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「たまらなく、AOR」サイト
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http://www.nippon-dream.com/?page_id=15202「サンデー毎日」「ささやかだけど、たしかなこと。」「アナログレコード」復権 「形式知=アナログ」ならぬ「暗黙知=デジタル」こそ時代を読み取るカギ
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「都会的で洗練された選曲」「読売新聞」2016年9月21日夕刊
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毎週火曜日から水曜日となる午前0時から30分間、FM YOKOHAMAで「たまらなく、AOR」というヤッシーが選曲をしてヤッシーがお喋りをする、このヤッシーのお喋りは読売新聞が何故か書いてくれたんですが「喋りを最小限にして、1日の疲れを癒す音楽が流れる」ということで、AORというのは、もともとこの言葉は何かということですね。「アダルト・オリエンテッド・ロック」あるいは「アルバム・オリエンテッド・ロック」、「1枚のアルバムとして聞こう」と。こういうとこから始まったのがAORでございます。この言葉はだいたいそうですね、1980年の冒頭くらいに出てきたんです。いわゆる白人系のシンガー=ソングライターでですね、いわゆるアコースティックという感じじゃなくて、ちょっとアーベインで、まさに「アーベイン」という単語もヤッシーがですね、最初に『たまらなく、アーベイン』という連載は単行本にする前に『JJ』で1年連載してたエッセーが『たまらなく、アーベイン』とタイトルを付けていたわけなんでございますけれども。で、このアルバム・オリエンテッドな音楽、これはどういうものかというと、ロックではない、ジャズでもない、フュージョンというのは入るかもしれませんけれども、
Robert Palmer- Every Kinda People 1978
で、これは『たまらなく、アーベイン』という本はですね、確か1984年でしたかね、当時の中央公論社から出したんでございますけれども、これ、ずっと絶版になっていたんでございますけど、2015年に河出書房新社からですね菊地成孔さんが「二度とやってこない時代のライフスタイル読本」ってなかなかキャッチーなセリフを書いてくださいまして、そうです、菊地さんにご飯をご馳走すると言ってまだしていないので菊地さん、お怒りかもしれません・・・そんなことはないと思いますけど。菊地さまはヤッシーの『いまどき真っ当な料理店』という・・・なんとですね一昨日でですね、神保町の『いもや』というお店がですね、ヤッシーもこないだトンカツを2回行って参りました。1回目は普通のトンカツで、2回目がヒレカツを食べて参りましたけれども、店を閉じてしまう。真っ当なものというのはなかなか、預言者世に容れられずという感じでございますけども、不真っ当なものがですね、「星の見えるような」旅館とかですねホテルというようなものが「困った存在」として、さすがに最近、ちゃんと『週刊新潮』あたりが「とんでもないセントラル・キッチンでご飯作ってる」みたいなことを書くようになったんで、なかなか天網恢恢(てんもうかいかい)疎(そ)にして漏らさずという感じでございますけれども、『いまどき真っ当な料理店』を菊地成孔さんは全部、載ってる店を『それでも真っ当な料理店』に載ってる店も全部・・・なので『吉野家』にもそこで初めて行ったとかなんとかという、『いもや』も行ったという方でございます。
AORって何かということは、是非あの番組をお聴きいただいて、ホームページの方にですね初回から2015年の10月の初回から掛けた曲、YouTubeの音源、あるいはジャケット写真も載っております。で、AORを聴くってのは輸入盤、今はCDで聴けたりアマゾンのところでちょっと聴けたりしますけど、音楽を聴く、とりわけ輸入盤のシールドされたレコードを買うというのはですね、「瓶詰」と「缶詰」の情報というもののですね、鍛錬だったわけですね。
田中康夫と、AOR作品を聴く 『たまらなく、アーベイン』をめぐって アナログ音盤Vol.4(クリックで記事拡大)
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/a96ffaf3a822661c063bca0df2dac98f1.pdf
