2016年08月09日 TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線 今朝のニュースピックアップ リオ・オリンピック閉会式・陛下のおことばと皇室典範改正・中国漁船尖閣へ」 電話ゲスト 田中康夫

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[生島ヒロシ]今日はですね田中康夫さんにニュースに触れて頂きます。康夫ちゃん。

[田中康夫]はい。おはようございます。

[生島]お久しぶりでございます。

[田中]いえいえとんでもない。

[生島]まずはねオリンピックで私も睡眠不足で。

[田中]うん。

[生島]朝ね、2度寝したり3度寝したりね、大変な戦いを繰り広げてます毎日。

[田中]いやあ、やっぱり感動を与えるものですよね。

[生島]康夫ちゃんはスポーツはどうなんですか?

[田中]私は中学の時は放送陸上にリレーで出たくらいで、駆けっこは速かったのよ。ふっふっふ。

[生島]それはね聞いた聞いた。

[田中]あ、聞いた?うん。

[生島]足は速かった。長野に居たときでしょ?

[田中]そうそうそうそう。

[生島]私も放送陸上で出たよ、リレーで。

[田中]えっ、あらホント?すごいなぁ。

[生島]そうなの。でもね、僕が走り始めてから他の県に切り替わったって話も聞いたね(笑)。

[田中]えっ、そんなに「凄かった」の?

[生島]いやっ、あのいやいや宮城県の大会でね。そうそうそう。

[田中]うん。

[生島]そうなんだけどね。

[田中]ほう。

[生島]えぇ。

[田中]はい。いやあの、オリンピックはね、あともう一つは僕はやっぱりあの開会式はね、なかなかのものだったと思いません?

[生島]うん。そう。

[田中]あの映画監督のフェルナンド・メイレレスさんっていう方らしいんだけど。やっぱ、あのほら、一人一人が種を置いてって緑の五輪になるってのはね、つまりあれだけの国土があってアマゾンがあって、でも一方で環境破壊や経済開発があるっていう形の中でね、やっぱり最後の献火のところも火が割合小っちゃかったってのはまさにCO2の削減って事を意味してるわけだし。それともう一個、費用が・・・だって、ロンドンの12分の1、北京の20分の1って。だから本当に経済が混乱してるからって、でもそれがなんかね、いじましいものではなくてむしろ非常に感動を与えたってのは、次、東京のオリンピックは、まあ一説によると日本が誇る最新のテクノロジーをフルに駆使した演出になるんだって組織委員会の幹部は仰ってるらしいけど、でもそれはね人工頭脳とか自動運転とか、これ日本だけじゃなくて世界の流れでしょ。そうするとやっぱり本当にこのブラジルの後、日本らしさってのをどう出すのかってのはね、日本のハイテクの技術だけではない真の意味でのおもてなしをどう出すのかって事を非常に問われた開会式だったなと。しかも広島の原爆が投下されたであろう時間帯にはやっぱり日系人の人達もブラジルを一緒に築き上げてきたっていう部分もね。(そういう)パートだったでしょ?これも大変なメッセージでね。僕は感銘しましたよ。

[生島]あれは色んな意味が含まれているね開会式だったって事ですよね。

[田中]はい。

[生島]はい。さて、そんな中でですね新聞の一面トップはやっぱり陛下のお気持ち、生前退位の課題山積というような事が随分問われているんですけれども、昨日のメッセージを聞かれて康夫さんはどんな感じでした?

[田中]いや、これはとても、政治的な行為には関わらないというところの中でずっと考えられてきたね、例えば今までもほら、オランダとかベルギーでは生前退位ってあるし、日本も江戸時代以前ってのは頻繁にある意味ではあったわけだけども、明治以降はそうでなくなったわけでしょ。でこの中で非常に考えられてるなと思いますよね。で同時にやっぱり憲法という言葉を2回、象徴であるっていう事を8回使われているわけでしょ。だから非常に、象徴であると同時に国民統合の象徴としての役割を果たす為に自らの役割をっていう事と、それからむしろ天皇が未成年であったり重病などによりその機能を果たし得なくなった場合にはって、あえて「機能」って言葉もお使いになっているんでね。このあたりの思いというものを、きちんと、単に公務を縮小すればなんとかなるであろうとかね、そういうことではないんだっていう事を非常に、やはり国民に寄り添う方のお気持ちというのが出てたし、同時に今後、自分だけじゃなくて次の皇太子殿下であったり、あるいはその後に関しても、象徴として政治利用されない日本国憲法の下での天皇のあり方を、私も考えてきたし皆さんも考えて下さいっていう感じだったからね。それと、あとやっぱりビデオでね発表されたって、3・11の後もビデオのメッセージをお出しになった。でもまあメディアの時間の尺もあるかもしれないけど、それが全文で流れるわけではなかったっていうところでね、やはり本当に国民に直にちゃんと私の起承転結での色んな、天皇でありそして一人の人間として考えてきた事をお伝えしたいって思いが、やはり今回になったのかなって気はしますよね。だからエリザベス・ヴァイニング女史という人に陛下は戦後の時にね色々習われた、まあそれを色々仰る方もいるかもしれないけれど、やっぱり一人の人間として、そして一人の、国民と寄り添うものとしてという気持ちが非常に出ていたと思いますね。ですからその意味で言うと、もう一つはやっぱり現憲法って事を言っていて、そして象徴天皇っていう事を言ってるのは、じゃあそうではない天皇のあり方を語ってるようなもの、それは安倍さんがちょっと早口でお話になってたけども、自民党憲法草案というものが元首と規定してるけれども、そうではない今までの自分達の歩みって事も静かに語られたんじゃないですかね。

