2018年6月4日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 加計問題を追わない忖度マスコミ 羽生選手国民栄誉賞で一転『万引き家族』パルム・ドール受賞を「真空地帯」に留める鈍感力ニッポン 20年後には80万人へ 激減する18歳人口大学統廃合 見えてきた北朝鮮のペレストロイカ 金正恩体制は東アジアのシンガポールを目指す!

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金正恩の「ペレストロイカ」は 北朝鮮の「シンガポール化」を目指す 日本が直面する試練! 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 「蚊帳の外!」OR「蚊帳の中?」

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「明るい北朝鮮」と呼ばれてきたシンガポールで、2018年6月12日に開催される米朝首脳会談。Y’assyは浅田彰氏との「憂国呆談」でも昨秋から終始一貫、“米朝関係は雪解けする”と語ってきました。ドナルド・J・トランプ大統領金正恩委員長との首脳会談を即決したのは3月9日。その前日に出演のTOKYO MX「モーニングCROSS」でも、「朝鮮半島“置いてけ堀”っぽいニッポン外交&経済」と題して今回の首脳会談を“予測”しています。

他方、「ならず者・北朝鮮」を和平交渉の舞台に、と唱和していた自称「リベラル派」wも含めた「意識高い系」は「左右」の別なく、いざ実際に進展し始めると足を引っ張る“懐疑的”発言を、したり顔で語っています。

朝鮮半島を巡って交錯する膨大なる情報の中から、どれを取捨選択すべきか、羅針盤としての「まとめサイト」を開設しました。

 

「オピニオンCROSS」は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス「見逃しヴィデオ・オン・デマンド」ページにて放送後3日間ご視聴頂けます。

https://mcas.jp/movie.html?id=749815351&video=302127

[堀潤]トランプさん、一週間ごとにころっころっと変わっていくんですよね。日本もなかなか後をついていくのが大変ですが。後をついていかざるを得ないのか?皆さんおはようございます。田中さんいかがですか。

[田中康夫]トランプ氏はディール(deal:交渉・取引)をしているし、金正恩氏もディールをしていると。 両方、背後の既得権益と戦って新しい社会にするっていうことですからね。 OS の急激な変化についていけてない「日本は蚊帳の外」って言われているけれども、蚊帳から出れない「蚊帳の中」にいるじゃないかな。

[堀]なるほど、ジレンマがありますね拉致問題は。とは言っても、解決、これを看板を下げるわけにはいかないですけど、どの道が一番解決に近いのか?田中さんどう思われますか?

[田中]これ、後でオピニオンCROSSでもお話をしますけれども、新たなキー・パーソンはやっぱり王岐山(中国国家副主席)氏とそれからジェームズ・マティス(合衆国国防長官)氏だったのが、今回食事をした、金英哲(キム・ヨンチョル 朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長)氏それからマイク・ポンペオ(合衆国国務長官)氏、この四人の動きを見ていればどうなるかってことは見えると思うんですよ。些細な小さな点を見ていると全体の森の、森がどういう新しい動きになるのかが見えないと僕は思っています。

[堀]しかもね田中さんもおっしゃったように、国内の声も抑えながら強さも示しながら対話の道を演出していくという、なかなか北朝鮮アメリカ共にやりますよね。

[田中]だから、主権国家の日本が「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という格言をもう1回噛み締めないといけないと思いますね。

*

[堀]関税25%に対してカナダ・トルドー首相は「対抗措置をとります」と明言していましたし、G7財務省会議でもアメリカに対しては「この方針は間違っている」と伝えて欲しいと、「トランプ大統領に伝えて欲しい」という声明で一致しています。田中さん、日本を含めてですが、対応についてですが。

[田中]「常にアメリカと共にある」日本も、今回は違ったのね。でもトランプ氏の思いは「G7っていうけど、経済を話すのにG7だけで良いの?」ってことだと思うんですよ。

[堀]なるほど。

[田中]「中国とインドとあるいはロシアと、こうした国を入れたG10で話さなければ「こっち側」だけで話してたって複眼思考にならないよ」ってことを(トランプ氏が) 今回言っている気がしますね。

[堀]多国間での枠組みのTPPのような交渉の舞台とやっぱり1国1国同士のFTAのような交渉になると、完全にガチンコパワーバランスですから、これ日本が2国間協議になるとなかなかやはり勝てるのかな?どうなのかな?田中さんいかがですか。

[田中]トランプ氏はもちろん、2国間でいこうと思ってるわけですからTPPに入るなんてあり得ないし、でも逆にそれはやっぱり我々の、とどのつまりは教育じゃないの?「自分で考え自分で語り自分で動く」ってことができなくて、技術的なディベートばっかり習ったって。

[堀]なるほど。

[田中]「自分の考えを言えるか?」っていう教育になってない。

[堀]そうですね。どうも昔からの「お上」の文化が抜けないのか?

