2018年7月28日 TBSラジオ ナイツのちゃきちゃき大放送 伝説の最強力士「雷電」以来の…長野出身の御嶽海V🏆政治の国民離れ?or国民の政治離れ?無名28歳女性活動家当選で激震のアメリカ予備選🇺🇸周回遅れな島国ニッポン🇯🇵不毛なカジノ是非論争🎰Part 2 ゲスト 田中康夫

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[土屋伸之]時刻は9時25分です。TBSラジオがお送りする「土曜ワイド ラジオ東京ナイツのちゃきちゃき大放送」、ここからは一週間を雑談で振り返る「常連さんに聞いてみよう」のお時間です。今日の常連さんは田中康夫さんです。よろしくお願いします。

[田中康夫]はい。よろしくお願いいたします。いつもの三宿にあるブーランジュリー・ボネダンヌ、前回はねご主人がちょっと体を壊されてたんだけれども。

[土屋]おっしゃってましたね。

[田中]無事復帰されて。

[土屋]そうですか。

[田中]また美味しいのを。

[塙宣之]なんか今日雨降ってるからね大丈夫かなってちょっと心配になって。

[田中]ご主人ね長野県の伊那谷のご出身なの。

[塙]長野の方なんですか。

[田中]奥さまは三重で。

[土屋]それがきっかけだったりするんですか。

[田中]いえいえ全然、僕が行ってる(金多楼という)お寿司屋さん(の若旦那)に「ここ、美味しいよ」って(薦められて)わざわざ買いに行ったんです。

[土屋]そうなんですね。

[田中]朝8時からやってるから丁度8時前に車で行って開店と同時にいただくという。

[出水麻衣]さあ康夫さん、今週、長野の話題入っております。

[田中]そうだそうだそうだ。

[出水]1週間を見出しで振り返ってみます。

[田中]御嶽海、木曽谷のご出身なんですね。私が知事の頃に(面積では北海道・岩手・福島に続いて全国で4番目の)長野県って220万人くらい人口があって、(大阪府香川県と同じ面積の)木曽谷には4万5000人くらいなんですよ。だから(愛知県と接する下伊那郡泰阜村の村長の部屋をお金を払って間借りして村の行事も出て住民にもなった僕とじゃ違って)いわゆる(永田町や霞ヶ関の)上を向いてる政治の人たちからすると「有権者が少ない(から税金を投入しても見返りが少ないな)」みたいな(存在として扱われていた)。で、御嶽山(おんたけさん)が(2014年9月に)爆発したでしょ。それで彼(が育った上松・あげまつ町の隣の木曽町・当時は木曽福島町の中学に)は元々、相撲部があるんですね。(彼は木曽少年相撲クラブに小学1年から入って(福島)中学、(僕が知事時代に県立木曽山林高校の農業科を森林環境科に、家具生産を学ぶ生徒が他県からも入学する木工科をデザイン科に名称変更して、同じ町内の県立木曽高校と合体して木曽清峰高校となった)高校に、木曽のそこに(彼は学んだ)。それから東京の大学を出られて(出羽海)親方から是非ウチの部屋に入ってくれって言われて、就職が決まってたのを(蹴って出羽海部屋に)入られたんですね。ちょうど噴火があった(翌年の入門だった)ので地元の御嶽山の御嶽を四股名に(自分で)付けて、「海無し県」から海に漕ぎ出すぞっていう。

[土屋]そういう意味なんですか。

[田中]お父さまは木曽の方でお母さまはフィリピンで生まれられた方で、立派な人ですよね。もちろん、それぞれ(今場所は)横綱も事情があったと思うけど、横綱とか上の方がみなさん休場されてる中で、最後感動して泣きながらも、でもすごく理知的に喋ってましたよね。

[出水]そうですね。

[田中]雷電雷電為右衛門)って昔、すごい背の高い伝説の力士ってのがいたんだけれど、当時は横綱って言葉が無かったんだって。まあ、(同じく当番組の常連さんの)やくみつるさん辺りに聞いたらお前間違ってるよって言われるかもしれないけれど。だからその意味じゃ初めてなんですよ。

[塙]長野ですからね雷電って。

[田中]うん。そうそうそう。上田市小諸市の間くらいの人だったと言うけどね。

[土屋]優勝制度ができてからは初めての長野出身の。

[田中]だから(ノーヒット・ノーランを達成した巨人の投手で父親は元幕内力士の山口俊さんと同じように)こういう諦めない人たちがいるのに、なんかよくほら「国民の政治離れ」って言われてたのが、ここのところの一連の話を聞くとなんか「政治の国民離れ」って感じしません?

[塙]はぁー上手い表現ですね。

[田中]いやいやいや(笑)。

[塙]政治家の方が離れてると。

[田中]雲上人になってて。

[土屋]国民を向いてないということですね。

[田中]うん。選挙の時だけ。

[塙]それ、何でそうなっちゃったんですか原因は。

[田中]これ僕、小選挙区制ってことだけじゃないと思うんですね。実はアメリカも2大政党制で小選挙区だと。で、選挙区もその時の与党が有利なようにゲリマンダー的に1つの街の中で向かいが違う選挙区とか言われるけれど、今回ねアメリカのブロンクスとかかな(ニューヨークの第14議会地区 クイーンズ&ブロンクス)、アレクサンドリア・オカシオ・コルテスさんという28歳の、多分、プエルトリコとかイタリアとかギリシャのDNAが入った方。この方が28歳で、民主党の予備選ってのがあるんですね、僕、今までね小選挙区制って意味ないなって思ってたんだけど、実はアメリカは共和党民主党も予備選が中であるわけ、その選挙区で。そこで今回も現職がずっといて当選間違いなしって言われてたんだけれど結局、選挙の時だけ来て選挙区よりも、そりゃワシントンから世界の政治が、地球儀俯瞰が大事だって思ってたような人で、それに対して彼女はバーニー・サンダースって人がいて、この人はヒラリー・クリントン女史と(2016年のアメリカ合衆国大統領選挙を)戦おうとした、70代のお歳。彼は実は民主党員じゃないんだよね。無所属で出てきていて、だけどその人にみんなやっぱり、アメリカちゃんとまともに変えようよって。その運動の女の子だったの、ごく普通の子。でも彼女の言ったことが、やっぱり移民の人たちが多い地区だから圧倒的に勝つんですよね。ところがアメリカのメディアは『The New York Times』も含めて、そういう女性が勝ったっていうけど、一方では(記事の見出しに)名前すら無くて「民主党の幹部が落ちた」みたいに書かれてるのね。でもこれもやっぱりメディアの側も政治の国民離れみたいなとこがあって、だからそうやって考えると日本って小選挙区だからその政党の中でそこの座席を与えられればずっと平気になっちゃってるじゃないですか。無風みたいなもんでみんなやるせなさを感じてる、野党が弱いとか言うだけじゃなくて。だけどアメリカも実は2大政党と言いながら予備選が選挙区で政党の中であるってことで政策論争になってんだっていうね。私もうかつだったんだけれどもこの辺りをちゃんと政治評論家とか政治学者は判り易く言って欲しいよね。

[塙]同じ2大政党の形にしたいんだったらね。

[土屋]日本ではそれすらもね、予備選もちゃんと無いという。

[田中]うん。政治の中で今日是非お話をしようと思ったのが世論調査とかすると世論調査当たらないよっていう人たちも含めて、総じて7割の人が今回のカジノ法案ってヘンじゃないの?と。

[塙]IR法案。

[田中]うん。カジノでIR法案って「IR」ってだいたいそんなね、カジノ法案って名乗ったのはメディアが勝手に名乗ったとか言ってるけど、判り易い名前を付けない方がおかしいでしょ(笑)。これだけで作戦ミスだと僕は思うんですよ。大前研一さんてみなさんご存じの、彼も僕も同じ考えで「カジノはもう斜陽産業だ」と。だからカジノで経済効果は無いって思ってたのね。多分みなさんは、カジノはギャンブル依存症になるからいけませんって言う人がいると、一方の人たちは日本にだって公営ギャンブルいっぱいあるじゃん?と。だって競馬の競輪も競艇も全部役所の人が監督してて(中央競馬農水省地方競馬総務省・競輪は経産省競艇国交省オートレース経産省オートレースに至るまでって言う人たちがいるじゃない。実は私昔、「『脱ダム』宣言」ってのを出して、今回ダムがあっても(西日本豪雨災害を)防げなかったとか、放水を間違えたじゃんってことでやっと10数年経って理解してくれる人が出てきて、私は出来うる限りダムに拠らない方が良い・・・。

[塙]公共事業ってことですよね。

[田中]うん。話がぴょんと飛ぶように聞こえるかもしれないけれど、八ッ場ダムが66年前からダム造らないと洪水になって人が死んじゃうって。でも63年間造らないできてて、今造り始めて完成まで68年掛かるって。だったら(その間に鋼矢板工法で)護岸の補修した方が良いでしょ、浚渫(しゅんせつ)した方が良いでしょだったわけ。カジノも神学論争になっちゃってると思うんですよ。カジノが良い悪いって言うけど、現実にはみんなが(既に)パチンコ屋さんも含めて楽しみにいける所があるじゃない?ってなってる。実は(和製英語の)カジノって2種類あるんですよ。昨日もモーニングCROSSというちっちゃな東京の番組でやったんで私のホームページに全部文字起こしもあります。多分みなさんが思うのはカジノってマカオを思い出すと思うんですよ。マカオとか・・・。

[塙]ラスベガスとかじゃないんですか?

[田中]ラスベガスはね、ちょっとこれはカジノから変わってきたんです。今のラスベガスの収入というのはカジノの経済効果というのは4割以下なんです。

[塙]ラスベガスってそうなんですか?!

[田中]ラスベガスって何だったか?と言うと元々西海岸のゴールド・ラッシュがあると。その中継点であの砂漠の何も無い所に突如街ができて、まあそりゃゴールド・ラッシュで一攫千金に行く人たちはそこで楽しもうってことから始まったの。でもラスベガスの人たちはこのままでは衰退すると。だってカジノだけの街ってアメリカにもご存じのようにアトランティック・シティってのがあって、トランプさんのホテルとかもあったんだけど、ここは全部もう店が閉めちゃってるんですよ。

[出水]ね。廃業してしまって。

[田中]実は今、ラスベガスは「ファミリー・ディスティネーション」って呼ばれてるんです。「家族で訪れる場所」と。

[塙]へー。治安が良いんですね。

[田中]何かと言うと、ラスベガスは全米家電見本市という、日本の企業も出す世界一大きなフェア、あるいはIBMがワトソンっていう人工知能を造ったんですよね。そういうGoogleとかAppleとかの発表会、つまりいわゆる展示会、見本市、あるいはそこにホテルもできるから、色んな学術会議の学会とか大会とか、あるいは色んな企業が例えば営業の人が良い成績を取ると家族と一緒に、あるいは企業で旅行に行くよって、インセンティブ・ツアーって言うんですけど、それから色んなミーティング・・・。

[塙]脱カジノみたいになっちゃってるんですね、メインじゃなくなった。

[田中]そうなんですよ。むしろこちらの収入が多くて。

[土屋]ビッグサイトがあるお台場とかあの辺のような感じ。

[田中]それがもっと大きな形で。実は今回ね面白いのは、色んな所でカジノを造るとか言って住民の多くの人はそれって何よ?って。もしかしたらおじいちゃんおばあちゃんのタンス預金持ってちゃうだけじゃないの?って思ってるでしょ。カジノ(の興業を)やる人ってアメリカの企業なんだよね。

[出水]そうですね。ラスベガスを牛耳ってる方々が来るという。

[田中]一番簡単に言うと、私も知り合いの井川意高(いかわもとたか)さんて、以前、大王製紙の経営者でシンガポールとかマカオのカジノに行って100億以上スッてしまった彼が、日本でやろうと思ったって日本の人が今までいくらアミューズメント産業やってたような人がやったって向こうから来る人は「赤児(あかご)の手をひねるようなもんだ」って言ってるんですよ。何を言ってるかというとカジノは実は2種類あるんです。2種類ってのはさっき彼が言ってたようなマカオとかこういった所はロンダリングなんですよね。マネーロンダリング。カジノってスロット・マシーンは私たち、観光客が行けばやるけどこれだけで採算取れるわけじゃないじゃないですか。そうするとどうなってるかって言うと例えば中国も、いわゆる中国は良くも悪くも賄賂社会って言われてるじゃないですか。そうすると官僚の人を「招待」するわけですよ。民間で免許を貰いたいような企業の人が。で、一緒に自分も入る。あるいは別の「プロ」に入って貰う。そして最初は招待した人が負けててもあるところからその人がどんどんどんどん「勝って」っちゃうわけですよ。

[土屋・塙]えぇー!?

[田中]というのはつまり、招待した側が「負け」れば良いわけでしょ。あるいは招待した側が依頼したプロのギャンブラーが。

[土屋]え?そんなことができるんだ!?

[塙]インチキじゃないですか。

[出水]ディーラーの方と「デキ」てると、裏話ができてるってことですか。

[田中]そうするとこれは、合法的なロンダリングじゃないですか。

[出水]資金洗浄になるわけですね。

[田中]今マカオが少し斜陽だって言われてるのは何故かと言うと、習近平氏が、自分が国家主席までなったらそういう場所は許さんと。で、官僚は行っちゃいかんと言ったことで閑古鳥が鳴いているわけ。あるいはね、(ソビエト社会主義共和国連邦の解体で生まれた)アゼルバイジャンって国があって、カスピ海に面してて。そこにバクーという街があるんですけどね、『007』で『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』っていう「世界は俺のものになってもまだまだ足りねえぞ」っていうタイトルのこの映画の舞台がこのバクーだった。いわゆるソヴィエトが分かれた後ここにはアメリカ系のホテルをはじめ、ホテルの中にカジノがいっぱいあるんですよ。ここは『007』がなんで舞台にしたかっていうと、これもまたマネーロンダリングとしてカジノが使われるという形だったの。これだけみるととんでもないって思うでしょ?とんでもないの。だけど一方で、例えばヴェネチアとかドイツの温泉町でバーデン=バーデンっていう黒い森という所のカジノもあるのね。これは何かって言うとロンダリングじゃなくてサロンなんですよ。

[出水]社交場ですか?

[田中]バーデン=バーデンとかはマレーネ・ディートリッヒが「こんなに美しくて高貴な場所はない」って言ったような温泉がありコンサート・ホールもあり、そして老人が保養に来てその中の一角にとても素敵な建物で(カジノが)ある。ヴェニスも我々が行ってヴェニスはやっぱりゴンドラがあったり、そういう全体の街がある中で小さな(カジノが)ある。これは1つのサロンですよね。応接間みたいなもの。じゃあどっちを造るのか?と。でも多分、日本で今、手を挙げてるところはなんかね、例えば京都が手を挙げたとかいうと日本の、数字に換算できない蓄積の場所って話かもしれないけれど、そうじゃないじゃない?そうするとこれはまさに・・・。

[土屋]・・・ロンダリングの場所じゃないか?と。

[田中]ね。それでね実は(一時期は女性市長がカジノを打ち上げた)横浜も手を挙げていると言われていた。商工会議所も横浜市役所も。

[塙]横浜にあるんですか?

[出水]一時期そういう話もあったですよね、横浜誘致をという。

[田中]そしたらねこないだの横浜の港運協会って港湾ってのは船の荷を下ろしたりとか港を管理する、ここの会長を務めている藤木幸夫さんっていう方がいらっしゃって、立派な方なんだけれども彼はやっぱり最初カジノかと思ったけれども、どうも違うと(「むしろ恒常的な経済にしよう」ということで彼は「MICE(マイス)こそ持続的な経済効果だ」と)。こういうコンベンション、見本市とか展示会、これが日本の会場ってのはあれなんですよ、東京ビッグサイトでも世界の(会場面積順位で)77位で低いんですよ。で、1番がハノーバーとか上海とかフランクフルトとかミラノで、みんな大体30万㎡とか25万㎡くらいあるのに、日本はビッグサイトでも10万㎡も無いんですよ。

[出水]そうかみんな3、4倍の規模があるんですね。

[田中]で、官僚が造ったから立派な建物だけど空調も維持費掛かるみたいな。そしたら横浜は本牧ふ頭とか新本牧とか大黒ふ頭とか、既にコンテナが来る場所はあるから、むしろ山下ふ頭という山下公園の横のところにカジノを造るって言ってたのを、とんでもないと。むしろ市民が不安になるしそこでお金までアレしますよって話になってタンス預金取られてっちゃったら元も子もないと。だからここで世界で初めて船が直接着けられる、っていうことは保税区だから、見本市に持ってくるモノも保税のまま置けるから、ここを47万㎡あるので25万㎡レベルで展示会場を造ろうと。

[出水]良い案ですね。

[田中]でしょ?僕はそれ、すごくそうだねって大前さんと言ってたの。そしたら今ね、新しい国難が日本に生まれているんですよ。

[出水]なんでしょうか?!

[土屋]国難?!

[田中]知ってます?もちろん、オリンピック、まあ温度が高くならないことを望むばかりだけれども、ビッグサイト幕張メッセってオリンピックで色んなことで使うと。事務機構で。最大20ヶ月閉まっちゃうんですよ。

[出水]20ヶ月?!

[土屋]20ヶ月?!

[塙]何に使うんですか?

[田中]さまざまなオリンピックの管理運営のところで使うと言ってるから。

[土屋]もうボチボチそういう期間に入るということですね。

[田中]そうするとね、コミケができないだけじゃなくてあそこで色んな、まさに日本が海外流出したとは言っても、ものづくり産業の国じゃないですか。色んな展示会ができなくなる。これが今、どこが狙ってるかというと中国の上海とか広州とか、ホントに30万、40万㎡の展示会場がウチでやりましょうと。これこそ日本に戻ってこないかもしれない国難だと。やっぱりそれをね港で横浜でやろうってのを今、商工会議所とか市役所は、いやカジノって言ってるらしいんだけれど、横浜港運協会ってところが(展示会場移転を)やろうって言ってるの。この藤木さんが言ってる言葉ですごいなと思ったのは、こないだシンポジウムがあって伺ったら、いや、波止場だと。私たち波止場食堂とか波止場って言葉使うけれども、波止場って波を止める場って書くでしょ。悪い波を止めて、外からの、自分たちの街をモンロー主義じゃなくて自分たちで守るのが波止場の心意気だって。

[塙]まさに波止場なんだと。

[田中]それは何かって言ったら、宿泊だけじゃなくてそこにラスベガスと同じように、ラスベガスもおじいちゃんおばあちゃんはそこでショーを見る、アーティストの。

[出水]家族も楽しめる場所。

[田中]子供たちはショッピングができる。お父さんはそこの展示会に行く。そういう場所になってきてる。

[土屋]カジノと一言で言ってもそういう色んな種類があって。

[塙]東洋館(浅草フランス座演芸場東洋館)狭過ぎるかな。

[土屋]東洋館に誘致するかどうかだね(笑)。

[田中]カジノさえ来れば千客万来ってのはほら、バブルな頃に立派なコンサートホール造りゃおらの街も人来るかな?って言ってたのと同じじゃないかって。

[土屋]そういう不安もあるという。

[田中]その辺りはこないだ『報道特集』でも流してたけど大事な視点だなっていう。

[塙]面白い角度でございますね。

[土屋]わかりました。ありがとうございます。1週間のニュースをですね田中さんと一緒に振り返って参りました。

[土屋伸之]時刻は9時25分です。TBSラジオがお送りする「土曜ワイド ラジオ東京ナイツのちゃきちゃき大放送」、ここからは一週間を雑談で振り返る「常連さんに聞いてみよう」のお時間です。今日の常連さんは田中康夫さんです。よろしくお願いします。

[田中康夫]はい。よろしくお願いいたします。いつもの三宿にあるブーランジュリー・ボネダンヌ、前回はねご主人がちょっと体を壊されてたんだけれども。

[土屋]おっしゃってましたね。

[田中]無事復帰されて。

[土屋]そうですか。

[田中]また美味しいのを。

[塙宣之]なんか今日雨降ってるからね大丈夫かなってちょっと心配になって。

[田中]ご主人ね長野県の伊那谷のご出身なの。

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[塙]長野の方なんですか。

[田中]奥さまは三重で。

[土屋]それがきっかけだったりするんですか。

[田中]いえいえ全然、僕が行ってる(金多楼という)お寿司屋さん(の若旦那)に「ここ、美味しいよ」って(薦められて)わざわざ買いに行ったんです。

[土屋]そうなんですね。

[田中]朝8時からやってるから丁度8時前に車で行って開店と同時にいただくという。

[出水麻衣]さあ康夫さん、今週、長野の話題入っております。

[田中]そうだそうだそうだ。

[出水]1週間を見出しで振り返ってみます。

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御嶽海久司

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E5%B6%BD%E6%B5%B7%E4%B9%85%E5%8F%B8

[田中]御嶽海、木曽谷のご出身なんですね。私が知事の頃に(面積では北海道・岩手・福島に続いて全国で4番目の)長野県って220万人くらい人口があって、(大阪府香川県と同じ面積の)木曽谷には4万5000人くらいなんですよ。だから(愛知県と接する下伊那郡泰阜村の村長の部屋をお金を払って間借りして村の行事も出て住民にもなった僕とじゃ違って)いわゆる(永田町や霞ヶ関の)上を向いてる政治の人たちからすると「有権者が少ない(から税金を投入しても見返りが少ないな)」みたいな(存在として扱われていた)。で、御嶽山(おんたけさん)が(2014年9月に)爆発したでしょ。それで彼(が育った上松・あげまつ町の隣の木曽町・当時は木曽福島町の中学に)は元々、相撲部があるんですね。(彼は木曽少年相撲クラブに小学1年から入って(福島)中学、(僕が知事時代に県立木曽山林高校の農業科を森林環境科に、家具生産を学ぶ生徒が他県からも入学する木工科をデザイン科に名称変更して、同じ町内の県立木曽高校と合体してwikipedia:長野県木曽青峰高等学校となった)高校に、木曽のそこに(彼は学んだ)。それから東京の大学を出られて(出羽海)親方から是非ウチの部屋に入ってくれって言われて、就職が決まってたのを(蹴って出羽海部屋に)入られたんですね。ちょうど噴火があった(翌年の入門だった)ので地元の御嶽山の御嶽を四股名に(自分で)付けて、「海無し県」から海に漕ぎ出すぞっていう。

[土屋]そういう意味なんですか。

[田中]お父さまは木曽の方でお母さまはフィリピンで生まれられた方で、立派な人ですよね。もちろん、それぞれ(今場所は)横綱も事情があったと思うけど、横綱とか上の方がみなさん休場されてる中で、最後感動して泣きながらも、でもすごく理知的に喋ってましたよね。

[出水]そうですね。

[田中]雷電wikipedia:雷電為右衛門)って昔、すごい背の高い伝説の力士って昔、すごい背の高い伝説の力士ってのがいたんだけれど、当時は横綱って言葉が無かったんだって。まあ、(同じく当番組の常連さんの)やくみつるさん辺りに聞いたらお前間違ってるよって言われるかもしれないけれど。だからその意味じゃ初めてなんですよ。

[塙]長野ですからね雷電って。

[田中]うん。そうそうそう。上田市小諸市の間くらいの人だったと言うけどね。

[土屋]優勝制度ができてからは初めての長野出身の。

[田中]だから(ノーヒット・ノーランを達成した巨人の投手で父親は元幕内力士のwikipedia:山口俊さんと同じように)こういう諦めない人たちがいるのに、なんかよくほら「国民の政治離れ」って言われてたのが、ここのところの一連の話を聞くとなんか「政治の国民離れ」って感じしません?

[塙]はぁー上手い表現ですね。

[田中]いやいやいや(笑)。

[塙]政治家の方が離れてると。

[田中]雲上人になってて。

[土屋]国民を向いてないということですね。

[田中]うん。選挙の時だけ。

[塙]それ、何でそうなっちゃったんですか原因は。

[田中]これ僕、小選挙区制ってことだけじゃないと思うんですね。実はアメリカも2大政党制で小選挙区だと。で、選挙区もその時の与党が有利なようにゲリマンダー的に1つの街の中で向かいが違う選挙区とか言われるけれど、今回ねアメリカのブロンクスとかかな(ニューヨークの第14議会地区 クイーンズ&ブロンクス)、アレクサンドリア・オカシオ・コルテスさんという28歳の、多分、プエルトリコとかイタリアとかギリシャのDNAが入った方、この方が28歳で。

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」 Vol.356『日本のヘタレ野党とは大違い! 既得権益労働組合をぶっ飛ばせ! 28歳のアレキサンドリア・オカシオ・コルテス嬢が アメリカ民主党で巻き起こす旋風!』動画と共に関連記事へのリンクあり

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中間選挙予備選、下院民主党ナンバー4が指名獲得ならず

[田中]民主党の予備選ってのがあるんですね、僕、今までね小選挙区制って意味ないなって思ってたんだけど、実はアメリカは共和党民主党も予備選が中であるわけ、その選挙区で。そこで今回も現職がずっといて当選間違いなしって言われてたんだけれど結局、選挙の時だけ来て選挙区よりも、そりゃワシントンから世界の政治が、地球儀俯瞰が大事だって思ってたような人で、それに対して彼女はバーニー・サンダースって人がいて、この人はヒラリー・クリントン女史と(2016年のアメリカ合衆国大統領選挙を)戦おうとした、70代のお歳。彼は実は民主党員じゃないんだよね。無所属で出てきていて、だけどその人にみんなやっぱり、アメリカちゃんとまともに変えようよって。その運動の女の子だったの、ごく普通の子。でも彼女の言ったことが、やっぱり移民の人たちが多い地区だから圧倒的に勝つんですよね。ところがアメリカのメディアは『The New York Times』も含めて、そういう女性が勝ったっていうけど、一方では(記事の見出しに)名前すら無くて「民主党の幹部が落ちた」みたいに書かれてるのね。でもこれもやっぱりメディアの側も政治の国民離れみたいなとこがあって、だからそうやって考えると日本って小選挙区だからその政党の中でそこの座席を与えられればずっと平気になっちゃってるじゃないですか。無風みたいなもんでみんなやるせなさを感じてる、野党が弱いとか言うだけじゃなくて。だけどアメリカも実は2大政党と言いながら予備選が選挙区で政党の中であるってことで政策論争になってんだっていうね。私もうかつだったんだけれどもこの辺りをちゃんと政治評論家とか政治学者は判り易く言って欲しいよね。

[塙]同じ2大政党の形にしたいんだったらね。

[土屋]日本ではそれすらもね、予備選もちゃんと無いという。

[田中]うん。政治の中で今日是非お話をしようと思ったのが世論調査とかすると世論調査当たらないよっていう人たちも含めて、総じて7割の人が今回のカジノ法案ってヘンじゃないの?と。

[塙]IR法案。

必読!

