田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.285『嫌韓・嫌中・嫌朝の香ばしい「赤いアベノミズム」な皆さまに告ぐ! 畏友・宋文洲さんが語る「赤いチャイナ」の 智恵!』

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.285『嫌韓・嫌中・嫌朝の香ばしい「赤いアベノミズム」な皆さまに告ぐ! 畏友・宋文洲さんが語る「赤いチャイナ」の智恵!』と題してお届けをいたします。

宋文洲 (@sohbunshu) さんはもう皆さんご存じのようにソフトブレーンという会社を創った方であります。私はですねちょうど知事時代かな、東京駅がまだ改装される前、ちょうど東京駅の丸の内側の中央口の辺りをですね一杯荷物を持って、まぁ当時秘書も付けずにですね歩いていたら「田中さーん」っつって来た人が宋さんだったんです。「田中さんですよね?僕、宋文洲と言います。知ってますか?」っつって、「ああ、なんかこないだ新聞に載ってたね記事で、知ってます」って言ったら「ああっ!」っつってですね、それで私のガラス張りの知事室にも来てくださった方でございます。私がよく申し上げている「決断」という、後でフリップを付けておきますが「決断」という言葉の原義を教えてくれたのが宋さんなんです。 「決断」というのは「黄河治水の祖」と言われたですね、中国の最古の王朝の夏王朝、「夏(か)」という王朝の、王朝の王様の禹(う) がですね「決断」という言葉を作った。これは何かと言うと、昔から治水というのは世の中を治める要諦だったわけですね。黄河揚子江もですね、いつもは悠久の流れのように流れている。ところが天山山脈の方で一杯、嵐のようになってバーッと流れてくると溢れてくると。溢れるから堤防をどんどん高くした、と。でも河道内貯水という形ができないので堤防を越えて大変な被害が起きちゃう。だから、前回お話をしたような津波の防潮堤なんてのがいかに意味が無いか、ということなんでございますね。

吉野川の可動堰、ダムも無いような時代に可動堰のようなものを作っても、可動堰というか堰を作ってもそれを超えちゃうと。だから「決断」というのは何かと言うと「人家が少ないところ、被害が最も出ないところを「堤防を絶つ」ということを決めるというのが政治の要諦なんだ」というのがここから出てきているわけでございます。 これは繰り返し申し上げてますけど、私が知事の時の天竜川、一級河川国土交通省の管理でございます、ダムや堤防の大好きな。でも堤防の中には 鋼矢板を入れずにですね、亀ちゃん(亀井静香氏)とわたしが言っても(国土交通省は一向に)入れずに、中は砂利と砂でございますから液状化しているわけですね。アメリカやあるいはお隣のですね、気付いてみたらですね、韓国の方がすごい具合のリーダーシップになっていたということを、これは誰もが認めざるを得ない。いまだに「韓国ガーっ!」と言ったような人たちは本当に天動説をいまだに信じてるような方ということになっちゃいますけども、鋼矢板を入れるということもしない。三峰川(みぶがわ)という川がありまして、これは南アルプスから流れてくる川でございます。この川が天竜川と合流する部分は堤防が無いんですね。霞堤(かすみてい)、引き堤となってます。すなわちワーって流れてきた時に、河道内で制御できない時にそこの田畑にスイッチ・バックのように入る。その年はそこは全滅だけれども、米も畑も、翌年は南アルプスの「用土」が流れてくるから、なんかブースカ(「だから、言わんこっちゃない!」の動画担当者)も早くも感動してちょっと手ぶれを起こしているという映像になっておりますけれども、つまりそれが知恵だったんですね。ですから「決断というのはそこから来てる」って事を教えてくれたのがですね宋文洲さんだったんです。 宋さん、皆さんご存じのようにですね、ずっとソフトブレーンのところで、彼がですねずっとメール・マガジンをやっております。15万人くらいの方が読んでいるというものでございますけども。だいぶ前の内容でございます。336号ですけれども『日本がまた中国の政治体制を学ぶ日』っていうのがあってですね、なかなか良い文章なんです。私の『月刊VERDAD-ベルダ』でもこのことは扱っておりますがお読みいただきたいと思います。

彼が言うのにはですね、あっ、っていうかその前に宋さんってどんな人かというと、お金持ちのお家の子だったんです。で、文化大革命の時にですね、黒竜江省とかあっちの方にですね下放されてもう本当に辛苦を飲んだという方です。そしてアメリカの大学か日本の大学に留学を、文化大革命の後にして良いということで彼は北海道大学を選ばれたわけですね。で、北大に行って、その地元の会社に、コンピューターのソフト会社に入ったんだけど、そこが潰れちゃったという時に、学生の、大学院時代からやっていた、まさに土木工学のですね解析のプログラムのソフトを作るということでソフトブレーンを創って、まさに日本国籍の方以外で初めて日本の株式市場で上場されたという方でもあります。今は再婚されて日本の奥様です。先日も、ちょっとばったりとお目に掛かりまして「ああ田中さん」なんて言ってましたけど、宋さんはですね、皆さんはなんか今の日本の安倍政権に関してとても批判的なので「ガーっ!」って思ってらっしゃるかもしれないけれど、彼は違うんです。

