[脊山麻理子]下村文部科学大臣は昨日、舛添知事と都庁で会談し2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の整備費1700億円のうち500億円を都が負担するよう要請しました。これに対し舛添知事は、都民や議会に説明できる材料が無いと述べて受け入れるかどうかは明言しませんでした。また、下村大臣は2019年のラグビー・ワールドカップ開催までに完成させると強調する一方で、建築資材の値上がりの可能性などにも言及しました。
◎何!?屋根なし新国立競技場の費用 500億円都民が負担しろだと 東スポWEB 2015年5月20日 朝刊
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/401413/
[堀潤]こちらのニュースは女性が34パーセント男性66パーセント、年代別で見ると30代、特に反応しています。で、下村文部科学大臣は「2019年の春には競技場そのものは間に合わせるが、すべてをやっていると間に合わない。屋根なしなら間に合う」と説明をしたと。仮設席は2020年大会終了後に撤去して観客席の規模を縮小するということです。競技場の問題を巡っては非常に不透明なものがあり過ぎますね。
[田中康夫]そうね。工事が遅いと言われているリオ・デ・ジャネイロを笑えないというのがひとつ。それと一応国際公約でこういう規模、国内に色んな意見があった。でも言ったのが、一大臣の発言だけで、どういう手続き踏むんですかっていうのも。
[堀]そうですよね。何故ああいったデザインになったのかね、安藤忠雄さんにはもっと説明して欲しいなって思いもあるんですよね。かえさん、どう見ていますか?
[北条]こちらのデザインですよね。安藤忠雄さんを、私あのー、実は卒業した中学校が安藤忠雄さんによって後に建て替えられたっていう、あんな丸い形でした。
[堀]競技場のデザインそのものは海外の・・・。
[田中]使い勝手は良かったですか?
[北条]・・・それは後ほど(笑。
[堀]そのデザインを誘致してくる責任者が安藤忠雄だったわけですけどね。
[脊山]設計自体はザハ・ハディッド氏(♀)。
[堀]そう。
[北条]デザイン素晴らしいなと思うんですけれども、元々でも、このオリンピック、コンパクトな都市で開催するよって・・・。
[堀]っていうのが売りだったんですけどね。
[北条]まぁ、屋根が無くても良いんじゃないですか。
[田中]元々ロンドンも、これはIOCが、ロンドンも全部仮設で作って通常の為には3分の1くらいの規模ってのは(東京と同じ8万人収容のスタジアムの4割を恒久施設に、残り6割部分を会期17日間の仮設構造とすることでIOCも納得したロンドン)やってますからね。それともう一個は、ここで閉会式・開会式をすると、みんなが0.001秒を争うところで何千人が歩く、グラウンド虐めないの?っていうことで、むしろ開会式・閉会式は皇居の前に、元々そういう式典(今上天皇即位10周年の祝賀行事1999年)もやってるんだから、あそこに仮設(桟敷席)を作った方がよっぽど。ここに居る何万人の人よりも一億人の世界の人に見える日本のレジェンドは、その場所で開会式・閉会式すべきじゃないかということは磯崎新という建築家が述べていてね。
日本外国特派員協会 2014.11.19 磯崎新 大橋諭(ザハ・ハディド・アーキテクツ) 記者会見
via https://twitter.com/mori_arch_econo/status/534951510384197633/photo/1
◎2013/11月号 田中康夫の新ニッポン論 ⑦「新国立競技場」◆月刊VERDAD ‐ベルダ>
http://www.nippon-dream.com/?p=10916
◎2013/10/01 官僚支配の“お上”が今日まで続く日本を象徴した新国立競技場案<雑草家>◆週刊SPA!
http://www.nippon-dream.com/?p=10916
◎憂国呆談 season2 volume23◆ソトコト 【2013/11月号】東京オリンピックから、止まらない汚染水問題、混迷するシリア情勢、公園のあり方まで!
http://www.nippon-dream.com/?p=10982
◎憂国呆談 憂国呆談 season2 volume55◆ソトコト 【2015/2月号】3・11後の建築論から、名優・菅原文太の逝去、アベノミクスの失速、衆議院総選挙の結果まで!
http://www.nippon-dream.com/?p=13430
[堀]櫻井さん、いかがですか?
[櫻井]屋根が無いってのは、すごく、中々衝撃ですよね。
[堀]んーん。
[田中]そうだよね。
[櫻井]高温・多湿の日本で大丈夫なのかなっていう問題はありますよね。
[堀]あのー、あそこ、非常にデジタルな技術も駆使してね、さっき言った競技場に居なくてもタブレット・スマートフォン、色んなものを使って、もしくは、ARの技術、色んなものを使って、同時で競技場に居なくても体験できるような、そういう仕組みを考えていたりとかするっていうことが売りだったわけですけど、ちょっとこれ、色々、こう、規模縮小が取り沙汰されると、その全体の構想ってのは果たして成り立つのか・・。
[櫻井]大丈夫なのかって。
[田中]あとね、今仰ったけれども、前回の東京オリンピックって10月でしょ。それで10月10日が体育の日だったわけよ。で、他の国もそれぞれの季節に合わせていた。でも、最近なんで8月で行うかっていうと、8月はアメリカのスポーツのイベントが殆どお休みだから、そこにオリンピックをやるというのもね、本当にアスリートを考えているのか、見る人を考えているのか、誰を考えているのかっていうね。やっぱり開催時期もその年の中の一番良い時期にやるっていうのが、良い記録が出るんじゃないの?
[堀]オリンピックは、ホントに関わる業者さんの間口を広くして欲しいなと思うんです。やっぱりいつも名前が挙がる、伝統的な企業ね、伝統的な産業じゃなくて、やっぱり若手の、技術を持ったベンチャーも一杯いますし、デザイナーもねクリエイターも一杯いるので、そういうオリンピックにして欲しいな、パラリンピックにして欲しいなと思いますね。
[田中]あともう一個だけ、先ほど来、オリンピックそうだよねって、なんで夏にやるの?って。マラソンの人なんか大変じゃない?って
[堀]秋で良いんじゃない・・・。
[田中]先ほど、ちょっと言葉が足らなかったんだけども、8月というのはアメリカの、所謂、野球とかフットボールとか、スポーツのイベントが無い。
[堀]なるほど。オフシーズン。
[田中]だから、アメリカのテレビ局、メディアにとっては8月に・・・
[堀]儲かるから。
[田中]・・・オリンピックは開催してもらうのが有難い、でもね、日本が一番お金出すわけでしょ?
[堀]えぇ。えぇ。
[田中]だったら日本は物言う国になるって言ってるんだったら、日本の一番良い季節を世界の人に知ってもらうって、良い成績を出す為には、同じ原点に戻って10月10日だよって言える日本に私はなって欲しいと思うけどね。
[堀]さわやかな季節にやりましょうよって提案を日本からしっかり出していく。
[田中]うん。そうよ。
[堀]ありがとうございました。
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