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2015年04月09日 TOKYO MX 「モーニングCROSS 田中康夫 またもやバスに乗り遅れるな論!?アジアインフラ投資銀行 AIIB」

2015年04月09日 東京MX 「モーニングCROSS - またもやバスに乗り遅れるな論!?アジアインフラ投資銀行 AIIB」

 

 

[堀潤]テーマの発表をお願いします。

[田中康夫]はい。

[堀]「またもやバスに乗り遅れるな論?!アジアインフラ投資銀行AIIB」

[脊山麻理子]おととい、中国が主導して設立するアジアインフラ投資銀行をめぐる、日本政府の対処方針案が判明しました。

[堀]モーニングCROSSではほぼ毎日のようにこのAIIBについて考えるっていうのをやっているんですけど、改めて、将来的な加盟の可能性を排除しないという方針の主な骨子を出してます。中国に公正で透明な組織運営の確約を要求する。もしも日本が参加した場合の出資金負担額は最大でおよそ15億ドル、およそ1800億円と試算をしています。財界からは乗り遅れないで欲しいという要請もあり、自民党内でもそういった声が…。

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[田中]政府が加盟を排除はせず、というね見出しで出てきてどっち付かずなんですよね。僕は、バスに乗り遅れたんですから乗らない方が良い、と思ってはいます。で、どういう事かというとね、これに対して公平性とか中立性と言ってるけども、じゃぁ、アジア開発銀行世界銀行IMFも、実はホントに公平性ですか?っていう意見は色んな国にあるというところをまず踏まえなきゃいけない。

[堀]あくまでもアメリカそして戦勝国中心の枠組みだったじゃないかっていうのが中国側の主張でもありますからね。

[田中]でまぁもう、40カ国あるいは50カ国と言われてる中でもし日本がこれから入った時には、日本は中国に次いでこのくらい、つまり1800億円くらい負担しなくちゃいけないんだ、という風に政府が見積もっているわけ。

[堀]なるほど。政府の方針としてはこれぐらい出さないと、でもそこで発言力を保てないと。

[田中]いやいや、今から入るとすると日本はこのくらい出せと言われるでしょうと、とも見えるわけです。で、今日は何をお話をするかと言うと、何故、欧米と言われていたブレトン・ウッズ体制の中でイギリスが真っ先にAIIBに入ると言ったのか、という点をお話したいと思います。

[堀]そうなんですよ。なんで?!って皆思ってると思います。

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[田中]実は、日本がアメリカとの貿易量、中国との貿易量、15年前にはアメリカとの貿易量に対して中国との日本の貿易量は6分の1でした。しかし2009年、政権交代をした辺りの段階からですね、もう既に対中貿易の方が多くなってます。これは日本だけなの?っていうとそうではなくて、アメリカもご覧頂くと分かるように、アメリカも対日貿易の方が、1995年には6倍だったんです。でもこれはもう逆転をして、2010年の段階ですから更に拡大をしていると。

 

孫崎享が語る!「中国とどう向き合うか!?」

[堀]これでも上昇トレンドではあったわけですけども急激に伸びたということですね。

[田中]だから良くも悪くも勿論、中国には改めるべき点は沢山あると思います。しかし現実の経済としては、アメリカにおいてもこうだということです。じゃぁ何故イギリスという、アメリカと一緒に行っていた国が動いたかというと、イギリスは対ドイツなんですね。すなわち皆さんご存知かもしれませんけど、ドイツというのは、日本はGDPがこの15年間横ばいですが、ドイツは同じ輸出立国でありながら2倍になっているわけです。

[堀]そうなんですよね。

[田中]そしてドイツはもう一点は、今年の予算から国債の依存度がゼロになったんです。で、日本は国債の依存度が38%。日本と同じ様に多いと言われているアメリカですら11%なのね。で、ドイツは中国と非常に貿易量が沢山あるわけですよ。

[堀]だから中国で使われている工作機械がドイツ製のモノが非常に勢いを増して輸入されてったということで。

[田中]だからTPPの時も、何人かの人達が野口悠紀雄さんや私も述べてたんですが、TPPを結ぶと中国パッシングになるので、中国はEUとはEPUやFTAをやってくと。

