荻窪:田中康夫街頭演説 2016年06月28日


  

 

 

 

荻窪駅前ご通行中の皆さま、足を止めてお聞き下さってる皆さま、私は第24回参議院議員通常選挙東京選挙区、立候補致しました田中康夫でございます。

 

皆さま、私どもは信州・長野県で2000年から6年知事で、そして福祉・医療・教育の充実を図ってまいりました。福祉・医療・教育は経済効果が無いなどと、未だに古めかしい人達が言ってますが、福祉や医療や教育はどんなに医療機器が開発されても、どんなに人工知能とよばれるAIができても、人が人のお世話をしてはじめて成り立つんです。人が人のお世話をしてはじめて成り立つという事こそが、そこに着実な雇用が地域に生まれ、着実に地域の元気を生むという事だと思ってます。この杉並区、皆さん、こないだテレビで全国に知られたように、保育所を作る敷地が無いので公園を半分潰して、そこに保育所を作ると。そこの公園でいつもゲートボールを楽しんでいるお年寄りは、聞いてないよと言い、そしてご自分のお子さんが待機児童なので働く事もままならないお母さん達は、おじいちゃんおばあちゃんに迷惑をかけたくない。でも保育所が欲しいと言っている。でも私はこの話を聞いて、そしてテレビのコメンテーター達はなんて言いました?「いや、両方とも大事な事だから地域住民がゆっくりじっくり話して・・・」ってゆっくりじっくり話してたら、子供は8歳9歳になっちゃいますよ。おじいちゃんおばあちゃんはもっとお歳取っちゃいますよ。

 

私はこの話を聞いた時、本当に日本は福祉のハコモノ行政なんだなって思ったんです。どういう意味か?日本ではお年寄りのデイサービスの建物、乳幼児の保育の建物、4000万円以上の立派な建物を作ると3000万円補助が出るという形なんです。でもなんで4000万円もかけて立派な建物作んなきゃ、デイサービスや保育所はできないんですか?東京は今、空き家率が12パーセントです。東京の家の12パーセントは空き家なんです。私は信州・長野県で知事になった時にオリンピックをやって大借金を抱えていて1日の利息の返済だけで1億4800万円もあったんです。私、それまではね、文章を書いたり皆さんご存知の『平成教育委員会』出たり、大昔は『笑っていいとも!』出たり、山城新伍さんと一緒に『新伍Niタッチ!』に出たり、あるいは『OH!エルくらぶ』で司会をしてたりしたんです。そんな事(長野県の借金)全然知らなかったんです。利息だけで1億4800万円。利息1億4800万円毎日返したって元本減らないんですよ。過払い請求みたいな事やってたんですよ。それで信州・長野県の財政は全国47都道府県でおしりから数えて2番目だったの。私は県民とご一緒に6年連続理解を頂いて借金を全国の都道府県で唯一減らして、連続。923億円。唯一毎年財政を黒字化しました。でも本来これは当たり前の話であって、別にこんな事自慢するような話じゃないと私は思っております。

 

