2015年01月19日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 真のパフォーマンスとは何か? 阪神・淡路大震災から25年

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[堀潤]田中さんテーマの発表をお願いします。

[田中康夫]はい。今日はですねまさに阪神・淡路大震災から20年ということで、まぁ私も当時は38歳でこういうバイクに乗って・・・。

田中康夫 神戸震災日記

[堀]あっ、これがまさにその当時・・・。

[田中]50ccバイクでね。

[堀]僕、文章でしか読んだことが無かったんですけど写真見たの初めてです。

[田中]はやい話が、阪神間出身の女の子とよく付き合ってたんで、当時ナビも無いんですけども道もよく知ってるんで、でも車じゃ荷物運べないな・・・って時に、あるカソリックの教会に(TELを)掛けたら、荷物は色んなとこから来てるけどバイクが無いから運べないんだよって言われて、で僕は大阪でバイクを買ったんですね。

[堀]そうだったんですね。

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[脊山麻理子]1995年に発生した阪神・淡路大震災から1月17日で20年が経ちました。

[堀]犠牲者の名前が刻まれる兵庫県西宮市の震災記念碑公園をはじめ各地で追悼式典が開催されました。20年・・・まだ震災終わっているわけじゃないんですよね。その時々に被災した方、その時に被災した方々の生活をどう取り戻すのかという話はずっとまた色々奮闘やそれぞれの中にストーリーがあるわけでひとつの区切りにしか過ぎないという部分はあるかと思います。

[田中]でまぁ、あえてこの「真のパフォーマンスとは何か?」ってことを書いたんです。

[堀]えぇ、これどういう意味ですか?

[田中]日本だとパフォーマンスって中身が無くて奇を衒ったことをするっていう風に捉えられちゃう。

[堀]割とネガティブ・ワードですね。

[田中]本来で言えば車とかオーディオの、その性能が良いとか費用対効果が良いってのが「パフォーマンス」なんですね。実は阪神・淡路大震災は朝の5時46分に起きました。ですのでこれはですね、例えば、出張していたりあるいは家族以外の人とちょっと怪しげなホテルに居るとかいう人以外はみんな家族だったんです。だから、ウチは全員助かった、あるいは箪笥の下敷きで息子は亡くなった、でも向かい側の文化住宅に住んでる足の不自由なおばあちゃんを助けなきゃっていうね、誰から命ぜられるわけでもなくて皆がそういう風に動けたわけ。でももしあれが一時間半遅かったら、ご主人は阪神高速の上です、営業マンで。娘さんは満員電車の阪急電車ん中です、息子さんは自転車で学校へ行く途中です、そして朝ご飯の片付けをした奥さんはテレビを見ていて多分、家族が無事だっていう事が無ければ動転をしてすぐ目の前の他の人を助けようという気持ちにはなれなかったと思うんですね。

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[堀]なるほど。東日本大震災はね丁度バラバラの時間帯で。

[田中]ただ、東日本大震災は勿論不幸な事だけど2時46分という、まさに東京のような大都会で無くて地域なので皆職住近接で働いてたりするなかで消防団の人とかそういう人が動けたってところはあるんですね。

[堀]都市部と地域の違いもありますね。

[田中]で、今日は何をお話をしたいかというと、ある意味では毎年「1・17」は来るけど今年は20年なわけですね。そして今回、兵庫県主催の追悼式に、今の、今上天皇美智子皇后はそこに出掛けられたわけですよ。

[田中]そしてお二人は音楽療法士とかね園芸療法士、これは何かってったら例えば、地震の時にもペットが生きてたことによって元気付けられる人が居るように、それから20年の間の心理的なものの中で音楽であるとか園芸をお年寄りの、仮設住宅に入った人にすることで、そういう人達にお目に掛かってるわけ。でも一方で私達の国の首相はどこに行っていたかと言え「先程言ったようにヨルダンにお金を渡して原発を売り込みに行っていた」わけですよ、「3・11」も収束していないのに。そうするとね、このパフォーマンスは何なのか?と。まさにじゃ兵庫県が主催だったとしても、堀さんがもし首相だったとしても大臣だったとしても行くと思うんですよ。あるいは兵庫県主催をじゃあ国と一緒にやりましょう、という事が「3・11」も迎えて収束してない日本・・・ということかもしれない。でも、しかもイスラエルパレスティナにね、駆け足外交をしていこうとしている、で、僕は大事なのはずっと、「1・17」の時に思ったのは、日本のあの時、自衛隊の人と国民がすごく距離が近づいたわけですよ。