独占インタヴュー 井川意高氏

カジノ法案成立も… 106億円スった「大王製紙元会長」は“日本ではうまく行かない”

 

NEW! 2018年7月27日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 周回遅れな島国ニッポン🇯🇵不毛なカジノ是々非々論争🎰オウム真理教残る6人の刑執行 文科省に集中?官僚逮捕😱

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月刊「VERDAD田中康夫の新ニッポン論61 カジノという「コンテンツ」加筆版

偉大な発明の電気やガスも、そのまま山中や街中に置くと樹木は焼け、人は死にます。それらを活用して如何なる利便や充実を生み出せるか。コンテンツ(中身)が問われているのです。なのに物体(オブジェクト)や話題(サブジェクト)が即ちコンテンツ、と勘違いし続ける“お子ちゃまニッポン”。

2016年12月施行の特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律=「カジノ解禁法」に続き、今年7月20日成立の特定複合観光施設区域整備法=「カジノ実施法」を巡り、相も変わらぬ神学論争が展開中です。

中内㓛(なかうち・いさお)氏と80年代の高度消費社会を牽引した堤清二(つじい・たかし)氏は「武器と麻薬と売春だけは決して扱わない」と事ある毎に発言しました。他方、辻井喬(つつみ・せいじ)氏と同じく作家のフョードル・ドストエフスキーは賭博(とばく)に嵌(は)まる性格が『罪と罰』を生み出しました。泥棒と娼婦という人類最古の職業に博徒(ばくと)も連なるのです。

日本のメディアが報じるお約束の“三大都市”はラスベガス、シンガポールマカオ。が、それ以外にも東京都港湾局がHPに記載する「合法カジノ」設置国は140ヶ国。イタリアのヴェネチア、ドイツのバーデン=バーデンにも由緒正しきカジノが存在します。ゴンドラで夙(つと)に知られる前者は元より街全体が比類なきコンテンツ。黒い森(シュヴァルツヴァルト)の一廓の、街の名称自体も“入浴=沐浴(もくよく)”を意味する後者のクアハウス(複合温泉施設)は、マレーネ・ディートリヒが風光を称揚し、ルーネットで身を滅ぼす『賭博者』の着想をドストエフスキーが得た時空。

西海岸での一攫千金(ゴールドラッシュ)の中継点としてネバダ砂漠に忽然(こつぜん)と誕生し、エルヴィス・プレスリーも舞台に立ったラスベガスは、1973年の為替レートで約5億円を浜田幸一氏が擦(す)った往時とは一変。世界最大のCES=全米家電見本市、IBM人工知能=ワトソンやアップルの新製品発表会等々。同僚や家族とともにミーティング(会議・研修)、インセンティヴ・ツアー(報奨旅行)、コンファランス(大会・学会)、エキシビション(展示会)即ちMICEに参加する人々が、ショーのステージやカジノにも足を運ぶ街へと変貌しました。

「外界からの悪い波を止め、自分達の街は自分達で護り育むのが波止場の矜恃」。藤木幸夫氏が会長を務める横浜港運協会は7月18日、公開講演会を開催。東京五輪大阪万博に象徴される経済効果の「一過性」から脱却し、宿泊・飲食・運送・観光等の多岐に亘る経済効果の「恒常性」を創出するMICE中核施設として、フランクフルトや上海と伍する規模の国際見本市が開催可能な25万平米以上の国際展示場を47万平米の山下ふ頭に民設・民営で実現を、とコペルニクス的転回を宣言したのです。

47万平米のハノーバーを筆頭に上海、フランクフルト、ミラノ、光州、昆明、ケルン、デュッセルドルフ、パリ、シカゴ。展示会場ベスト10は25万平米以上。日本最大ビッグサイトは10万平米に満たず世界77位。加えて「国策」東京五輪メディア・センターに用いる準備で来年4月から20ヶ月間、利用不可。虎視眈々(こしたんたん)と狙う中国勢。これぞ嘘偽りなき「国難」です。

返還後もスタンレー・ホー氏が君臨するマカオのカジノは『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』に登場したアゼルバイジャンのバクーと同様、中国やロシアの高官(シロヴィキ)&富豪(オリガルヒ)にとっての「資金洗浄マネーロンダリング)場」。ラスベガスやシンガポールとて、スロットマシンに興じる観光客のみで「採算」が取れる訳もありません。

「日本のIR構想なんて、童貞と処女がAVの脚本を書いてるレベルで赤子(あかご)の手を捻(ひね)るが如し」。知己(ちき)で大王製紙創業家三代目の井川意高(いかわ・もとたか)氏がインタヴューで微苦笑していたのを想起します。

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/07/7b49766a2ec4f0c438eb17c3c692e791.pdf

反対・横浜港運協会の藤木幸夫会長(87)「カジノは街を壊す」

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」

Vol.357『間違いだらけな日本のカジノ論争 「IR」の意味も知らずにハシャギまくる「カジノ」至上主義者!』

Vol.358『「迷走日本」を憂えるヨコハマの真っ当なる国士! まもなく米寿を迎える藤木幸夫・横浜港運協会会長に敬服!』

この動画の回には関連する多くの記事・資料へのリンクが這ってあります。

NEW! Vol.359『日本を再興するのは「天動説」⁉それとも「地動説」⁉ 「不毛なカジノ論争」を超えられるのは、「地頭」と「勘性」の持ち主だ!』

報道特集「爪痕深く〜西日本豪雨・カジノは日本に必要なのか」

藤木幸夫氏インタヴュー 神奈川新聞 

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[田中]うん。カジノでIR法案って「IR」ってだいたいそんなね、カジノ法案って名乗ったのはメディアが勝手に名乗ったとか言ってるけど、判り易い名前を付けない方がおかしいでしょ(笑)。これだけで作戦ミスだと僕は思うんですよ。大前研一さんてみなさんご存じの、彼も僕も同じ考えで「カジノはもう斜陽産業だ」と。

大前研一氏提案 「カジノよりよほど有力な成長戦略」とは

大前研一氏「カジノは斜陽産業。経済活性化はあり得ない」

[田中]だからカジノで経済効果は無いって思ってたのね。多分みなさんは、カジノはギャンブル依存症になるからいけませんって言う人がいると、一方の人たちは日本にだって公営ギャンブルいっぱいあるじゃん?と。だって競馬の競輪も競艇も全部役所の人が監督してて(中央競馬農水省地方競馬総務省・競輪は経産省競艇国交省オートレース経産省オートレースに至るまでって言う人たちがいるじゃない。実は私昔、「『脱ダム』宣言」ってのを出して、今回ダムがあっても(西日本豪雨災害を)防げなかったとか、放水を間違えたじゃんってことでやっと10数年経って理解してくれる人が出てきて、私は出来うる限りダムに拠らない方が良い・・・。

[塙]公共事業ってことですよね。

[田中]うん。話がぴょんと飛ぶように聞こえるかもしれないけれど、八ッ場ダムが66年前からダム造らないと洪水になって人が死んじゃうって。でも63年間造らないできてて、今造り始めて完成まで68年掛かるって。だったら(その間に鋼矢板工法で)護岸の補修した方が良いでしょ、浚渫(しゅんせつ)した方が良いでしょだったわけ。カジノも神学論争になっちゃってると思うんですよ。カジノが良い悪いって言うけど、現実にはみんなが(既に)パチンコ屋さんも含めて楽しみにいける所があるじゃない?ってなってる。実は(和製英語の)カジノって2種類あるんですよ。昨日もモーニングCROSSというちっちゃな東京の番組でやったんで私のホームページに全部文字起こしもあります。多分みなさんが思うのはカジノってマカオを思い出すと思うんですよ。マカオとか・・・。

[塙]ラスベガスとかじゃないんですか?

[田中]ラスベガスはね、ちょっとこれはカジノから変わってきたんです。今のラスベガスの収入というのはカジノの経済効果というのは4割以下なんです。

[塙]ラスベガスってそうなんですか?!

[田中]ラスベガスって何だったか?と言うと元々西海岸のゴールド・ラッシュがあると。その中継点であの砂漠の何も無い所に突如街ができて、まあそりゃゴールド・ラッシュで一攫千金に行く人たちはそこで楽しもうってことから始まったの。でもラスベガスの人たちはこのままでは衰退すると。だってカジノだけの街ってアメリカにもご存じのようにアトランティック・シティってのがあって、トランプさんのホテルとかもあったんだけど、ここは全部もう店が閉めちゃってるんですよ。

[出水]ね。廃業してしまって。

[田中]実は今、ラスベガスは「ファミリー・ディスティネーション」って呼ばれてるんです。「家族で訪れる場所」と。

[塙]へー。治安が良いんですね。

[田中]何かと言うと、ラスベガスは全米家電見本市という、日本の企業も出す世界一大きなフェア、あるいはIBMwikipedia:ワトソン (コンピュータ)っていう人工知能を造ったんですよね。そういうGoogleとかAppleとかの発表会、つまりいわゆる展示会、見本市、あるいはそこにホテルもできるから、色んな学術会議の学会とか大会とか、あるいは色んな企業が例えば営業の人が良い成績を取ると家族と一緒に、あるいは企業で旅行に行くよって、インセンティブ・ツアーって言うんですけど、それから色んなミーティング・・・。

[塙]脱カジノみたいになっちゃってるんですね、メインじゃなくなった。

[田中]そうなんですよ。むしろこちらの収入が多くて。

[土屋]ビッグサイトがあるお台場とかあの辺のような感じ。

[田中]それがもっと大きな形で。実は今回ね面白いのは、色んな所でカジノを造るとか言って住民の多くの人はそれって何よ?って。もしかしたらおじいちゃんおばあちゃんのタンス預金持ってちゃうだけじゃないの?って思ってるでしょ。カジノ(の興業を)やる人ってアメリカの企業なんだよね。

[出水]そうですね。ラスベガスを牛耳ってる方々が来るという。

 外資カジノが"1兆円投資"を発表した思惑 それ以上に"日本の富"を食い荒らす

カジノ解禁に暗躍"パチンコ業界"の政治力 安倍首相、野田総務相らも推進派

[田中]一番簡単に言うと、私も知り合いの井川意高(いかわもとたか)さんて、以前、大王製紙の経営者でシンガポールとかマカオのカジノに行って100億以上スッてしまった彼が、日本でやろうと思ったって日本の人が今までいくらアミューズメント産業やってたような人がやったって向こうから来る人は「赤児(あかご)の手をひねるようなもんだ」って言ってるんですよ。

大王製紙・井川意高氏「日本のカジノ法案は処女と童貞が作ったAVの脚本」

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必読!

独占インタヴュー 井川意高氏

カジノ法案成立も… 106億円スった「大王製紙元会長」は“日本ではうまく行かない”

[田中]何を言ってるかというとカジノは実は2種類あるんです。2種類ってのはさっき彼が言ってたようなマカオとかこういった所はロンダリングなんですよね。マネーロンダリング資金洗浄)。カジノってスロットマシンは私たち、観光客が行けばやるけどこれだけで採算取れるわけじゃないじゃないですか。そうするとどうなってるかって言うと例えば中国も、いわゆる中国は良くも悪くも賄賂社会って言われてるじゃないですか。そうすると官僚の人を「招待」するわけですよ。民間で免許を貰いたいような企業の人が。で、一緒に自分も入る。あるいは別の「プロ」に入って貰う。そして最初は招待した人が負けててもあるところからその人がどんどんどんどん「勝って」っちゃうわけですよ。

[土屋・塙]えぇー!?

[田中]というのはつまり、招待した側が「負け」れば良いわけでしょ。あるいは招待した側が依頼したプロのギャンブラーが。

[土屋]え?そんなことができるんだ!?

[塙]インチキじゃないですか。

[出水]ディーラーの方と「デキ」てると、裏話ができてるってことですか。

[田中]そうするとこれは、合法的なロンダリングじゃないですか。

[出水]資金洗浄になるわけですね。

[田中]今マカオが少し斜陽だって言われてるのは何故かと言うと、習近平氏が、自分が国家主席までなったらそういう場所は許さんと。で、官僚は行っちゃいかんと言ったことで閑古鳥が鳴いているわけ。あるいはね、(ソビエト社会主義共和国連邦の解体で生まれた)アゼルバイジャンって国があって、カスピ海に面してて。そこにバクーという街があるんですけどね、『007』で『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』っていう「世界は俺のものになってもまだまだ足りねえぞ」っていうタイトルのこの映画の舞台がこのバクーだった。いわゆるソヴィエトが分かれた後ここにはアメリカ系のホテルをはじめ、ホテルの中にカジノがいっぱいあるんですよ。ここは『007』がなんで舞台にしたかっていうと、これもまたマネーロンダリングとしてカジノが使われるという形だったの。これだけみるととんでもないって思うでしょ?とんでもないの。だけど一方で、例えばヴェネチアとかドイツの温泉町でバーデン=バーデンっていう黒い森という所のカジノもあるのね。これは何かって言うとロンダリングじゃなくてサロンなんですよ。

[出水]社交場ですか?

Saloneの意味

バーデン=バーデン

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ヴェネチア

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[田中]バーデン=バーデンとかはマレーネ・ディートリッヒが「こんなに美しくて高貴な場所はない」って言ったような温泉がありコンサート・ホールもあり、そして老人が保養に来てその中の一角にとても素敵な建物で(カジノが)ある。ヴェニスも我々が行ってヴェニスはやっぱりゴンドラがあったり、そういう全体の街がある中で小さな(カジノが)ある。これは1つのサロンですよね。応接間みたいなもの。じゃあどっちを造るのか?と。でも多分、日本で今、手を挙げてるところはなんかね、例えば京都が手を挙げたとかいうと日本の、数字に換算できない蓄積の場所って話かもしれないけれど、そうじゃないじゃない?そうするとこれはまさに・・・。

[土屋]・・・ロンダリングの場所じゃないか?と。

[田中]ね。それでね実は(一時期は女性市長がカジノを打ち上げた)横浜も手を挙げていると言われていた。商工会議所も横浜市役所も。

[塙]横浜にあるんですか?

[出水]一時期そういう話もあったですよね、横浜誘致をという。

[田中]そしたらねこないだの横浜の港運協会って港湾ってのは船の荷を下ろしたりとか港を管理する、ここの会長を務めている藤木幸夫さんっていう方がいらっしゃって、立派な方なんだけれども彼はやっぱり最初カジノかと思ったけれども、どうも違うと(「むしろ恒常的な経済にしよう」ということで彼は「MICE(マイス)こそ持続的な経済効果だ」と)。

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[田中]こういうコンベンション、見本市とか展示会、これが日本の会場ってのはあれなんですよ、東京ビッグサイトでも世界の(会場面積順位で)77位で低いんですよ。で、1番がハノーバーとか上海とかフランクフルトとかミラノで、みんな大体30万㎡とか25万㎡くらいあるのに、日本はビッグサイトでも10万㎡も無いんですよ。

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資料:(一社)日本展示会協会

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[出水]そうかみんな3、4倍の規模があるんですね。

[田中]で、官僚が造ったから立派な建物だけど空調も維持費掛かるみたいな。そしたら横浜は本牧ふ頭とか新本牧とか大黒ふ頭とか、既にコンテナが来る場所はあるから、むしろ山下ふ頭という山下公園の横のところにカジノを造るって言ってたのを、とんでもないと。むしろ市民が不安になるしそこでお金までアレしますよって話になってタンス預金取られてっちゃったら元も子もないと。だからここで世界で初めて船が直接着けられる、っていうことは保税区だから、見本市に持ってくるモノも保税のまま置けるから、ここを47万㎡あるので25万㎡レベルで展示会場を造ろうと。

[出水]良い案ですね。

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資料:(一社)日本展示会協会                 

[田中]でしょ?僕はそれ、すごくそうだねって大前さんと言ってたの。そしたら今ね、新しい国難が日本に生まれているんですよ。

[出水]なんでしょうか?!

[土屋]国難?!

[田中]知ってます?もちろん、オリンピック、まあ温度が高くならないことを望むばかりだけれども、ビッグサイト幕張メッセってオリンピックで色んなことで使うと。事務機構で。最大20ヶ月閉まっちゃうんですよ。

[出水]20ヶ月?!

[土屋]20ヶ月?!

[塙]何に使うんですか?

[田中]さまざまなオリンピックの管理運営のところで使うと言ってるから。

[土屋]もうボチボチそういう期間に入るということですね。

[田中]そうするとね、コミケができないだけじゃなくてあそこで色んな、まさに日本が海外流出したとは言っても、ものづくり産業の国じゃないですか。色んな展示会ができなくなる。これが今、どこが狙ってるかというと中国の上海とか広州とか(床面積では続いて広州・昆明こんめい・重慶・上海の別会場・武漢・青島ちんたお・義鳥ぎう・成都・北京・瀋陽しんよう・深圳しんせん・済南さいなん・長春・新疆しんきょう・東莞とうかん・順徳・蘇州・厦門あもい・香港・上海の更に別会場・大連・南京・寧波ねいは・マカオ昆明の別会場・広州の別会場・鄭州ていしゅう・香港の別会場・北京の別会場とベスト120に30もの見本市会場がランクイン)、ホントに30万、40万㎡の展示会場がウチでやりましょうと。これこそ日本に戻ってこないかもしれない国難だと。やっぱりそれをね港で横浜でやろうってのを今、商工会議所とか市役所は、いやカジノって言ってるらしいんだけれど、横浜港運協会ってところが(展示会場移転を)やろうって言ってるの。この藤木さんが言ってる言葉ですごいなと思ったのは、こないだシンポジウムがあって伺ったら、いや、波止場だと。私たち波止場食堂とか波止場って言葉使うけれども、波止場って波を止める場って書くでしょ。悪い波を止めて、外からの、自分たちの街をモンロー主義じゃなくて自分たちで守るのが波止場の心意気だって。

[塙]まさに波止場なんだと。

[田中]それは何かって言ったら、宿泊だけじゃなくてそこにラスベガスと同じように、ラスベガスもおじいちゃんおばあちゃんはそこで(バリー・マニロウのステージ)ショーを見る、アーティストの。

[出水]家族も楽しめる場所。

[田中]子供たちはショッピングができる。お父さんはそこの展示会に行く。そういう場所になってきてる。

[土屋]カジノと一言で言ってもそういう色んな種類があって。

[塙]東洋館(浅草フランス座演芸場東洋館)狭過ぎるかな。

[土屋]東洋館に誘致するかどうかだね(笑)。

[田中]カジノさえ来れば千客万来ってのはほら、バブルな頃に立派なコンサートホール造りゃおらの街も人来るかな?って言ってたのと同じじゃないかって。

[土屋]そういう不安もあるという。

[田中]その辺りはこないだ『報道特集』でも流してたけど大事な視点だなっていう。

[塙]面白い角度でございますね。

[土屋]わかりました。ありがとうございます。1週間のニュースをですね田中さんと一緒に振り返って参りました。

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「註の新たな註」

「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣

「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

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2018年7月27日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 今回のIR構想の痛さを判りやすく解説👯周回遅れな島国ニッポン🇯🇵不毛なカジノ是非論争🎰 オウム真理教残る6人の刑執行 文科省に集中?官僚逮捕

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[堀潤]さあそれでは田中さん、テーマの発表をお願いいたします。「カジノの実像 MICEの概念 持続可能な経済効果とは何か!」さて、もう法律通りましてこの後細かいことは決めていきますと。

[田中康夫]なんで日本て、私に「カタカナ言葉使うな」って言ってたのに「IR法案」とか「インテグレーテッド・リゾート」ってなってるけど「IR」って株式公開してるところが外国で「自分の会社はこういう経営です」って。

[堀]はい「IR」って言いますよね。

[田中]ね。

[堀]そっちの方が馴染みが深かったです。

[田中]なんで「日本を取り戻そう」って言ってる人たちはこんなにカタカナが氾濫してることになにも言わないの?

[堀]はい・・・申し訳ないです。ホントそうです。

[田中]是非、「意識高い系」の情弱なネトウヨの方が・・・。「ネトウヨ」って単語を使うと怒る人がいるんだけれど・・・。今日は何をお話するかというと、「ギャンブル依存症」と言うけれども合法的なカジノが設置されてる国は、実は東京都港湾局という(小池百合子)知事がまた(カジノ誘致に)前のめりになっているところの資料を見ると140カ国あるわけですよね。で、「周回遅れな島国ニッポン 「不毛なカジノ是非論争」」って、カジノが良い悪い(神学論争)ってつまり、私がずっと言ってるのは(2001年2月19日の)「『脱ダム』宣言」ってのもダムが良い悪いじゃなくて、「(ダムを造らないと洪水で死者が続出すると八ツ場ダム建設計画が発表されてから63年も経った2015年に本体工事が開始されて、2018年の今年まで)66年間ダムを造らないのに、なんで(その間に鋼矢板工法で)堤防整備しないんだ」ってのと同じことで、カジノ、だって(既に)日本にもたくさん色んな公営ギャンブルは一杯あるわけじゃないですか。

[堀]競馬、競艇、競輪・・・。

[田中]しかも各省庁(中央競馬農水省地方競馬総務省・競輪は経産省競艇国交省オートレース経産省)の権限の下で。

[堀]あと(警察庁監督官庁の)遊技場がありますからねパチンコ。

[田中]「Gambling」ってのが賭博。「Gambler」が博徒。で、実はなんと皆さんがご存じのドストエフスキーは『罪と罰』も『賭博者(とばくしゃ)』も全部自分自身がギャンブルにのめり込んだことで名作が生まれているわけですよ。

[堀]あ、そうだったんですか。

[田中]ということはね、語弊があるかもしれないけれど「泥棒と娼婦が世界最古の職業」というけれども、博徒(ばくと)も世界最古の職業の1つかもしれない。必要悪というんじゃなくてその現実を見なきゃいけない。ところで(和製英語の)カジノって2つあると僕は思ってるんです。それぞれ(ギャンブルには縁がない)私は訪れていますが、(歴代の彼女と一緒に)観光で。「launderring(ロンダリング)」としてのカジノというのがあると思います。マカオはまさにスタンレー・ホー(中国語名:何鴻燊、英語: Stanley Ho、1921年11月25日 - は、香港、マカオの実業家。 香港およびマカオ等において多数の土地を所有すると同時に、娯楽、観光、船舶、不動産、航空、銀行など、多種にわたるビジネスを展開している)という人が中国がご存じのように、マカオが(中国返還と)なった後もそこを認めた。でもそこに来てる人たちって一時期は中国の賄賂の社会だから、官僚とかがまさに一杯、高官がやって来てそしてわざと相手の接待側が負けて・・・。

[堀]はぁー。

[田中]そうするとそれは合法的なロンダリングでしょ。

[堀]はぁー。

[田中]あるいは『007』の、1999年の(歴代で)過去最高興行収入だったのか『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』という映画がありました。

[堀]懐かしいですね。

[田中]私は訪れたんだけれども(ソビエト社会主義共和国連邦の解体で生まれたカスピ海に面した)アゼルバイジャンのバクーという町があります。昔は石油をすごく古い形で掘っていた。『ワールド・イズ・ノット・イナフ』ってのは「世界中を手に入れても俺はまだ物足りないぞ」ってタイトルじゃないですか。ここにはたくさん、ハイアットをはじめとするホテルがあって、ここにはまさに(ウラジミール・プーチン大統領に連なるオリガルヒと呼ばれる新興財閥の)ロシアの富豪たちが来てこれもまたロンダリングの場所なわけですよ。で、皆さんは(カジノと言えば)そういうイメージがある。

[堀]そうですね。

[田中]でもスロット・マシーンだけで採算取れてないわけよ。じゃあ、「salone(サローネ)」としてのカジノってのは何か?って言うと、実はヴェネチアとかドイツのバーデン=バーデンっていう温泉の町があります。こういった所は元々、コンテンツ、ヴェネチアの雰囲気、黒い森の中のバーデン=バーデンがあってそこでカジノができるから、これは(嘗てマレーネ・ディートリッヒが世界で最も高貴で美しいカジノだと称賛した)サロンなんですよ。

[堀]そこではあんまりマネロンをやってるとかそういうような場所・・・。

[田中]・・・ではないものがある。でもね、今日本で言われているのは、例えば「カジノさえ造れば千客万来だ」「経済効果」って言ってるでしょ?でもそれって「新幹線が通ったら千客万来」って言ってた長野市は逆に新幹線が来て便利になったんで誰も泊まらなくなっちゃったわけじゃない。「カジノが来れば・・・」って発想は「でかいコンサート・ホールを造れば俺たちすごい文化都市」って言ってるのと同じで、(「VERAD」の最新原稿「カジノという「コンテンツ」」の冒頭で説明しているようにホンモノの)コンテンツじゃないんですよ。そこで、その中で、(港湾運送事業者の)横浜港運協会の会長の藤木幸夫さんという方が「コペルニクス的転回」を宣言したんです。「横浜商工会議所はカジノで儲かるって言ってるけれど、そんなことやったって外国から客なんて来ないよ」と「お年寄りのタンス預金を狙いに虎視眈々と外資がやってくるんじゃないか?」と。だからむしろ私たちは、例えば東京オリンピックや万博ってのは必ず一過性なのでリバウンドがあるじゃないですか?経済が。「むしろ恒常的な経済にしよう」ということで彼は「MICEこそ持続的な経済効果だ」と言っている。「MICE(マイス)」ってのは何かっていうとミーティング(会議・研修)インセンティブ・ツアー(報奨旅行)、特に営業の方とかが表彰されて家族で行ける。そしてコンファランス(大会・学会)、エキシビション(展示会・見本市)。で、これの優等生が実はなんとラスベガスなんですよ。ラスベガスはゴールド・ラッシュでカジノができたと思ってるけど、ラスベガスは今はもう、ファミリー・ディスティネーションなんですよ。すなわち全米家電見本市という大変大きなもの、あるいはIBMのワトソンの発表会やGoogleの発表会、Appleの発表会、ですからカジノの収入は半分以下でむしろ色んなアーティストのショーとか、そしてショッピング・宿泊なの。マカオは(ギャンブルの収入比率が)65パーセントで、逆に習近平氏が「(賄賂の温床となるカジノでの)マネロン、駄目だ」って言ったら急に閑古鳥が鳴いてるわけですよ。そういう展示場って何か?モーター・ショーとかじゃなくてね、「見本市」。なんとそれを行える総展示面積ってのはこんなに日本は少ないんですよ。

[堀]これ、言われてますよね。

[田中]これはね、私は議員時代から「これは変だよ」と。これは「ハコモノを造ろうって発想じゃないよ」と。どのくらいかと言うと上位10位はみんな25万平米以上なんです。東京ビッグサイトが77位。幕張メッセが109位、そしてしかも今度オリンピックをやるので最大20ヶ月、幕張メッセ東京ビッグサイトは閉鎖されちゃうんですよ。

[堀]そうそう(笑)。

[田中]で、これはどうなるかと言うと実はなんと中国にはたくさんある、上海をはじめ(床面積では続いて広州・昆明こんめい・重慶・上海の別会場・武漢・青島ちんたお・義鳥ぎう・成都・北京・瀋陽しんよう・深圳しんせん・済南さいなん・長春・新疆しんきょう・東莞とうかん・順徳・蘇州・厦門あもい・香港・上海の更に別会場・大連・南京・寧波ねいは・マカオ昆明の別会場・広州の別会場・鄭州ていしゅう・香港の別会場・北京の別会場とベスト120に30もの見本市会場がランクイン)

