田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.259『ホント情けないったらありゃしない (涙) “置いてけ堀”な地球儀“傍観”外交!』

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.259『ホント情けないったらありゃしない (涙) “置いてけ堀”な地球儀“傍観”外交!』と題してお届けをいたします。

先日3月30日の『モーニングCROSS』でですね、黒田治さん、大変に、彼は非常にすばらしい見識を持った人でありまして、最後ということで、私も『オピニオンCROSS』では、この携帯電話のアラームを使って、いつもワラワラ湧いていらっしゃる方々がですね「ヤッシーが喋りすぎだ」とか、香ばしい発言をしてくださるので、私はですね、もうこれは実は、7分という形なんでございますけども、あえて6分半でアラームが鳴るようにしたわけなんでございますね。それを私が「いやもう、6分50秒だ」と言ったら「お前、10秒以上その後喋ってる」という香ばしいお話がございましたけども、実際には6分半で鳴るようになっていたわけでございます。黒田さんもですねNACK5でいろいろ番組をなさっている。それから英軍事誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』という軍事の週刊のレポートがありますけども、これの日本の特派員を務めているですね高橋浩祐さん、大変立派な方でありまして『ハフィントン・ポスト』のですね編集長も務めたんでございますね、日本の。彼とも初めてお目に掛かりました。

ということでですね、実は、3月9日にドナルド・トランプ氏がですね「米朝会談やるぞ」って電撃的に発表される前日に、私が3月8日の日に『モーニングCROSS』に出たときにこのフリップをお見せしたんでございますね。「朝鮮半島"置いてけ堀"っぽいニッポン外交&経済」。一応、「っぽい」って遠慮して付けたですよ。「置いてけ堀なんですよ」って事をずっと申し上げてきた。でもこの段階でもですね「お前は圧力を加えないのか?」って、トランプ氏のような人物でもですね「圧力というのは対話を引き出すための経済や外交の圧力」と言ってるわけで「圧力=軍事」だと勘違いしてるような人ってのは、どれだけ想像力が無いんだと。軍事になってしまった場合に、テレビ・ゲームじゃないんですからソウルは火の海になって福岡も火の海になってどうなっちゃうのよという話でございまして、そんなことは「中近東の砂漠でやる戦争とは違うんです」と言うと、またこの手の人たちがですね「中近東の人を小馬鹿にするな」みたいな、何を言っても「糠に釘」じゃなくてですね、「糠みそに屁」みたいな人たちでございますけれども、この問題を前回も扱いました。

皆さんご存知ですか?その日、実は参議院の委員会、参議院の委員会の名前は『外交防衛委員会』、アントニオ猪木さんがですね「私が北朝鮮とのパイプ役を務めましょう」と質問で言ったんでございますよ、皆さん。猪木さん、なんつったって訪朝歴32回ですからね。それを前回、去年か、行ったときもですね「勝手に行くな」みたいなことを言った。今日も番組(『モーニングCROSS』)で言いましたけども、歴代17人、小泉さんの後の、安倍さんのときに、安倍さんの第1次内閣のときにできたですね、拉致担当大臣、その後は民主党政権時代も含めて17人、この人たち1人でも北朝鮮側の人と公式に会ったことがあるんですか?非公式でも無いでしょう?平壌に行った人はいるんですか?平壌に行って、そのまま帰ってこれないくらいの覚悟で行った人はいるんですか?何のために青いバッジをつけているんですか?ってことです。今日も横田めぐみさんの御両親をはじめとする人たちが首相官邸に行かれたと。要望書を渡してもそれに対して何ら具体的な発言がないと。藁をも掴む思いでアメリカにお願いしてくださいって言うけど、いいですか皆さん、地球儀俯瞰外交というのは「隗(かい)より始めよ」ということじゃないんでしょうか。なんで中国の説明を待たねばならないんですか?なんでアメリカにお願いをせねばならないんですか?本来、「保守」の人たちは、日本は独立国家のわけでございまして「こんな恥ずかしいフニャチンをするな」と言わなければいけないのに、この20年近くの間、小泉さんが訪朝してから一体何が起きたのか?ということを私たちはですね、冷静に考えなければいけないと思うんですね。で、猪木さんが「朝鮮半島の対話のパイプ役をしましょう」と言ったら、皆様御存じのですね「自分の専用機が欲しい」って子供のおもちゃじゃねえっていう、だったら政府専用機を4機体制にしろとヤッシーは申し上げているわけで、その方がよっぽど税金の無駄使いを省けるんでございますけれども、こう言ったんですよ、皆さん。「対話が朝鮮半島の非核化に繋がらなかった過去の教訓に学べ。二元外交にならなぬよう訪朝は自粛せよ」と。訪朝歴32回の猪木さんに言ったんですよ。「いや、猪木さんの力がどれくらいのものだ」とdisるようなですね「エセ保守」の方がいらっしゃるかもしれないけれど、少なくとも、彼は向こうに多くの政府関係の友人がいるということですよ。アメリカだってバスケットの選手が行ったりする。スポーツ外交というのは当然あっていいわけでございます「スポーツは政治じゃない」などと言うけれども、こないだの平昌オリンピックだって政治利用したのは、韓国と北朝鮮だけではないですよね。日本も含めてみんなを政治利用しているわけでございます。その翌日に米朝会談が、朝、発表されました、9日の日。一夜明けてなんて言ったと思います記者に。「スピードが早すぎる」と言ったんですよ。猪木さんじゃないですよ。皆さんが、とりわけ脱原発の方々が淡い期待を抱いていた、だから市民派の方々ってのはアホっちなわけでございまして、覚悟が無い人間は、右であろうと左であろうと上であろうとんなものは使い道ならないということなんでございます。「スピードが早すぎる」。すごいお話でございますよね。ですから、日本に来たのは誰が来たのか。韓国の官僚の方が説明に来たんでございますね。その前に、北朝鮮の訪問団長であった、そして閣僚級でしかも対米の安全保障を関係を一手に引き受けていた方は最初にホワイト・ハウスに行き、そして北京に行き、そしてモスクワに行ってるわけでございまして、日本に来たのは官僚の室長だってことなると、委員長か、日本完璧に「置いてけ堀」になっているということでございます。今日(3月30日)の番組に関しましては「「承詔必謹・しょうしょうひっきん」👑 大日本帝国憲法➡敗戦➡現在❣ 三度に亘る牽強付会な解釈変更の悲劇」というタイトルでお届けをいたしました。動画の方はすでにTOKYO MXという『ニュース女子』が無くなって「とても何かすっきりした」という方と「とんでもない」って方がいらっしゃるようでございますけれども、『ニュース女子』などというものを未だに褒めてる方というのは、だいたいこのタイトルがセクハラでございますけどもね、動画の方をごらんいただければと思います。文字起こしの方もちょっと担当の者がですね、体調崩しておりますが明日にはお見せできるかというふうに思っております。そして動画の方も日曜日までは見ることができますので、ぜひご覧をいただきたいと思います。この問題に関しましては明日から2日連続でですね、こういうタイトルでまいります。『安倍さんを苦しめるエセ「保守」マンセー諸君』ということでですね、パート1パート2という形でお届けをいたしたいと思います。