[田中]そういうこと。だから「明治150年」ってことはこれ、あれだよね、中央集権にしてみんな考えないようにさせたってことをもう一回「お祝いする」ってのは、もう最大のパロディです。

[堀]痛烈な皮肉ですけどね。当事者性を是非発揮していきたいですが、皆さんいかがでしょうか。

*

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[堀](中村時広愛媛県知事、前加戸(守行)知事とは違ってこの問題に対しては非常に厳しく向き合っているようですが。

[田中]まあ、厳しくというか「フェアーって何か?」っていうことだから、当然なんだろうし。もっと言うとメディアも、例えば日大は毎年95億円国からお金をもらっているんですよ。早稲田も90億円もらってるわけですよ。じゃあ加計学園の加計孝太郎氏を、なんで日大関係者と違ってメディアは追いかけないの?どこも。

[堀]弱い。

[田中]新聞もテレビも、ってことはやっぱりこれが最大の、日本のメディアの忖度だよね。

[堀]うーん・・・。

[田中]だからやっぱり少なくとも会見をしなくちゃいけないでしょ、彼(加計孝太郎氏)は。

[堀]本来はね。本来はそうです。

[田中]いや本来はって、当たり前じゃないの?!?これ。

[堀]これ、なんで追っかけないんでしたっけ。元週刊朝日の。

[田中]そうだよ。

[長友佐波子]すいません、イヤイヤイヤ・・・。

[堀]ご存じですか?

[長友]いや、すいません全然、何故追っかけないのか知らないんですけど、んーん、考えるに地方総局が弱いのかなっていう・・・。

[田中]いや、そういう問題じゃないでしょ?!これ、国家的な問題じゃないですか。だからじゃあ、毎日載せれば良いじゃない?新聞も。「彼は今日も見つかりませんでした」「私たちの取材努力が足りません」「SNSで皆さん教えてください」って。

[堀]えぇ。言質取りたいですよね。

[田中]ましてやあの、ヘラヘラしてる渡辺なんとかさん(渡辺良人 加計学園事務局長)って自分が嘘ついていたの、あれこそね国家反逆罪だよ。

[堀]そうですね。一方でこの補助金の見直しなんですけども、手続き上に不備があるのであればということですが、一方で僕は気になるのは国家戦略特区に値する教育をするきちんとした大学の設備もあり、教育のプログラムを持っているのかどうか?という、ここが本丸なのかな?と思っているんですけれども。そこに適合しないのであれば補助金は当然見直しですけれども、そこに適合するのであれば、「そこはそこ、ここはここ」というところもあるのかな?と。しかも地域としては、地域の町おこしの一環で、あそこに加計学園獣医学部があるというのは期待の声があるけれども、どれだけじゃあホントに地域が期待している地域貢献なのか?って。「いやいや、国家戦略特区ですしね」っていうのはねズレもありますからね。田中さん、この問題の決着はどこにみるか。これはもう、加計さんが直接出てきて話をしないと。

[田中]だからまあ、日本全体が全部、一連のサッカーのこともこの問題も、政治のことも日大の責任の取り方も、全員インパール作戦をやってるわけですよ。上の方の仲良しクラブは責任を取りませんと。

[堀]そうですね。

[田中]下の方の人たちは無謀だって意見をする者は飛ばされ、下の方の人たちは死の行進をさせられているっていう日本全体の問題だよね。

[堀]ツイッターでも来てますよね。「毎日追いかけろよ」って。

[田中]ホントだよ。

[堀]「田中康夫節、その通りだ」ってのが来てますよ。

[田中]当たり前の話だよね。

*

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[堀]羽生選手の活躍はホントにすばらしいですよね。怪我なども乗り越えてあのプレッシャーの中で金メダルを獲得ということで。まだまだ次の目的に向かって羽生結弦選手が進んでいくでしょう。国民栄誉賞は一方で総理がこういう形で授与を表明するんですが、タイミングタイミングで政権のある意味、浮揚策にも使われているんじゃないか?という節もあったりとか。

[田中]まあ、古今東西、勲章とかそれは極めて政治的ではある。ただ、羽生さんは素晴らしいと思うんだけれども、僕、すごい不思議なのはパルムドール賞を獲った是枝裕和監督に関して・・・。

[堀]そうですよ。

[田中]何にも日本は言わないんだよ?