[堀]ありますね。

[田中]じゃあここは虎視眈々とその(オリンピック期間中の)間の色んな、つまり電化製品とかITとか「色んな展示会を持っていっちゃいましょう」って話になっているわけですよ。

[堀]日本のね国際的な展示ショーっていうのも随分地盤沈下しちゃいましたよね。自動車ショーとかもね。

[田中]うん。だからそれで藤木さんたちはむしろ、(これこそまさに国難だと危機感を抱いていて、)(一時期は女性市長がカジノを打ち上げた横浜)市役所と違ってむしろ海のところに山下ふ頭ってのが47万平米あるわけですよ。そこで「25万平米、少なくともベスト10に入るくらいな展示場を作ろう」と。世界で唯一船がそのまま着けられる保税地域である。

[堀]そうか・・・。

[田中]極論すれば、そこに(富裕層が楽しむ)洋上カジノ(も船内に設けたクルーズ)の船が来ても良いんですよ。パスポート無きゃ入れないから。

[堀]なるほど。

[田中]「みんなの社会が壊れるようなことをしちゃいかん」と。だから「カジノは街を壊す」ということを言って「むしろこういう展示会こそ宿泊がある、ホテルも使う、飲食もある、運送機関もある、そこで働く人もある、よっぽど経済効果だ」と。これ、大前研一さんもずっと言ってて僕も同じことを言ったら、ようやくと横浜でこういう「コペルニクス的転回」をしたと。

[堀]嬉しいですね。藤木さん覚えておきます。横浜港運協会の藤木さん。

[田中]そうです。しかも「公設じゃなくて民設民営でやろう」と。彼は何を言ってるかと言うと、「波止場という言葉は悪い波を止めて自分たちの街は自分たちで守る」と。これ、モンロー主義じゃないんですよ。

[堀]へえー。

[田中]「それが波止場の心意気だ」って仰ってる。

[堀]さすが横浜ですね。

[田中]もう88歳のすごい方なの。で、大前さんも今見たように「カジノは斜陽産業だ」と。「ラスベガスはむしろ(パパは展示会・ママと子供はお買い物・お爺ちゃんお婆ちゃんはバリー・マニロウのステージを鑑賞と家族で訪れる)ファミリー・ディスティネーションになったから今あるんだ」と。「マカオの斜陽を見よ」と言ってるわけ。そして井川意高(いかわ もとたか、1964年7月28日 - )は、日本の実業家。大王製紙の前会長。大王製紙創業家3代目で、同社創業者・井川伊勢吉の孫。大王製紙事件を起こし、有罪判決を受けた後収監される。)さん、私も存じあげている。

[堀]井川さん!!「溶けました」ね。

[田中]彼がね仰ってること、彼もずっとシンガポールとかに(ギャンブルに)行っていた。「日本のIR構想=カジノ法は、童貞と処女がAVの脚本を書いているレベルだ」と。「こんなもの外からやってくる人が赤児(あかご)の手をひねるが如し。」だ、と言ってるわけ。

[堀]ああ・・・ギャンブラーとしてはね。

[田中]まあ今日言い足りなかったことは私のホームページにYouTubeと、今日原稿を午後アップします。是非・・・。

[堀]ははは(笑)。

[田中]いやなんで?より理解をしていただく為に。

[堀]そうですよね。

[田中]だから「今言われているIR法という話では、日本は逆に負けちゃうよ」と。「持ってかれちゃうよ」と。

[堀]そうですね・・・、でも元々はねこういう「国際展示場、国際会議を引っ張ってきましょう」っていう話だったのにいつの間にかね、「カジノで経済成長を!」って話になっちゃっていて違いますよと。

[田中]そうなの。全然認識が違うんだよ。

[堀]ありがとうございました。

*

[堀]さあ田中さん、今から23年前の地下鉄サリン事件、そしてその関連の事件、松本サリン事件もそう、坂本弁護士一家殺害事件もそう、社会を震撼させた事件からもう30年近くが経ってますが今回の死刑執行はどうご覧になっていますか。

[田中]今お話があった松本サリン事件(の現場である長野県松本市)ってのは私が育った場所(小学4年から高校3年)でもあった。で、河野義行さんという方が奥様が結果的に亡くなられた。彼を私は知事時代に周囲の反対を押し切って公安委員になっていただいたんです。

[堀]えぇ?!

[田中]すなわち、警察というものが市民と共に現場の警官が歩もうとしてるっていうことを実現しようとした。ただ彼も長いものには巻かれ続けないというのは難しいんだっていうことを、段々任期中に感じられてしまったかなと思うけど。その彼(河野義行氏)が昨日会見をされててね、「彼ら、麻原彰晃と称する松本何某以外は、彼らに対しては死刑が極刑とは思わない」と。すなわち「自分の件も含めて、人は間違う」と。「冤罪に為り得る」と。「むしろ彼らに真相を訊き続けるということの方が・・・、彼らは無期懲役であるべきだったのじゃないか?」ってことを言っているのね。前回も申し上げたけれども(裁判中も判決以降も)アメリカの側がむしろ逆に今回死刑を執行された人たちに聞き取り調査とかをしている。

[堀]そうですね。

[田中]研究者も据えている。日本はこれからまだ起きるかもしれない、他でも。さっきの(河野氏の)コメントがあったことで応えるべきは、逆にオウムの流れの人だけではなくて政府そのものだっていうことをね、冷静に受け止めなくちゃいけないと思いますね。

[堀]本来であればね、再審請求中は死刑をしないというのが国際的なスタンダードでアムネスティとか国連の人権に関しての委員会などからも「日本、大丈夫ですか」と色々物言いが付きましたもんね。

[田中]「世の中色々(な事件や事故、議決、執行を含めて同じ日にさまざまな出来事が)ある(から恣意的な政治判断ではない)」って言うかもしれないけれど、(2016年7月16日の)相模原(相模原障害者施設殺傷事件)から(ちょうど)2年ぶりの日に何人も(死刑を執行)、ってのもね。

[堀]そうですね。

[田中]国民に恐怖を与えることは政治の行うべきことじゃないからね。

[堀]高橋シズエさんの会見もありましたけれども、今も多くの方々が後遺症などに悩んでいます。そうした中、この23年前の事件をどう捉えるのか?風化も進んでいますからね。そうした中、掘り下げるのは「今朝の掘り下げ一面」、今、田中康夫さんからもお話がありましたが、松本サリン事件の被害者の河野義行さん。松本サリン事件の被害だけではなく、いわゆる報道被害の被害者でもあります。当時、全く事件とは関わりがなかったにも関わらず、あたかも犯人のような報道が先行したということも記憶に新しいかと思います。一方でこのようにお話をされているんですよね。一連の事件の背景解明を求めていた河野さんは「真相は本人たちしか分からない。何故?が分からなくては歯止めの掛けようがない」と死刑執行を疑問視。「死刑囚以外のオウム関係者に捜査関係者が粘り強く接し本音を語ってもらうことが必要」とも訴えたということなんです。真相究明の会などを森達也さんなどが立ち上げまして僕も賛同人の1人なんですが、麻原氏自身がほぼ自ら語ることなく死刑になりました。ただ実際、弁護士との接見記録などを読み解いていきますと、教団内でどのようなやりとりがあったのかということは、やはりですね幹部と松本智津夫氏、意見が食い違っているところもあるんですよね。でも司法の場ではそれらはなかなか解明には至らなかったんです。そしてまさに何故、このような強硬に、あの若者たちが実行犯になってしまったのか?という部分についてももっともっと知りたかった。坂本弁護士一家殺害事件の実行犯の1人の端本悟氏、東京拘置所にいたんですけれども面会した人を通じていろいろ僕もお話を聞いていたんですけれども、「当時の状況は戦争のような状況だった」という話をしていました。だからこそ指揮命令系統は一体どうなったのか?明らかにしたいなと思ったんですけれどもね。

[田中]だからこそポピュリズムを、権力(の側)がそれ(ポピュリズムの空気)を(あおり立てて)使うことには抑制的じゃないといけないよね。

[堀]いずれにしてもこうした事件が2度と起きないように皆で考えたいですし、改めてご遺族の皆さん犠牲者の皆さんに冥福を祈りたいです。あまり(マスメディアの報道姿勢が)変わっていないのかな?と思うのが、今回の麻原元死刑囚がね、死刑執行直前に「遺体は四女へということを自ら語った」という話が報道各社ありましたよね。クレジットは全部「関係者によると」なんですね。「関係者」はまあ法務省関係者とみられますけれども、でもその「証言」一辺倒で良いのか?と。今まで昏迷状態が続いていて、確かにお医者様によっては昏迷状態が急に回復することだってあると。やっぱり当局発表って強いですからそれをきちんと検証する時間も丁寧な取材も必要なんでしょう。当時、オウム側の目線で取材をした映像って森達也監督の『A』と『A2』ぐらいでしたよね。批判されましたけれどね。

[田中]新聞社も入るとみんな(最初は)支局で警察担当からはじまるでしょ。「情報は貰うものだ」になってっちゃう。僕は逆に新聞社は最初にね、全員をね、整理部に置いた方が良いと思うの。

[堀]ああ、見出しを付ける。

[田中]そうするといろんなものが来た時に、どういう見出しを付けるか読むし、これってもう一回裏側から見るべきじゃないの?って(強きにおもねる政治部とか論説室と違って校閲的な視点を整理部のプロが教えてくれるでしょ)。(だから)調査報道の(セクションを新人が希望する)前に僕は「整理部に全員置くことから始めなさい」ってずっと新聞社幹部に言ってるけど部数が落ちてる新聞社は聞かないね(笑)。

[堀]「これホント?」っていう目を現場がきちんと持つべきだと。

[田中]そうなの。我々も全員そうだよね。ネット社会にいるとね。

[堀]是非、風化させないっていうことは考え続けるってことですから。

*

[堀]遺伝子組み換えに関してはどこまでが危険でどこまではホントに危険じゃないのかって国によっても調査機関によってもちょっとづつ違うじゃないですか。種子法もねなくなりまして、いつのまにか日本には日本以外の・・・。

[田中]そうだよ。日本には2つ種子メーカーが、世界10位以内に入ってたんだけれど種子法を廃止(主要農作物種子法を今年4月1日に廃止)してどんどんどんどん国を滅ぼしてってんだよ。でもまあ、面白いね。ウルグアイ・ラウンドだのGATTだの、あるいはTPPだのって言ってたWTOが「こういう経済になるとみんなの仕事無くなるよ」って「オオカミ少年かよ」って話だよね(笑)。

*

[堀]文部科学省で何が起きてるんですかね?田中さん。

[田中]僕はほら、(今回の文科省汚職の件は)「宇宙関係だから経産省がやられたのか」って思ったら文科省だったのね(苦笑)。財務省、外務省が(「一流官庁」か)どうか分からないけれど、経産省とかに比べると、その人たちは上から目線で文科省とか厚労省とかを見てるから(仲間内で閉じ籠もる)モンロー主義なのか・・・。でもなんか文科省ばっかりやられていくっていうのも・・・。

[堀]そうなんですよ。

[田中]昨日オウムが集団死刑宣告と同じで、なんかもうちょっとフェアーってものが何かを権力には感じたいよね。

*

[堀]日本サッカー協会は昨日、新たな日本代表監督に東京オリンピックを目指す21歳以下の日本代表の監督を務める森保一(もりやすはじめ)氏の就任を決定。森保氏は2012年にJ1広島の監督に就任し5年半に3度の優勝。去年からは東京オリンピック代表監督に就任して、さらにワールドカップの日本代表コーチも務めています。ロシア大会でベスト16に貢献ということなんですがサッカーファンの田中さん。

[田中]んーん、いや・・・みんな「名前なんて読むのかな」って、「どこで区切るのかな」って・・・。(新監督の森保氏は)立派な人だと思う。だけど僕はやっぱり今回ね、なまじちょっと選手が一生懸命やったことでホントに川淵三郎サマや田嶋幸三サマの問題が先送りされちゃったと。だって人格否定で元監督のヴァヒド・ハリルホジッチを更迭したんだよ?そしてね今回も「結果が全て」と(田嶋・川淵両氏は)言ってたのに「(実はW杯終了迄の中継ぎという)口約束でしたから」って後出しじゃんけんで「はい、(西野朗)監督」(は終了)ってなって、やっぱり森保さんのような立派な人物が「使い勝手の良い男」っていうんで終わらないように是非。真面目なファンは思ってると思うよ。

「オピニオンCROSS」は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス「見逃しヴィデオ・オン・デマンド」ページにて放送後3日間ご視聴頂けます。 

 

NEW! 2018年7月28日 TBSラジオ ナイツのちゃきちゃき大放送 伝説の最強力士「雷電」以来の…長野出身の御嶽海V🏆🏆政治の国民離れ?or国民の政治離れ?無名28歳女性活動家当選で激震のアメリカ予備選🇺🇸周回遅れな島国ニッポン🇯🇵不毛なカジノ是非論争🃏🎰Part 2 ゲスト 田中康夫

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参考資料&動画

月刊「VERDAD田中康夫の新ニッポン論61 カジノという「コンテンツ」加筆版

偉大な発明の電気やガスも、そのまま山中や街中に置くと樹木は焼け、人は死にます。それらを活用して如何なる利便や充実を生み出せるか。コンテンツ(中身)が問われているのです。なのに物体(オブジェクト)や話題(サブジェクト)が即ちコンテンツ、と勘違いし続ける“お子ちゃまニッポン”。

2016年12月施行の特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律=「カジノ解禁法」に続き、今年7月20日成立の特定複合観光施設区域整備法=「カジノ実施法」を巡り、相も変わらぬ神学論争が展開中です。

中内㓛(なかうち・いさお)氏と80年代の高度消費社会を牽引した堤清二(つじい・たかし)氏は「武器と麻薬と売春だけは決して扱わない」と事ある毎に発言しました。他方、辻井喬(つつみ・せいじ)氏と同じく作家のフョードル・ドストエフスキーは賭博(とばく)に嵌(は)まる性格が『罪と罰』を生み出しました。泥棒と娼婦という人類最古の職業に博徒(ばくと)も連なるのです。

日本のメディアが報じるお約束の“三大都市”はラスベガス、シンガポールマカオ。が、それ以外にも東京都港湾局がHPに記載する「合法カジノ」設置国は140ヶ国。イタリアのヴェネチア、ドイツのバーデン=バーデンにも由緒正しきカジノが存在します。ゴンドラで夙(つと)に知られる前者は元より街全体が比類なきコンテンツ。黒い森(シュヴァルツヴァルト)の一廓の、街の名称自体も“入浴=沐浴(もくよく)”を意味する後者のクアハウス(複合温泉施設)は、マレーネ・ディートリヒが風光を称揚し、ルーネットで身を滅ぼす『賭博者』の着想をドストエフスキーが得た時空。

西海岸での一攫千金(ゴールドラッシュ)の中継点としてネバダ砂漠に忽然(こつぜん)と誕生し、エルヴィス・プレスリーも舞台に立ったラスベガスは、1973年の為替レートで約5億円を浜田幸一氏が擦(す)った往時とは一変。世界最大のCES=全米家電見本市、IBM人工知能=ワトソンやアップルの新製品発表会等々。同僚や家族とともにミーティング(会議・研修)、インセンティヴ・ツアー(報奨旅行)、コンファランス(大会・学会)、エキシビション(展示会)即ちMICEに参加する人々が、ショーのステージやカジノにも足を運ぶ街へと変貌しました。

「外界からの悪い波を止め、自分達の街は自分達で護り育むのが波止場の矜恃」。藤木幸夫氏が会長を務める横浜港運協会は7月18日、公開講演会を開催。東京五輪大阪万博に象徴される経済効果の「一過性」から脱却し、宿泊・飲食・運送・観光等の多岐に亘る経済効果の「恒常性」を創出するMICE中核施設として、フランクフルトや上海と伍する規模の国際見本市が開催可能な25万平米以上の国際展示場を47万平米の山下ふ頭に民設・民営で実現を、とコペルニクス的転回を宣言したのです。

47万平米のハノーバーを筆頭に上海、フランクフルト、ミラノ、光州、昆明、ケルン、デュッセルドルフ、パリ、シカゴ。展示会場ベスト10は25万平米以上。日本最大ビッグサイトは10万平米に満たず世界77位。加えて「国策」東京五輪メディア・センターに用いる準備で来年4月から20ヶ月間、利用不可。虎視眈々(こしたんたん)と狙う中国勢。これぞ嘘偽りなき「国難」です。

返還後もスタンレー・ホー氏が君臨するマカオのカジノは『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』に登場したアゼルバイジャンのバクーと同様、中国やロシアの高官(シロヴィキ)&富豪(オリガルヒ)にとっての「資金洗浄マネーロンダリング)場」。ラスベガスやシンガポールとて、スロットマシンに興じる観光客のみで「採算」が取れる訳もありません。

「日本のIR構想なんて、童貞と処女がAVの脚本を書いてるレベルで赤子(あかご)の手を捻(ひね)るが如し」。知己(ちき)で大王製紙創業家三代目の井川意高(いかわ・もとたか)氏がインタヴューで微苦笑していたのを想起します。

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/07/7b49766a2ec4f0c438eb17c3c692e791.pdf

 

 

反対・横浜港運協会の藤木幸夫会長(87)「カジノは街を壊す」

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」

Vol.357『間違いだらけな日本のカジノ論争 「IR」の意味も知らずにハシャギまくる「カジノ」至上主義者!』

Vol.358『「迷走日本」を憂えるヨコハマの真っ当なる国士! まもなく米寿を迎える藤木幸夫・横浜港運協会会長に敬服!』

この動画の回には関連する多くの記事・資料へのリンクが這ってあります。

NEW! Vol.359『日本を再興するのは「天動説」⁉それとも「地動説」⁉ 「不毛なカジノ論争」を超えられるのは、「地頭」と「勘性」の持ち主だ!』

報道特集「爪痕深く〜西日本豪雨・カジノは日本に必要なのか」

藤木幸夫氏インタヴュー 神奈川新聞 

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必読!

独占インタヴュー 井川意高氏

カジノ法案成立も… 106億円スった「大王製紙元会長」は“日本ではうまく行かない”

[堀潤]さあそれでは田中さん、テーマの発表をお願いいたします。「カジノの実像 MICEの概念 持続可能な経済効果とは何か!」さて、もう法律通りましてこの後細かいことは決めていきますと。

[田中康夫]なんで日本て、私に「カタカナ言葉使うな」って言ってたのに「IR法案」とか「インテグレーテッド・リゾート」ってなってるけど「IR」って株式公開してるところが外国で「自分の会社はこういう経営です」って。

[堀]はい「IR」って言いますよね。

[田中]ね。

[堀]そっちの方が馴染みが深かったです。

[田中]なんで「日本を取り戻そう」って言ってる人たちはこんなにカタカナが氾濫してることになにも言わないの?

[堀]はい・・・申し訳ないです。ホントそうです。

[田中]是非、「意識高い系」の情弱なネトウヨの方が・・・。「ネトウヨ」って単語を使うと怒る人がいるんだけれど・・・。今日は何をお話するかというと、「ギャンブル依存症」と言うけれども合法的なカジノが設置されてる国は・・・、実は東京都港湾局という(小池百合子)知事がまた(カジノ誘致に)前のめりになっているところの資料を見ると140カ国あるわけですよね。で、「周回遅れな島国ニッポン 「不毛なカジノ是非論争」」って、カジノが良い悪い(神学論争)ってつまり、私がずっと言ってるのは(2001年2月19日の)「『脱ダム』宣言」ってのもダムが良い悪いじゃなくて、「(ダムを造らないと洪水で死者が続出すると八ツ場ダム建設計画が発表されてから63年も経った2015年に本体工事が開始されて、2018年の今年まで)66年間ダムを造らないのに、なんで(その間に鋼矢板工法で)堤防整備しないんだ」ってのと同じことで、カジノ、だって(既に)日本にもたくさん色んな公営ギャンブルは一杯あるわけじゃないですか。

[堀]競馬、競艇、競輪・・・。

[田中]しかも各省庁(中央競馬農水省地方競馬総務省・競輪は経産省競艇国交省オートレース経産省)の権限の下で。

[堀]あと(警察庁監督官庁の)遊技場がありますからねパチンコ。

[田中]「Gambling」ってのが賭博。「Gambler」が博徒。で、実はなんと皆さんがご存じのドストエフスキーは『罪と罰』も『賭博者(とばくしゃ)』も全部自分自身がギャンブルにのめり込んだことで名作が生まれているわけですよ。

[堀]あ、そうだったんですか。

[田中]ということはね、語弊があるかもしれないけれど「泥棒と娼婦が世界最古の職業」というけれども、博徒(ばくと)も世界最古の職業の1つかもしれない。必要悪というんじゃなくてその現実を見なきゃいけない。ところで(和製英語の)カジノって2つあると僕は思ってるんです。それぞれ(ギャンブルには縁がない)私は訪れていますが、(歴代の彼女と一緒に)観光で。

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[田中]「launderring(ロンダリング)」としてのカジノというのがあると思います。マカオはまさにスタンレー・ホー(中国語名:何鴻燊、英語: Stanley Ho、1921年11月25日 - は、香港、マカオの実業家。 香港およびマカオ等において多数の土地を所有すると同時に、娯楽、観光、船舶、不動産、航空、銀行など、多種にわたるビジネスを展開している)という人が中国がご存じのように、マカオが(中国返還と)なった後もそこを認めた。でもそこに来てる人たちって一時期は中国の賄賂の社会だから、官僚とかがまさに一杯、高官がやって来てそしてわざと相手の接待側が負けて・・・。

[堀]はぁー。

[田中]そうするとそれは合法的なロンダリングでしょ。

[堀]はぁー。

[田中]あるいは『007』の、1999年の(歴代で)過去最高興行収入だったのか『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』という映画がありました。

[堀]懐かしいですね。

[田中]私は訪れたんだけれども(ソビエト社会主義共和国連邦の解体で生まれたカスピ海に面した)アゼルバイジャンのバクーという町があります。昔は石油をすごく古い形で掘っていた。『ワールド・イズ・ノット・イナフ』ってのは「世界中を手に入れても俺はまだ物足りないぞ」ってタイトルじゃないですか。ここにはたくさん、ハイアットをはじめとするホテル(に併設されたカジノ)があって、ここにはまさに(ウラジミール・プーチン大統領に連なるオリガルヒと呼ばれる新興財閥の)ロシアの富豪たちが来てこれもまたロンダリングの場所なわけですよ。で、皆さんは(カジノと言えば)そういうイメージがある。

[堀]そうですね。

[田中]でもスロット・マシーンだけで採算取れてないわけよ。じゃあ、「salone(サローネ)」としてのカジノってのは何か?って言うと、実はヴェネチアとかドイツのバーデン=バーデンっていう温泉の町があります。こういった所は元々、コンテンツ、ヴェネチアの雰囲気、黒い森の中のバーデン=バーデンがあってそこでカジノができるから、これは(嘗てマレーネ・ディートリッヒが世界で最も高貴で美しいカジノだと称賛した)サロンなんですよ。

[堀]そこではあんまりマネロンをやってるとかそういうような場所・・・。

Saloneの意味

バーデン=バーデン

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ヴェネチア

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[田中]・・・ではないものがある。でもね、今日本で言われているのは、例えば「カジノさえ造れば千客万来だ」「経済効果」って言ってるでしょ?でもそれって「新幹線が通ったら千客万来」って言ってた長野市は逆に新幹線が来て便利になったんで誰も泊まらなくなっちゃったわけじゃない。「カジノが来れば・・・」って発想は「でかいコンサート・ホールを造れば俺たちすごい文化都市」って言ってるのと同じで、(「VERAD」の最新原稿「カジノという「コンテンツ」」の冒頭で説明しているようにホンモノの)コンテンツじゃないんですよ。

[田中]そこで、その中で、(港湾運送事業者の)横浜港運協会の会長の藤木幸夫さんという方が「コペルニクス的転回」を宣言したんです。「横浜商工会議所はカジノで儲かるって言ってるけれど、そんなことやったって外国から客なんて来ないよ」と「お年寄りのタンス預金を狙いに虎視眈々と外資がやってくるんじゃないか?」と。

 外資カジノが"1兆円投資"を発表した思惑 それ以上に"日本の富"を食い荒らす

カジノ解禁に暗躍"パチンコ業界"の政治力 安倍首相、野田総務相らも推進派

[田中]だからむしろ私たちは、例えば東京オリンピックや万博ってのは必ず一過性なのでリバウンドがあるじゃないですか?経済が。「むしろ恒常的な経済にしよう」ということで彼は「MICEこそ持続的な経済効果だ」と言っている。「MICE(マイス)」ってのは何かっていうとミーティング(会議・研修)インセンティブ・ツアー(報奨旅行)、特に営業の方とかが表彰されて家族で行ける。そしてコンファランス(大会・学会)、エキシビション(展示会・見本市)。

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[田中]で、これの優等生が実はなんとラスベガスなんですよ。ラスベガスはゴールド・ラッシュでカジノができたと思ってるけど、ラスベガスは今はもう、ファミリー・ディスティネーションなんですよ。すなわち全米家電見本市という大変大きなもの、あるいはIBMwikipedia:ワトソン (コンピュータ)の発表会やGoogleの発表会、Appleの発表会、ですからカジノの収入は半分以下でむしろ色んなアーティストのショーとか、そしてショッピング・宿泊なの。マカオは(ギャンブルの収入比率が)65パーセントで、逆に習近平氏が「(賄賂の温床となるカジノでの)マネロン、駄目だ」って言ったら急に閑古鳥が鳴いてるわけですよ。そういう展示場って何か?モーター・ショーとかじゃなくてね、「見本市」。なんとそれを行える総展示面積ってのはこんなに日本は少ないんですよ。

[堀]これ、言われてますよね。

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資料:(一社)日本展示会協会

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[田中]これはね、私は議員時代から「これは変だよ」と。これは「ハコモノを造ろうって発想じゃないよ」と。どのくらいかと言うと上位10位はみんな25万平米以上なんです。東京ビッグサイトが77位。幕張メッセが109位、そしてしかも今度オリンピックをやるので最大20ヶ月、幕張メッセ東京ビッグサイトは閉鎖されちゃうんですよ。

[堀]そうそう(笑)。

[田中]で、これはどうなるかと言うと実はなんと中国にはたくさんある、上海をはじめ(床面積では続いて広州・昆明こんめい・重慶・上海の別会場・武漢・青島ちんたお・義鳥ぎう・成都・北京・瀋陽しんよう・深圳しんせん・済南さいなん・長春・新疆しんきょう・東莞とうかん・順徳・蘇州・厦門あもい・香港・上海の更に別会場・大連・南京・寧波ねいは・マカオ昆明の別会場・広州の別会場・鄭州ていしゅう・香港の別会場・北京の別会場とベスト120に30もの見本市会場がランクイン)

[堀]ありますね。

[田中]じゃあここは虎視眈々とその(オリンピック期間中の)間の色んな、つまり電化製品とかITとか「色んな展示会を持っていっちゃいましょう」って話になっているわけですよ。

[堀]日本のね国際的な展示ショーっていうのも随分地盤沈下しちゃいましたよね。自動車ショーとかもね。

[田中]うん。だからそれで藤木さんたちはむしろ、(これこそまさに国難だと危機感を抱いていて、)(一時期は女性市長がカジノを打ち上げた横浜)市役所と違ってむしろ海のところに山下ふ頭ってのが47万平米あるわけですよ。そこで「25万平米、少なくともベスト10に入るくらいな展示場を作ろう」と。世界で唯一船がそのまま着けられる保税地域である。

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資料:(一社)日本展示会協会                      

[堀]そうか・・・。

[田中]極論すれば、そこに(富裕層が楽しむ)洋上カジノ(も船内に設けたクルーズ)の船が来ても良いんですよ。パスポート無きゃ入れないから。

[堀]なるほど。

[田中]「みんなの社会が壊れるようなことをしちゃいかん」と。だから「カジノは街を壊す」ということを言って「むしろこういう展示会こそ宿泊がある、ホテルも使う、飲食もある、運送機関もある、そこで働く人もある、よっぽど経済効果だ」と。これ、大前研一さんもずっと言ってて僕も同じことを言ったら、ようやくと横浜でこういう「コペルニクス的転回」をしたと。

大前研一氏提案 「カジノよりよほど有力な成長戦略」とは

大前研一氏「カジノは斜陽産業。経済活性化はあり得ない」

[堀]嬉しいですね。藤木さん覚えておきます。横浜港運協会の藤木さん。

[田中]そうです。しかも「公設じゃなくて民設民営でやろう」と。彼は何を言ってるかと言うと、「波止場という言葉は悪い波を止めて自分たちの街は自分たちで守る」と。これ、モンロー主義じゃないんですよ。

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[堀]へえー。

[田中]「それが波止場の心意気だ」って仰ってる。

[堀]さすが横浜ですね。

[田中]もう88歳のすごい方なの。で、大前さんも今見たように「カジノは斜陽産業だ」と。「ラスベガスはむしろ(パパは展示会・ママと子供はお買い物・お爺ちゃんお婆ちゃんはバリー・マニロウのステージを鑑賞と家族で訪れる)ファミリー・ディスティネーションになったから今あるんだ」と。「マカオの斜陽を見よ」と言ってるわけ。そして井川意高(いかわ もとたか、1964年7月28日 - )は、日本の実業家。大王製紙の前会長。大王製紙創業家3代目で、同社創業者・井川伊勢吉の孫。大王製紙事件を起こし、有罪判決を受けた後収監される。)さん、私も存じあげている。

[堀]井川さん!!「溶けました」ね。

[田中]彼がね仰ってること、彼もずっとシンガポールとかに(ギャンブルに)行っていた。「日本のIR構想=カジノ法は、童貞と処女がAVの脚本を書いているレベルだ」と。「こんなもの外からやってくる人が赤児(あかご)の手をひねるが如し。」だ、と言ってるわけ。

必読!