この「承詔必謹・しょうしょうひっきん」というもの、これはですね、もともとこういうフリップを私、お見せをいたしました。十七条憲法の第三条に書かれてる内容なんでございますが、このあたりのことも含めて、そしてですね、皆さん御存じのこの鉄鋼の問題。アメリカの鉄鋼製品の輸入先1位がカナダです。2位ブラジルで3位が韓国です。4位がメキシコです。いいですか皆さん、そしてここに、さらに、EUとオーストラリアは除外されたんですね。日本は韓国の2分の1しか輸出していないんですよ、アメリカが買ってるのは。なんでこれらの国が適用除外で日本だけは適用除外と言ってもらえないんですか?そしてそれは4月に行くと言われているですね、アメリカのホワイト・ハウスに行ったときに頭を下げるんですか?「国柄というものは一体どこにあるのだ」とする「エセ保守」の方々はどうお考えなのか?ということです。安倍さんに対しての贔屓の引き倒しは、安倍さんのためにも日本のためにも自民党のためにもならないということを私は申し上げてきているわけでございます。「いや、日本は5%程度のことだから」ってだったらなんでですね、こんな大口顧客が除外されて日本は皆さんがとっても香ばしく「大好き」な中国と一緒に対象にならなきゃいけないんですか?そして中国は「これは貿易戦争としてアメリカとやるぞ」とまで言っているのに、日本は全く音無しの構えということはですね、自我のない子供ということであります。またメディアもですね「いやいや、日本が輸出しているものは5%だけども、同時にこれは日本が世界に輸出している中のわずかのパーセントだから大したことない」と、「大したことない」とか何とかじゃないですよ皆さん。車だって「かすり傷だから大したことない」なんて普通言いませんでしょ?大破しようがかすり傷であろうが、家だってそうですよ全壊であろうと半壊であろうと「日本は金額が違う」なんてわけのわからないことを保険会社も政府も考えてますけども、壊れたならば、傷ついたならば同じなわけでございまして、言うべきことを友人に言えないという形でなにが独立国家なのか?ということであります。まさに「日本を取り戻す」と言ってる人たちが、いつの間にか「日本をトリモロ」しているんじゃないか、この辺りの事をですね、明日以降お届けをいたしますので、どうぞご期待をいただいて、まずは本日、『モーニングCROSS』を見逃した方はですね、動画の方をご覧いただいて、また、「承詔必謹・しょうしょうひっきん」というタイトルの原稿を月刊ベルタに書いたものも載っておりますので、こちらで予習復習をよろしくお願いをいたします。

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