彼は「田中角栄氏や中曽根康弘氏の頃ってのは、日本の政治って、日本の政治は二流だと言われてたかもしれないんだけど、少なくとも一流だったじゃないの?」と。「今の政治が二流って言われるんだったら、少なくとも・・・」、いや、彼が言ってるのは、考え方の違いはあると思いますよ。中曽根さんの考えが好きな人もいれば田中角栄氏の考えが違うって人もいるかもしれない。「でも少なくともバイ・ネームで仕事をしていて、世界に知られていた」と。「だから一流とか二流っていうのは世界との比較なんだ」と。「昔は自民党の中の派閥闘争があった」と。すなわち主流派があり反主流派があり、非主流派がある。「そこで切磋琢磨が行われていた」と。今「日本の首相が国連で演説したってガラガラじゃないか?」と。つまり「一党独裁になっているのに、一強政治になっているのに党内闘争もない、野党もヘタレだということであるならば、そこにどこにクリエイティヴ・コンフリクトがあるのか?」っていうことを彼は述べてるわけです。「んなこと言ったら、中国なんか一党独裁ずっと続いてるじゃないか?」って言うけど、あ、僕、これをですね、なるほどと思ったのは「毛沢東が死んだ途端に妻たちは逮捕されただろ」と。すなわち「一党独裁かもしれないけれども、そして毛沢東が生きている時に、林彪のように戦おうとした人は殺されちゃったかもしれない、飛行機事故を装って。でも彼(毛沢東)が死んだ後にあっという間に逮捕される」と。「それはやっぱり党内における循環作用なんだ」ということを述べている。そうやって考えてみると、今まで日本は皆「大韓民国は、ガーっ!」「大統領変わると必ず検察が捕まえる、ガーっ!」って言うけども、日本の今の政治は田中角栄氏以来、あるいはその後のいくつかのリクルート事件等以降ですね、そうした自浄作用は無いわけですよね。だから彼が言ってるのはですね中国・・・、いやこれもまたすごいなぁと思って、もう1個ですね、彼は『私が中国共産党をどう思うか?』ってので第338回。

中国共産党の党員は9千万人いる」と。でこれ、(元衆議院議員の)福島伸享(のぶゆき)君が言ったように「まあ別に、共産党毛沢東とかマルクスとか読んでなくたって、まあその方が(自分の)事業のために良いや、って人がいるかもしれないけれど、9千万人いる」と。「これは日本の有権者とほぼ同じ(人数)だ」っていうわけですよ。で「これが5年に一度北京に集まって党大会をする」と。「見てれば皆シャン!シャン!だ」と。「何人かだけが反対して20票くらいしか反対が出ない」とか言うけど、じゃあ今の日本の政治はどうですか?そうなんじゃないのか?っ ていうことですね。 彼はおもしろいことを言ってて「1949年に国民党政府を大陸から台湾に追いやった」と。その後「地主から土地を奪い貧しい農民たちに与える」「それは法律的には違法だった」と。でも結果オーライじゃなくて「9割の国民を喜ばせる違法行為なんかは違法ではなくなる」と。ある意味じゃ農地解放というのも「進駐軍がガーっ!」言うかもしれないけれど、農地解放をやったことで、まぁその後「農協って困った存在をどうするか?」があるかもしれないけれど、ある意味では国民の為になるのか一部の人の為になるのか、それが中国のような国においても行われてるって言ってるわけです。で、ここがつまり、彼が言ってるのは「利益闘争から路線闘争まで、ある意味では、国営メディアが放送しないけど、皆『WeChat』とかで見てる」と。つまり「共産党政権も習近平がもう・・・、とても困ってしまってる」って「叛旗を翻しても無理だな」と。今の日本がそうじゃないですか。皆さんが不満があったって、一部の「ガーっ!」て、#MeTooの、黒い服着てる女の議員の人たちや男性の議員の人たちに共感もするかもしれないけれど、「なんかこれ(ゴールデングローブ賞のオプラ・ウィンフィリーの)二番煎じじゃないの?」って思っていると。つまり今、もう、皆げんなりしてきてしまっているという、無気力な状態になっちゃってるって事ですよね。