何を申し上げたいかと言うと、先ほど言ったように新しい建物を4000万円かけないとデイサービスも保育所も国は補助金を出さない。でも12パーセント、この東京でもお家が空いてるんですよ。信州・長野県は財政を切り詰めるという事じゃなくてサービスを良くしようと思いました。そうしたら職員のなかに「じゃあ、普通の商店街の空いたお家、住宅の空いたお家、ここを改修してデイサービスができるんじゃないかと。実際にやってる人がいるよ、伊那谷に私は車座集会で見に行った。彼らはそういう形だと国も県も市町村も、民家を改修してデイサービスをやるとき、台所は防火にしなきゃいけないんですよ、消防法上で。5、600万円かかるんです。全部自分達で借金してやっていた。じゃあ、長野県は財政改革して、こうした集落のお家を使ってデイサービスをやる時には750万まで補助しましょう、スタートしたら介護保険の制度できちんとやってください。100箇所作りました。宅老所、自宅の「宅」に老人の「老」に「所」って書きます。100箇所できた時に、ある女性の職員が「信州・長野県は日本の47都道府県の内で最も女性の就業率、働き者なんで、働く率が高い。おじいちゃんおばあちゃんがいる所に保育士の人を一緒に配置したらどうだろうか?おじいちゃんおばあちゃんがいる宅老所に保育士がいれば0歳から就学前のお子さんを一緒に預かれる。宅幼老所になる」。皆さんだって、お孫さんと一緒にお昼ご飯食べればニコニコするじゃないですか。まぁちょっぴりいたずらっ子のお孫さんだったりすると、いやこれはあちらのお嫁さんのせいかしらってね、言ったりして。乳幼児とおじいちゃんおばあちゃんが一緒にお昼ご飯を食べてお互いの元気を貰う。これを350箇所長野県は独自に作りました。私が衆議院議員になった時に、私のやいのやいの厚労省に言って、やっとこれが制度として決定したんです。小規模多機能型・・・なんだか難しいね、無機質な言葉。ところが未だに統一したパンフレットが作られてない。なんでか分かりますか?老人の部門を扱うのは老健局って、老人の健康って書く。じゃあ乳幼児の問題を扱うのはどこの部署か?今こんなに子育てが大事だって、政府の一番の施策だと言ってるのに、厚労省で扱ってる部署の名前はご存知ですか?雇用均等・児童家庭局って言うんです。雇用均等・児童家庭局、いや部署2つに分けりゃね、また役人の数が倍になっちゃうかもしれないけど、名は体を表すで、こんなに子育てが大事だってのに、児童家庭局の前に雇用均等と付いてるんですよ。つまり日本はそういう縦割り行政。私は今度是非、この宅幼老所を東京でだってできる事です。2年かけて住民が困ってる所に、公園に新しい建物を作らなくたって、商店街の、今川の商店街の空いた所のお店だったら2ヶ月かければ修繕して、すぐにデイサービスと保育所になります。地域の中に活気のある声が昼間から起きます。私は是非これを横串を挿してきちんと行いたいと思ってます。

 

2番目に書いたのは保育ママ保育ママって言葉は日本にもあるよっていうかもしれません。日本の出生率は今1.43です。フランスはヨーロッパの大陸で最も出生率が高くて2.01です。でもね、人口は2.07っていう大体の出生率だと横ばいだと言われている。途中で残念ながら事故や病気で亡くなる方もいますから。2.07で人口は横ばい。でも日本は1.43なんですよ。で、その為に子育ての支援をするっていうけど、ちっとも皆さんとしては実感を感じておられない。フランスはどうして2.01になったか。評論家の人はすぐにね、フランスはね事実婚で結婚しなくたって子供を産めるとかね、あるいはフランスは対GDP比で子育ての費用が日本の3倍だからだ。じゃあ日本も3倍にしたらどうですか?また建物作る事で終わっちゃいます。フランスには保育ママという制度があります。皆さんだって子育てを経験された方が多いと思う。子育ての経験のある人が60時間国の講習を受けてきちんと資格を取るとその人がご自分のお家で大体3人までお子さんを預かる。これが保育ママです。日本にも実は保育士の数が少ない、お給料の待遇が悪い。保育士の数は一杯いるんです。日本で保育士の資格を持ってるけれども今保育の現場に携わっていない方は68万人もいます。そりゃまあ90歳の保育士の資格持ってるおばあちゃんもいるかもしれないけど、少なくとも働き盛りの人で保育の現場にいないさぼってる訳じゃない。自分のお子さんがまだ4歳だ、あるいはおばあちゃんの介護もある。保育士の現場になればフルタイムに朝の7時から夜の8時まで月金どころか月土働くようになっちゃう。でもそういう方もフランスのような保育ママの制度を入れればご自分のお家で一人お子さんがいる。そこに近所のお子さんを2人きちんとお預かりできる。

あるいは皆さんのように保育士の資格を持ってなくても60時間の講習を受けて保育
ママをやる。そして更にフランスではその後60時間の講習を2年以内に受ける。私はこれを知った時に日本は福祉の建物を作る為に税金を使う。それは福祉の仕事をしてる族議員や族団体にお金がいくって事です。フランスの今の話は、自分達のコミニティを愛する国民を信用して保育ママをやってる人達に直接税金でお金がいく。私は人を信用する政治にしなくちゃいけないと思ってきました。よく国益国益って語る人達がいる。でも国益は国民益があってこその国家益なわけです。国家益があって国民益が疲弊していたら国益にはなりません。