[堀]そうですね。

[田中]勿論、専守防衛という自衛はある。でも私はずっと前から「サンダーバード隊」を日本は作るべきじゃないのか、と。「サンダーバード」って昔NHKでもやってテレビ東京でもやった、まさに天変地異の一旦緩急があると世界でまっさかに出掛けていく。それはある意味では消防の人達と同じ様な、役所って前例が無い事出来ません、法律がこうだから出来ません、法律がこうだからあなたこうしなさいって言うんだけれど、消防とか救急の人って無手勝をやるんじゃなくて前例が無くても、あるいは法の規制のなかにおいても、出来ることを出来る人が出来るまでやるって事じゃないですか。でそうすると例えば日本は昔ですね、マイアミとヨハネスブルクとフランクフルトに毛布とかなんかパンとか置いてある倉庫を持ってたわけ。でじゃぁペルーで大地震が起きました、でもペルーは日本から行った日系人の人も居る、そしてペルーで大使館が占拠された時にも日本の人を全員無事に救出してくれた親日的な国でしょ?でもあそこにすることは何かったら後からお金のODAなんですよ。でもあの時僕は日本からね、チチカカ湖に行く道路が壊れちゃった、世界遺産の。あるいは水道が破裂しちゃった、その時に日本のマイスター的な60代70代の人達が政府専用機で行って一週間で水道が直ったら、おそらくこれはトルコの人が日本に親日的なのと同じ様に永遠の日本との外交、そうしたソフトというのが僕は本来大事だと思っているわけね。

[堀]何の為にそこにね居るのかっていう。

[田中]だからなんか54カ国海外に行く、でもスタンプラリーかもしれない。で、残念な事にね、これ「エコノミスト」という。

[堀]あぁ、そうですね。

[田中]「エコノミスト」っていうのはイギリスの保守系経済雑誌です、でこれが去年の年末に出た「The World in 2015」と。

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[田中]で、2年前には「これ」が表紙になったわけですよ。「アベノミクスナショナリズムで中国にもチャレンジ・挑戦するぞ!」と。

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[田中]で、ここに載ってるのがまさにロシア、ドイツ、アメリカそして中国そして更にはインドあるいはインドネシアやイタリアも載っている。

[堀]これ見事に。(居ないんだよね。)

[田中]でね、ここに「一人」居るんですよ、この、ちょんまげをした人が「クール・ジャパン」で。

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[堀]あれ?はっはっは(笑)。

[田中]でも誰だか分からない、北斎の絵みたいな人なわけ。で、そうすると私達が今する事は何か?というとこれがここに書いたんだけれども、よくどこの国の政治家もみんな「国民の生命と財産を守ります!」っていうの、お題目のように。でも本当に大事な事は「富国強兵」という「国家益」じゃなくて、繰り返し申しあげているように豊かな国というのはひとり一人が贅沢とは違う意味で心もモノも非常に豊かであるという「富国裕民」であってこそはじめてそうなわけね。でもう一個パフォーマンスということで言うと、日本航空機が御巣鷹山で落ちたことがありました。でそれの直後に実はイギリスのですねマンチェスターブリティッシュ・エアウェイズの飛行機が大事故を起こしたんです。でその時に「鉄仮面」と呼ばれたマーガレット・サッチャー女史はオーストリーに居た。でも真っ先に飛んできてマンチェスターに行って、亡くなった人の家族あるいは無事だった人を激励をして帰った、この時もイギリスではね、なんだと、そんなロンドンに戻ってきて仕事するべき時にそんな一時間居ただけでなんだったんだ、っていうパフォーマンスだって言われた。でも僕はこれは「真のパフォーマンス」だと思うんですよ。リーダーが24時間ずっと居ることは出来ない。でもひとり一人出来ることをしようという人に対して私達は見放されてないんだってことをね、思う。その意味で言うと今日本が行うことはやはり内政の問題というのをね、スタンプラリーを54カ国行っている事だけでは無いことこそが大事だし、何故、僕は、周囲の人が「1・17」で神戸に行きましょう、と。

[堀]言わなかったか。

[田中]ヨルダンやエジプトに行くのはその後にしましょう、と言えなかったのかな?という。

[堀]かつての日本を取り戻そう、という割りにはかつての日本の惨禍に対して非常に冷たいですよね。原爆の話にしてもね。

[田中]ちょっと残念だと思います。

[堀]ありがとうございました。

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「註の新たな註」
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