[堀]政府から。

[田中]秋田犬には会いに行くのに。でね、これやっぱりフランスの・・・だってフィガロっていうワシントン・ポストのような新聞も・・・。

[堀]指摘してました。

[田中]ル・モンドというニューヨーク・タイムスのような新聞だけじゃなくて、「日本って不思議な国」って言ってるんだ。

[堀]社会風刺、今のね、社会情勢に対して政治情勢に対して楔を打ち込むようなメッセージを・・・。

[田中]もっと言えば2020年のオリンピック、前の日本のオリンピックは市川崑さんが記録映画を撮ったわけですよ。そして團伊玖磨さんと黛敏郎さんが開会式の音楽を担当したんですよ。なんで坂本龍一さんと是枝裕和さんを選ばないような日本の・・・、そんなことやってたらホントに。タイのパッポン通りの踊りを見せたら笑われますよ。

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[堀]さあこちらのニュースは女性が53%男性47%、圧倒的に当事世代の皆さんが関心が高いということです。田中さんどう見ますか。

[田中]「就職(状況)は良い」って言ってるのに大学の18歳が大変って・・・。で、これね、前、土曜日の夕方の番組で使ったフリップをもう一回リサイクルで持ってきました。

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[田中]日本はあと20年経つと18歳人口、3分の2になっちゃうんですよ。なのにいまだに加計学園だけじゃなくて長野県なんかだって県立大学を作りましょうって自民党から共産党まで一緒になってなんか作っちゃったらしいの。私、「馬鹿だ」って言ったんだけれど。だから統廃合をしなきゃいけないのに、東京の大学に行きたいに決まってるじゃん!

[堀]んーん。

[田中]『半分、青い。』と同じように。その後地方で仕事が出来るような魅力を作るのが先決で、ふざけんなって話だと思うよ。

[堀]これは大学の有り様はちょっと見直したほうが良いなって僕も思います。やはり本当に社会に出て生きる為の何かが身につくものであって欲しいって思います。僕あのー「アメリカの大学、やるよな」と思うのは彼らは最早、ベンチャー・キャピタルとして大学生たちに投資をして自分たちで業務をきちんと起こしてもらったり研究するものはきちんと基礎的な研究を含めてベンチャーとしてお金を出して、で、出来上がった成果を大学が特許を持ってそれを売って、で次の資金につなげていって、でそこを地元のベンチャーがまたサービスとして業を起こしてって、一体感を・・・。カルフォルニア州でUCLAスタンフォードもですよ。

*

[堀]さあそれでは参りましょう田中さん、テーマの発表をお願いいたします。「見えてきた北朝鮮ペレストロイカ金正恩体制は東アジアのシンガポールを目指す!」 。

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[田中]僕はね先週、「ペレストロイカを今、金正恩氏はやろうとしてんだな」と思いました。

[堀]ペレストロイカって懐かしい言葉ですね。 若い人は知らないかもしれませんね。

[田中]ミハエル・ゴルバチョフさんが、それでソビエトは別れていった。でもまあ、ペレストロイカをやった人はリベラル故に逆にそこで権力を失っていく。そして今、プーチン氏のようなものが出てきた。でも僕は金正恩という人は、実はまさに・・・、だって今回ずっと会ってきたマイク・ポンペオ氏がね 「彼は極めて、メモも見ずに数字が言えるだけじゃなくてちゃんと論理的で緻密で」って話してるじゃない。

[堀]「聡明だ」と。

[田中]そうすると僕はね、彼はねペレストロイカをやり、そして強権的ではないプーチンのような社会を作ってって・・・。シンガポールって皆さんご存じのように「明るい北朝鮮」て読売新聞とか朝日新聞が言ってたんだ。 (北朝鮮は)シンガポールになっていくと思ってます。

[堀]実を言うと強権なんですよね、シンガポールもね。

[田中] だって言論の自由は無いし、 それは後で説明します。

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[田中] 日本だけ、たった1カ国支持したんだ、米朝会談中止。でも僕は前から、3月からずっと「これは米朝会談は行われ今のような流れになる」ってを申し上げていた。 でまあ、「日朝会談は最後で良い」って言ってたんだ。(それが)たった一夜で変わったと。そうすると私たちの国のメディアは 「我々が考えていた方向に回っている」って言って(笑)。そして6月2日には「歴史的な会談となるよう全力を尽くす」って言っているんだけれども、でも「圧力は高める」って言ってるんだ。 さっき冒頭のニュースでも流していたけれども、僕の友人でもある小野寺五典さんがなぜこう言うのか謎なんだけども。