独占インタヴュー 井川意高氏

カジノ法案成立も… 106億円スった「大王製紙元会長」は“日本ではうまく行かない”

 

大王製紙・井川意高氏「日本のカジノ法案は処女と童貞が作ったAVの脚本」

[堀]ああ・・・ギャンブラーとしてはね。

[田中]まあ今日言い足りなかったことは私のホームページにYouTubeと、今日原稿を午後アップします。

「不毛なカジノ論争を超えて」まとめサイト

2018年7月28日 TBSラジオ ナイツのちゃきちゃき大放送 伝説の最強力士「雷電」以来の…長野出身の御嶽海V🏆🏆政治の国民離れ?or国民の政治離れ?無名28歳女性活動家当選で激震のアメリカ予備選🇺🇸周回遅れな島国ニッポン🇯🇵不毛なカジノ是非論争🎰Part 2 ゲスト 田中康夫

[堀]ははは(笑)。

[田中]いやなんで?より理解をしていただく為に。

[堀]そうですよね。

[田中]だから「今言われているIR法という話では、日本は逆に負けちゃうよ」と。「持ってかれちゃうよ」と。

[堀]そうですね・・・、でも元々はねこういう「国際展示場、国際会議を引っ張ってきましょう」っていう話だったのにいつの間にかね、「カジノで経済成長を!」って話になっちゃっていて違いますよと。

[田中]そうなの。全然認識が違うんだよ。

[堀]ありがとうございました。

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[堀]さあ田中さん、今から23年前の地下鉄サリン事件、そしてその関連の事件、松本サリン事件もそう、坂本弁護士一家殺害事件もそう、社会を震撼させた事件からもう30年近くが経ってますが今回の死刑執行はどうご覧になっていますか。

[田中]今お話があった松本サリン事件(の現場である長野県松本市)ってのは私が育った場所(小学4年から高校3年)でもあった。で、河野義行さんという方が奥様が結果的に亡くなられた。彼を私は知事時代に周囲の反対を押し切って公安委員になっていただいたんです。

[堀]えぇ?!

公安委員に河野義行さん 長野県の田中知事

http://www.asyura2.com/2002/bd18/msg/229.html

<長野県公安委員>松本サリン被害者の河野義行さんを選任

http://news.a902.net/a1/2002/0705-10.html

[田中]すなわち、警察というものが市民と共に現場の警官が歩もうとしてるっていうことを実現しようとした。ただ彼も長いものには巻かれ続けないというのは難しいんだっていうことを、段々任期中に感じられてしまったかなと思うけど。

「生坂ダム殺人事件」への河野義行氏の発言

http://www.asyura2.com/0403/senkyo3/msg/159.html

河野氏公安委員退任へ 田中知事と事件検証で対立(共同通信

http://www.asyura2.com/0505/ishihara9/msg/161.html

続篇

http://www.asyura2.com/0505/ishihara9/msg/165.html

公安委員 吉川氏の選任案 県会委が否決

https://www.shinmai.co.jp/feature/kensei/200507/05070601.htm

生坂ダム殺人 誤り原因確認できず 県公安委検証報告(12/20)

https://www.shinmai.co.jp/feature/kensei/200307/0003.htm
生坂ダム殺人、供述全容判明(信濃毎日新聞) − 警察は受刑者に口止め「いろいろ喋られると困る」

https://www.shinmai.co.jp/feature/kensei/200307/0003.htm

http://www.asyura2.com/0311/nihon10/msg/131.html

生坂ダム殺人事件 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/生坂ダム殺人事件

[田中]その彼(河野義行氏)が昨日会見をされててね、「彼ら、麻原彰晃と称する松本何某以外は、彼らに対しては死刑が極刑とは思わない」と。すなわち「自分の件も含めて、人は間違う」と。「冤罪に為り得る」と。「むしろ彼らに真相を訊き続けるということの方が・・・、彼らは無期懲役であるべきだったのじゃないか?」ってことを言っているのね。

死刑執行を受けて河野義行氏が豊橋市で会見

[田中]前回(7月12日)も申し上げたけれども(裁判中も判決以降も)アメリカの側がむしろ逆に今回死刑を執行された人たちに聞き取り調査とかをしている。

2018年7月12日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 羊頭狗肉な水管理・国土保全 造るから治す・護る、そして創るへ。松本元死刑囚四女遺骨は”海に散骨”発言をめぐって

[堀]そうですね。

[田中]研究者も据えている。日本はこれからまだ起きるかもしれない、他でも。さっきの(河野氏の)コメントがあったことで応えるべきは、逆にオウムの流れの人だけではなくて政府そのものだっていうことをね、冷静に受け止めなくちゃいけないと思いますね。

[堀]本来であればね、再審請求中は死刑をしないというのが国際的なスタンダードでアムネスティとか国連の人権に関しての委員会などからも「日本、大丈夫ですか」と色々物言いが付きましたもんね。

[田中]「世の中色々(な事件や事故、議決、執行を含めて同じ日にさまざまな出来事が)ある(から恣意的な政治判断ではない)」って言うかもしれないけれど、(2016年7月16日の)相模原(相模原障害者施設殺傷事件)から(ちょうど)2年ぶりの日に何人も(死刑を執行)、ってのもね。

[堀]そうですね。

[田中]国民に恐怖を与えることは政治の行うべきことじゃないからね。

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[堀]高橋シズエさんの会見もありましたけれども、今も多くの方々が後遺症などに悩んでいます。そうした中、この23年前の事件をどう捉えるのか?風化も進んでいますからね。そうした中、掘り下げるのは「今朝の掘り下げ一面」、今、田中康夫さんからもお話がありましたが、松本サリン事件の被害者の河野義行さん。松本サリン事件の被害だけではなく、いわゆる報道被害の被害者でもあります。当時、全く事件とは関わりがなかったにも関わらず、あたかも犯人のような報道が先行したということも記憶に新しいかと思います。一方でこのようにお話をされているんですよね。一連の事件の背景解明を求めていた河野さんは「真相は本人たちしか分からない。何故?が分からなくては歯止めの掛けようがない」と死刑執行を疑問視。「死刑囚以外のオウム関係者に捜査関係者が粘り強く接し本音を語ってもらうことが必要」とも訴えたということなんです。真相究明の会などを森達也さんなどが立ち上げまして僕も賛同人の1人なんですが、麻原氏自身がほぼ自ら語ることなく死刑になりました。ただ実際、弁護士との接見記録などを読み解いていきますと、教団内でどのようなやりとりがあったのかということは、やはりですね幹部と松本智津夫氏、意見が食い違っているところもあるんですよね。でも司法の場ではそれらはなかなか解明には至らなかったんです。そしてまさに何故、このような強硬に、あの若者たちが実行犯になってしまったのか?という部分についてももっともっと知りたかった。坂本弁護士一家殺害事件の実行犯の1人の端本悟氏、東京拘置所にいたんですけれども面会した人を通じていろいろ僕もお話を聞いていたんですけれども、「当時の状況は戦争のような状況だった」という話をしていました。だからこそ指揮命令系統は一体どうなったのか?明らかにしたいなと思ったんですけれどもね。

[田中]だからこそポピュリズムを、権力(の側)がそれ(ポピュリズムの空気)を(あおり立てて)使うことには抑制的じゃないといけないよね。

[堀]いずれにしてもこうした事件が2度と起きないように皆で考えたいですし、改めてご遺族の皆さん犠牲者の皆さんに冥福を祈りたいです。あまり(マスメディアの報道姿勢が)変わっていないのかな?と思うのが、今回の麻原元死刑囚がね、死刑執行直前に「遺体は四女へということを自ら語った」という話が報道各社ありましたよね。クレジットは全部「関係者によると」なんですね。「関係者」はまあ法務省関係者とみられますけれども、でもその「証言」一辺倒で良いのか?と。今まで昏迷状態が続いていて、確かにお医者様によっては昏迷状態が急に回復することだってあると。やっぱり当局発表って強いですからそれをきちんと検証する時間も丁寧な取材も必要なんでしょう。当時、オウム側の目線で取材をした映像って森達也監督の『A』と『A2』ぐらいでしたよね。批判されましたけれどね。

[田中]新聞社も入るとみんな(最初は)支局で警察担当からはじまるでしょ。「情報は貰うものだ」になってっちゃう。僕は逆に新聞社は最初にね、全員をね、整理部に置いた方が良いと思うの。

[堀]ああ、見出しを付ける。

[田中]そうするといろんなものが来た時に、どういう見出しを付けるか読むし、これってもう一回裏側から見るべきじゃないの?って(強きにおもねる政治部とか論説室と違って校閲的な視点を整理部のプロが教えてくれるでしょ)。(だから)調査報道の(セクションを新人が希望する)前に僕は「整理部に全員置くことから始めなさい」ってずっと新聞社幹部に言ってるけど部数が落ちてる新聞社は聞かないね(笑)。

[堀]「これホント?」っていう目を現場がきちんと持つべきだと。

[田中]そうなの。我々も全員そうだよね。ネット社会にいるとね。

[堀]是非、風化させないっていうことは考え続けるってことですから。

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[堀]遺伝子組み換えに関してはどこまでが危険でどこまではホントに危険じゃないのかって国によっても調査機関によってもちょっとづつ違うじゃないですか。種子法もねなくなりまして、いつのまにか日本には日本以外の・・・。

[田中]そうだよ。日本には2つの種子メーカー(サカタのタネタキイ種苗)が、世界10位以内に入ってたんだけれど種子法を廃止(主要農作物種子法を今年4月1日に廃止)してどんどんどんどん国を滅ぼしてってんだよ。でもまあ、面白いね。ウルグアイ・ラウンドだのGATTだの、あるいはTPPだのって言ってたWTOが「こういう経済になるとみんなの仕事無くなるよ」って「オオカミ少年かよ」って話だよね(笑)。

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[堀]文部科学省で何が起きてるんですかね?田中さん。

[田中]僕はほら、(今回の文科省汚職の件は)「宇宙関係だから経産省がやられたのか」って思ったら文科省だったのね(苦笑)。財務省、外務省が(「一流官庁」か)どうか分からないけれど、経産省とかに比べると、その人たちは上から目線で文科省とか厚労省とかを見てるから(仲間内で閉じ籠もる)モンロー主義なのか・・・。でもなんか文科省ばっかりやられていくっていうのも・・・。

[堀]そうなんですよ。

[田中]昨日オウムが集団死刑宣告と同じで、なんかもうちょっとフェアーってものが何かを権力には感じたいよね。

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[堀]日本サッカー協会は昨日、新たな日本代表監督に東京オリンピックを目指す21歳以下の日本代表の監督を務める森保一(もりやすはじめ)氏の就任を決定。森保氏は2012年にJ1広島の監督に就任し5年半に3度の優勝。去年からは東京オリンピック代表監督に就任して、さらにワールドカップの日本代表コーチも務めています。ロシア大会でベスト16に貢献ということなんですがサッカーファンの田中さん。

[田中]んーん、いや・・・みんな「名前なんて読むのかな」って、「どこで区切るのかな」って・・・。(新監督の森保氏は)立派な人だと思う。だけど僕はやっぱり今回ね、なまじちょっと選手が一生懸命やったことでホントに川淵三郎サマや田嶋幸三サマの問題が先送りされちゃったと。だって人格否定で元監督のヴァヒド・ハリルホジッチを更迭したんだよ?そしてね今回も「結果が全て」と(田嶋・川淵両氏は)言ってたのに「(実はW杯終了迄の中継ぎという)口約束でしたから」って後出しじゃんけんで「はい、(西野朗)監督」(は終了)ってなって、やっぱり森保さんのような立派な人物が「使い勝手の良い男」っていうんで終わらないように是非。真面目なファンは思ってると思うよ。

TOKYO MX「モーニングCROSS」(07:00~08:30)は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス配信ページ・スマートフォン専用アプリにてご視聴頂けます。

 

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「註の新たな註」

「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣

「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

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2018年7月24日 TBSラジオ 生島ヒロシのおはよう一直線 文科省の「行政指導」で中止となった本日の祇園祭花笠巡行 奇しくも2年後の今日はTOKYO「頭狂」五輪開会式 間違いだらけ治水・治山の改善点 電話ゲスト 田中康夫

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[生島]さて今日は作家の田中康夫さんに気になるニュースに触れていただきましょう。康夫ちゃん。

[田中]はい。おはようございます。

[生島]おはようございます。「猛暑41.1度 2020年東京オリンピックはどうなっちゃうの?」と今日は一般紙も社説で随分取り上げてますね。

[田中]ちょうど奇しくも2年後の今日が開会式なんですね。

[生島]おぉあらま。

[田中]僕は驚いたのは、こないだワールドカップがあったじゃないですか。で、ワールドカップは今度はカタールという、生島さんも行かれた中近東で、「こんな暑いところで平気なのかな?」と思ったら実はね、ヨーロッパの主要リーグの試合を全部調整をして11月下旬から12月中旬にかけて開くんですよ。そうすると僕も知らなかったんだけれど、実はこの時はね平均温度が20度くらいで平均の高い温度でも24度なんですよ。

[生島]なるほど。

[田中]なるほどそうやって考えてみると2011年のアジアカップもね、あれは1月に行ったんですよ。そうするとみんな言ってるのは「アメリカのテレビ局がちょうどゴルフや野球が無い夏の時期に放送したいからオリンピックも夏になっちゃってる」って言われてるじゃないですか。

[生島]うんうん。

[田中]だけど確かに前回の1964年の東京オリンピックはね、10月10日から10月24日だったと。

[生島]そうですよ。

[田中]で、みんなロスの1984年のロサンゼルス大会から商業主義になってったって言われてたんで、この時期からなのかな?と思ったら、なんと東京の次のパリもね(2024年)8月26日から9月11日なんですよ。(オンエア後にツイートでご指摘を頂き確認した所、月を見間違えており、1ヶ月前倒しの7月26日〜8月11日でした。但し、商業主義に大転換した1984年のロサンゼルス大会(7月28日〜8月12日)の次の1988年のソウル大会は9月17日〜10月2日に開催しており、IOCとの交渉次第で柔軟に対応可能とも思われます)

[生島]あー、ちょっとずらしてる。

[田中]9月にかけてやるんですよ。そうするとね、なんかまあ日本はもちろん、国際貢献するんでいろいろお金を出すのは良いかもしれないけれど、お金と我々の汗は国内で出してるけど、口も手も出せないっていうのは・・・。

[生島]・・・ねえ。

[田中]しかもね、カタールはちゃんとエアコン・スタジアムに全部するわけ。お金持ちの国だから・・・っていうんじゃないけれど、じゃあ千駄ヶ谷のスタジアムだってね、VIP席以外はみなさんどうなっちゃう?って話でしょ。

[生島]そうだね。

[田中]しかも、関西(のラジオ大阪)でお聴きの方もいらっしゃるけれど、(京都の)祇園祭もね花傘巡行って(祇園町の)綺麗どころの人(芸妓・舞妓)とか(地元の)子供たちが歩くのは、これはもう暑さなので異例の中止になるんですよね。

[生島]そうそうそう。

[田中]24日、今日ですよ。

[生島]そうですよ。

[田中]しかもこれはね、八坂神社が「文部科学省が校外学習や部活動については気温や湿度が高い日は中止や延期などの柔軟な処置を取るよう通知してきた」って、じゃあオリンピックの時は子供たちやマラソンを見に沿道に出たお年寄りは・・・。いやだからこれ、イギリスの『TIMES』っていう非常に伝統のある新聞も「こんな時期に日本はやってて平気か?」と。

[生島]そうだよね。これ、スケジュールずらせないんですかね?

[田中]いやだから、なんでカタールのワールドカップは(日程調整を)できるし、次のオリンピック・パリ大会も9月にやれるのに日本はこんな時期にやるのか?っていうね。

[生島]ね。ちょっと心配ですね。

[田中]まさにこれこそやっぱり日本外交の、ちゃんとモノを言えるところになって欲しいと私は思いますよ。

[生島]言えてないんだな。

[田中]んーん・・・。

[生島]さて、昨日のね東京新聞にですね「西日本並みの雨量になれば54万人孤立 東京の豪雨対策進まず」とありました。東京大丈夫なんですかね?

[田中]いやいやだから、これはもちろん・・・、でもこれが危機を煽る形になってるじゃないですか。

[生島]うん。

[田中]だって西日本豪雨の時に愛媛県で亡くなられた方が発生した肱川(ひじかわ)っていうのも103km長さがあるのに河口まで(直線で僅か)18kmって蛇行の川なんですよね。あれも結局、「ダムが必要か?必要じゃないか?」の神学論争じゃなくて、あの時、気象庁が警告をしていたのにあえてダムの流水量を通常より減らしてたんですよね。減らして溜めてて、最後直前にあんなふうに一気に流れちゃったから、「これは判断ミスじゃないか?」ってことをだいぶんね産経新聞あたりも書くようになってきたけれども。それで1つね、桂川って皆さんご存じの京都の嵐山の渡月橋(とげつきょう)のところ、あそこも2013年の台風ではね増水してお店とかが浸水したんですよ。

[生島]そうですそうです。

[田中]それに対してね(国土交通省の)近畿地方整備局ってのは、ここは割合とね新しい治水をやろうという部署で、「観光の場所だからお客さんの少ない1月から3月に限ってあの地区を2015年からずっと3年間、浚渫(しゅんせつ)をしたんですよ。つまり、地球は生きてるから砂や砂利が落ちてきますでしょ川に。それをちゃんとあの場所を浚渫したんで今回の西日本豪雨では同じような降雨量だったのに無事だったんですよね。

[生島]んーん・・・。

[田中]だからそうやって考えるとね、八ッ場ダムも1952年、僕が生まれる前に計画されて66年経ってもまだできてない。工事が始まったのが3年前でしょ。そうするとこういうこまめな浚渫、これ1平米で1万円で機械でできますからね、地元の業者の人ができる。あるいは堤防も、日本の堤防は(内部が)土と砂だけですから、アメリカや韓国とかヨーロッパは決壊するような場所には鉄板を2枚入れてるんですよね。そうするとすぐに決壊しない。これこそ製鉄メーカーもハッピー。地元の建設業の人も胸を張れる。だからやっぱりみんなで治水やそういうことを考えないと「東京、大変ですよ」って「スーパー堤防を造りますよ」って400年かかるっていうんでしょ?万里の長城のような話ね。

[生島]ふふふ(笑)。

[田中]しかも、江戸川区の人たちに「土地の買収をしないで進めます」って言うけど、土地をかさ上げするんだからその間いったいどこに家を移ってれば良いのか?っていうね。だからやっぱり治水のあり方が、いろんな意見があるけれどもやっぱり今できることは何か?そして長期的できることは、でないとね。「今後、何百人何千人死んじゃいますよ」って言われて、「じゃあ今やってることは何ですか?」と。「今は浚渫をどのくらいやってるんですか?」っていうことをメディアもね問いただしていただきたいなと私は思いますね。

[生島]それは良いポイントですね。了解しました。ありがとうございました。

[田中]どうもありがとうございました。

[生島]田中康夫さんでした。

*

「脱ダム」アーカイブ・参考資料
http://www.nippon-dream.com/?p=6773

10/07/15 ああ、ダムありきの“恥水”対策よ
http://www.nippon-dream.com/?p=403

サンデー毎日」連載「ささやかだけど、たしかなこと。」第5回 鬼怒川決壊の「真犯人」はだれか!?予防医学としての治水こそ新しい公共事業
http://www.nippon-dream.com/?p=15069

脱ダム政策の哲学と実践
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/nodams.pdf

しなやかな国土強靱化
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/56b252dcd6798974c9eb9ce7789e6ae72.pdf

巨大公共事業で地元は潤わない 
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/b90708120d9bd21e7b86863a8b31a25a.pdf

「間違いだらけの日本の治水・治山」まとめサイト

「脱ダム政策の哲学と実践」まとめサイト

【モーメント】田中康夫羊頭狗肉な水管理・国土保全 造るから治す・護る、そして創るへ。」+社虫太郎(@kabutoyama_taro)さん「脱ダム」論考

2018年7月12日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 羊頭狗肉な水管理・国土保全 造るから治す・護る、そして創るへ。松本元死刑囚四女遺骨は”海に散骨”発言をめぐって

[生島]さて今日は作家の田中康夫さんに気になるニュースに触れていただきましょう。康夫ちゃん。

[田中]はい。おはようございます。

[生島]おはようございます。「猛暑41.1度 2020年東京オリンピックはどうなっちゃうの?」と今日は一般紙も社説で随分取り上げてますね。

埼玉・熊谷で41.1度 国内観測史上最高

[田中]ちょうど奇しくも2年後の今日が開会式なんですね。

[生島]おぉあらま。

[田中]僕は驚いたのは、こないだワールドカップがあったじゃないですか。で、ワールドカップは今度はカタールという、生島さんも行かれた中近東で、「こんな暑いところで平気なのかな?」と思ったら実はね、ヨーロッパの主要リーグの試合を全部調整をして11月下旬から12月中旬にかけて開くんですよ。そうすると僕も知らなかったんだけれど、実はこの時はね平均温度が20度くらいで平均の高い温度でも24度なんですよ。

カタールの取り組みwiki 五輪開催時期一覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/2022_FIFA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97

[生島]なるほど。

[田中]なるほどそうやって考えてみると2011年のアジアカップもね、あれは1月に行ったんですよ。そうするとみんな言ってるのは「アメリカのテレビ局がちょうどゴルフや野球が無い夏の時期に放送したいからオリンピックも夏になっちゃってる」って言われてるじゃないですか。

[生島]うんうん。

[田中]だけど確かに前回の1964年の東京オリンピックはね、10月10日から10月24日だったと。

[生島]そうですよ。

[田中]で、みんなロスの1984年のロサンゼルス大会から商業主義になってったって言われてたんで、この時期からなのかな?と思ったら、なんと東京の次のパリもね(2024年)8月26日から9月11日なんですよ。(オンエア後にツイートでご指摘を頂き確認した所、月を見間違えており、1ヶ月前倒しの7月26日〜8月11日でした。但し、商業主義に大転換した1984年のロサンゼルス大会(7月28日〜8月12日)の次の1988年のソウル大会は9月17日〜10月2日に開催しており、IOCとの交渉次第で柔軟に対応可能とも思われます)

「まあパリは東京より夏涼しかったり・・・なんてのもあります」

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[生島]あー、ちょっとずらしてる。

[田中]9月にかけてやるんですよ。そうするとね、なんかまあ日本はもちろん、国際貢献するんでいろいろお金を出すのは良いかもしれないけれど、お金と我々の汗は国内で出してるけど、口も手も出せないっていうのは・・・。

[生島]・・・ねえ。

[田中]しかもね、カタールはちゃんとエアコン・スタジアムに全部するわけ。お金持ちの国だから・・・っていうんじゃないけれど、じゃあ千駄ヶ谷のスタジアムだってね、VIP席以外はみなさんどうなっちゃう?って話でしょ。

[生島]そうだね。

[田中]しかも、関西(のラジオ大阪)でお聴きの方もいらっしゃるけれど、(京都の)祇園祭もね花傘巡行って(祇園町の)綺麗どころの人(芸妓・舞妓)とか(地元の)子供たちが歩くのは、これはもう暑さなので異例の中止になるんですよね。

[生島]そうそうそう。

[田中]24日、今日ですよ。

[生島]そうですよ。

[田中]しかもこれはね、八坂神社が「文部科学省が校外学習や部活動については気温や湿度が高い日は中止や延期などの柔軟な処置を取るよう通知してきた」って、じゃあオリンピックの時は子供たちやマラソンを見に沿道に出たお年寄りは・・・。いやだからこれ、イギリスの『TIMES』っていう非常に伝統のある新聞も「こんな時期に日本はやってて平気か?」と。

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京都 祇園祭「花傘巡行」 猛暑で中止

猛暑で花傘巡行中止 「参加者が熱中症の危険」 京都・祇園祭

英紙も警告 2020年の東京五輪は“殺人オリンピック”になる

「悪名高い高温多湿」 日本の猛暑、海外メディアも速報

猛暑:「命に危険」列島異常高温 生活にも影響

暑さ猛烈、災害レベル 熊谷、東京消防庁、高校球児ら…記録的な1日に悲鳴「まるでサウナ」

'Unprecedented' Japan heatwave kills 65 people in a week

[生島]そうだよね。これ、スケジュールずらせないんですかね?

