[田中]ま、あのー、「目指せ!?」ってのは私が目指しましょう!って言ってんでは無くて多分「大文字の世界の人達」がこういう日本にしてっちゃうぞ、っていう意味です。
[神田]ほー。
[田中]ですから私の願望では無くて、で、どういうこかって、下に書いた富国強兵と富国裕民って書きましたけど富国強兵ってのは国家益ですよね、だけど富国裕民ってのは国民益なわけですよ。
[神田]はい。はい。
[フィフィ]あー、なるほどね。
[田中]本来の国益というのは国民益があってこそはじめて国家益になるのに、国民益では無いところで国家益になってちゃうのが富国強兵です。
[フィフィ]んーんー。
[田中]で、ノース・シンガプーリャンって書いたのは何かって...
[フィフィ]誰ですかそれは?!
[田中]ノースってのは「北」ですよね、シンガってのはSINってスリーレター・コードで書くシンガポール、ですよね。
[フィフィ]あー。
[田中]プーリャンってのはなんだかよく分かんないけど、ノースコーリャンなのか...
[フィフィ]あ、これ作った言葉ですか?!
[田中]なんか、コーランなのか...なんかプーチンなのかよく分かんない、まぁあたしが...
[フィフィ]造語ですね!?
[田中]...作った「ノース・シンガプーリャン」、ただまぁこれは内田樹さんみたいな人達も言っているけれども、日本という国が非常に北朝鮮とシンガポールを合体したような国になってってしまうのではないか、ということを述べていて、で実は前回も述べたと思うけれど確かにシンガポールは非常に金融の都市かもしれないけども、ある意味では非常に規制があって例えばネットを自分がblogを開設すんのも政府の許可が無ければblogの開設ができない、あまりこの事は日本では報じられていないけれども...
[フィフィ]それこそ移民も住むとこは決められて限定されていたり...
[田中]そうです。ところがシンガポールの3分の1くらいは...
[フィフィ]えぇ、罰金も多いし。
[田中]...シンガポール以外の人で、ただその人達が非常に働かされているのでその人達が例えば自分達の母国の独立記念日の時に何か会合をやろうとしてオーチャード・ロードを歩こうとすると、逆に言うとシンガポールにそう人が入って来たことによって逆に自分達の仕事を失ってる本来のシンガポールの人達が反対をするというようなね、ですから非常にまぁ、自由主義圏の北朝鮮、っという風にも、これはまぁ明るい北朝鮮とも呼ばれてるし良い面と悪い面がある...北朝鮮に関しては色んな問題があるかもしれないけど、同時にそういう管理体制になっていくことはまさにコーランを読みだけではなくてですね、本来のコーランの意味を理解しないで暴力とか、一方的な形にいってしまう人達と同じようになる...だから非常に、ネット社会も一方通行の言いっぱなしかもしれないけども、むしろそれを煽っていくようなね。ですから冒頭のところに戻ると逆に言えば日本でその昔、朝日新聞の阪神支局が、分からない、未だに、時効入りしてしまった人によって問答無用で殺された、というときにじゃあ他のメディアはどれだけ一緒に言ったのか、その意味で言うと今回の報道もあるいは勿論、イスラムというのは遠い世界のように思っているけども欧米のメディアとか欧米の首脳が全部発言した後になってはじめて、中国とほぼ同時に、これはいけません、っていう声明が政府から出てくる日本というのはね、それは他の国から見るとどう見えんのかな、という大きな問題がある。だから富国強兵というのが前から言ってるように、国益は私は国民益でなきゃいけない...
[フィフィ]でもほら、日本は欧米の方からしかニュースが来ないので、欧米の考えるこれは言っていい悪いであって、彼らが排除してるものも多くあるのにそれは受け入れないというくせに...
[田中]それは仰る通り。でそれは同時にアルジャジーラのようなものができたカタールがお金を出した、と言うけど、じゃあアルジャジーラも大きな組織になってくるとやっぱり中が官僚主義になってってしまうわけでね。全て組織というのは富すれば鈍するところがあんので、これは自戒の念を込めて...
[神田]そうですね、2015年ニッポンは「富国強兵のシンガ・シンガプーリャン」を...
[田中]...になってっちゃうんじゃないの?っていう...じゃあそうならない方が幸せでしょ?っていうことです。
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- 作者: マイケル・ジャクソン,田中康夫
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