でも中国は、皆、党内政治の様子を知ってるという事ですよ。今、日本のwikipedia・・・じゃなくて、twitterでいろいろなことを皆が書いたり皮肉ったりすると「それがおかしい」と言ってウチのようにですね、ブロックされてしまうという「外務大臣ガーっ!」っというところもありますけど、でもそんなの、ロシアだって皆さん、中国だって中でいろんな噂話って一杯あるわけでしょ?彼が言うには「これが、やっぱり支持と反対とに分かれていくことで、それを政府というものは一党独裁だからこそずっと見ていて、言論がデモや暴動になる前に防いでるんだ」っていうわけです。で、「中国の政治システムがすごいと思ってるわけではない」と。「だけど日本の人が多く思っている程ダメなわけでもなかろう」って言ってるんですね。これ、なかなか僕はすごいと思ったのは、なんとこの間の党大会でもですね、去年でございますね、党大会に習近平氏、「習近平氏が独裁体制になる」みたいなことを日本では言ってるけど、全部、例えばほら、国連もフランス語と英語とスペイン語となんとかかんとかですよね、いくつかの言葉になっていると。日本語は入っていないわけですよね?「(中国共産党中央委員会の議事録を)日本語の他にアラビア語ブルガリア語、英語、フランス語、ドイツ語、ラオス語、ロシア語、スペイン語の合計9か国語のバージョンをあっという間に用意する」と。日本はそんなこと「クール・ジャパン!」って言いながらやってますか?「それぞれの言語バージョンの担当者の名前とプロフィールとコメントも書いてあって」、ちゃんとバイ・ネームの仕事なんです。それはそれぞれの国の人だということで「日本語バージョンの担当は岩崎秀一さんという人だった」と。岩崎さんのコメントが付いていて「五年間一番感じた変化は環境保護方面でした」と。「2012年に北京マラソンに参加した時、空気はとても淀んでいましたが、近年明らかに変わってきました。今年もマラソンに参加しましたが、ここ数年で最もよい空気と感じました。」と。「PM2.5が未だに・・・」っと思っているかもしれないけれど、北京はそうじゃない。PM2.5が日本に流れてきてしまって「もっと強くいけPM2.5(のネガティブ・キャンペーン)」っていうことになってしまったのか?ということですね。ですから日本で流れるのは、必ずアメリカから来ている中国系のメディアの人がずーっと褒め称えるような質問をしていて、横にいた中国人の子がこうやってた(見ざる聞かざるで、素知らぬふりな風情)というけど、今やこの岩崎さんはじめとして他のメディアの人も、日本のメディアもそこを書かないけど、海外メディアや傍聴席の開放ってのは、体制は一党独裁かもしれない、だけどもしかすると今の1強体制であって党内闘争、権力闘争も利益闘争も無いような今の日本になってしまっているのに比べると「もしかしたら違うかもしれない」ってことですよね。その間もちろん文化大革命天安門事件もありました。 行きつ戻りつです。まさに振り子のように「古谷経衡くんも右翼だと思っていたのに、最近ヤッシーなんかとつるんでなんだってヘタレか」って言われてるらしいですけれども、お馬鹿なネトウヨよりもよっぽどまともなわけです。まさに中国共産党の報告書の最初の言葉は「本来を忘れず、外来を吸収し、未来に向かう」。「外来を吸収する」っていうのが換骨奪胎の、日本の、中国のそばをラーメンにしたり、餃子を入れたりピザを入れたり、カレーライスを作ったりっていうことですよね。だけど本来の日本てのは何かと言えば、国家神道ではないような神道であったり、あるいは天竺からやってきた仏教を取り入れたり、キリスト教も入れたということだろうと思います。ですから彼が言っているのは「敗戦後の日本は主権も存在せず、米国に今の政治システムを押し付けられた」と。「その代わりに日本は米国から無条件に技術、経済の支援を受け、豊かな国になった」と。「プロセスはどうであろうとよかったと思う」と。「しかし、もし日本が米国のコピーではなく、自国民同士の激しい論争と対立(場合によって内戦)を通じて独自なシステムを模索したならば、今の日本はもっと不幸になったと思いますか?YESと答えた人は日本と日本人の能力と可能性を否定しています。NOと答えた人は私と同じ考えですが、「中国はそうしている」とお忘れなく。」と言ってるんですよ。

で「こんなことを言うと皆笑うかもしれないけれど20年後のことを予測できない」と。「40年前にソ連崩壊を予想しましたか?」と。「20年前に中国は世界のGDP1位になるなんて思いましたか?」と。 そして「2千年にもわたって日本が中国の体制を学んできた」わけです。韓国からも朝鮮半島からも学んできたわけですよね。でも日本人がこれだけ刻苦勉励をして、彼らよりも素晴らしい経済、デバイスを作ったかもしれない。でも、今やそれを彼らが作るようになり、おそらくそのうちに外交防衛はアメリカの傘の下にあったとしても、社長は中国人になったりするかもしれない。現に、フランス人の社長は困った人で何か問題が起きた時にバックレているというカルロス・ゴーンという本当に困ったおじさんが一人くらい出てきましたけれども、そして武田薬品がわけのわからない、分不相応なですね製薬会社を買収するなどということをやっておりますけれども、ほとんどあれは武田薬品は、税金の安いアイルランドに逃げて行こうということをフランスからやってきたですね、まさに薬害をたくさん生んできたような製薬会社を渡り歩いて来たような人(クリストフ・ウェーバー)によってされてしまうかもしれない。これは武田さんという最後の武田姓の社長が素晴らしい人(武田國男氏)だったのに対してですね、その後の長谷川閑史(はせがわやすちか)さんという方を経てですね、長谷川さんが今の体制を作ってしまったようなものかもしれないということであります。すなわちこうしたことにきちんと意見をいけないような、日本が一方で「ガーっ!」と言っているんだったらこんなものは誰も相手にしてくれない天動説だということです。