[田中]いやだから、なんでカタールのワールドカップは(日程調整を)できるし、次のオリンピック・パリ大会も9月にやれるのに日本はこんな時期にやるのか?っていうね。

[生島]ね。ちょっと心配ですね。

[田中]まさにこれこそやっぱり日本外交の、ちゃんとモノを言えるところになって欲しいと私は思いますよ。

[生島]言えてないんだな。

[田中]んーん・・・。

[生島]さて、昨日のね東京新聞にですね「西日本並みの雨量になれば54万人孤立 東京の豪雨対策進まず」とありました。東京大丈夫なんですかね?

西日本並み雨量なら54万人孤立 東京の豪雨対策進まず

[田中]いやいやだから、これはもちろん・・・、でもこれが危機を煽る形になってるじゃないですか。

[生島]うん。

[田中]だって西日本豪雨の時に愛媛県で亡くなられた方が発生した肱川(ひじかわ)っていうのも103km長さがあるのに河口まで(直線で僅か)18kmって蛇行の川なんですよね。あれも結局、「ダムが必要か?必要じゃないか?」の神学論争じゃなくて、あの時、気象庁が警告をしていたのにあえてダムの流水量を通常より減らしてたんですよね。減らして溜めてて、最後直前にあんなふうに一気に流れちゃったから、「これは判断ミスじゃないか?」ってことをだいぶんね産経新聞あたりも書くようになってきたけれども。

ダム放流5分前 避難指示 大規模浸水の愛媛・大洲

ダム放流「徹底的に検証する」と首相

安倍晋三首相は13日、西日本豪雨の際にダムの放流により愛媛県肱川が氾濫し、犠牲者が出たことに関し「国土交通省で徹底的に検証し、改善点があれば改善していく」と述べた。視察先の同県宇和島市で記者団に語った。

愛媛 ダム放流「下流域の被害は予想もやむをえず」

大雨の際、洪水調節機能を失った肘川水系の野村ダムと鹿野川ダム

野村ダムと鹿野川ダムの放流による肘川の水害

4人犠牲の愛媛・大洲、ダム放流量は安全基準の6倍だった…

[田中]それで1つね、桂川って皆さんご存じの京都の嵐山の渡月橋(とげつきょう)のところ、あそこも2013年の台風ではね増水してお店とかが浸水したんですよ。

[生島]そうですそうです。

[田中]それに対してね(国土交通省の)近畿地方整備局ってのは、ここは割合とね新しい治水をやろうという部署で、「観光の場所だからお客さんの少ない1月から3月に限ってあの地区を2015年からずっと3年間、浚渫(しゅんせつ)をしたんですよ。つまり、地球は生きてるから砂や砂利が落ちてきますでしょ川に。それをちゃんとあの場所を浚渫したんで今回の西日本豪雨では同じような降雨量だったのに無事だったんですよね。

[生島]んーん・・・。

世界的景勝地で初の水害対策 京都・桂川の災害復旧工事

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[田中]だからそうやって考えるとね、八ッ場ダムも1952年、僕が生まれる前に計画されて66年経ってもまだできてない。工事が始まったのが3年前でしょ。そうするとこういうこまめな浚渫、これ1平米で1万円で機械でできますからね、地元の業者の人ができる。あるいは堤防も、日本の堤防は(内部が)土と砂だけですから、アメリカや韓国とかヨーロッパは決壊するような場所には鉄板を2枚入れてるんですよね。そうするとすぐに決壊しない。これこそ製鉄メーカーもハッピー。地元の建設業の人も胸を張れる。
だからやっぱりみんなで治水やそういうことを考えないと「東京、大変ですよ」って「スーパー堤防を造りますよ」って400年かかるっていうんでしょ?万里の長城のような話ね。

[生島]ふふふ(笑)。

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[田中]しかも、江戸川区の人たちに「土地の買収をしないで進めます」って言うけど、土地をかさ上げするんだからその間いったいどこに家を移ってれば良いのか?っていうね。だからやっぱり治水のあり方が、いろんな意見があるけれどもやっぱり今できることは何か?そして長期的できることは、でないとね。「今後、何百人何千人死んじゃいますよ」って言われて、「じゃあ今やってることは何ですか?」と。「今は浚渫をどのくらいやってるんですか?」っていうことをメディアもね問いただしていただきたいなと私は思いますね。

[生島]それは良いポイントですね。了解しました。ありがとうございました。

[田中]どうもありがとうございました。

[生島]田中康夫さんでした。 

NEW!「不毛なカジノ論争を超えて」まとめサイト

月刊「VERDAD田中康夫の新ニッポン論61 カジノという「コンテンツ」加筆版

偉大な発明の電気やガスも、そのまま山中や街中に置くと樹木は焼け、人は死にます。それらを活用して如何なる利便や充実を生み出せるか。コンテンツ(中身)が問われているのです。なのに物体(オブジェクト)や話題(サブジェクト)が即ちコンテンツ、と勘違いし続ける“お子ちゃまニッポン”。

2016年12月施行の特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律=「カジノ解禁法」に続き、今年7月20日成立の特定複合観光施設区域整備法=「カジノ実施法」を巡り、相も変わらぬ神学論争が展開中です。

中内㓛(なかうち・いさお)氏と80年代の高度消費社会を牽引した堤清二(つじい・たかし)氏は「武器と麻薬と売春だけは決して扱わない」と事ある毎に発言しました。他方、辻井喬(つつみ・せいじ)氏と同じく作家のフョードル・ドストエフスキーは賭博(とばく)に嵌(は)まる性格が『罪と罰』を生み出しました。泥棒と娼婦という人類最古の職業に博徒(ばくと)も連なるのです。

日本のメディアが報じるお約束の“三大都市”はラスベガス、シンガポールマカオ。が、それ以外にも東京都港湾局がHPに記載する「合法カジノ」設置国は140ヶ国。イタリアのヴェネチア、ドイツのバーデン=バーデンにも由緒正しきカジノが存在します。ゴンドラで夙(つと)に知られる前者は元より街全体が比類なきコンテンツ。黒い森(シュヴァルツヴァルト)の一廓の、街の名称自体も“入浴=沐浴(もくよく)”を意味する後者のクアハウス(複合温泉施設)は、マレーネ・ディートリヒが風光を称揚し、ルーネットで身を滅ぼす『賭博者』の着想をドストエフスキーが得た時空。

西海岸での一攫千金(ゴールドラッシュ)の中継点としてネバダ砂漠に忽然(こつぜん)と誕生し、エルヴィス・プレスリーも舞台に立ったラスベガスは、1973年の為替レートで約5億円を浜田幸一氏が擦(す)った往時とは一変。世界最大のCES=全米家電見本市、IBM人工知能=ワトソンやアップルの新製品発表会等々。同僚や家族とともにミーティング(会議・研修)、インセンティヴ・ツアー(報奨旅行)、コンファランス(大会・学会)、エキシビション(展示会)即ちMICEに参加する人々が、ショーのステージやカジノにも足を運ぶ街へと変貌しました。

「外界からの悪い波を止め、自分達の街は自分達で護り育むのが波止場の矜恃」。藤木幸夫氏が会長を務める横浜港運協会は7月18日、公開講演会を開催。東京五輪大阪万博に象徴される経済効果の「一過性」から脱却し、宿泊・飲食・運送・観光等の多岐に亘る経済効果の「恒常性」を創出するMICE中核施設として、フランクフルトや上海と伍する規模の国際見本市が開催可能な25万平米以上の国際展示場を47万平米の山下ふ頭に民設・民営で実現を、とコペルニクス的転回を宣言したのです。

47万平米のハノーバーを筆頭に上海、フランクフルト、ミラノ、光州、昆明、ケルン、デュッセルドルフ、パリ、シカゴ。展示会場ベスト10は25万平米以上。日本最大ビッグサイトは10万平米に満たず世界77位。加えて「国策」東京五輪メディア・センターに用いる準備で来年4月から20ヶ月間、利用不可。虎視眈々(こしたんたん)と狙う中国勢。これぞ嘘偽りなき「国難」です。

返還後もスタンレー・ホー氏が君臨するマカオのカジノは『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』に登場したアゼルバイジャンのバクーと同様、中国やロシアの高官(シロヴィキ)&富豪(オリガルヒ)にとっての「資金洗浄マネーロンダリング)場」。ラスベガスやシンガポールとて、スロットマシンに興じる観光客のみで「採算」が取れる訳もありません。

「日本のIR構想なんて、童貞と処女がAVの脚本を書いてるレベルで赤子(あかご)の手を捻(ひね)るが如し」。知己(ちき)で大王製紙創業家三代目の井川意高(いかわ・もとたか)氏がインタヴューで微苦笑していたのを想起します。

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/07/7b49766a2ec4f0c438eb17c3c692e791.pdf

✽Ya’ssyメッセージ

今回の原稿「カジノという「コンテンツ」」は、

初校段階で10行ほど超過していた為、

幾度か編集部と行数を削減すべく遣り取りする中で、

藤木幸夫氏と井川意高氏の肩書を誤って落としてしまいました(汗)

「脱ダム」アーカイブ・参考資料
http://www.nippon-dream.com/?p=6773

10/07/15 ああ、ダムありきの“恥水”対策よ
http://www.nippon-dream.com/?p=403

サンデー毎日」連載「ささやかだけど、たしかなこと。」第5回 鬼怒川決壊の「真犯人」はだれか!?予防医学としての治水こそ新しい公共事業
http://www.nippon-dream.com/?p=15069

脱ダム政策の哲学と実践
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/nodams.pdf

しなやかな国土強靱化
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/56b252dcd6798974c9eb9ce7789e6ae72.pdf

巨大公共事業で地元は潤わない 
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/b90708120d9bd21e7b86863a8b31a25a.pdf

「間違いだらけの日本の治水・治山」まとめサイト

「脱ダム政策の哲学と実践」まとめサイト

【モーメント】田中康夫羊頭狗肉な水管理・国土保全 造るから治す・護る、そして創るへ。」+社虫太郎(@kabutoyama_taro)さん「脱ダム」論考

2018年7月12日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 羊頭狗肉な水管理・国土保全 造るから治す・護る、そして創るへ。松本元死刑囚四女遺骨は”海に散骨”発言をめぐって

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「註の新たな註」
「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。

ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣
「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、
両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、
高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

Amazon田中康夫公式著者ページは以下のバナーからアクセスできます。
ぜひご利用下さい!

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2018年7月12日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 羊頭狗肉な水管理・国土保全 造るから治す・護る、そして創るへ。松本元死刑囚四女遺骨は”海に散骨”発言をめぐって

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[堀潤]田中さん、ヴォランティアの活動も含め、あと行政の対応、政府の対応さまざまですがどうご覧になってますか。

[田中康夫]冒頭で映像が流れた愛媛県の西予(せいよ)市と大洲(おおず)市というのは、肱川(ひじかわ)と言うんですね。つまり蛇行する川なんです。なのに上流にダムがあるという形なんですけど。私は以前にもそこに視察に行ったことがあって。(註:全長103kmだが、源流から河口まで僅か18kmの一級河川 wikipedia:肱川国土交通省は水管理・国土保全局というふうに河川局は名前を変えたわけですよ。でも、本当の管理とか国土保全って誰の為なのか?っていうところがね非常に問われるんで、オピニオンCROSSでもお話をしたいと思います。ただまあ、「先手先手で(時間との闘いを)全力でやってる」って国は豪語してるから、良い日が訪れることを望むしかないですね。

[堀]ホントに先手かな?どうかな?っていうのがね・・・。

*

[堀]さて各紙一面見ていきましょう。まずは読売新聞です。「西日本豪雨 死者179人に(12日11時57分現在 死者195人 共同通信発表)不明61人 捜索続く」。そして気になるのは「8ダム満杯 緊急放流」ということで、今もですね、水が流れ出ているのを堰き止めている溜め池や、そしてダム、水かさが増しています。そして何故そういうことが起きるのかということの1つに、今日の田中さんにこの後オピニオンCROSSで特集していただきますけれども。やはり山から流れてしまった木々がいろんな状況を堰き止めて、自然の溜め池をつくってしまったりとか、これ問題ですよね。

[田中]林野庁の予算ってのは3000億円台なんですけれども、その中で森林を間伐したり、広葉樹という保水力のある木、これの(整備)予算はわずか7パーセントなんです。

[堀]ちょっと足りないですね。

*

[宮瀬]では続いて「被災地で窃盗未遂 少年ら逮捕」というニュースです。

[堀]こちらのニュースは女性が54パーセントで比較的若い世代の方が関心が高かったですね。ヴォランティアで(被災地の現場に)入る時も、皆さん必ず自分の身分がどういうものであるのかって分かるようにネーム・プレートを付けたりとか、そういう形で入ってくださいねっていうふうに言われていますからね。

[田中]いやだけど逆に、善意で個人で組織に属さず何か物資をと思って女性の生理ナプキンであるとか、私のように口紅とか下着を持っていったら疑われちゃうってのもね・・・。

[堀]田中さんの場合はね、田中康夫さんが来たなで分かると思いますけれども。

[田中]「全国指名手配」ですから(笑)。

[堀]ちゃんと分かるような状況を作るべきだということですね。

*

[堀]オウム真理教の教祖松本元死刑囚の遺骨について四女側が”海に散骨”する意向を示しました。東京拘置所側の説明は本当に松本死刑囚は本人の口から言ったのか?四女に渡してくれと。これに関しては国もうやむやにしておくのは責任放棄じゃないかと思いますけどね。

[田中]この問題もあるけれども同時にね、死刑になった人間の中には自分達が何故サリンを、どういうふうに作ったのか、どういうふうに行ったのかってことを日本の政府は調査していないんじゃないですか?むしろアメリカの民間の研究者やアメリカの機関の方がね(拘置所まで)聞きに来ている。これはやっぱり僕は公文書を改竄しちゃう国と同じで、彼らがやったことはとんでもない。でも同様のことが起きないようにする為の公文書の作成ってのをね行おうとしないという国はね・・・。

[堀]実を言うと滝本弁護士側も麻原元死刑囚以外の死刑囚に対しては死刑を執行しないで欲しいってことを訴えていたんですよね。やはり全容解明というのは果たして本当にされたんでしょうか?

*

[堀]さあそれでは参りましょう、田中さんテーマの発表をお願いします。

[田中]「羊頭狗肉な日本の水管理・国土保全」。

[堀]はい。いきましょう。ホントに心配。お年寄りも多いし。

[田中]で、ここに書いたようにね、造作の「造る」から「治す・護る」。そして創造の「創る」にしなくちゃいけない、ということを、私は治山と治水に関してはずっと言ってきたんだ。その話をしたいと思います。時間が多分、無くなっちゃうと思うんでYouTubeで夕方からまたちゃんとしゃべります。

[堀]はい。田中さんのYouTubeチャンネル(田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」)で。

[田中]で、私は今までダムをずっとやってきたのにダムでは防げないんだということを、京都大学名誉教授の今本博健(いまもとひろたけ)さんという方が私の師匠なんですけどね。

[堀]「『脱ダム』宣言」。

[田中]今回も「ダムがあったから洪水が防げた」とか「ダムが無ければもっと被害が拡大した」と言ってるんだけれども。日本の国土の66.5パーセントは森林です。これは高知自動車道大豊町というところ。これ、つまり森が整備されていないからこういうことが起きているんで、この上にはダムも造れないんですよ。つまり日本の森というのは何かと言うと、針葉樹というのは保水力がありません。戦後、造林したのは針葉樹です。これが半分なんですね。そしてここに書きました。国土交通省の予算は6兆円近い。農林水産省の予算も2兆円以上。でもその農林水産省の中の林野庁の予算ってのは3000億円もないんです。国土(面積)の0.1パーセント足せば、「憲法改正」ができるような数値(3分の2=66・6%)で、フィンランドに次いで世界第2位の森林(面積)なんです。これこそ財産なんです。林野庁の予算の、森林の整備、間伐とか造林に使っている予算は8パーセントです。残りは大規模林道であったり、あるいは谷止工と呼ばれる小さな沢にコンクリや鉄を打ち込むということを行っているんです。この予算構造を変えなくちゃいけないってことを僕はずっと言ってきた。森林の整備ってのは人件費がその中の3分の2なんですよ。そうすると青息吐息の山間地の土木建設業の人や林業関係者の雇用になるので、僕は知事時代に土木建設業の人に100時間無料で(信州木こり講座という)講習を受けてもらって森林整備の資格を取ってもらって、そして県の森林整備の予算を2.5倍にしたんです。そうすると林業組合の人たちじゃなくて、そういう土木建設業人の仕事にもなっていく。やはり構造を変える必要があるということなんですね。でも先ほど来申し上げているように「ダムが無ければ無理なんだ」っていう人たちがよくいる。じゃあ、ダムができるまでに何年かかるのか?八ッ場ダム(やんばダム)というのはまだ造っています。でも「八ッ場ダムが無いと洪水で大変ですよ」言ってから63年経ってはじめて造り出したんです。そうすると先ほどの造作の「造る」だけじゃなくて「護る・治す」ということを考えれば、護岸の補修であったり浚渫(しゅんせつ)であったり、あるいは森林整備であったり、つまり大規模なICUで緊急手術をするのに63年掛かる間、何をしてきてるかって言うと、何もしてきてない。実は今回、京都の桂川という嵐山の辺りが、前回は大洪水で家が浸水したのに今回はそうならなかったのは何故かというと、あそこの河床掘削(かしょうくっさく)ということを、実は国土交通省は初めて行ったんです、1968年から初めて。地球は生きているから(上流から下流に砂や石が)流れてくるわけです。そして一平米あたり機械を使えば1万円で出来るんです。

[一同]んーん!

[田中]それは地元の青息吐息の人たちの産業になるわけです。なのに巨大な、こうした(ダム)を造る。そして今、人口も減っていくのに、実は各都道府県も4000億円くらい(ダム建設費用の)負担をしてるんですよ。そして「これは利水にもなります」と言って、「ここからお水を取ります」と言ってる。でも、日本の水田面積は昭和30年代の半分です。

[堀]そうか・・・。

[田中]でも慣行水利権というのがあって、その水は上水道に使えないんです。

[堀]ええー?!

[田中]工業用用水にも。

[堀]そうか・・・。

[田中]明治29年から変わっていない。こここそデューデリジェンス(Due Diligenceとは、行為者の行為結果責任をその行為者が法的に負うべきか負うべきでないかを決定する際に、その行為者がその行為に先んじて払ってしかるべき正当な注意義務及び努力のこと - Wikipedia)をしなければいけないのに、大元を何もしていないわけです。

[堀]今はじゃあ、その水はどうなってるんですか?

[田中]川の中に(ダムという)構造物を造れば新しい水利権が生まれるという法律なんです。

[堀]へー?!

[田中]水は全員のものでしょ?

[堀]うんうん。

[田中]そして今回もね、「水道を民営化しなきゃ」と。災害が起きた時に民間の会社がああやって給水車を出しますか?

[堀]水道法が改正されましてね、民間事業者の参入を促した。

[田中]ヨーロッパも他の国々も再公営化をしてるわけです。公営化ということは税金の無駄遣いじゃないんですね。今回も先ほどお話をした肱川、水があふれて10名近い方が亡くなった。「大洪水になる」って気象庁が言ってたわけでしょ。「宴会」をしてた人もいたかも知れないけれど・・・。(気象庁は7月5日14時に大雨としては異例の緊急会見を東京と大阪で実施し)その時点から逆に、ダムから放水をする量を減らしてるんですよ。減らしてって最後に「ダムが満杯になったので、安全基準の6倍の水を出しました」と。「お伝えをしたけれども、皆が行動してくれなかったからだ」って四国地方整備局は昨日だか一昨日だか会見をしてるわけですよ

[堀]んーん??

[田中]「周知は適切だった」と「受け手に行動を起こして貰えなかった」と。

[堀]なるほど、言ったけど・・・。

[田中]でもね、(ダムの緊急放水で発生した死亡案件)で刑事責任が問われたことは一度も無いんです、日本では。同様にダムの水の流し方を間違えた為に新潟でもですね2004年に(新潟・福島豪雨の際に刈谷田ダムと大谷ダムの放水のタイミングを間違えて)洪水が起きて人が亡くなったんです。唯一あるのは、皆さんご存じの狛江市の(1974ン年の多摩川水害で山田太一氏の作品)「岸辺のアルバム」というところで水害があった。でもこれは家が流されて自分達の子供の写真のアルバムが流れちゃったということで、(最高裁からの差し戻し控訴審で1992年に住民側が東京高裁で勝訴した)民事訴訟でしかないんですね。つまり刑事責任が問われない日本の河川管理ってのは一体なんなのか?そこで私はずっと言ってきたのはアメリカやヨーロッパや韓国においても、必ず川の流れって河川改修しても自然だから同じようにぶつかるんですよ。そこには鋼矢板を、鉄板を2枚入れてるんです。そうすると堤防は決壊しないんです。日本の堤防は土底原則といって土と砂だけなんです。僕はずっと国土交通省に、「なんで同じようなこと(諸外国同様の鋼矢板の設置)をやらないんですか?」と聞いたら「土と砂以外が入っているのは、不純物である」と言ってるわけ(笑)。

[堀]んー、「自然とは言えないんだ」と。

[田中]トンネルを東京湾に通す時は鉄を使ってるでしょ?

[堀]おかしいね。ダブル・スタンダードですね。

[田中]「(川の流れに対して)縦には使えるけど(堤防の中で)横には使えない」って言ってるわけ。

[堀]はっはあ、なるほど。

[田中]だから、このあたりは・・・、スーパー堤防のことも話そうと思ったけれども時間が無くなったんでそれはYouTubeで。

[堀]今日、何時からでしたっけ?

[田中]夕刻以降、毎日やってますけど夕刻以降に流します。

[堀]是非チェックをしてみて下さい。

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」間違いだらけの日本の治山特集

Vol.350『観れば納得! 危機を煽りながら基本を怠るダム至上主義者! いまだに天動説な国交省水資源・国土保全局が牛耳る 間違いだらけの日本の治水Part1』

Vol.351『もいちど納得! 羊頭狗肉な日本の堤防行政こそ諸悪の根源! いまだに天動説な国交省水資源・国土保全局が牛耳る 間違いだらけの日本の治水Part2』

Vol.352『治水とは何か!2人の泰斗に教わったヤッシー!ダムを知り尽くしたればこそ脱ダムに目覚めた今本博健・京大名誉教授と宮本博司・元近畿地方整備局河川部長!間違いだらけの日本の治水Part3』

Vol.353 『国土の66%を占める日本の森林 なのに林野庁予算は僅か3千億円! 間違いだらけの日本の治山Part1』

「オピニオンCROSS」は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス「見逃しヴィデオ・オン・デマンド」ページにて放送後3日間ご視聴頂けます。 

[堀潤]田中さん、ヴォランティアの活動も含め、あと行政の対応、政府の対応さまざまですがどうご覧になってますか。

[田中康夫]冒頭で映像が流れた愛媛県の西予(せいよ)市と大洲(おおず)市というのは、肱川(ひじかわ)と言うんですね。つまり蛇行する川なんです。なのに上流にダムがあるという形なんですけど。私は以前にもそこに視察に行ったことがあって。(註:全長103kmだが、源流から河口まで僅か18kmの一級河川 wikipedia:肱川 ) 

大洲市肱川山鳥坂(やまとさか)ダム建設予定地を視察 2008/6/24(火)25(水)

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http://nippon-dream.com/archives/tanaka_dam_yamatori.htm

✽現地での発言をお読み頂けます

愛媛新聞」インタヴュー記事
http://nippon-dream.com/archives/pop_dam080626.htm

[田中]国土交通省は水管理・国土保全局というふうに河川局は名前を変えたわけですよ。でも、本当の管理とか国土保全って誰の為なのか?っていうところがね非常に問われるんで、オピニオンCROSSでもお話をしたいと思います。ただまあ、「先手先手で(時間との闘いを)全力でやってる」って国は豪語してるから、良い日が訪れることを望むしかないですね。

[堀]ホントに先手かな?どうかな?っていうのがね・・・。

*

[堀]さて各紙一面見ていきましょう。まずは読売新聞です。「西日本豪雨 死者179人に(12日11時57分現在 死者195人 共同通信発表)不明61人 捜索続く」。そして気になるのは「8ダム満杯 緊急放流」ということで、今もですね、水が流れ出ているのを堰き止めている溜め池や、そしてダム、水かさが増しています。そして何故そういうことが起きるのかということの1つに、今日の田中さんにこの後オピニオンCROSSで特集していただきますけれども。やはり山から流れてしまった木々がいろんな状況を堰き止めて、自然の溜め池をつくってしまったりとか、これ問題ですよね。

[田中]林野庁の予算ってのは3000億円台なんですけれども、その中で森林を間伐したり、広葉樹という保水力のある木、これの(整備)予算はわずか7パーセントなんです。

[堀]ちょっと足りないですね。

「商魂そのもの」と論評 田中康夫氏に謝罪求め提訴

[宮瀬]では続いて「被災地で窃盗未遂 少年ら逮捕」というニュースです。

[堀]こちらのニュースは女性が54パーセントで比較的若い世代の方が関心が高かったですね。ヴォランティアで(被災地の現場に)入る時も、皆さん必ず自分の身分がどういうものであるのかって分かるようにネーム・プレートを付けたりとか、そういう形で入ってくださいねっていうふうに言われていますからね。

[田中]いやだけど逆に、善意で個人で組織に属さず何か物資をと思って女性の生理ナプキンであるとか、私のように口紅とか下着を持っていったら疑われちゃうってのもね・・・。

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[堀]田中さんの場合はね、田中康夫さんが来たなで分かると思いますけれども。

[田中]「全国指名手配」ですから(笑)。

[堀]ちゃんと分かるような状況を作るべきだということですね。

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[堀]オウム真理教の教祖松本元死刑囚の遺骨について四女側が”海に散骨”する意向を示しました。東京拘置所側の説明は本当に松本死刑囚は本人の口から言ったのか?四女に渡してくれと。これに関しては国もうやむやにしておくのは責任放棄じゃないかと思いますけどね。

地下鉄サリンから23年、オウム事件と日本社会の変化 ピーター・タスカ

【独占インタビュー】オウム「中川死刑囚」が語った「金正男VXガス暗殺事件」の真相

闇に葬られた「オウム・北朝鮮」の関係:サリン製造技術から警察庁長官狙撃事件まで

[田中]この問題もあるけれども同時にね、死刑になった人間の中には自分達が何故サリンを、どういうふうに作ったのか、どういうふうに行ったのかってことを日本の政府は調査していないんじゃないですか?むしろアメリカの民間の研究者やアメリカの機関の方がね(拘置所まで)聞きに来ている。これはやっぱり僕は公文書を改竄しちゃう国と同じで、彼らがやったことはとんでもない。でも同様のことが起きないようにする為の公文書の作成ってのをね行おうとしないという国はね・・・。

[堀]実を言うと滝本弁護士側も麻原元死刑囚以外の死刑囚に対しては死刑を執行しないで欲しいってことを訴えていたんですよね。やはり全容解明というのは果たして本当にされたんでしょうか?