ジャケット写真を見る。これは目が不自由でない方は読めます。「あ、こういうジャケットか、なんか良いかな」。でもハズれる場合もあるんですね。「ちょっとセクシャルだな」と思ったのに全然違ってジャジーだったってなこともある。ジャージー牛乳のミルクすら出てこない。で、アーティスト名が書いてある、作詞家の名前が書いてある、参加ミュージシャンの名前が裏側のジャケットに書いてある、レコードは昔、大きかったですからね。レコーディング場所も書いてる、レーベルもどこだとか、曲名のタイトルの感じから「何か匂うな・・・」、これはでも、全部「瓶詰」なんですね。
Rupert Holmes - Speechless 1978
でも、初めてのアーティストであった場合に、そのアーティストのそこに「瓶詰」で書いてあるプロデューサーであったり、作詞家・作曲家のところから「以前にこのプロデューサーはこんな人をプロデュースしてたな」ってのは「缶詰」です。皆さんが「瓶詰」で得た情報を頭の中できちんと、PCも無いような時代から頭の中のですね「勘ピューター」の中にきちんと入れておかなきゃいけない。「瓶詰」の情報とそして「缶詰」の情報を一緒に融合したときに初めて、それまでの蓄積が生かされるということですね。2等辺三角形の2辺がありますと、低角の角度は何度ですと。上の角の角度は何度ですかって聞くときは、図は見えます。下に何度ですってのも書いてあります。でも、上角が何度かっていうことは2等辺三角形であっても3角形であっても180度だと総角の数は、ということの「瓶詰」の情報がどっかから出てこなければ、それは永遠に解くことができないということですね。
Marc Almond – Other Peoples Rooms [full album]1978
AORというものはですね、ある意味では今日まで、先週お掛けした曲をお聴きいただいて、今週も、この間都合4回はですね、AORの入門の方々にもお聴きいただけるような、私が以前にも掛けて「非常に、これこそがAORであるである」というのをお掛けしております。来週の最終週(4月10日(火)24時~)はですね、なんとパット・メセニー・バンドとですねデイヴィッド・バウイのThis is not Americaという曲を、パット・メセニーというのはフュージョンというよりもジャズの方でございます。デイヴィッド・バウイはまさにしなやかに走り続けたロックの方でございます。でもその2人がですね『The Falcon and the Snowman』という映画、これは非常にアメリカという国を愛していたはずの青年が、あるところからですね反逆罪のような形にまでなってってしまうという「こんなアメリカじゃなかったはずだ」と。
David Bowie/Pat Metheny - This Is Not America (Promo Clip 1985)
でも、今多分、この番組をご覧の方もですね、This is not Nipponって思ってらっしゃるかもしれない。その言葉すら周囲を見て、空気で動く国なんで言えないかもしれない。でもこの音楽こそですね、来週の最後に掛ける曲こそですね、これはロックとかジャズとかフュージョンなどという言葉を超えて、本当に人の心に静かに訴えかけるAORなんですね。AORはイデオロギーではありませんから、ロックのように声高に語るわけでもない。ウッドストックのような形ではない。ごく普通に働いてそして、クワイエット・ストームというのは1日の疲れを、本当にクワイエットな中で1日の嵐のようなものを、結果的にどんなに収入があったって歯車のように働いていかされてしまっている自分というものを、1日振り返るというのがAORでございまして、これがまさにディーセント、ディーセントっていうのはまあ、ILOなどという国連機関というものは、まさにWHOなどという患者のためや子供のためでなく、製薬会社のために働いてるようなWHOというところがあって、そこにいらっしゃった本当に医師免許を持ってんのか持ってないのか、仮に持ってるとしても医師登録をしてるのかしてないのかが分からない、何でわからないのか?という、本当に香ばしいですね中村理子さま、結婚してれば(名字)が違うのかな・・・ペンネームでですね村中璃子さまとやってる人、あるいはそれに、とてもお顔とか発想が似ている、まさにAmazonの、自分の書評で自分の気に食わないのを全部消していくという歴史改竄主義者でございますから、このあたりも本当にネッシーがいるというですね、ヤッシーじゃなくて三浦瑠璃さんと似てるわけなんでございますけど・・・。
切り取りというか、言われてますよ。デマを拡散という表現こそデマなのでは。pic.twitter.com/ZMiy6U6oZf
— kitajima3636 (@kitajima3636) 2018年3月9日