宋さんがお書きになることに皆さん「ギャーギャー」言う方たちがいます。でもそれは中国や、今回の大韓民国や、あるいはその他の国の方もすごくなってきちゃって「ニッポン凄いゾ!」って胸張って言えなくなっちゃうって後ろめたさがあるから、それを一時の、酒飲んで「あの社長がよお」って「ガーっ!」って言ってるのと同じです。社内で言えないことがあるのは、そりゃ分かります。でも「日本だけが素晴らしい」などということになったら、まさに手鏡がないということです。「日本だけが素晴らしくて、この体制がずっと続く」などと言っていたら「金正恩万歳!」「習近平万歳!」「ウラジミール・プーチン万歳!」って言ってるのと同じだっていうことでございまして、この辺『月刊VERDAD-ベルダ』にも書いてあります。たぶん、ここまで話しても分からない人は分からないと思います。 でも、わからない人が沢山いるっていうことになると、私のようにですね日本にこれからも暮らして行く人、皆さんもそうだと思います。日本を捨てられる人、良いですよ、大層なことを言ってるような人に限ってニュージーランドとかそういったところに住民票を移していた、というようなですね、岡山にあった元々の本拠地の進研ゼミから始まったような、今は日本に移されたそうでございますけれどもベネッセの方であるとかですね、あるいはまあ、私もヒート・テックは着てますけれども、・・・という会社の方であるとか、そういう方は他に逃げて良いでしょう。 でも皆さん逃げられないんです。逃げられない日本が「ニッポン凄いゾ」と言っているだけで、果たしてどうなのかな?ということを是非ともですね、宋文洲さんの文章はですね大変に素晴らしい。これだけのことを全部書けるようになっている、その意味で言ったら、「コンビニで働いている中国やら韓国からいらっしゃってる方も、お釣りの計算はパソコンレジでできる」って言うかもしれないけれども、あれだけの多くの商品とあれだけ後ろに並んでいるタバコも、そしてわざと分かりにくい言葉で勝谷誠彦先生のようにですね言ってですね「お前ら」ってですね金を叩きつけて行くような人がいる中で、でもその人達の方が、もしかしたら勝谷氏がいつも「ニッポン凄い」と言いながら、「日本の若い奴は駄目だ」と言っている人よりもよっぽど凄かったりするわけですよね。そしてそういう事を言わないような日本の若い人の方がよっぽど努力をしていたりもする、というところで言うとですね、「ニッポン凄いゾ論」ってのはそろそろもう、古いものだという、今年の流行語大賞と称する、ヤッシーに「流行語大賞の表彰式に来い」と言ったわけのわからないところは今ユーキャンになってますけれども、私は「ニッポン凄いゾ」という番組であったりですね、言葉であったり、そういうお考えというものがもう恥ずかしいものになっていくということがですね、すべて一回、一掃されるという形がですね、近く、もう桜は散ってしまいましたが、起きるんじゃにゃいかな?と思っております。

18/5月号 田中康夫の新ニッポン論58「ニッポン凄いゾ論の終焉」◆月刊VERDAD-ベルダ

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田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.285『嫌韓・嫌中・嫌朝の香ばしい「赤いアベノミズム」な皆さまに告ぐ! 畏友・宋文洲さんが語る「赤いチャイナ」の智恵!』と題してお届けをいたします。

宋文洲 (@sohbunshu) | Twitterさんはもう皆さんご存じのようにソフトブレーンという会社を創った方であります。私はですねちょうど知事時代かな、東京駅がまだ改装される前、ちょうど東京駅の丸の内側の中央口の辺りをですね一杯荷物を持って、まぁ当時秘書も付けずにですね歩いていたら「田中さーん」っつって来た人が宋さんだったんです。「田中さんですよね?僕、宋文洲と言います。知ってますか?」っつって、「ああ、なんかこないだ新聞に載ってたね記事で、知ってます」って言ったら「ああっ!」っつってですね、それで私のガラス張りの知事室にも来てくださった方でございます。私がよく申し上げている「決断」という、後でフリップを付けておきますが「決断」という言葉の原義を教えてくれたのが宋さんなんです。