*

[堀]さあそれでは参りましょう、田中さんテーマの発表をお願いします。

[田中]「羊頭狗肉な日本の水管理・国土保全」。

[堀]はい。いきましょう。ホントに心配。お年寄りも多いし。

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日経新聞記事「国土強靭化、予算の焦点に」

[田中]で、ここに書いたようにね、造作の「造る」から「治す・護る」。そして創造の「創る」にしなくちゃいけない、ということを、私は治山と治水に関してはずっと言ってきたんだ。その話をしたいと思います。時間が多分、無くなっちゃうと思うんでYouTubeで夕方からまたちゃんとしゃべります。

[堀]はい。田中さんのYouTubeチャンネル(田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」)で。

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」

[田中]で、私は今までダムをずっとやってきたのにダムでは防げないんだということを、京都大学名誉教授の今本博健(いまもとひろたけ)さんという方が私の師匠なんですけどね。

なぜ私がダムに反対するのか-淀川の常識・利根川の非常識- 今本博健(河川工学・京都大学名誉教授)
https://yamba-net.org/doc/20120529.pdf

「ダムが日本を滅ぼす」今本博健 - 草島進一書評

ダムが国を滅ぼす 単行本 – 2010/8/18 今本 博健 (著), 「週刊SPA!」ダム取材班 (著) 対談「今こそ“官治”から“民治”への転換を!」田中康夫×今本博健

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https://www.amazon.co.jp/%E3%83%80%E3%83%A0%E3%81%8C%E5%9B%BD%E3%82%92%E6%BB%85%E3%81%BC%E3%81%99-%E4%BB%8A%E6%9C%AC-%E5%8D%9A%E5%81%A5/dp/4594061427

[堀]「『脱ダム』宣言」。

「『脱ダム』宣言」全文 (画像クリックで外部サイトに接続します)

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[田中]今回も「ダムがあったから洪水が防げた」とか「ダムが無ければもっと被害が拡大した」と言ってるんだけれども。日本の国土の66.5パーセントは森林です。

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[田中]これは高知自動車道大豊町というところ。これ、つまり森が整備されていないからこういうことが起きているんで、この上にはダムも造れないんですよ。つまり日本の森というのは何かと言うと、針葉樹というのは保水力がありません。戦後、造林したのは針葉樹です。これが半分なんですね。

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[田中]そしてここに書きました。国土交通省の予算は6兆円近い。農林水産省の予算も2兆円以上。でもその農林水産省の中の林野庁の予算ってのは3000億円もないんです。国土(面積)の0.1パーセント足せば、「憲法改正」ができるような数値(3分の2=66・6%)で、フィンランドに次いで世界第2位の森林(面積)なんです。これこそ財産なんです。林野庁の予算の、森林の整備、間伐とか造林に使っている予算は8パーセントです。残りは大規模林道であったり、あるいは谷止工と呼ばれる小さな沢にコンクリや鉄を打ち込むということを行っているんです。この予算構造を変えなくちゃいけないってことを僕はずっと言ってきた。森林の整備ってのは人件費がその中の3分の2なんですよ。

ダムによらない治水対策の成果と取り組み!
http://yassy.system-a.org/keiei/chisui/seika/seika.htm

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[田中]そうすると青息吐息の山間地の土木建設業の人や林業関係者の雇用になるので、僕は知事時代に土木建設業の人に100時間無料で(信州木こり講座という)講習を受けてもらって森林整備の資格を取ってもらって、そして県の森林整備の予算を2.5倍にしたんです。そうすると林業組合の人たちじゃなくて、そういう土木建設業人の仕事にもなっていく。やはり構造を変える必要があるということなんですね。でも先ほど来申し上げているように「ダムが無ければ無理なんだ」っていう人たちがよくいる。じゃあ、ダムができるまでに何年かかるのか?

 

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[田中]八ッ場ダム(やんばダム)というのはまだ造っています。でも「八ッ場ダムが無いと洪水で大変ですよ」言ってから63年経ってはじめて造り出したんです。そうすると先ほどの造作の「造る」だけじゃなくて「護る・治す」ということを考えれば、護岸の補修であったり浚渫(しゅんせつ)であったり、あるいは森林整備であったり、つまり大規模なICUで緊急手術をするのに63年掛かる間、何をしてきてるかって言うと、何もしてきてない。実は今回、京都の桂川という嵐山の辺りが、前回は大洪水で家が浸水したのに今回はそうならなかったのは何故かというと、あそこの河床掘削(かしょうくっさく)ということを、実は国土交通省は初めて行ったんです、1968年から初めて。地球は生きているから(上流から下流に砂や石が)流れてくるわけです。そして一平米あたり機械を使えば1万円で出来るんです。

世界的景勝地で初の水害対策 京都・桂川の災害復旧工事

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[一同]んーん!

[田中]それは地元の青息吐息の人たちの産業になるわけです。なのに巨大な、こうした(ダム)を造る。そして今、人口も減っていくのに、実は各都道府県も4000億円くらい(ダム建設費用の)負担をしてるんですよ。

「脱ダム」アーカイブ・参考資料
http://www.nippon-dream.com/?p=6773

10/07/15 ああ、ダムありきの“恥水”対策よ
http://www.nippon-dream.com/?p=403

サンデー毎日」連載「ささやかだけど、たしかなこと。」第5回 鬼怒川決壊の「真犯人」はだれか!?予防医学としての治水こそ新しい公共事業
http://www.nippon-dream.com/?p=15069

脱ダム政策の哲学と実践
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/nodams.pdf

しなやかな国土強靱化
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/56b252dcd6798974c9eb9ce7789e6ae72.pdf

巨大公共事業で地元は潤わない 
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/b90708120d9bd21e7b86863a8b31a25a.pdf

「間違いだらけの日本の治水・治山」まとめサイト

「脱ダム政策の哲学と実践」まとめサイト

【モーメント】田中康夫羊頭狗肉な水管理・国土保全 造るから治す・護る、そして創るへ。」+社虫太郎(@kabutoyama_taro)さん「脱ダム」論考

[田中]そして「これは利水にもなります」と言って、「ここからお水を取ります」と言ってる。でも、日本の水田面積は昭和30年代の半分です。

[堀]そうか・・・。

[田中]でも慣行水利権というのがあって、その水は上水道に使えないんです。

国土交通省 資源としての河川利用の高度化に関する検討会(平成27年12月3日開催)資料2 慣行水利権について (PDF:692KB)

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http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shigenkentou/dai04/pdf/s02.pdf

水利権 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E5%88%A9%E6%A8%A9

[堀]ええー?!

[田中]工業用用水にも。

[堀]そうか・・・。

[田中]明治29年から変わっていない。こここそデューデリジェンス(Due Diligenceとは、行為者の行為結果責任をその行為者が法的に負うべきか負うべきでないかを決定する際に、その行為者がその行為に先んじて払ってしかるべき正当な注意義務及び努力のこと - Wikipedia)をしなければいけないのに、大元を何もしていないわけです。

[堀]今はじゃあ、その水はどうなってるんですか?

[田中]川の中に(ダムという)構造物を造れば新しい水利権が生まれるという法律なんです。

[堀]へー?!

[田中]水は全員のものでしょ?

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あまり報道されない「水道民営化」可決。外国では水道料金が突然5倍に
http://blogos.com/article/310613/

社会的共通資本
http://tanakayasuo.me/archives/22210

何故、19世紀の1860年からジェネラル・デゾー(現ヴェオリア)と、1985年の更改時からセーヌ川左岸はリヨネ-ズ・デゾー(現スエズ)と契約したパリ市が2010年、両社との委託契約を終了させ、浄水から給水、料金徴収の全てを再公営化したのでしょう? 老朽化した設備更新を理由に水道料金が高止まりする中、1977年から18年間に亘って市長を務めたジャック・シラク氏と両社の「関係」も問題視され、ステイクホルダーstakeholderで構成される円卓会議が財務の透明化と説明責任を担う再公営化が、皮肉にもウォーター・マフィアの符牒(ふちょう)で知られる両社が本社を構える地元自治体で敢行されたのです。

所有者・従事者・利用者の何れもが1人の「人間」として分け隔てなくサーヴィスを共有し得るのが社会的共通資本。運営会社へ対等に発言可能な航空会社が利用する空港と、か弱き市民が利用する水道が、同じ土俵でコンセッションの議論をなし得ぬ理由です。

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」Vol.187『ちょっぴし真面目なお話(涙)Part3 今や行政の「民営化」は錦の御旗に非ず!』
 動画&資料

[堀]うんうん。

[田中]そして今回もね、「水道を民営化しなきゃ」と。災害が起きた時に民間の会社がああやって給水車を出しますか?

[堀]水道法が改正されましてね、民間事業者の参入を促した。

[田中]ヨーロッパも他の国々も再公営化をしてるわけです。公営化ということは税金の無駄遣いじゃないんですね。今回も先ほどお話をした肱川、水があふれて10名近い方が亡くなった。

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[田中]「大洪水になる」って気象庁が言ってたわけでしょ。「宴会」をしてた人もいたかも知れないけれど・・・。(気象庁は7月5日14時に大雨としては異例の緊急会見を東京と大阪で実施し)その時点から逆に、ダムから放水をする量を減らしてるんですよ。減らしてって最後に「ダムが満杯になったので、安全基準の6倍の水を出しました」と。「お伝えをしたけれども、皆が行動してくれなかったからだ」って四国地方整備局は昨日だか一昨日だか会見をしてるわけですよ。

ダム放流「徹底的に検証する」と首相

安倍晋三首相は13日、西日本豪雨の際にダムの放流により愛媛県肱川が氾濫し、犠牲者が出たことに関し「国土交通省で徹底的に検証し、改善点があれば改善していく」と述べた。視察先の同県宇和島市で記者団に語った。

愛媛 ダム放流「下流域の被害は予想もやむをえず」

大雨の際、洪水調節機能を失った肘川水系の野村ダムと鹿野川ダム

野村ダムと鹿野川ダムの放流による肘川の水害

4人犠牲の愛媛・大洲、ダム放流量は安全基準の6倍だった…

 

「もう放流はしないでくれ」水没の街にみたダム行政の”限界”【西日本豪雨】画像全11点

 愛媛 肱川の氾濫被害に疑問の声 ダム放流の検証委設置へ 国交相

[堀]んーん??

[田中]「周知は適切だった」と「受け手に行動を起こして貰えなかった」と。

[堀]なるほど、言ったけど・・・。

[田中]でもね、(ダムの緊急放水で発生した死亡案件)で刑事責任が問われたことは一度も無いんです、日本では。同様にダムの水の流し方を間違えた為に新潟でもですね2004年に(新潟・福島豪雨の際に刈谷田ダムと大谷ダムの放水のタイミングを間違えて)洪水が起きて人が亡くなったんです。唯一あるのは、皆さんご存じの狛江市の(1974ン年の多摩川水害で山田太一氏の作品)「岸辺のアルバム」というところで水害があった。でもこれは家が流されて自分達の子供の写真のアルバムが流れちゃったということで、(最高裁からの差し戻し控訴審で1992年に住民側が東京高裁で勝訴した)民事訴訟でしかないんですね。つまり刑事責任が問われない日本の河川管理ってのは一体なんなのか?

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[田中]そこで私はずっと言ってきたのはアメリカやヨーロッパや韓国においても、必ず川の流れって河川改修しても自然だから同じようにぶつかるんですよ。そこには鋼矢板を、鉄板を2枚入れてるんです。

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[田中]そうすると堤防は決壊しないんです。日本の堤防は土底原則といって土と砂だけなんです。僕はずっと国土交通省に、「なんで同じようなこと(諸外国同様の鋼矢板の設置)をやらないんですか?」と聞いたら「土と砂以外が入っているのは、不純物である」と言ってるわけ(笑)。

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「福岡・大分両県を(2017年7月に)襲った記録的豪雨で氾濫した河川や浸水した地域は2012年の『九州北部豪雨』と重なる部分が多」く、筑後川水系花月川も「同じ場所で越水や護岸・堤防の損壊が4ヶ所あった」と「西日本新聞」は報じました。

改修を重ねても河川の流れは簡単には変わりません。故に欧米諸国のみならず隣の韓国でも、過去に決壊した場所、決壊が予想される場所には堤防の両肩から基礎まで、鋼矢板(こうやいた)を縦に2枚打ち込む強化策を導入しています。

日本は異なります。建設省河川局が国土交通省水管理・国土保全局へと名称変更した現在も、「土堤(どてい)原則」に固執しています。堤防内に土と砂以外の“不純物”が混じるのは認められぬ、と真顔で彼らは語るのです。

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2017/07/27cb7c766956f952aa0f1cc4b5b8a1ad.pdf

「鬼怒川決壊の『真犯人』は誰か!? 予防医学としての治水こそ新しい公共事業」 「サンデー毎日
http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/20150928170844.pdf

[堀]んー、「自然とは言えないんだ」と。

[田中]トンネルを東京湾に通す時は鉄を使ってるでしょ?

[堀]おかしいね。ダブル・スタンダードですね。

[田中]「(川の流れに対して)縦には使えるけど(堤防の中で)横には使えない」って言ってるわけ。

[堀]はっはあ、なるほど。

[田中]だから、このあたりは・・・、スーパー堤防のことも話そうと思ったけれども時間が無くなったんでそれはYouTubeで。

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[堀]今日、何時からでしたっけ?

[田中]夕刻以降、毎日やってますけど夕刻以降に流します。

[堀]是非チェックをしてみて下さい。

Vol.352『治水とは何か!2人の泰斗に教わったヤッシー!ダムを知り尽くしたればこそ脱ダムに目覚めた今本博健・京大名誉教授と宮本博司・元近畿地方整備局河川部長!間違いだらけの日本の治水Part3』

なぜ私がダムに反対するのか−淀川の常識・利根川の非常識− 今本博健(河川工学・京都大学名誉教授)

https://yamba-net.org/doc/20120529.pdf

ダムが日本を滅ぼす 今本博健インタヴュー

変わらぬダムに物申す ダム懐疑派になった元長良川河口堰建設所長・宮本博

まともに見ようよ〜川と地域と私たちの生活 宮本博

ダムができると水害がなくなるとの錯覚があるが、ダムで水害を「真に」防いだ例は皆無といっていいほど少ない。ダムで水害を防げないのは、ダムの洪水調節機能に限界があるからである。(今本博健京大名誉教授・河川工学)

http://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/46402.pdf

ダム治水からの脱却を「東京新聞」「こちら特報部」7月13日付けを踏まえての論考

 

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」間違いだらけの日本の治山特集

Vol.350『観れば納得! 危機を煽りながら基本を怠るダム至上主義者! いまだに天動説な国交省水資源・国土保全局が牛耳る 間違いだらけの日本の治水Part1』

Vol.351『もいちど納得! 羊頭狗肉な日本の堤防行政こそ諸悪の根源! いまだに天動説な国交省水資源・国土保全局が牛耳る 間違いだらけの日本の治水Part2』

Vol.352『治水とは何か!2人の泰斗に教わったヤッシー!ダムを知り尽くしたればこそ脱ダムに目覚めた今本博健・京大名誉教授と宮本博司・元近畿地方整備局河川部長!間違いだらけの日本の治水Part3』

Vol.353 『国土の66%を占める日本の森林 なのに林野庁予算は僅か3千億円! 間違いだらけの日本の治山Part1』

 

TOKYO MX「モーニングCROSS」(07:00~08:30)は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス配信ページ・スマートフォン専用アプリにてご視聴頂けます。

 

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「註の新たな註」

「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣

「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

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2015年02月28日 BS-TBS 僕たちは昭和を生きた ゲスト 田中康夫 井上寿一(学習院大学学長)前編

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◎後編はこちら

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「註の新たな註」

「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣

「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
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昭和という時代を生きた若き日のあの感動はいつまでも私達の宝物。今もなお第一線で活躍するゲストと共に人生の分岐点となった思い出の場所を歩けばまばゆいばかりの昭和の光があります。さぁ今週も出掛けましょう。

本日のゲストは作家の田中康夫さん。昭和31年生まれの現在58歳。東京に生まれ8歳から18歳までを長野県で過ごした田中さん。
昭和55年、東京に暮らす女子大生の生活を描いた『なんとなく、クリスタル』で作家デビュー。この作品が100万部を超える大ヒットに。作家として活躍する一方、2000年には長野県知事に就任。そして昨年、続編となる『33年後のなんとなく、クリスタル』を出版し話題に。

今回は、その出発点である『なんとなく、クリスタル』誕生までに迫ります。まずは、処女作誕生の地、母校一橋大学へ。

*

[野村]校舎も見えてきましたけど。

[薬丸]いやぁ。

[野村]レンガで素敵な校舎が。

[薬丸]林を抜けるととても良い景色ですね。

[田中]まぁねぇ、アメリカの西海岸のスタンフォードとかそういう大学のような感じだと。

[薬丸]えぇ。スタンフォード行ったことないですけどこんな感じなのかなって。

[田中]ふっふっふ。

[野村]イメージはこういうね。

[田中]これが講堂で、兼松講堂という、昔、兼松江商という大きな商社の人が寄附をしてくれたんで。

思い出される青春時代。東大受験を失敗し田中さんは一浪の後、一橋大学に入学しました。その昭和51年当時学生運動は収束に向かい、大学の雰囲気も変わり始めていました。

*

[田中]一橋に入った時に唯一のあれは、当時、新宿から最終の高尾行きってのが0時33分発なんですよ。

[野村]覚えてらっしゃいますね(笑)。

[田中]都内の大学だったらもっと身近に遊びに行く場所もあるのに、それだけがこの素敵な環境の中の大学に入りながらちょっと忸怩たる思い・・・みたいな。

[薬丸]勉強以外は何をなさってたんですか?

[田中]よくある家庭教師をしてたり。

[薬丸]アルバイトで頂いたお金でどこに行ってたんですか?

[田中]ま、それは、当時のガールフレンドとのデートの費用とか、あとはもう一つは、音楽が好きだったのでDJというか、銀座の4丁目の三越と和光のある交差点のこっち側に丸いビルがあって三愛ドリームセンタービルっていう、あそこが昔は三愛の洋服を販売をしている、で、その中にオープンスペースでレコードを回す係っていのがあって。

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[薬丸]DJっていうのはやっぱり今でいう、キュキュッキュキュみたいな。

[野村](DJの仕草で)こういう奴なんですか?

[田中]キュッキュッキュは、そういうねぇ、ヒップホップ的なんでしょうけど、一応、でも僕はだからそれでテクニクスのレコードプレイヤー、ディスコ用のね、こう回して、あれを2台買って自分の寮の部屋に置いてそれでベストテープを学生の時に作って。

[薬丸]かなりお金余ってないと、そんなテクニクスの・・・。

[田中]そんなことないよ、生協の、当時、今は学生もクレジットカード持ってるけど、生協でローンを組んで・・・。

[野村]おぉ。

[田中]プレイヤーを買いました。

[薬丸]ローン組むこととか親に相談しましたか?

[田中]いや、親の承諾無くても大学の生協もローンは組めたので。

[一同](笑)。

[田中]親は後から聞いて、お前は本当にどこに・・・勉強しなさいってよく言われましたけど、勉強しないからこんな子が出来ちゃったんですね。

*

大学生活を謳歌していた田中さん、就職先も決まりこのまま順風満帆な人生を歩むと思っていた大学4年生の頃、まさかの留年。内定も棒に振ってしまいます。屈辱の大学5年生、とも思えますが、むしろこの一年が人生の転機となったようです。

*

[田中]残念ながら改修工事中ですけど、あそこが時計台があってあの上が大閲覧室という図書室なんですね。そこで最初の作品を書いたんですね。

[薬丸]それをあの図書館でずっと考えていたんですか?

[田中]えーっと、最初の作品は多分、当時、手書きですからね勿論、5月の連休明けから書き始めて5月の最後の日に書き終えて、で『文藝賞』に応募したんですね。

*

大学にもう一年通うことになった田中さん。心を入れ替え勉強しようとこの図書館に通い始めた時、小説の構想が浮かんだと言います。

[薬丸]いや、でもすごいですね、処女作が大ベストセラーになってしまったわけですよね。

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[田中]まぁそれは結果としてですからね。

[薬丸]結果としてですけどすごい事じゃないですか。

[田中]まぁそうですね。その時に生協で、生協の、まぁパソコンなんかノートパソコンなんて無いですからね。原稿用紙で。あとボールペンテルっていう、ペンテルのボールサインペンで書いてました。

[薬丸]書こうと思ったきっかけは何なんですか?

[田中]それは、学園紛争の頃の若者の物語や小説はあるのに、僕らはそうではない。なのに、何故無いのかな?ってずっと不思議に思ってたんです。そしてそれは渋谷の街だけでなくて多分、船橋の街にも川崎の街にも同じような考えをしている若者はいるはずだと思って、で、たまたま留年をしたので、少し法学部でしたので、六法全書でも開こうかなって思ったけど、法律はどうも無味乾燥だなと思って。

[薬丸]じゃぁなんで法学部入ったんですか(笑)。

[田中]ねぇ、だから「ホウガク」間違えちゃったんですよ。で、5月の連休明けから、書いたこと一度も無かったんですけどねホントに。

[薬丸]小説を・・・。

[田中]えぇ。習作も練習も。で、書いてみようと思って書いて。

[薬丸]それは、今、時間を掛けて「俺は天才だ」ってことをお伝えしたかった・・・。

[田中]・・・そういう番組なんだこれ。

[薬丸]えっへっへ。

[田中]そうか・・・、ハメられたなぁ。

*

 こうして誕生した『なんとなく、クリスタル』。東京に暮らす女子大生の主人公を通して描かれる当時の流行や風俗。田中さん独自の視点と文体が話題となりました。更に特徴的なのは、文中に登場するブランドやレストラン等に対し、田中さんならではの註と分析が入っていること。その数なんと442個。このデビュー作がいきなり100万部を超えるベストセラー。第17回『文藝賞』を受賞。こうして田中さんを取り巻く環境は目まぐるしく変わり始めました。

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[田中]本が賞を取ったのが10月で、本が一月に出るんですけど、そうすると渋谷の街とか歩いててもみんながこう(顔を指す仕草)はっはってなんかお尋ね者みたいに指さすようになるわけですよ。全国指名手配みたいになっちゃって。2年生3年生の時に書いてたら就職に行かなかったと思うんですけど、先に、就職と平行してたんで、これはやっぱりまじめにサラリーマンになるべきだ、と思って、で、モービル石油に入って、最初誰でもガソリンスタンドの実地研修ってあるわけです。で、僕はそこの、横浜の元町のスタンドになって。横浜の元町なんでワゴン車が来ると、ハイ洗車!っつって、ハイ!っつってこうやって洗って、満タン!とかって。で、社長の車が来ると、ワックス掛け!ハイ!ってやってるわけ。で、なんか夕方になるとあの辺の女子学生を迎えに来たような男の子が、ここに「田中康夫」ってバッジ付けて作業服着てるんで、女の子が、あれっ?!田中康夫さんだわ!っとかって。で、男の方が、違うよなぁ、おまえ。顔が似てるだけで同姓同名だろって、えぇその通りですっとか言って。夕方になるとナッパ服脱いで、横須賀線に乗って東京に行くと、自分の父親みたいな編集者に「田中先生」とか言われて、なんかこれはジキルとハイドみたいだなって思って。それで研修が終わった2ヶ月目に辞めたんですね。

[薬丸]へぇ、じゃぁ二束のわらじだったんですね。

[田中]まぁ、二束のって両方だって新人研修と単にたまたま初めての作品書きましたって人ですからね。

[野村]なんか、ビーサンと革靴くらい全然違うわらじを履きながらっていう。

[田中]あのー、その後に私の作品は「間違って」芥川賞という名前のところの候補作になったんですけど、そこの選考委員の方々はみんな「10年後に期待する」っつったんですよ。「10年後に期待」ったら「いらねぇ」ってことですからね、早い話が。そして何も描けてないとか言われたんですよ。でも僕は逆に嬉しいなと思いましたね。

[野村]え?

[田中]そういう、箱の中の小説の世界の人達が「何も描けてないと言っているもの」こそ、あなた方が今の若い人の気持ちを描いていないっていうことじゃないの?って多分、当時24,5歳のあたしは生意気にも思ったのかもね。

[野村]今まで無かった小説っていうのはきっと出来たんでしょうね、その時代に無かったし、本の内容としても無かったものが、見た人には新しくて衝撃だったんでしょうね。

[田中]なんかこの、ダイソーで買ったっていう座布団を10枚くらい差し上げたいくらい、ですね。

[野村]はっはっは。

[薬丸]山田君、呼びますか。

[田中]うん。うん。

*

新たな時代を担う注目の作家となった田中康夫さん。その後も独特な視点でさまざまな作品を生み出していくのです。そんな田中さんの意外な素顔をしる人物がいました。

昭和55年、処女作『なんとなく、クリスタル』を生み出した田中康夫さん。ベストセラー出版後も変わることのない友情で素顔の田中さんを見続けてきた同級生がいます。千代田区にある如水会館は田中さんの母校一橋大学の同窓会館として建てられました。

*

[田中]今日は私の友人であり、大変に私の事を詳しく知ってらっしゃる井上寿一さんをゲストでお招きを致しましたので。井上さんよろしくお願いします。

[井上寿一]こんにちは。井上と申します。よろしくお願いいたします。

[薬丸・野村]こちらこそ、よろしくお願い致します。

大学時代、田中さんとゼミのクラスメイトだった井上寿一さん。現在は学習院大学の学長であり、日本を代表する政治学者でもあります。

[野村](田中さんは)やっぱ女の子に好かれてモテモテだったと思うんですけど。

[井上]はい。ある日、田中君のお父様と3人で話をする機会があったんですね。その時にお父様から「井上君ね、康夫は女の子の友達はいっぱいいるのだけど、男の友達がいないから、井上君ぜひ頼むよ」って言われて。

ファッションは親友、田中康夫くんに学んだ 学習院大学学長 井上寿一日本経済新聞

[薬丸・野村]えぇ!?はっはっは。

[井上]すごい使命感に燃えて(笑)。もう殆ど唯一の男友達か?!みたいな、そのぐらい女の人の友達はもうホント山ほど居たですね(笑)。だから唯一の欠点は男の友達が少ない。

[薬丸]ほぇ、なんか話的につまんないよね。

[野村]なんかね、なんかちょっと失敗談とか。

[井上]それでお父様の、心理学の大学の教授をされていたんですね。それである日、一人暮らしの田中君の部屋に遊びに行ったんですけども、デスクの上にですね、お父様の研究書、それが鎮座されておりまして、それでそれを取って説明してくれるの、これはどんなにすごい本かっていうのを。

[田中](笑)。

[井上]で、私達の頃って親のことなんかむしろ馬鹿にするくらいの生意気だったんですけども、田中君はもう、お父様をすごい尊敬していて、で、しかも彼は努力している所とかそういう所を絶対言わないし見せないんですよ。僕は絶対やってると思うんですよ。

[田中]してないよ。何もしてないっていってんじゃん。だけどお二人(薬丸・野村)は信じてないんだけど、ホントに僕が本を殆ど読まない人だってことは認めるでしょ?