[生島]総理もね、重く受け止めたいと。如何に何が出来るかという事を。

[田中]だから、これはまさに皇室典範というところできちんと明確に陛下のお気持ちのみならず国民のね、多くの人の願いを実現する形は出来るという事もね、ある意味ではこの11分間をお聞きすると改めて感じましたよね。

[生島]そうですね。最後にそんな中、中国船が尖閣周辺海域にどんどん侵入してきてるという事ですが、産経新聞は公船と漁船団明らかに意図的に連携してるよと、こういう一文も見られますね。

[田中]うん。まあ勿論、東シナ海南シナ海っていう2つがあるわけで、で一方に関して色々言われているけど、非常にある意味では今度あれなんじゃないのかな、9月に中国で開かれるG20、これもまあ全部の国の出席は取り付けに一応成功しちゃってるんだよね。そうするとやっぱりこの中でなんていうのかな、フェイントとしてやっているわけだから、日本の側がやっぱりこれ、前から僕は申し上げているように、日本は領土領海部というようなものをきちんと作るっていう、統合的なね。縦割り行政変える必要があるって事を言っているんだけれども。どうですかこれは日本の方がもっと良い意味で毅然とした大人になるっていう事が必要ですからね。同じ土俵に上がらず。

[生島]そこだね。はい。ありがとうございました。

 

 

象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(平成28年8月8日)

 

戦後70年という大きな節目を過ぎ,2年後には,平成30年を迎えます。

私も80を越え,体力の面などから様々な制約を覚えることもあり,ここ数年,天皇としての自らの歩みを振り返るとともに,この先の自分の在り方や務めにつき,思いを致すようになりました。

本日は,社会の高齢化が進む中,天皇もまた高齢となった場合,どのような在り方が望ましいか,天皇という立場上,現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら,私が個人として,これまでに考えて来たことを話したいと思います。

 

即位以来,私は国事行為を行うと共に,日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を,日々模索しつつ過ごして来ました。伝統の継承者として,これを守り続ける責任に深く思いを致し,更に日々新たになる日本と世界の中にあって,日本の皇室が,いかに伝統を現代に生かし,いきいきとして社会に内在し,人々の期待に応えていくかを考えつつ,今日に至っています。

 

そのような中,何年か前のことになりますが,2度の外科手術を受け,加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から,これから先,従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合,どのように身を処していくことが,国にとり,国民にとり,また,私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき,考えるようになりました。既に80を越え,幸いに健康であるとは申せ,次第に進む身体の衰えを考慮する時,これまでのように,全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが,難しくなるのではないかと案じています。

 

私が天皇の位についてから,ほぼ28年,このかん私は,我が国における多くの喜びの時,また悲しみの時を,人々と共に過ごして来ました。私はこれまで天皇の務めとして,何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが,同時に事にあたっては,時として人々の傍らに立ち,その声に耳を傾け,思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。天皇が象徴であると共に,国民統合の象徴としての役割を果たすためには,天皇が国民に,天皇という象徴の立場への理解を求めると共に,天皇もまた,自らのありように深く心し,国民に対する理解を深め,常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。こうした意味において,日本の各地,とりわけ遠隔の地や島々への旅も,私は天皇の象徴的行為として,大切なものと感じて来ました。皇太子の時代も含め,これまで私が皇后と共におこなって来たほぼ全国に及ぶ旅は,国内のどこにおいても,その地域を愛し,その共同体を地道に支える市井しせいの人々のあることを私に認識させ,私がこの認識をもって,天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした。

 

天皇の高齢化に伴う対処の仕方が,国事行為や,その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには,無理があろうと思われます。また,天皇が未成年であったり,重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には,天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし,この場合も,天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま,生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。

天皇が健康を損ない,深刻な状態に立ち至った場合,これまでにも見られたように,社会が停滞し,国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。更にこれまでの皇室のしきたりとして,天皇の終焉に当たっては,重いもがりの行事が連日ほぼ2ヶ月にわたって続き,その後喪儀そうぎに関連する行事が,1年間続きます。その様々な行事と,新時代に関わる諸行事が同時に進行することから,行事に関わる人々,とりわけ残される家族は,非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが,胸に去来することもあります。

 

始めにも述べましたように,憲法もと天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で,このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ,これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。

国民の理解を得られることを,切に願っています。

http://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12#41

 

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