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[堀]あ、小野寺さんご存じなんですか。

[田中]うん。よく知ってます。「だけど単純に対話に乗り出したからって見返りを提供しちゃいかん」と言っているんだ。でもその後にすぐ、韓国の国防部長官は「(日本が過去に)北朝鮮に騙され続けたから未来も騙され続けると考えるなら、(米朝対話とは別個に日本は)どのような交渉を具体的に行い・・・」拉致問題もそうでしょ?虎穴に入らずんば、で。「東アジアの平和を創出するのか」と言ってるわけ。僕はこれはすごく大事な視点だと思うんですよね。私は今回は、もちろん、ディールはトランプ氏がやったように見えたかもしれないけれど。

[堀]金桂冠(キム・ゲグァン 北朝鮮第1外務次官)氏。

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[田中]僕はずっと「金正恩サイドが主導権を握っている」って言ったと思うの。「我々は、いつでも、いかなる方式であれ対座して問題を解決する用意がある」って第一外務次官が言ったんで、「泡を食ったんじゃないの?金正恩体制」って言われたんだけど、実はあの文章は長文で大変に、フランスやドイツがステートメントで出すような深い内容なんですよ。そしてここで「いやいや、我々は最初から対話をするって言っていたじゃないか」と。

[堀]そうですね。

[田中]だから彼は「対話する意思があるんだったら金正恩君言ってきてくれ」ってトランプ氏が言ったのに対して、そうじゃない、次官を使って「我々は常に開かれてますよ」って言ってる。そこでトランプ氏がコロっと変わった。でもあの時にね、他のアメリカの高官達は「とんでもない国だからしょうがねーよ」って言っていたんだけど、あの時、1日半ずっと沈黙していたのは『孫子の兵法』のジェームズ・マティスさんですよ。そしてジェームズ・マティスさんは「良い知らせがあるよ」ってトランプ氏がツイッターで言う直前に言ってるんですよ、「私は楽観的だ」って。

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[堀]ふーむ。

[田中]そして、実は先ほど私が王岐山国家副主席・・・、24日サンクトペテルブルクで国際経済フォーラムが開かれる前日にプーチン氏が最初に会ってるのは王岐山氏なんですよ。そして王岐山氏は習近平氏という北朝鮮の後ろ盾だと言われている人の側近ですよね、年上だけど。そして25日に国際経済フォーラムがあって日本からも出掛けました。翌日に「マサル君は可愛いね」って贈呈式が行われました。

[堀]大きかったですね。思ったより大きかった(笑)。

[田中]ふふふ(笑)。で、もう1個、この2人、ジェームズ・マティス氏と王岐山氏に続いて、この2人(マイク・ポンペオ氏と金英哲氏)はキーパーソンだと思います。

f:id:nippon2014be:20180604122314j:plain[田中]というのはマイク・ポンペオ氏は最初に極秘で(北朝鮮)に行った。この時まだCIA長官ですよ。そして国務長官としても行った。そして彼が「金正恩というのは我々が抱いていた、ちょっとクレイジーなタイプとか激昂するタイプじゃないぞ」ってことを伝えたっていうことですよね。そして今回、その彼の元に、確かにとんでもないような潜水艦爆破とかやったような人である者(金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長)を破格の待遇で(ホワイト・ハウスに)受け入れて、で、ワシントンに大きい封筒だけ郵便ポストマンみたいに持っていくのかと思ったら、2時間も(トランプ氏と金英哲氏は)話していた。でも、その時にまさにネオコン的なジョン・ボルトン大統領補佐官であったりね、元国連大使の・・・。

[堀]保守派の。

[田中]あるいはマイク・ペンス副大統領というティー・パーティのような人は顔を出さない。

[堀]強硬的な。

[田中]そしてジェームズ・マティス氏、あるいはマイク・ポンペオ氏という人が全面に出てきているってことです。さて、シンガポール北朝鮮を比較します。

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[田中]面積は国(比較)で分かり易いように書きました。シンガポールは東京23区くらいの広さです。北朝鮮ギリシャぐらいの広さです。シンガポールの人口はノルウェーと同じぐらいで、モナコ公国に続いて人口密度は世界2番目です。で、北朝鮮は台湾と同じくらいの人口がいます。政治は、シンガポールは実は基本、投票義務制で人民行動党というのがもうずっと圧倒的90数%を占めているわけです。もちろんこちらは朝鮮労働党です。GDPはどれくらいかと言うと、シンガポールの国全体でフィリピンくらいです。シンガポールはそのフィリピンからたくさんメイドを入れてるんだけれどもね。で、北朝鮮は1人当たりがCIAの調査で1800USドルくらいのGDPだと。軍備、シンガポールは徴兵制です。北朝鮮先軍政治、今まで軍が全て進める。LGBTはどうか?シンガポールは逮捕されちゃいますよシンガポールは。