「決断」というのは「黄河治水の祖」と言われたですね、中国の最古の王朝の夏王朝、「夏(か)」という王朝の、王朝の王様の禹(う) - wikipediaがですね「決断」という言葉を作った。これは何かと言うと、昔から治水というのは世の中を治める要諦だったわけですね。黄河揚子江もですね、いつもは悠久の流れのように流れている。ところが天山山脈の方で一杯、嵐のようになってバーッと流れてくると溢れてくると。溢れるから堤防をどんどん高くした、と。でも河道内貯水という形ができないので堤防を越えて大変な被害が起きちゃう。だから、前回お話をしたような津波の防潮堤なんてのがいかに意味が無いか、ということなんでございますね。

 

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禹:古代中国で初めて黄河の治水を成功させた大英雄で夏王朝の建国者

「脱ダム政策の哲学と実践」~やめればいいのではなく、新しい治水のあり方を示す~ 月刊「都市問題」2009年12月号

17/8月号 田中康夫の新ニッポン論㊿「間違いだらけの日本の治水・治山」

吉野川の可動堰、ダムも無いような時代に可動堰のようなものを作っても、可動堰というか堰を作ってもそれを超えちゃうと。だから「決断」というのは何かと言うと「人家が少ないところ、被害が最も出ないところを「堤防を絶つ」ということを決めるというのが政治の要諦なんだ」というのがここから出てきているわけでございます。

これは繰り返し申し上げてますけど、私が知事の時の天竜川、一級河川国土交通省の管理でございます、ダムや堤防の大好きな。でも堤防の中には 鋼矢板 - (鋼矢板とは 鋼管杭・鋼矢板技術協会)を入れずにですね、

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亀ちゃん(亀井静香氏)とわたしが言っても(国土交通省は一向に)入れずに、中は砂利と砂でございますから液状化しているわけですね。アメリカやあるいはお隣のですね、気付いてみたらですね、韓国の方がすごい具合のリーダーシップになっていたということを、これは誰もが認めざるを得ない。いまだに「韓国ガーっ!」と言ったような人たちは本当に天動説をいまだに信じてるような方ということになっちゃいますけども、鋼矢板を入れるということもしない。三峰川(みぶがわ)という川がありまして、これは南アルプスから流れてくる川でございます。この川が天竜川と合流する部分は堤防が無いんですね。霞堤(かすみてい)、引き堤となってます。すなわちワーって流れてきた時に、河道内で制御できない時にそこの田畑にスイッチ・バックのように入る。その年はそこは全滅だけれども、米も畑も、翌年は南アルプスの「用土」が流れてくるから、なんかブースカ(「だから、言わんこっちゃない!」の動画担当者)も早くも感動してちょっと手ぶれを起こしているという映像になっておりますけれども、つまりそれが知恵だったんですね。ですから「決断というのはそこから来てる」って事を教えてくれたのがですね宋文洲さんだったんです。

宋さん、皆さんご存じのようにですね、ずっとソフトブレーンのところで、彼がですねずっとメール・マガジンをやっております。15万人くらいの方が読んでいるというものでございますけども。だいぶ前の内容でございます。336号ですけれども『日本がまた中国の政治体制を学ぶ日』っていうのがあってですね、なかなか良い文章なんです。私の『月刊VERDAD-ベルダ』でもこのことは扱っておりますがお読みいただきたいと思います。

 

日本がまた中国の政治体制を学ぶ日: 宋文洲のメルマガの読者広場

18/5月号 田中康夫の新ニッポン論58「ニッポン凄いゾ論の終焉」◆月刊VERDAD-ベルダ

彼が言うのにはですね、あっ、っていうかその前に宋さんってどんな人かというと、お金持ちのお家の子だったんです。で、文化大革命の時にですね、黒竜江省とかあっちの方にですね下放されて(下放・上山下郷運動) - Wikipedia、もう本当に辛苦を飲んだという方です。そしてアメリカの大学か日本の大学に留学を、文化大革命の後にして良いということで彼は北海道大学を選ばれたわけですね。で、北大に行って、その地元の会社に、コンピューターのソフト会社に入ったんだけど、そこが潰れちゃったという時に、学生の、大学院時代からやっていた、まさに土木工学のですね解析のプログラムのソフトを作るということでソフトブレーンを創って、まさに日本国籍の方以外で初めて日本の株式市場で上場されたという方でもあります。

 

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今は再婚されて日本の奥様です。先日も、ちょっとばったりとお目に掛かりまして「ああ田中さん」なんて言ってましたけど、宋さんはですね、皆さんはなんか今の日本の安倍政権に関してとても批判的なので「ガーっ!」って思ってらっしゃるかもしれないけれど、彼は違うんです。