[井上]それはその通りです(笑)。三島由紀夫全集はあのー単に、デザインというかファッションとして飾ってたから・・・全然読んでないから。

[田中]だって編集者が三島由紀夫全集と・・・。

[薬丸]なんかインタビューしてて、天邪鬼的なコメントしかないんですよね。

[井上]そう。そう。そう。まぁ、照れて。

[薬丸]照れなんですね。裏返しなんですね、照れの。

[井上]そうなんです。私はもう、田中君とは二人だけの深夜のドライブとか、二人だけの青山・六本木とか、二人だけの沖縄旅行とかあるんですよ。

[薬丸・野村]えぇー?!

[井上]怪しい関係じゃ無いので、一応言っておきますけど。

[野村]そういう時にお話されてた一大テーマ的なものっていうのは・・・?

[井上]田中君、よく青春とは何だとか、生きていくとは何だとか、っていうようなこと、話さないよね?っていうような、『クリスタル』の中にも書いてありますけど、まさにそうで、例えば深夜のドライブに行って東京湾の埋め立て地に行って車を停めるわけですよね。

[野村]ロマンチックな・・・(笑)。

[井上]で、そうすると「ロマンチック」なんですけども、話は全然ロマンチックとはちょっと違っていて、こっち側は真っ暗なんだけど向こう側は東京の灯りが煌々と点いていて、コントラストがすごいんですよ。田中君はそこを説明してくれて、近未来都市みたいでしょ?っていう風に言うわけですよ。それでなんかちょっと崩壊の予兆を持ちながら、あの頃まだ20世紀でしたから21世紀の日本てこういう風景が普通になるのかな?みたいな、そういう話ですよ。

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[薬丸・野村]ほぉーお。

[井上]要するに、あそこが理想であって原点でもある。そういう昭和の時代が1980年の『なんとなく、クリスタル』が描いてる世界なんですね、だから、あの1980年というのは基準で、あそこから日本や世界が悪くなってゆくことに対しては抵抗したいし、あの1980年をもっと伸ばしていく方向に及ばずながらちょっとでも役に立てるようにしたい。

[薬丸]でも、かなりの多額の印税を手にしたと思いますよ。

[井上]はっはっは(笑)。

[薬丸]その使い道は井上さんご存知ですか?

[井上]いやあのーそれこそ大学時代からそれもあんまり変わってなくて、急にお金が入ったから、自分の身に付かないようなモノを買ったりとかっていうことは全然なくってレコードとかも買ったけど、それは大学時代だってちゃんと一杯買ってたから、あんまり変わってないですよね。

[薬丸]100万部も売れてしまうと、ちょっと天狗になる・・というか勘違いしてしまう・・・、当時の田中さんは如何でしたか?

[井上]それが無くって、『なんとなく、クリスタル』が出た時に、それを何冊も持って一緒にちょっと行こうって言って行ったところが、その『クリスタル』に出ているお店に一軒一軒挨拶まわりのようにして、今度この本が出ました、って言って一つ一つ挨拶して廻るっていうので、ホントびっくりしましたね。えぇ。

[野村]今までの破天荒な大学生振りとは全然違った一面が・・・。

[薬丸]そうですよね。

[田中]あの、自分は・・・。

[薬丸]田中さんには伺ってません。

[野村]はっはっは。

[薬丸]ここは井上さんに伺いまーす。

*

ヒット作の裏には飾らない大学生が居たのです。

25歳で売れっ子作家となった田中康夫さん。当時からその創作活動を支えてくれた場所があります。

*

[田中]まぁ、あのー、私の最初の本を・・・。

[薬丸]はい。『なんとなく、クリスタル』。

[田中]えぇ。『文藝賞』を取った、その後何冊か出したんですけどそこの出版社の人と、場所をお借りをして。

[薬丸]あぁ、こちらなんですか!?

[田中]えぇ。とてもCOZYな、こじんまりとしたところで。どうぞお入り下さいませ。

*

大学在学中に書き上げた『なんとなく、クリスタル』。この作品を田中さんは河出書房が主催する『文藝賞』に応募し見事受賞したのです。当時、編集部では田中さんの作品がちょっとした話題だったようです。

*

[田中]ここが、第一編集部という部屋で、まぁこういう所で『文藝』の編集部とか、あと海外の翻訳部門の人とか。彼は吉田久恭さんといって、私の作品を担当して下さった・・・。

[薬丸]はじめまして。

[田中]ずーっと、私に物語の世界をちゃんと書きましょう!って言ってくれた。

[薬丸]これは、撮影用にわざとこのように・・・。

[吉田]そうだと良いんですけども(笑)。

[薬丸]こじんまりした・・・。

[吉田]小さいですね。これが3フロアーあって編集部が。田中さんがデビューされた頃に多分、『文藝』編集部はこのフロアーにあったんじゃないかなと思うんですけど。

[田中]そうそうそう。ゲラですね。

[野村]わぁー!

[田中]こういう、多分これ校閲が入って。

[野村]これ、(映して)良いんですか?!

[田中]まぁ、どなたか分からない・・・。こういうところ。僕の最初の担当だった金田太郎さんというのは、普通は編集者の人が、もうちょっとここは・・・って応募作品でも多分助言をすると思うんですけど、僕は一作目は、こうしましょうってのは受賞した後も何も言われなかったです。多分直し様が無かったんだと思うんですね、ふっふっふ。

[吉田]編集部で下読みってのをして新人の作品を探すわけですけど、伝説かもしれないんですけど、金田さんは田中さんの処女作を読んだ時に「天使が降りてきた」と。

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[薬丸・野村」えっ・・・。

[田中](笑)。

[野村]天使が降りてきた・・・。

[田中]というのは編集部でのそういう・・・。

[薬丸]天使、喫茶店に行きましょうか、天使、喫茶店に参りましょう。

[田中]喫茶店の「店主」として・・・。

*

作家デビュー以来、独自の視点で多種多様な作品を生み出し、更には作家に留まらない活動を続ける田中さん。その源は一体何なのでしょうか。河出書房新社の一階にある喫茶店「ふみくら」。昭和の時代から多くの作家が打ち合わせをしたきたこの場所で、田中さんの活動の原点を伺いました。

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[薬丸]たくさんの本がありますね。

[田中]いえいえ。そんな、あのー全然。私は怠惰なんで、文章を書くのもすごい遅いので。

[野村]この処女作の『なんとなく、クリスタル』からワインの『ソムリエに訊け』に・・・。

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[田中]これはね、田崎真也さんと一緒に、これ多分、90年くらいですよ。だからまだワインブームとかなる前の頃の本で、割合そういう、ちょっと先取り本ですね。ソムリエなんて言葉が知られてない時代。

[薬丸]東京ペログリ日記。

[野村]ペログリって何ですか?!

[田中]これはあの、『噂の真相』っていう雑誌で、その後、週刊SPAでも連載したんだけど、私の「日記」ですね。今はほらネット上で皆さん書くけども、当時ネット社会で無い頃に2000年迄10数年・・・、これが『大全集』というのなんですけどもね。こんな日本のここって変じゃない?!ってこんな政治や経済っていうことを言いながら、色んな女の子とご飯を食べたりどこへ行きましたとか、どこでお泊りしましたとか。

[野村]そんな赤裸々な・・・。

[田中]・・・ワインを飲みましたとか。だから当時は、田原総一郎さんとか私の連載を読んでて「田中君、こんなに一杯君は元気な筈が無い!」って。

[薬丸・野村]はっはっは。

[田中]いや別に僕、ウソ書けないんでって。

[薬丸]でも、その元気の源は何ですか?

[田中]私はほら、神戸の震災とかでも、やっぱり「ヴォランティアも恋愛も行政も政治も人様に喜んで頂いてなんぼ」だってのが私の考えで、だから普通の、俺はすごい男だぞ!って男の人は、それはやっぱり相手の気持ちに立って無い。

[薬丸・野村]んー・・・。

[薬丸]素晴らしいお言葉で締めくくって頂きました。

[野村]はい。

[薬丸]本当に今日は楽しい時間ありがとうございました。

[田中]いやぁ、なんかそういう風に誉められちゃうと、なんかきっと多分、これオンエアー見て、あーあ何かっこつけてたんだよお前とか思っちゃうんですよね、私。

[薬丸]いやぁそんなキレイに編集してくれないと思いますので。

[田中]やっぱり?どうも最初からそう思ってたんですよ。全員今日は嵌める為の丸一日。やられたなぁ・・。

[野村]そんなどっきりじゃないですから!

[薬丸]はっはっは。ありがとうございました。

[田中]いえ、とんでもない。

[野村]ありがとうございました。

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2015年01月19日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 真のパフォーマンスとは何か? 阪神・淡路大震災

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「註の新たな註」
「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。

ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣
「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、
両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、
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15/3月号 憂国呆談 season2 volume56◆ソトコト15/3月号パリのテロ襲撃事件から、「イスラム国」の存在、話題作『21世紀の資本』、戦後70年の節目まで。

新党日本の地上(じべた)十策「10」 「サンダーバード隊」創設!

[田中康夫メッセージ] 2007.05.24 憲法9条に「サンダーバード」の役目を via 田中康夫Official Web Site

2010.10.21 戦争を起こさず国益を勝ち取る戦略と戦術 日刊ゲンダイ 連載『にっぽん改国』 via 田中康夫Official Web Site

2015年03月23日 TOKYO MX 「モーニングCROSS 田中康夫 チュニジアテロ・地下鉄サリン事件20年・バヌアツ被災・国際救助隊『サンダーバード隊』」

2015年04月27日 TOKYO MX 「モーニングCROSS 田中康夫 論より証拠 サンダーバード隊こそ真の積極的平和主義」

[堀潤]田中さんテーマの発表をお願いします。

[田中康夫]はい。今日はですねまさに阪神・淡路大震災から20年ということで、まぁ私も当時は38歳でこういうバイクに乗って・・・。

田中康夫 神戸震災日記

[堀]あっ、これがまさにその当時・・・。

[田中]50ccバイクでね。

[堀]あっ、僕あの、文章でしか読んだことが無かったんですけど写真見たの初めてです。

[田中]はやい話が、阪神間出身の女の子とよく付き合ってたんで。

[堀・吉田]はっはっは(笑)。

[田中]当時ナビも無いんですけども道もよく知ってるんで、でも車じゃ荷物運べないな...って時に、あるカソリックの教会に(TELを)掛けたら、荷物は色んなとこから来てるけどバイクが無いから運べないんだよって言われて、で僕は大阪でバイクを買ったんですね。

[堀]そうだったんですね。

[脊山麻理子]1995年に発生した阪神・淡路大震災から1月17日で20年が経ちました。

[堀]犠牲者の名前が刻まれる兵庫県西宮市の震災記念碑公園をはじめ各地で追悼式典が開催されました。20年...まだ震災終わっているわけじゃないんですよね。その時々に被災した方、その時に被災した方々の生活をどう取り戻すのかという話はずっとまた色々奮闘やそれぞれの中にストーリーがあるわけでひとつの区切りにしか過ぎないという部分はあるかと思います。

[田中]でまぁ、あえてこの「真のパフォーマンスとは何か?」ってことを書いたんです。

[堀]えぇ、これどういう意味ですか?

[田中]日本だとパフォーマンスって中身が無くて奇を衒ったことをするっていう風に捉えられちゃう。

[堀]割とネガティブ・ワードですね。

[田中]本来で言えば車とかオーディオの、その性能が良いとか費用対効果が良いってのが「パフォーマンス」なんですね。実は阪神・淡路大震災は朝の5時46分に起きました。ですのでこれはですね例えば、出張していたりあるいは家族以外の人とちょっと怪しげなホテルに居るとかいう人以外はみんな家族だったんです。だから、ウチは全員助かった、あるいは箪笥の下敷きで息子は亡くなった、でも向かい側の文化住宅に住んでる足の不自由なおばあちゃんを助けなきゃっていうね、誰から命ぜられるわけでもなくて皆がそういう風に動けたわけ。でももしあれが一時間半遅かったら、ご主人は阪神高速の上です、営業マンで。娘さんは満員電車の阪急電車ん中です、息子さんは自転車で学校へ行く途中です、そして朝ご飯の片付けをした奥さんはテレビを見ていて多分、家族が無事だっていう事が無ければ動転をしてすぐ目の前の他の人を助けようという気持ちにはなれなかったと思うんですね。

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[堀]なるほど。東日本大震災はね丁度バラバラの時間帯で。

[田中]ただ、東日本大震災は勿論不幸な事だけど2時46分という、まさに東京のような大都会で無くて地域なので皆職住近接で働いてたりするなかで消防団の人とかそういう人が動けたってところはあるんですね。

[堀]都市部と地域の違いもありますね。

[田中]で、今日は何をお話をしたいかというと、ある意味では毎年「1・17」は来るけど今年は20年なわけですね。そして今回、兵庫県主催の追悼式に、今の、今上天皇美智子皇后はそこに出掛けられたわけですよ。

[田中]そしてお二人は音楽療法士とかね園芸療法士、これは何かってったら例えば、地震の時にもペットが生きてたことによって元気付けられる人が居るように、それから20年の間の心理的なものの中で音楽であるとか園芸をお年寄りの、仮設住宅に入った人にすることで、そういう人達にお目に掛かってるわけ。でも一方で私達の国の首相はどこに行っていたかと言えば 「先程言ったようにヨルダンにお金を渡して原発を売り込みに行っていた」✽[番組動画発言部分]わけですよ、「3・11」も収束していないのに。そうするとね、このパフォーマンスは何なのか?と。まさにじゃ兵庫県が主催だったとしても、堀さんがもし首相だったとしても大臣だったとしても行くと思うんですよ。あるいは兵庫県主催をじゃあ国と一緒にやりましょう、という事が「3・11」も迎えて収束してない日本...ということかもしれない。でも、しかもイスラエルパレスティナにね駆け足外交をしていこうとしている、で、僕は大事なのはずっと、「1・17」の時に思ったのは、日本のあの時、自衛隊の人と国民がすごく距離が近づいたわけですよ。

[堀]そうですね。

[田中]勿論、専守防衛という自衛はある。でも私はずっと前から「サンダーバード隊」を日本は作るべきじゃないのか、と。「サンダーバード」って昔NHKでもやってテレビ東京でもやった、まさに天変地異の一旦緩急があると世界でまっさかに出掛けていく。それはある意味では消防の人達と同じ様な、役所って前例が無い事出来ません、法律がこうだから出来ません、法律がこうだからあなたこうしなさいって言うんだけれど、消防とか救急の人って無手勝をやるんじゃなくて前例が無くても、あるいは法の規制のなかにおいても、出来ることを出来る人が出来るまでやるって事じゃないですか。でそうすると例えば日本は昔ですね、マイアミヨハネスブルクとフランクフルトに毛布とかなんかパンとか置いてある倉庫を持ってたわけ。でじゃぁペルーで大地震が起きました、でもペルーは日本から行った日系人の人も居る、そしてペルーで大使館が占拠された時にも日本の人を全員無事に救出してくれた親日的な国でしょ?でもあそこにすることは何かったら後からお金のODAなんですよ。でもあの時僕は日本からね、チチカカ湖に行く道路が壊れちゃった、世界遺産の。あるいは水道が破裂しちゃった、その時に日本のマイスター的な60代70代の人達が政府専用機で行って一週間で水道が直ったら、おそらくこれはトルコの人が日本に親日的なのと同じ様に永遠の日本との外交、そうしたソフトというのが僕は本来大事だと思っているわけね。

[堀]何の為にそこにね居るのかっていう。

[田中]だからなんか54カ国海外に行く、でもスタンプラリーかもしれない。で、残念な事にね、これ「エコノミスト」という。

[堀]あぁ、そうですね。

[田中]「エコノミスト」っていうのはイギリスの保守系経済雑誌です、でこれが去年の年末に出た「The World in 2015」と。

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で、2年前には「これ」が表紙になったわけですよ。「アベノミクスナショナリズムで中国にもチャレンジ・挑戦するぞ!」と。

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で、ここに載ってるのがまさにロシア、ドイツ、アメリカそして中国そして更にはインドあるいはインドネシアやイタリアも載っている。

[堀]これ見事に。(居ないんだよね。)

[田中]でね、ここに「一人」居るんですよ、この、ちょんまげをした人が「クール・ジャパン」で。

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[堀]あれ?はっはっは(笑)。

[田中]でも誰だか分からない、北斎の絵みたいな人なわけ。で、そうすると私達が今する事は何か?というとこれがここに書いたんだけれども、よくどこの国の政治家もみんな「国民の生命と財産を守ります!」っていうの、お題目のように。でも本当に大事な事は「富国強兵」という「国家益」じゃなくて、繰り返し申しあげているように豊かな国というのはひとり一人が贅沢とは違う意味で心もモノも非常に豊かであるという「富国裕民」であってこそはじめてそうなわけね。でもう一個パフォーマンスということで言うと、日本航空機が御巣鷹山で落ちたことがありました。でそれの直後に実はイギリスのですねマンチェスターブリティッシュ・エアウェイズの飛行機が大事故を起こしたんです。でその時に「鉄仮面」と呼ばれたマーガレット・サッチャー女史はオーストリーに居た。でも真っ先に飛んできてマンチェスターに行って、亡くなった人の家族あるいは無事だった人を激励をして帰った、この時もイギリスではね、なんだと、そんなロンドンに戻ってきて仕事するべき時にそんな一時間居ただけでなんだったんだ、っていうパフォーマンスだって言われた。でも僕はこれは「真のパフォーマンス」だと思うんですよ。リーダーが24時間ずっと居ることは出来ない。でもひとり一人出来ることをしようという人に対して私達は見放されてないんだってことをね、思う。その意味で言うと今日本が行うことはやはり内政の問題というのをね、スタンプラリーを54カ国行っている事だけでは無いことこそが大事だし、何故、僕は、周囲の人が「1・17」で神戸に行きましょう、と。

[堀]言わなかったか。

[田中]ヨルダンやエジプトに行くのはその後にしましょう、と言えなかったのかな?という。

[堀]かつての日本を取り戻そう、という割りにはかつての日本の惨禍に対して非常に冷たいですよね。原爆の話にしてもね。

[田中]ちょっと残念だと思います。

[堀]ありがとうございました。

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1999年6月12日 NHK ETVカルチャースペシャル 「オンリー・イエスタデイ80年代 <こころ>はどこへいったのか」 出演 浅田彰 田中康夫


1999年6月12日 NHK ETVカルチャースペシャル オンリー・イエスタデイ80年代 <こころ>はどこへいったのか 出演 浅田彰 田中康夫

 

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1980年10月

アナタハ何ヲ シテイマシタカ?

[田中康夫] 1980年の10月は、僕は丁度『なんとなく、クリスタル』ってのを新人賞に応募して『文藝賞』っての取ったんですね。

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それが10月の17日とかだと思います。ただ、私は応募した後、一次選考二次選考の結果も雑誌見てなかったんで・・・。というのは当時付き合っていた女の子に見せたら、彼女は妙に小説が好きだった人なんで「これはもう、ストラクチャーとして間違っている」と言われて、「しまっておきなさい」と言われて、「いや、もう応募しちゃった」って言ってですね・・・。

 

六本木へ遊びに行く時には、

クレージュのスカートかパンタロンに、

ラネロッシのスポーツ・シャツ

といった組み合せ。

ディスコ・パーティーがあるのなら、

やはりサン・ローランかディオール

ワンピース。

輸入レコードを買うのなら、

青山のパイド・パイパー・ハウスがいい。

  

『なんとなく、クリスタル』より

 

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例えばその日、自分が雑誌だったりテレビで良い意味ではなく話題になっていたりする日も、あるいは良い意味で話題になった日も、いつも同じように受け入れてくれる。それは、駅前の自分が行きつけの居酒屋でいつも受け入れてくれる、というのとある種似たところはあるんでしょうね。

僕は、何故80年に『なんとなく、クリスタル』を書いたか?

まぁ、大学留年したからってせいもあるけれども、今までの日本の小説であったり他の表現形態の中に、あの手の若者を書いたものが無かったと思っていたんですね。ある文芸評論家の言葉を借りると「頭のカラッポなマネキン人形が、ブランド物一杯下げて青山通りを歩いているようなもんだ」と言ったわけです。

でも、僕がそこで思ったのは、満員電車に乗ってる女の子が、自分のお給料で貯めて新しく買ったひとつのフランス製かイタリア製の鞄を持って嬉しいなと思う気持ちと、例えば研究者が、あるいは本好きな人が、非常に難解な記号論の本を読んで、一冊読了して「記号というものが分かった!」と思って喜ぶ、「少しお利口んなったな」と思う気持ちは、これは同じ人間が感じる感情な訳です。 

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で、同じ人間が感じているという点においては、これは優劣の差は無いわけです。元々、日本の批評とかっていうのはブランド、つまり物質的なモノを知る事と、本を読んで知る事はハナから違うディメンションだっつってた。僕はそうじゃないと。すべて人間の価値ってのは等価であって、価値がそういう、何が価値なのか分からない紊乱なものになっている、その意味で言うと、その人が何を着てるのか、どんな店にいってるのか、どんな友人がいるのか、そういう、外の浮遊しているものによってしか生身の人間が規定し得ない時代、それを書こうと思ったんですね。

それは、むしろ、80年代の消費社会は軽薄短小だって苦々しく言っていた人達の方が、むしろその事に気がついて居なかったじゃないかという気がする。むしろ消費社会にまみれていると言われた人達の方が、そのモノを、あるいはそのひとつのご飯を食べた時、好きな人と居る時の、その一瞬の喜びは永遠には続かなくて、でも、だからこそその自分が、自分である事が分かりにくい、アイデンティティの持てない社会だからこそ、この美味しい味、このあたしの好きな洋服、あたしの好きな人っていう事に行ったんじゃないかなっていう気はしますね。

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[田中康夫]こんにちは。

[浅田彰]あぁ、いらっしゃい。

[田中]遅くなって。失礼します。

[浅田]どうぞどうぞ。 こうやって京都で会うとまたね、ゆっくりしますね。ちょっと時間が止まったみたいで。田中さんの『なんとなく、クリスタル』っていうのは、あれは?

[田中]あれは81年ですね、本が出たのは1月ですね。書いたのは80年の4月ですね。

[浅田]僕の『構造と力』ってのが83年。だからもう、ほんと20年近い・・・。でもなんかほんの昨日のような感じもするし、すごい昔のような感じもするし。不思議だね。

[田中]我々の場所とか、我々の理念とかスタンスは変わんないけど、ステージ自体がずーっと移動しちゃったから、我々はなんか端の方に・・・。特に僕の場合は、消費社会の申し子のように云われていたんだけども、気がついたら一番、消費社会とは対極の、端っ側にいるような気がしますけど。僕がヴォランティアといっても、そらぁ僕は神戸という街は何回か行った事があるし、好きだった街だし。

[浅田]無量広大なガールフレンドが居るって言われてますよ。

[田中]付き合ってたコが・・・いやいや(笑)。だから、すごく僕にとっては近い距離だった。でも、神戸の地震が遠い人も、もしかして日本海、行った事なくても海が大好きな人ならば、重油が漏れたときは近い距離だしね、それぞれ自分が関心のある事をする。

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[田中]それともうひとつは、なんていうのかな、一時期、僕や浅田さんが対談の場で、むしろモダンてのをもう一回日本は構築しないといけないんじゃないか、それは別にポストモダンの敗北でもポストモダンを否定することでもなんでもなくて、やっぱり精神の相克、インディビジュアルな中でお互い分かり合えないからこそ分かり合おうとする努力に喜びもあるし、というところのモダンをもう一回作んなきゃいけないんじゃないかってとこあったと思うんですね。

[浅田]そうそう。

[田中]精神のモダン、作られないまま物質のモダンだけ、石づくりの建物だけ来ちゃって。

[浅田]モダンな時代、つまり近代というのはとにかく「大きな物語」というのがあってね、社会全体がそれに引っ張られてた、と。で、例えば、「技術の進歩」とか、「経済の成長」とかね。あるいはまた、「社会の革命と人間の解放」とか。そういう事でどんどん社会全体が成長していく、進歩していくっていう。で、またそうなきゃいけないんで全身全霊それに捧げるっていうね。ま、そういう「大きな物語」の支配っていうのがあった訳じゃないですか。60年代、特に後者、つまり割りとラディカルな「大きな物語」というのが左翼とか新左翼というような形で出てきて。で、爆発して。だけど日本の場合、72年の浅間山荘事件ぐらいでね、非常に悲劇的な格好で自閉する訳じゃないですか。そうするとね、なんとなく60年代がそういう「大きな物語」の最後の熱狂というかね、高揚の時代だったとして、70年代は「挫折の時代」ですよね。だけど、その後、よくも悪くもバブルに繋がるような景気の上昇もあって、ある程度の余裕に支えられて、転換の時代というかね、転換の可能性の時代というか、そういうものとして80年代はあったと思うんですよ。そうするとね、別にそんな「大きな物語」っていうのは無くていいと。

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[浅田]それぞれ、しかし、自分の場所で色んな矛盾に直面してるんでね。で、それぞれの「小さな物語」があると。そういう色んな「小さな物語」が色々散乱しつつ、でも交錯すると。本ばっかり読んでる人とデザイナーズ・ブランドに夢中の人が出会うっていうのが面白いって事だったんだけども、なんか80年代から90年代にかけては、それがもう一回タコツボ的に自閉していったっていうのかな。つまり、すごくマニアックに本だけ読んでる人もいる、すごくマニアックに一部の例えばヘアデザインならヘアデザインに夢中になってる人がいると。それがポツポツとタコツボみたいにあってそれぞれがネットワークされてないっていうね。

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キリンビヤ樽CM 春風亭小朝 田中康夫 細野晴臣 1983

[田中]生意気な言い方をすると、例えば、僕の『なんとなく、クリスタル』や僕達が生きてきたのは、ただそれが気持ちよかったりそれが好きだから取り入れたんで、それを取り入れるという事になんらかのものすごく意味があったり、さっき言ったように、考えてから行動する訳ではない、考えないで行動してたわけでもないんです。見ないで取捨選択してた訳ではないんです。全て全部一緒にやって、そこになんらの意味も無いんだと。でも明らかにその本見に行ったり、展覧会行ったりあるいは、このバッグを買うって事には意味は後からついてくる。

[浅田]ちょっと上の世代がね、ある意味で大きな物語を担うという事で所謂アイデンティティね、つまり自分の同一性っていうものをなんとか築こうとしてて。そうするとその大きな物語が頓挫するとアイデンティティにも傷がついてさ、挫折と幻滅という事になる訳じゃないですか。で、それが60年代から70年代への転換だったという気がするんですよ。で、僕達は幸か不幸かその時まだ子供であって、その後で既に相対主義化された世の中に出て来た訳ですよね。だから別になんかこう、アイデンティティを作らなきゃいけない、とも思わないし。で、今まであったアイデンティティが無くなってすごく幻滅したとかね傷ついたとかいう事もないと。可能性の中心においてはね、まぁ云わばなんていうんだろう、豊かに開かれた空虚っていうのってつまり、自分は空虚なのかもしれないんだけども、その都度のいろんなモノとの出会いによってね、一瞬一瞬それがクリスタルなんだけども色んな色に染め上げられて、また透明に戻るっていう風な、それで全体として儚いといえば儚いけれど、その事の中になんか一瞬生きてる事の喜びがある、みたいな、そういう感覚っていうのがありましたよね。

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 [田中]分かり合えないからこそ分かり合う、っていうところの分かり合えないってところが昔「人間は分かり合えるものだ!」って言ってたのが青春ドラマですよね。努力すれば全部出来るんだと。努力しても出来ない事もあるから、努力する喜びや新しい方法論を見つけるんであって、そこの大本が曖昧できた国が80年代があったんだけど、今大本が、なんでしょうね。曖昧だった事も分からないまま、もっと80年代を否定しなきゃいけないみたいになってきちゃってる。で、だからその意味でいうと、非常に、僕なんかには居心地の悪い社会。でも、ただあまり僕は悲観的にも見ていなくて、例えば神戸という所で、神戸の空港というのがあまりに不思議じゃないかと言う人達がいる、と。一個思うのは、推進派と言われるような企業の人達が多く勤めているような神戸駅という駅前で署名を集めると、三、四人歩いてくるスーツ姿のサラリーマンの人がこっちをチラっと見るけどそのまま行っちゃうんですね。ところが郊外の、東灘区や北区とかいうところの最寄の駅でも夜遅くまで集めてると、同じ会社のバッジをつけた人が、独りになったときには署名をしていく。それは僕は非常にタコツボでみんな追われちゃってるように見えるけども、個人になったときというのは意外と自分の生理や自分が思ってる良識を出せるんだなと。

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一緒にいた女性の事なんていうのは、今でも思い出したりされますか?