[堀]所謂、自由貿易協定ですね。

[田中]とりわけドイツとの関税を下げることになると、日本の自動車もドイツの自動車も中国が主戦場なのに、部品とか中間財はドイツから安く入ってくるので壊滅的になりますよと。その点はアメリカとの関係だけじゃなくて見なくちゃいけませんということを言ってました。で、ドイツはその様な経済状況です、で、これに対してイギリスはやはり中国の市場というのがこれだけ大きいわけだから、イギリスはドイツに先んじたいと思ったっていうことです。そうするとイギリスは同時に金融立国ですから、そしてアメリカにある金融機関もまさに無国籍というか多国籍ですから、アメリカとしては国としては、こういうポーズですよと。しかし、イギリスとアメリカの金融機関は水面下どころかまったく密接ですから、そうすると中国のこの大きな市場というものをドイツよりも先んじたいというところから始まってきたわけ。

[堀]直接的なね、モノを動かすよりも金融取引の分野でいけばね、イギリスについては…。

[田中]同時にね、中国も対日の貿易量を100とすると、今どうなってるかというと対アメリカの貿易量が日本が100に対して、中国とアメリカの貿易量は220なんですよ。で、中国とEUの貿易量は日本を100とするとなんと260なんですね。

[堀]そんなにも、倍以上の規模なんですね。

[田中]だから僕はこの計画が出来たときに、真っ先に日本は一緒に入ると言った方が良いと。なぜならば、日本とアメリカの関係は強固だし、この問題だけで壊れてしまうような脆弱なんだったら、そもそも脆弱になってるはずでね、なのに様子見をしていたと。そして最後になってこういう具合になってきていると。

[堀]この過程の間ではあれでしたよね確か、いや、中国とこういったものを交渉するのであれば、歴史的な認識の隔たりも解決しなくてはならないという、全く経済や政治とは違うテーマで話がありましたね。

[田中]だから勿論、この銀行がうまくかどうかは未知数です、でも、今の段階で日本が行うべきことは、私はアジア開発銀行に歴代総裁を出しているわけですから、マニラにあって。でもこれはアメリカ主導だったわけです。だから逆にアジア開発銀行の発言力を日本が総裁を出すというお飾りだけでなくて、高めるということがとても大事でね。で、前にビゴーのポンチ絵を出したわけ。でこれはご存知のように、赤塚不二夫さんのイヤミみたいな人が、みんな欧米列強が会議をしているところに「こんにちは」って入っていっちゃってるわけです。でも、もしかすると今起きてきているアジアインフラ投資銀行は、ここに中国やアジアや、だって殆ど75%はアジアの国が出すと。そしてそこにイギリスもドイツも入ってきた。水面下でアメリカもこれを認めていくということになると、日本はよほどシャカリキになって、アジア開発銀行世界銀行IMFという側でもっと発言力を高める行動をしないと大変だよって。

[堀]なるほど。ありがとうございました。皆さんでも、今日はヨーロッパ勢の動き思惑についても見えたと思います。ありがとうございました。

 

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◎関連資料・テキスト

 

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田中康夫 Official Web site » ◆「日刊ゲンダイ にっぽん改国」連載一覧

●12/01/19 中国とそして尖閣とどう向き合うか◆日刊ゲンダイ

http://www.nippon-dream.com/?p=6726

 

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田中康夫 Official Web site » ◆週刊SPA!「その「物語」、の物語。」連載一覧

●12/01/24 TPP参加で、日本の製造業は中国市場という生命線を失う<全聚徳>◆週刊SPA!

http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/img-117145605-2.pdf

 

●11/10/29 「TPP」羊の皮を被ったオオカミだ!!guest 孫崎享氏(元外交官・元防衛大学校教授・作家)◆BS11

★番組で使用したフリップはこちら>>> PDF 

 

 

2015年04月09日 東京MX 「モーニングCROSS 全篇」

モーニングCROSS * TOKYO MX

 

 

 

 

 

 

 

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