彼は「田中角栄氏や中曽根康弘氏の頃ってのは、日本の政治って、日本の政治は二流だと言われてたかもしれないんだけど、少なくとも一流だったじゃないの?」と。「今の政治が二流って言われるんだったら、少なくとも・・・」、いや、彼が言ってるのは、考え方の違いはあると思いますよ。中曽根さんの考えが好きな人もいれば田中角栄氏の考えが違うって人もいるかもしれない。「でも少なくともバイ・ネームで仕事をしていて、世界に知られていた」と。「だから一流とか二流っていうのは世界との比較なんだ」と。「昔は自民党の中の派閥闘争があった」と。すなわち主流派があり反主流派があり、非主流派がある。「そこで切磋琢磨が行われていた」と。今「日本の首相が国連で演説したってガラガラじゃないか?」と。つまり「一党独裁になっているのに、一強政治になっているのに党内闘争もない、野党もヘタレだということであるならば、そこにどこにクリエイティヴ・コンフリクトがあるのか?」っていうことを彼は述べてるわけです。「んなこと言ったら、中国なんか一党独裁ずっと続いてるじゃないか?」って言うけど、あ、僕、これをですね、なるほどと思ったのは「毛沢東が死んだ途端に妻たちは逮捕されただろ」と。すなわち「一党独裁かもしれないけれども、そして毛沢東が生きている時に、林彪のように戦おうとした人は殺されちゃったかもしれない、飛行機事故を装って。でも彼(毛沢東)が死んだ後にあっという間に逮捕される」と。「それはやっぱり党内における循環作用なんだ」ということを述べている。そうやって考えてみると、今まで日本は皆「大韓民国は、ガーっ!」「大統領変わると必ず検察が捕まえる、ガーっ!」って言うけども、日本の今の政治は田中角栄氏以来、あるいはその後のいくつかのリクルート事件等以降ですね、そうした自浄作用は無いわけですよね。だから彼が言ってるのはですね中国・・・、いやこれもまたすごいなぁと思って、もう1個ですね、彼は『私が中国共産党をどう思うか?』ってので第338回。

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私が中国共産党をどう思うか: 宋文洲のメルマガの読者広場

中国共産党の党員は9千万人いる」と。でこれ、(元衆議院議員の)福島伸享(のぶゆき)君が言ったように「まあ別に、共産党毛沢東とかマルクスとか読んでなくたって、まあその方が(自分の)事業のために良いや、って人がいるかもしれないけれど、9千万人いる」と。「これは日本の有権者とほぼ同じ(人数)だ」っていうわけですよ。で「これが5年に一度北京に集まって党大会をする」と。「見てれば皆シャン!シャン!だ」と。「何人かだけが反対して20票くらいしか反対が出ない」とか言うけど、じゃあ今の日本の政治はどうですか?そうなんじゃないのか?っ ていうことですね。

彼はおもしろいことを言ってて「1949年に国民党政府を大陸から台湾に追いやった」と。その後「地主から土地を奪い貧しい農民たちに与える」「それは法律的には違法だった」と。でも結果オーライじゃなくて「9割の国民を喜ばせる違法行為なんかは違法ではなくなる」と。ある意味じゃ農地解放というのも「進駐軍がガーっ!」言うかもしれないけれど、農地解放をやったことで、まぁその後「農協って困った存在をどうするか?」があるかもしれないけれど、ある意味では国民の為になるのか一部の人の為になるのか、それが中国のような国においても行われてるって言ってるわけです。で、ここがつまり、彼が言ってるのは「利益闘争から路線闘争まで、ある意味では、国営メディアが放送しないけど、皆『WeChat』とかで見てる」と。つまり「共産党政権も習近平がもう・・・、とても困ってしまってる」って「叛旗を翻しても無理だな」と。今の日本がそうじゃないですか。皆さんが不満があったって、一部の「ガーっ!」て、#MeTooの、黒い服着てる女の議員の人たちや男性の議員の人たちに共感もするかもしれないけれど、「なんかこれ(ゴールデングローブ賞のオプラ・ウィンフィリーの)二番煎じじゃないの?」って思っていると。つまり今、もう、皆げんなりしてきてしまっているという、無気力な状態になっちゃってるって事ですよね。

 

【全文公開】オプラ・ウィンフリーが第75回ゴールデングローブ賞で3回称賛されたスピーチ

ゴールデングローブ賞、性的暴力や抑圧に抗議する式典に

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.280『どうする戦略・戦術なきヘタレ野党! どうなる圧力弁というダムが決壊した一強与党? 与野党アホ阿呆な今後の流れをヤッシーが読み解く❣』

でも中国は、皆、党内政治の様子を知ってるという事ですよ。今、日本のwikipedia・・・じゃなくて、twitterでいろいろなことを皆が書いたり皮肉ったりすると「それがおかしい」と言ってウチのようにですね、ブロックされてしまうという「外務大臣ガーっ!」っというところもありますけど、

 

田中康夫Office( @yassy_office )から見ようとすると…

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田中康夫 Speech To Text Online( @YTSpeechToText )から見ようとすると…