実は日曜日に、私は今回、国政政党おおさか維新の会の公認を受けています。おおさか維新の会、まあ関西弁でしゃべったりしてるんでなんかやんちゃな政党だなと皆さん思ってるかもしれない。松井一郎さんという人が代表です。松井さんと一緒に秋葉原で若者達が一杯集まっている所で公開ディスカッションをしました。他の政党はどんな質問が出るか怖いから、質問する人を決めてたり入場券を配ったり。ウチはオープン、ガラス張りです。最初に出た質問が「憲法ってどう思いますか?」っていう質問が出ました。だから代表の松井一郎さんがこう言いました。「自由民主党憲法は、私は、なんだか個人とか家族とかそんな事ばっかり、締め付けるような事言ってるから私は自民党改憲案には反対だ」って彼は言ったんです。今まで補完勢力と言われていたようなところが自民党改憲案に反対だって明言したんですよ。私は翌日の新聞はみんな書くのかと思ったけど、見事にスルーをしてる。今まで新聞がレッテル張りをしていた事と違うから困っちゃったんですよ。で、彼が言ってる事は何かって言うと、皆さん、憲法

国民の権利をキチンと守るもので、そして国民の権利を損ねない為に国家の義務を規定するのが憲法です。実は今から12年前、憲法変えなきゃいけないって念仏のように唱えてる読売新聞の世論調査では65パーセントの人が憲法を変えようって言ってたんですよ。ところが今年の5月3日、読売新聞の調査でも50パーセントを超える人が憲法改正は今の政権の下ではすべきじゃないって答えてる。他のメディアの調査だともっと数字が高い。なんでこの12年間で変わっちゃったんでしょう?それは正に国民の義務を押し付けて、国家の権利を声高に語るような生煮えの改憲案だからだという事です。私達は国民に、先ほども言ったように国民益に根ざさなければ国家益など生まれないと思ってます。

 