[堀]あっシンガポールって厳しいですね。

[田中]同性愛は絶対駄目なんですよ。

[堀]シンガポールLGBT政策そんなに厳しいのか・・・。

[田中]北朝鮮(のLGBT政策)がどうかはわかりません。シンガポールは金融資本主義です。だから日本からも大変お金持ちの村上ファンドさん(村上世彰氏)とかそういう人たちがあそこで暮らして税金払わないようにしている。で、北朝鮮が今行おうとしているペレストロイカは計画経済から市場経済に行こうとしているということです。じゃあその国の風紀はどうかと。シンガポールは「Fine City」って言われているんです。「Fine」って「素敵な」街っていうだけじゃなくて、チューイング・ガムを捨てただけで「罰金」だっていう(fine=素敵・罰金のダブル・ミーニングになっている)。

[堀]科料(Fine)だ。科料があるんですね。「Fine」だ(笑)。

[田中]「お金を取られる」街だということ。

[堀]ははは(笑)。

[田中]北朝鮮(の風紀)がどうかわからない。報道の自由は、国境無き記者団は、実はシンガポールは151位なんです。「日本も72位で低いね」って言われてるんだけど。北朝鮮は180位。そうするとね、もう1つは両方とも家族経営国家だってことですよ。

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[堀]ああ、そうか・・・。

[田中]リー・クアンユー李光耀)さんの次にゴー・チョクトン(吳作棟)さんてのが首相だったけど、この人はずっと「クローン人間」って呼ばれてたわけ。で、今のリー・クアンユー氏の息子(リー・シェンロン 李顯龍氏)がやってる。そしてその一族がシンガポール航空であったり国家最大の投資機関であったりの、一族郎党がそこの役職に就いてるわけですよ。そうすると北朝鮮も同様ではあります。そうすると、これはすべてのメディアが書いているように、海外のメディアでも、「(シンガポールは)開発独裁国家の自由主義圏だ」と。じゃあ、こっち(北朝鮮)はもしかするとペレストロイカをやっていくということだと。「じゃあペレストロイカできるの?だって今度のホテル代も払えない」とか言ってるっていうけど、僕、全然違うと思うんですよ。「(北朝鮮の)外貨準備高、全然ありません」なんて嘘八百じゃないかと。

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[田中]それは以前にもお見せしました。国交は174カ国が(北朝鮮と)結んでいます。フランスも代表部を置いています。G20の中で日本とアメリカだけです国交がないのは。そしてウランもタングステンも世界の埋蔵量の半分がある。そしてレア・アースは中国よりも6倍もある。そして今でもこうしたモノは中国だけじゃなくてオランダやインドやタイを通じて(交易を)行っている。これだけの国というのは・・・、白金、プラチナが当時ソビエト南アフリカにしか無かったんですね。ですからアパルトヘイト、トンデモなかったんだけれどもその南アフリカに全部の、日本の自動車メーカー全部ノックダウンの工場を持っていた。

[堀]なるほど。うーん・・・。

[田中]同じような、この資源を持っていることを皆考えているってことだと思うんです。で、そうすると「不可逆的でいく日本、どうするか?」っていうと、これも以前にお見せしました。

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[田中]「不可逆的、不可逆的」と言っている日本の1番大変なところは3番目です。「関係が不幸であった時に起きたようなことは今後起こしません」というのを小泉純一郎さんと金正恩氏のお父さんとの間で署名をしたわけですよ。そうすると「不可逆的」をあまりに日本は強く言っていると、「不可逆的ですよ」って言われたときにはたしてどうするのか?

[堀]うーん・・・、ジレンマが。

[田中]本当に横田めぐみさんのご両親のことを考えると「虎穴に入らずんば虎子を得ず」を何故歴代19人の拉致問題担当大臣は誰もできなかったのか?というところを私たちはもう一回考えるべきだと思います。

[堀]そうですね。是非、直接的な対話というのを早くしっかりと計画して実行してほしいなと思います、僕は。

[田中]うん。

[堀]ありがとうございました。

 

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」Vol.319『 21世紀のペレストロイカ! 更にその先を目指す金正恩北朝鮮を大胆予測!Part1』

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」Vol.320『実は東アジアのシンガポール! 21世紀の「開発独裁」国家・北朝鮮を大胆予測!Part2』

 

TOKYO MX「モーニングCROSS」(07:00~08:30)は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス配信ページ・スマートフォン専用アプリにてご視聴頂けます。

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