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でもそんなの、ロシアだって皆さん、中国だって中でいろんな噂話って一杯あるわけでしょ?彼が言うには「これが、やっぱり支持と反対とに分かれていくことで、それを政府というものは一党独裁だからこそずっと見ていて、言論がデモや暴動になる前に防いでるんだ」っていうわけです。で、「中国の政治システムがすごいと思ってるわけではない」と。「だけど日本の人が多く思っている程ダメなわけでもなかろう」って言ってるんですね。これ、なかなか僕はすごいと思ったのは、なんとこの間の党大会でもですね、去年でございますね、党大会に習近平氏、「習近平氏が独裁体制になる」みたいなことを日本では言ってるけど、全部、例えばほら、国連もフランス語と英語とスペイン語となんとかかんとかですよね、いくつかの言葉になっていると。日本語は入っていないわけですよね?「(中国共産党中央委員会の議事録を)日本語の他にアラビア語ブルガリア語、英語、フランス語、ドイツ語、ラオス語、ロシア語、スペイン語の合計9か国語のバージョンをあっという間に用意する」と。日本はそんなこと「クール・ジャパン!」って言いながらやってますか?「それぞれの言語バージョンの担当者の名前とプロフィールとコメントも書いてあって」、ちゃんとバイ・ネームの仕事なんです。それはそれぞれの国の人だということで「日本語バージョンの担当は岩崎秀一さんという人だった」と。岩崎さんのコメントが付いていて「五年間一番感じた変化は環境保護方面でした」と。「2012年に北京マラソンに参加した時、空気はとても淀んでいましたが、近年明らかに変わってきました。今年もマラソンに参加しましたが、ここ数年で最もよい空気と感じました。」と。「PM2.5が未だに・・・」っと思っているかもしれないけれど、北京はそうじゃない。PM2.5が日本に流れてきてしまって「もっと強くいけPM2.5(のネガティブ・キャンペーン)」っていうことになってしまったのか?ということですね。ですから日本で流れるのは、必ずアメリカから来ている中国系のメディアの人がずーっと褒め称えるような質問をしていて、横にいた中国人の子がこうやってた(見ざる聞かざるで、素知らぬふりな風情)というけど、今やこの岩崎さんはじめとして他のメディアの人も、日本のメディアもそこを書かないけど、海外メディアや傍聴席の開放ってのは、体制は一党独裁かもしれない、だけどもしかすると今の1強体制であって党内闘争、権力闘争も利益闘争も無いような今の日本になってしまっているのに比べると「もしかしたら違うかもしれない」ってことですよね。その間もちろん文化大革命天安門事件もありました。

行きつ戻りつです。まさに振り子のように「古谷経衡くんも右翼だと思っていたのに、最近ヤッシーなんかとつるんでなんだってヘタレか」って言われてるらしいですけれども、お馬鹿なネトウヨよりもよっぽどまともなわけです。まさに中国共産党の報告書の最初の言葉は「本来を忘れず、外来を吸収し、未来に向かう」。「外来を吸収する」っていうのが換骨奪胎の、日本の、中国のそばをラーメンにしたり、餃子を入れたりピザを入れたり、カレーライスを作ったりっていうことですよね。だけど本来の日本てのは何かと言えば、国家神道ではないような神道であったり、あるいは天竺からやってきた仏教を取り入れたり、キリスト教も入れたということだろうと思います。ですから彼が言っているのは「敗戦後の日本は主権も存在せず、米国に今の政治システムを押し付けられた」と。「その代わりに日本は米国から無条件に技術、経済の支援を受け、豊かな国になった」と。「プロセスはどうであろうとよかったと思う」と。「しかし、もし日本が米国のコピーではなく、自国民同士の激しい論争と対立(場合によって内戦)を通じて独自なシステムを模索したならば、今の日本はもっと不幸になったと思いますか?YESと答えた人は日本と日本人の能力と可能性を否定しています。NOと答えた人は私と同じ考えですが、「中国はそうしている」とお忘れなく。」と言ってるんですよ。

で「こんなことを言うと皆笑うかもしれないけれど20年後のことを予測できない」と。「40年前にソ連崩壊を予想しましたか?」と。「20年前に中国は世界のGDP1位になるなんて思いましたか?」と。 そして「2千年にもわたって日本が中国の体制を学んできた」わけです。韓国からも朝鮮半島からも学んできたわけですよね。でも日本人がこれだけ刻苦勉励をして、彼らよりも素晴らしい経済、デバイスを作ったかもしれない。でも、今やそれを彼らが作るようになり、おそらくそのうちに外交防衛はアメリカの傘の下にあったとしても、社長は中国人になったりするかもしれない。現に、フランス人の社長は困った人で何か問題が起きた時にバックレているというカルロス・ゴーンという本当に困ったおじさんが一人くらい出てきましたけれども、そして武田薬品がわけのわからない、分不相応なですね製薬会社を買収するなどということをやっておりますけれども、ほとんどあれは武田薬品は、税金の安いアイルランドに逃げて行こうということをフランスからやってきたですね、まさに薬害をたくさん生んできたような製薬会社を渡り歩いて来たような人(クリストフ・ウェーバー)によってされてしまうかもしれない。これは武田さんという最後の武田姓の社長が素晴らしい人(武田國男氏)だったのに対してですね、その後の長谷川閑史(はせがわやすちか)さんという方を経てですね、長谷川さんが今の体制を作ってしまったようなものかもしれないということであります。すなわちこうしたことにきちんと意見をいけないような、日本が一方で「ガーっ!」と言っているんだったらこんなものは誰も相手にしてくれない天動説だということです。