🦕ネッシーは実在する💢英国デイリー・メールはFake Newsがお家芸🦖
— 田中康夫 (@loveyassy) 2018年2月17日
「大阪テロリスト潜伏」三浦瑠麗ちゃまが根拠とする同紙記事に単語Osaka登場せず😱https://t.co/Kk9OqoMj7E#tbsradio📻国際政治学者の虚言をヤッシー解説の同録➡https://t.co/ydY4IYsxiI
記事➡https://t.co/dxEyMXZT2G#chaki954 pic.twitter.com/MNivURZFcN
で、もう一つはですねニュートラというものとAORが似てるということ。昔ベン図というの習いました。当時は40人学級、今なら30人学級、その中でおはじきが好きな人、縄跳びが好きな人、色水遊びが好きな人、1つ1つ重なってんですね。縄跳びも色水遊びもおはじきも、全員40人が全員40人全部(好き)ですということになったら、これは怖い国家ということです。怖い国家だなと言ってる国よりも日本の方が怖くなってるわけでございますけど、ベン図というのは少しづつ重なっている。ニュートラもそういうことですね。こういうような服の着方という大まかなものはある、でも、トラッドのような文法コチコチではないではない、でもどっかづつ重なり合って、AORの音楽というのはまさにそういうものであるということなんでございます。是非、論より証拠でですね・・・先日ですね、この『別冊・・・』こんな雑誌もあるんですね、『月刊カドカワ』ってのが昔、見城徹さんが編集長だった頃に私、書いたりなんかしておりましたけども『別冊カドカワDirecT』っていうのがあって、カドカワムックとなっててですね、この雑誌が音楽系の雑誌でAORの特集をしていてヤッシーのインタビューが5ページ載っております。
「別冊カドカワ Direct 09」に「田中康夫のディーセントなAOR愛」と題して4頁のインタヴューと「ヤッシー厳選! AOR 70’s – 80‘s必聴盤」が掲載されました。
PDFはこちら>>>http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/04/623c69ef26f8d5aa82d44f17853fa245.pdf
最近レコードが置ききれなくなってですね、ヤッシーん家ってのは、CDは本当に50枚もないんでございますね。で、レコードは多分、5000枚って番組で言ってますけど8000枚いくらいあって、今ちょっと江東区の方の倉庫に預けておりましてですね、そこに取りに行ったりしているわけなんでございますけどもね。その昔は自分でカセット・テープを作るっていうのが楽しかったわけですけれど、元々ですね、ずっと「ヤッシーが掛けてる曲静かだね」って、静かっていうか(イントロが)ピアノから入ったりするんですけど、ディスコで繋ぎはすごい上手な人でもチークになると、そのDJがだいたいいつも下手なんですね。ボズ・スキャッグスのWe are all aloneかなんか掛けちゃって、コモドアーズ掛けちゃってるとか。「もう、ちょっと・・・そうじゃない曲があるのにな」って。
Teddy Pendergrass - Turn Off The Lights 1979
やはりだからそういうスロー・バラードって、甘ったるいですね、なんか相田みつを的なものではなくて、ちゃんと矜持と諦観を持ったですね、まさに、「暖かくて、でも冷酷じゃなくて冷徹である」と、こういう音楽をだいたい選んでいるわけなんでございまして、是非、お聴き頂いてですね、リクエストも下さる方もいるんですけれど皆さん謙虚なので・・・。あとツイッターでもその後にやってる松重さんの番組なんかよりもツイートの数が多いということでラジオ局も驚いておりますけども、このインタビューの後ろには、私が選んだ7枚のアルバムというのが載っておりまして、まとめもとても上手にですね池上さんという人がしてくれたので、ヤッシーも少し手を入れましたけれども、是非お読みを頂いて、と思います。ということで本日はですねお口直しとしてですね、『祝「たまらなく、AOR」125回記念 decentなAOR愛とは何か⁉』。まさに今、AORが流行ってきていて「ヤッシーの選曲したコンピレーションを作ろう」とかですね、なんかDJ OSSHYさんが(CDを)出したんでございます。
OSSHY、なかなか良い選曲をアップ・テンポでするんですけど、やはり「バラード系はですねヤッシーの方がちょっとOSSHYよりも1枚上手だぞ」などとですね、ほとんどなんか「日本凄いぞ論」みたいなことになってしまって、おあとがよろしいようなので明日またお目に掛かります。
The RAH Band - Clouds Across The Moon 1985