この7番目に、乳幼児から大学までの教育の完全無償化ということを書きました。これは私だけでなくて国政政党おおさか維新の会の述べてる事です。多分、皆さんお聞きになってこんな事ってできんの?って思われるかもしれないけれど、ヨーロッパの幾つかの国では少子化・高齢化の切り札は教育が、乳幼児から大学までの教育完全無償化だ、という形で行っている国があります。今、憲法26条に、教育を受ける権利って書いてあるんです。で、その中に義務教育は無償であるって書いてあるんです。私達はその義務教育ってところの義務という字を取ってしまえば良いと思っています。でもそれはね、皆さん、憲法じゃなくて法律で決めりゃ良いんじゃないのって、よくねメールが来るんです。でもどうですか、政権交代したら前の政権の子育ての支援が良かったか悪かったか別として、全然変わっちゃったじゃないですか、予算もシステムも。そしてまた政権交代があったら変わるかもしれない。外交が政権でころころ方策が変わっちゃいけないって新聞は書いてんのに、子育てとか教育になると政権交代でころころ変わっても困るとはちっとも書いてない。でも私は皆が教育を受ける権利、そしてこれからの日本を担う人が政権か変わる毎にころころ変わるような事が起きないように、その部分をきっちりと義務教育は無償化じゃなくて教育は無償化にすべきである。それが国民の権利を守る事だ、と述べてます。でもね教育の完全無償化って、過去今まで教育や福祉が大事ですって言ってきたような大きな政党や古い政党がいくつもある。なんでその人達は言わなかったのか?疑問をお持ちになりませんか?そして今言われているのは大学の授業料が高い、授業料が払えないから夜の自分の意に沿わないようなアルバイトをしている人がいる、新聞の社会面に一杯書いてある。でもじゃあそれをどうしたらいいのかちっとも書いてない。そしてどうしたら良いかを言ってるような他の政党の人達は奨学金の額を増やしましょう、奨学金を返済をするのを少し免除しましょう、一見聞こえは良いかもしれません。でもこれは正に、じゃあ誰がどのくらい奨学金の返済をどのくらい免除されるのか、100パーセントなのか50パーセントなのか20パーセントなのか、これを決めるのを裁量行政といいます。それとお目こぼう務センターができればそこに天下りが生まれてくるんです。私は制度というのは、ガラス張りの知事室のようにオープンである必要があると思います。フェアという言葉がありますけど、理に適ったシステムの必要があると思います。そしてもう一点はシンプルである事。シンプルってのは単純ってことじゃありません。分かり易い制度という事です。私達が述べている乳幼児から大学までの教育の完全無償化は分かり易い話です。とてもシンプルな事です。でもそれは今までの既得権益に根ざしていたような中央集権や既得権益の人達にとっては自分達のおこぼれがこなくなってしまう。不安なわけです。今どうですか?税金を上げなければ福祉を維持できませんっつってるんですよ。今も「新しい判断」とか言って税金をあげませんって言ってるけど、税金をあげないと福祉の質は低下するっての。でも先ほど冒頭で言ったように、デイサービスも保育所も新築で土地を持ってる人しか補助が出ない。だから皆さんの本籍があるご実家の方に行くと大きな農業団体や大きな建設団体が集落から離れた所にデイサービスを作ってんですよ。なんで集落の中の空いたお家で昼間からおじいちゃんおばあちゃんの声がして、そこに乳幼児の笑い声もする場所が作れないんですか?それこそは私がきちんとしたコミュニティの再生だと思っています。その他にもいくつか書いてあります。お読み頂ければと思います。最近、皆さんもスマホを持ってらっしゃる。スマホですと私どものホームページに全ての私の演説が動画で載っています。最初の第一声も載っています。こないだ銀座でやったのも載っています。そして文字起こしも是非お読み頂きたいと思います。私も、あるいは国政政党おおさか維新の会も大きな組織やお金はありません。背後に大きな労働組合や大きな上場企業や大きな宗教団体が控えてるわけではありません。お金も殆どありません。なにしろおおさか維新の会は私に立候補しようよっつってきたのに、私に選挙のお金として供託金という立候補する時に出す300万円だけですからね。後は自前でやって下さいって言われて今どうしようかと思ってんですけど。だからと言って、いわゆる市民政党の人達は、なんかクラウド・ファンディングとか言ってお金を集めるクラウド・ファンディング・・・誰がどういう人で送ってくるかちっとも分かりませんもんね。恐ろしい、なんか外国のですね怪しい機関の人が振り込んできたりしたら公選法違反になっちゃって、我々みんな気がちっちゃいもんだからそれもできません。ここにいるのはみんな市議会議員や区議会議員や都議会議員都議会議員も一人しかいません。区議会議員も各区に1人しかいません。市議会議員は、市議でいない所の方が多い。でも彼らは政治家になるのが目的だったんじゃないです。その前に世の中が良くなって欲しいと思って1つの方策として議員になったという人達です。今の世の中は、なんだか知らないけど「地位が人を駄目にする」とかですね「富すれば鈍する」って新しい格言が生まれちゃったんですね。ついこないだまでここから中央線に乗ってった新宿の西口の摩天楼のような建物に「富すれば鈍する」「地位は人を駄目にする」って方がいらっしゃったんですけど・・・少し笑って欲しいと思ったんですけどあんまり笑いがでません(笑)。いずれにしても「強気を助け弱気を挫く」ような今の世の中を一緒に変えていかねばならないと思ってます。でもそんな事言ったら多勢に無勢じゃないのって言うかもしんない。でもだからと言って諦めていたらもっと仕切られちゃうんですよ。私はどんな大きな会社の創業者の社長だって100パーセントは決められない。その意味ではみんな微力です。私達のこの高度資本主義・高度消費社会の中で、でも微力だけど少なくともこの瞬間も都内各地で、全国津々浦々で真っ当に働き学んでる人の悲しみや憂いを、喜びや希望に変えるその為に皆が同じ頂を目指すならばそれは微力だけど無力じゃない、という事だと思ってます。ここに書いてあるように私、田中康夫は守るべき人を間違えません。守るべき人は・・・6年前に結婚した恵という家内と、今度の9月で満6才になるトイ・プードルの娘のロッタってのがいるわけ。それは私にとって守るべき人かもしれませんが、でも同時に私は長いものに巻かれないという人間です。ともすればそれは、私は意固地だと信州で言われた事もあります。でもそのくらい体を張らなければ世の中は、微力だけどみんなで一緒に無力じゃないと変えていく事はできないと思っています。是非、私利私欲とは無縁の私、田中康夫。このホームページあるいは7つの内容をご覧頂いて、多く皆さんが共感頂けるところがあるならば是非、7月10日の投開票日に一人ひとりが「微力だけど、無力じゃない。」そして「ささやかだけど、たしかなこと。」を私達は着実に

行っていくことで、世の中はより良くなるんだ、人は信じられるもんだ、と捨てたもんじゃないとその事を実感できる選挙戦に致したいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。

 

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