 

武田薬品工業 - Wikipedia

2017年のAnswers Newsの医薬品企業の役員報酬ランキングによると、社長のクリストフ・ウェバーが10億4800万円と開示され、従業員平均の103.3倍に上る。研究開発担当のアンドリュー・プランプも4億2500万円、取締役会長で、現在、相談役の長谷川閑史も4億900万円とされ、他企業に比し、役員報酬は高い。また、2016年6月に監査等委員会設置会社となり、取締役13名のうち、8名を社外取締役としている。他社の執行役員に相当するものとして、クリストフ・ウェバー直属幹部でグローバルな事業運営組織の長により構成される「タケダ・エグゼクティブ・チーム」(TET)を設置し、多く、日本人以外の外国人で構成されている。

7兆円買収を強行する、武田ウェバーの焦燥 国内史上最大の買収に募る「不安」と「課題」 東洋経済オンライン

武田、巨額買収で国際化に前進 試されるウェバー社長の手腕 ロイター

武田薬品・元社長有力候補の「意外な転職先」

宋さんがお書きになることに皆さん「ギャーギャー」言う方たちがいます。でもそれは中国や、今回の大韓民国や、あるいはその他の国の方もすごくなってきちゃって「ニッポン凄いゾ!」って胸張って言えなくなっちゃうって後ろめたさがあるから、それを一時の、酒飲んで「あの社長がよお」って「ガーっ!」って言ってるのと同じです。社内で言えないことがあるのは、そりゃ分かります。でも「日本だけが素晴らしい」などということになったら、まさに手鏡がないということです。「日本だけが素晴らしくて、この体制がずっと続く」などと言っていたら「金正恩万歳!」「習近平万歳!」「ウラジミール・プーチン万歳!」って言ってるのと同じだっていうことでございまして、この辺『月刊VERDAD-ベルダ』にも書いてあります。たぶん、ここまで話しても分からない人は分からないと思います。

 

18/5月号 田中康夫の新ニッポン論58「ニッポン凄いゾ論の終焉」◆月刊VERDAD-ベルダ

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【特集その6】「名誉白人なダッチ=オランダ人形」三浦瑠麗ちゃま

三浦瑠麗ちゃま情報まとめサイト

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めんこいオランダ人形とは

オランダ人形 | tamiser blog

http://miki3.hobby-web.net/ningyou/orannda2.html

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でも、わからない人が沢山いるっていうことになると、私のようにですね日本にこれからも暮らして行く人、皆さんもそうだと思います。日本を捨てられる人、良いですよ、大層なことを言ってるような人に限ってニュージーランドとかそういったところに住民票を移していた、というようなですね、岡山にあった元々の本拠地の進研ゼミから始まったような、今は日本に移されたそうでございますけれどもベネッセの方であるとかですね、あるいはまあ、私もヒート・テックは着てますけれども、・・・という会社の方であるとか、そういう方は他に逃げて良いでしょう。

でも皆さん逃げられないんです。逃げられない日本が「ニッポン凄いゾ」と言っているだけで、果たしてどうなのかな?ということを是非ともですね、宋文洲さんの文章はですね大変に素晴らしい。これだけのことを全部書けるようになっている、その意味で言ったら、「コンビニで働いている中国やら韓国からいらっしゃってる方も、お釣りの計算はパソコンレジでできる」って言うかもしれないけれども、あれだけの多くの商品とあれだけ後ろに並んでいるタバコも、そしてわざと分かりにくい言葉で勝谷誠彦先生のようにですね言ってですね「お前ら」ってですね金を叩きつけて行くような人がいる中で、でもその人達の方が、もしかしたら勝谷氏がいつも「ニッポン凄い」と言いながら、「日本の若い奴は駄目だ」と言っている人よりもよっぽど凄かったりするわけですよね。そしてそういう事を言わないような日本の若い人の方がよっぽど努力をしていたりもする、というところで言うとですね、「ニッポン凄いゾ論」ってのはそろそろもう、古いものだという、今年の流行語大賞と称する、ヤッシーに「流行語大賞の表彰式に来い」と言ったわけのわからないところは今ユーキャンになってますけれども、私は「ニッポン凄いゾ」という番組であったりですね、言葉であったり、そういうお考えというものがもう恥ずかしいものになっていくということがですね、すべて一回、一掃されるという形がですね、近く、もう桜は散ってしまいましたが、起きるんじゃにゃいかな?と思っております。

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「註の新たな註」
「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。

ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣
「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、
両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、
高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
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