[田中]しますよ、そりゃ。男の、またジェンダーだって怒られるかも・・・。男の人って意外とそういうところは、むしろ情念的なとこがあんじゃないの?例えばほら、付き合っていた女の子と嫌ってわけじゃなく、なんとなく別れちゃったのに、ある時なんか思い出して涙が出てきちゃって、そのコが昔住んでた家の辺りまで夜独りでドライブに行っちゃうとか、そういうのってあるでしょ?僕の友達なんかでも、離婚したあとにやっぱりその、もう、別れたくて離婚したのに泣いちゃったり、昔住んでた家んところ行ってマンションの壁触っちゃうとかってあるよね。人間ってそういう、ホントに不可解な動物なんですよねきっと。

 

『なんとなく、クリスタル』

  

交差点のところにある地下鉄の出口から、

品のいい女の人が出てくるのが見えた。

シャネルの白いワンピースを、

その人は着ているみたいだった。

横断歩道ですれ違うと、

かすかにゲランの香水のかおりがした。

三十二、三歳の素敵な奥様、

という感じだった。

<あと十年たったら、

私はどうなっているんだろう>

下り坂の表参道を走りながら考えた。

 

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「註の新たな註」

「いまクリ」と「もとクリ」
その記憶の円盤が舞い続ける時空。
ようこそ現在から1980年の東京、
そして日本へ❣

「✽文庫本化に際しての、
ひとつの新たな長い註。」

でお約束した「註の新たな註」は、
両書に登場する
「字句の解釈」に留まらず、
高度消費社会の幕開けから
現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら
絵解きしていくサイトです。

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田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.342『書き下ろし「ひとつの新たな長い註」を加えて7月4日リリース! 「記憶の円盤」に乗って80年代! 文庫版『33年後のなんとなく、クリスタル』 「註の更なる註」サイトも同時アップ!』

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「註の新たな註」
「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。

ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣
「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、
両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、
高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.342『書き下ろし「ひとつの新たな長い註」を加えて7月4日リリース! 「記憶の円盤」に乗って80年代! 文庫版『33年後のなんとなく、クリスタル』 「註の更なる註」サイトも同時アップ!』と題してお届けをいたします。見本があがって参りましてですね、7月4日(発売)、こちらが文庫版でございます。文庫版はここに書きましたように、文庫本化に際しての「ひとつの新たな長い註」というですね、大変に長い文章がございます。この帯もですね、なかなかこう、綺麗な感じで今までの表紙に、ちょっとこういう色合いにしましたので、表参道の交差点がちょっと昔の、都電こそ走っておりませんけれども、表参道の交差点の所も昔は都バスが走っていたわけでございましてですね、ずっと赤坂見附の方まで行ってたわけです。今は「ちぃばす」になっちゃってますけども、「この感じ」でございます。帯の方には裏側に大澤真幸さんとなかにし礼さんの解説が後ろに2つ付いていて、こちらに438の註、というような具合になっております。

『もとクリ』『いまクリ』総合案内

1999年6月12日 NHK ETVカルチャースペシャル 「オンリー・イエスタデイ80年代 <こころ>はどこへいったのか」 出演 浅田彰 田中康夫 文字起こし

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33年後のなんとなく、クリスタル

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まさに高度消費社会というものを描いた、その入り口を描いた『なんとなく、クリスタル』というのが1980年の5月に執筆をしまして、『文藝賞』を取ったのが1980年の10月でありまして、本が出たのが1981年の1月という形であります。そして、それから33年後に、『文藝』で連載を始めて、本が出てから33年後のですね、2014年にですね発売をされているわけでございまして、この「註の更なる註」というのはですね、皆さんご存じのように、ノーマ・フィールド - Wikipedia さんというですね、シカゴ大学で教えている女性の方、まあ、言語学者でもあります。彼女は元々、基地の中のアメリカン・スクールに通っていたという。お母さんが日本でお父さんがアメリカで、いわゆる進駐軍が居た頃に東京で生まれたという方なんですね。この方がですね、実はY'assyの『なんとなく、クリスタル』に関してですね、非常に面白い文章をお書きになっています。これが『現代思想』のですね1987年、ですから本が出て6年くらいということで、7年ですね。で、「『なんとなく、クリスタル』とポストモダニズムの徴候」(上野直子訳)というタイトルの内容なんでございます。

現代思想』第15巻第15号臨時増刊 総特集=日本のポストモダン

彼女が言っている内容を踏まえてですね、私のこの「註の更なる註」というものが出て、そしてまたスーザン・ソンタグ - Wikipedia さん、もう既に病気でお亡くなりになりましたけれども、白血病で。浅田彰さんとですね、それから磯崎新さんとスーザン・ソンタグさん達の座談会があって、公開座談会で私もですねそこに参加をしたと。

シンポジウム「この時代に想うー共感と相克」(2002年4月28日)パネリスト スーザン・ソンタグ+浅田彰+磯崎新姜尚中+木幡和枝+田中康夫『良心の領界 スーザン・ソンタグ Susan Sontag』NTT出版 2004年

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で、そこで私が述べたことに関して、まさに私が述べている「微力だけど、無力じゃない。」であったりですね、団塊の世代というものは「連帯を求めて・孤立を恐れず」だったけど、われわれは「自律を求めて・連携を恐れず」だってなことを述べた時にですね、この「孤独」ということと「連携」ということをですねどう捉えるか?てなことをですねスーザン・ソンタグさんがどういうふうに仰ったのか、当時ちょうど私が知事だったので、その内容に関してもですね、彼女が非常に鋭くですね仰っていただいた、まさにスーザン・ソンタグさんが仰ったことに比べると、皆さんご存じのですね、東京新聞辺りでずっと書いていたジェラルド・カーティスさんみたいな方はですね、「手続きがどうだとかあーだ」とかですね、今のドナルド・トランプ氏に関して(非難を)言ってるような人達のようだったんですけれども、スーザン・ソンタグさんはノーマ・フィールドさんと同じような視点でお話になった。で、ノーマ・フィールドさんの文章というのは『現代思想』に載って、既に絶版でございますし、ご存じのように『現代思想』はですね、「未来への提言 ~コモンズから始まる、信州ルネッサンス革命~」を書いてくださった宇沢弘文さんの追悼号の時に私の原稿が載って、まあ『現代思想』なんて原稿料、ほとんど無いんでございまして、追悼号に書いたんでございますけれども、

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「未来への提言 ~コモンズから始まる、信州ルネッサンス革命~」-宇沢弘文東京大学名誉教授が手掛けた「新しい社会」の在り方- クリックで全文拡大 

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現代思想」2015年3月臨時増刊号「宇沢弘文 人間のための経済」田中康夫「怯まず・屈せず・逃げず」宇沢弘文さんとの想い出 クリックで全文拡大

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宇沢弘文さんを知っていますか!? ~昭和天皇ローマ教皇に一目置かれた人物~  田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.79

Vol.187『ちょっぴし真面目なお話(涙)Part3 今や行政の「民営化」は錦の御旗に非ず!』

2011年03月05日 BS11 田中康夫のにっぽんサイコー!宇沢弘文が語る「TPP」 ゲスト 宇沢弘文 文字起こし

 18/3月号 田中康夫の新ニッポン論56「社会的共通資本」◆月刊VERDAD-ベルダ 画像クリックで全文拡大

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校閲があまりにも酷くてですね。そして同時にですねなんとその号にですね、「田中康夫宇沢弘文を使ったようなものであって、宇沢が良い人だったからいろいろと書いてあげたけれども、それを今、是正をしてるのが今の長野県の知事だ」っていうようなことをお書きになったですね、東京大学経済学部のですね、元日産自動車にお勤めだったという教授で、今はもう名誉教授?埼玉にお住まいですけれどもね、神野直彦さんが「宇沢さんとの関係を書いて頂戴」って言われながら私をdisるような文章を載せるというのが『現代思想』の歴代のですね発想なんでございまして、このノーマ・フィールドさんの文章に関しましてはですね、きちんと私の方でPDFにして載せてしまいますのでですね、お読みいただくことができます。スーザン・ソンタグさんの方もこちらも絶版になってますけれども、さすがにこれはいろんな方が座談会に出てきておりますので、私が発言した部分くらいをですねきちんと載せます。これが「註の更なる註」という、今までいろんな方の書評が載ってきておりますけれども、先日の和歌山章彦さんの日本経済新聞のですね、まさに「『いまクリ』と『もとクリ』というのは比類なき経済小説だ」という、たいへんに有り難い言葉をいただいたんで、日経新聞というのは、日経流通新聞が最初にYa'ssyにどこのメディアよりも早くインタビューに来たってのが日経流通新聞だったっていう不思議な縁でありますけれども、これはもちろん、ネット上に載ってますので、この辺りを中心にですね「註の更なる註」に出て参ります。

「文学周遊」「日本経済新聞」和歌山章彦編集委員 田中康夫「なんとなく、クリスタル」 東京・表参道 あと十年たったら、私はどうなっているんだろう

2014年12月21日 BS日テレ「久米書店」 出演 壇蜜 吉田久恭(田中康夫著 『33年後のなんとなく、クリスタル』担当編集者)文字起こし

2015年01月11日 BS日テレ「久米書店」出演 壇蜜 田中康夫 文字起こし

2014年11月30日 J-WAVE ロバート・ハリス VINTAGE GARAGE ゲスト 田中康夫+オンエア全7曲+ボーナス2曲@「菊地成孔の粋な夜電波」 文字起こし

実はですね、見本を見ていただくと分かるように、字が少し大きめなんですよ。で、同時にこれはですね、いろいろ考えて、まあお読みになる方も40代、50代になってくると老眼鏡が必要だったりですね、なって参りますので、まさに少子高齢化社会で、字体もですね、このサイズの中でも読みやすいという字体をですね、フォントを選んでいただきました。なので非常に読みやすく、老眼鏡が無くともホントにこうやって読めるという感じでございます。註の方はさすがに438もございますので、少し小さい級数でございますけども、その後の方に解説と並んでですね、まさに「『いまクリ』と『もとクリ』、その「記憶の円盤」が舞い続ける時空」と題してのですね私の新しい長い註がございます。今までの『いまクリ』に関しての、いろんな番組に出た内容とか記事とかですね、インタビューとか書評のページはそのまま残して、更にこの「註の更なる註」というところのコーナーを作りますので是非こちらもですね、文庫をお買い求めの後ですね、ご覧いただけるとグリコの何粒・・・以上にも美味しくなるのではなかろうか、と思っております。

ということで、現在書いている長編というものもですね、ある意味では、日本の近未来なのかな・・・?だけどまあ、この後ですね、いろいろお話をしていきますけれども、まさに右も左も拳を挙げているような時代の時に、そうではない場所というものを、実は大澤真幸さんが書いておりますけれども、「この33年の軌跡は登場人物たちが真摯に時代と関わり、時代と共振していたことを証明しており、読後、静かな感動を覚えずにはいられなかった」というのとですね、なかにし礼さんが「作者が「微力だけど無力ではない」と言いつつ黄昏の光に向かって歩いていく。そのうしろ姿は文学以前の問題としての文学こそが文学なのだという決意にみちている、いや、この本は現代の黙示録かもしれない。」という大変に過分な言葉をいただいております。

なかにし礼氏の「現代の黙示録 田中康夫『33年後のなんとなく、クリスタル』」「サンデー毎日」連載「花咲く大地に接吻(くちづけ)を」 クリックで拡大 

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「比類なき経済小説」としてもお読みいただくことができますので是非、文庫版、こちらはですね定価が740円でございますけれども、これだけ分厚いので、結構、この装丁の良さも含めてですね、「なんとなく、シャッター通り」ではない明るさという、まさに「『彼は誰』時」とですね、「『誰そ彼』時」がですね、実は「ルビンの壺」で共振をしているというところもお読みいただけるかと思います。ということで、河出文庫から出ておりますのでですね、無国籍企業Amazonでお買い求めいただいても構いませんし、どこでもお買い求めいただけるようになっております。さすがにこの後ろのところが、『ムーンウォーク --- マイケル・ジャクソン自伝』は文庫で出てないので、ここには『もとクリ』が書いてありますけれども、『ムーンウォーク --- マイケル・ジャクソン自伝』もまだございますのでお読みいただければと思います。ということで本日は『書き下ろし「ひとつの新たな長い註」を加えて7月4日リリース! 「記憶の円盤」に乗って80年代! 文庫版『33年後のなんとなく、クリスタル』 「註の更なる註」サイトも同時アップ!』をお届けいたしました。

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Amazon田中康夫公式著者ページは以下のバナーからアクセスできます。
ぜひご利用下さい!

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2018年6月28日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 朝鮮半島改造論 地図から眺める北朝鮮そこから見えるもの 古谷経衡氏 日本ポーランド戦の舞台に秘められた歴史の悲劇 ボルゴグラード=スターリングラード 党首討論そもそもの意義とは 新宿デモ規制強化

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「オピニオンCROSS」は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス「見逃しヴィデオ・オン・デマンド」ページにて放送後3日間ご視聴頂けます。 

 

金正恩の「ペレストロイカ」は 北朝鮮の「シンガポール化」を目指す 日本が直面する試練! 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 「蚊帳の外!」OR「蚊帳の中?」』 - 田中康夫公式まとめサイト

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「明るい北朝鮮」と呼ばれてきたシンガポールで、2018年6月12日に開催された米朝首脳会談。Y’assyは浅田彰氏との「憂国呆談」でも昨秋から終始一貫、“米朝関係は雪解けする”と語ってきました。ドナルド・J・トランプ大統領金正恩委員長との首脳会談を即決したのは3月9日。その前日に出演のTOKYO MX「モーニングCROSS」でも、「朝鮮半島“置いてけ堀”っぽいニッポン外交&経済」と題して今回の首脳会談を“予測”しています。

他方、「ならず者・北朝鮮」を和平交渉の舞台に、と唱和していた自称「リベラル派」wも含めた「意識高い系」は「左右」の別なく、いざ実際に進展し始めると足を引っ張り始め、会談が実現後も“懐疑的”発言を、したり顔で語っています。

朝鮮半島を巡って交錯する膨大なる情報の中から、どれを取捨選択すべきか、羅針盤としての「まとめサイト」を開設しました。

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[堀]さあそもそもの(党首討論の)意義とは何だったのか?田中さんいかがですか。

[田中]改めて、横綱相撲とか『論語』の「信なくば立たず」って言葉は死語だなって気がしますよね。で、もう1個はね、今ずっと映像が出て、多分、テレビでご覧になったり、とりわけ「意識が高い」と麻生さんに「褒めていただいたネットを見てるような」私からすると・・・。

[堀]ははは(笑)。

[田中]終わった瞬間に安倍さんが「やっぱり、岡田さん、ルールを守らなきゃ」ってドヤ顔で出てったわけでしょ。

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アルゴリズムなOSのお二方への具体的なアドヴァイスは明日29日(金)アップの「だから、言わんこっちゃない!」でお伝えします!

党首討論 安倍首相「やっぱり、岡田さん、ルールを守らなきゃ」

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党首討論 安倍首相 枝野氏への答弁時間超過、再三委員長に注意される。

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党首討論 枝野党首vs安倍首相「演説を聞いて、党首討論の歴史的使命が終わってしまったなと思った」

[堀]えぇ。

[田中]でも委員長から「総理、時間が過ぎてます」って3回言われたんだけど「私の潔白を晴らすために」って時間を延長したんで、あのギャグさが出ない新聞とか地上波テレビってのは残念。

[堀]確かにそうですね。

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[堀]さて各紙見出しはバラバラです。東京新聞は「新宿区 デモ規制強化 議会に諮らず反発招く」と。「ヘイトとは違う」と。「騒音理由 出発公園4つから1つに」と。この写真、新宿の柏木公園ですね。気が付けばいろんなことが規制されてる世の中になってやしませんか?ということです。田中さんいかがですか。

[田中](東京都議から転身した吉住健一)新宿区長はね、日本会議のデモが申請来た時にはどうすんだろうね?(笑)。自分が会員だった人だから。

[堀]なるほど。言論は誰にとっても開かれているべきである。

[田中]そうなの。

[宮瀬茉祐子]共謀罪なども関わってきてるんですかね?

[堀]ね。この団体が一変するかしないかウォッチする。議論はありましたけれど。

[古谷経衡]新宿って右系の保守系のデモの出発点、多いですよ。

[堀]そうか・・・。

[古谷]うん。明らかに。僕ずっと7年ぐらいウォッチしてますけど、大体、大久保、新宿。特に新宿の都庁の裏とかが出発点になってるというのが非常に多いですね。文京区とか台東区では聞いたことないから。

[堀]そうか。

[田中]結局、地域密着型の中規模な公園を規制するってんだけど、そうするとじゃあ新宿中央公園オンリーになるので、逆にそこでデートをしてるノンポリカップルがどうするかっていう問題が出てくる(笑)。

[堀]ははは。そうか(笑)。どれぐらいいるんですかね?ノンポリカップルのデート現場(笑)。

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[堀]さて今日の「掘り下げ一面」は毎日新聞です。さてトランプ大統領、積極的な外交を各国との首脳の会談なんですがやはり目が離せないのがロシアとの関係性です。フィンランドが候補に挙がっています。「米露首脳会談、来月会談へ」と調整を図っています。「ロシア疑惑」「ロシアゲート」がありましたからあまり迂闊には首脳会談が開けないということで膠着していた米露関係なんですが、ここへ来てやはりトランプさんが金正恩さんと会いました。そして習近平さん、そしてプーチンさんとなるとやはりその他のEUや、そして日本も含めて各国とのね孤立外交の中で超大国同士、国家主義首脳同士が繋がっていくのかな?古谷さんどうご覧になりますか。

[古谷]結構、フィンランドっていう候補地に驚きまして、フィンランドって米露どちらに対してもというか、ロシアに対して中立じゃないんですよね。だってカレリアの領土問題を抱えているし、伝統的にソ連の政治体制には組み込まれていたけれど、微妙なバランスの中にいたので、いろんな過去の戦争とか遺恨がある国なので割と中立じゃない国でやるんだなっていうところの意図は何なんだろうとは思いますね。シンガポールより明らかに中立じゃないので。

[堀]なるほど。

[古谷]そこは僕はあれ?っと思いましたけどね。

[堀]いやあでも田中さん、超国家主義というかそうした強い指導力を持った首脳がいる国々が手を携える・・・。

[田中]前、ほらだからトランプ氏はG8にしたいわけじゃなくて、そこに中国とインドも入れてG10ぐらいにしようと思ってんじゃないのか?って言いましたよね。

6月15日出演時発言部分引用

[田中]もう1個、こないだのG7で「G8にしようよ」ってトランプ氏が言った。で、イタリアのみしか賛成しなかったって言うけど、あれは実は何かと言うと、あの時同様に上海協力機構が青島(チンタオ)で開かれていたわけですね。

上海協力機構、他にも一杯、実はイスラエルまでオブザーバーで入ってるような組織。この8カ国だけで面積も人口もGDPもG7よりも多いわけですよ。

ということはトランプ氏の意図は「もうG8どころかG10にしないと中国、ロシア、インドまで入れないと、そんなG7なんて貴族の会議やっててしょーがねーじゃねーかよ」と。「それが世界の経済の話だよ」って。

[古歩道]要は今はとにかくG6に格下げになってるからね。

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[田中]だからもう1つはインドってのが・・・。

[堀]そうね。

[田中]彼の言っている「インド-パシフィック」っていう言葉は日本が言ってる「インド-パシフィック」と全然違うからね。

[堀]「インド洋」ではなくてですね。

[田中]うん。

「インド-パシフィック」「田中康夫の新ニッポン論」54 参考資料付き

田中康夫YouTube公式チャンネル「だから、言わんこっちゃない!」
Vol.140「インドーパシフィック」を語るアメリカの深意とは何か!米中関係の現実を直視せよ!

vol.143『今一度、拳拳服膺を! アジア太平洋からインド太平洋への大転換』

Vol.148 「米中Win-Win関係樹立! トランプ政権が掲げたインドーパシフィックの深意を再び説き起こす。」

Vol.149「ぬかるみの世界インドにご用心! 上から目線でお花畑なニッポン朝貢外交を脱却せよ。」

 

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[堀]さあそれでは参りましょう。田中さんテーマの発表をお願いいたします。「朝鮮半島改造論」。

[田中]昔、田中角栄さんがほら、「日本列島改造論」ってのがありましたけれども、実はこれをドナルド・トランプ氏と金正恩氏は考えているって話なんです。

日本列島改造論

父の教えで最初に浮かぶことばは「1回限りの人生を生きる人びとを大事にすること」。真紀子氏はその信条どおりの道を歩み続けることを誓った。最後に即興で「みなさんハッピバースデーを歌いましょう」と呼びかけ、参列者とともに歌った。

来賓の桜井雅浩柏崎市長は大学時代、田中家の郵便受けをのぞいた時のエピソードを紹介。「共産党の機関紙もあった。異なる立場の人にも目を配る政治家だった。私もその姿勢を引き継いで地域のために尽くしたい」とあいさつした。

[堀]なるほど。

[宮瀬]スイスのジュネーブで開かれている国連軍縮会議で日本は「北朝鮮は共同声明で完全な非核化に取り組むと約束した。日本はアメリカや韓国と連携し声明の履行を求めていく」と発言しました。これに対し北朝鮮は「日本は共同声明に署名していない。かかわりのないことに首をつっ込むべきではない」と反論しました。

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[堀]さあ参りましょう。

[田中]トランプ氏と金正恩氏はペレストロイカをやってるって前回お話したと思うんです。

2018年6月15日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 どうして日米の「意識高い系」はドナルド・トランプ大統領に相変わらず批判的なのか!?激震走る日本レスリング協会・W杯開幕の熱狂の裏で続出「国スポ」の闇

[堀]はい。改革者と。

[田中]「ペレ」ってのは「再起動」、「ストロイカ」は「構築していく」という、ソヴィエトがまさにノーメンクラトゥーラというですね、「赤い貴族」と呼ばれたようなエリート層や上級官僚や指導者が退廃・腐敗していると。それを最後の指導者であったミハエル・ゴルバチョフ氏はペレストロイカってのをやったわけですよ。で、トランプさんがやっていることはもう1回復習しておくと、まさにホワイトハウスの周りにいるような巨大製薬会社、巨大軍需産業、巨大金融機関、そうしたところのロビイストという人たちが議員のところを廻って党議拘束がないということを良いことにお金で動いてるじゃないか?と。で、それはまさにラストベルトと呼ばれる自分の支持者だけじゃなくて、今でもバーニー・サンダースならぬヒラリー・クリントン女史の(雰囲気の)民主党を支持してるような中産階級にも「もう1回アメリカン・ドリームを与えることだ」ってのが、彼に大変な乱暴な移民政策とかとんでもないところがありながらやってることだと思うんです。で、金正恩氏は何かというと、実はちょっとこれをご覧頂きたいんですけれども、北朝鮮には2500万人暮らしています。190万人が軍隊にいるんですね。で、中国とかロシアに比べてもこれは非常に多い人数で、人口の7パーセントぐらいが軍人。

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[堀]そうですね。GDPに占めるの割合も2割以上が軍事費という。

[田中]で、彼が(最近)言ってるのは「経済建設と核開発の、核は開発したからそれは止めてくよ」と。「経済と核の「併進路線」でなくなります」と。で、「先軍政治」という軍がやる政治じゃなくて「先党政治」だということを言ってるわけです。

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[田中]で、彼の核ミサイル(撤去)は簡単に進めていける(と皆は思い込んでいるけど)・・・、ずっと(僕が)申し上げているように「なんでシンガポールで、あんな抽象な中身の(共同声明)・・・」って(メディアは)言うけど、私、こないだも言ったの。「そんなお互いに相思相愛になりたいと思っていた2人ですよ、初めて会って食事しただけじゃなくて宿泊もしなさい、そこで懐妊もしましたっていう工程表までださなきゃいけないなんて世の中ない」っていうことでしょ。なので(先ずは)「先党政治」にしていくと。じゃあ彼はこの(人口の)7パーセントいる(軍隊の)中でも、一般の(兵士の)人たちは(他の仕事に就かせて構造転換しようと)・・・、あそこ(北朝鮮)には、世界のレアアースの半分が、ウランも眠ってるわけでしょ。

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[堀]レアメタルもあると言ってますし。

[田中]うん。レアメタルもあると。そういう産業が定着していけば、中朝国境を越えたすぐのところの(丹東市の)中国側の人たち(の暮らし向き)を見たら、みんな(そういうふうに)なりたいと思っている。だから今彼(金正恩)がやってることは、上の軍部(の古いOSな職業軍人)をみんな解任したのもその「上の(既得権益にしがみ付く守旧派の)人たちだけどけたい」ということになってるわけです。

先日の「ナイツのちゃきちゃき大放送」では、この部分をより詳細に判りやすく語っています。

[堀]それだけにね、急激な体制変更に反感を抱く保守勢力もいるのでは?と指摘も。

[田中]で、彼はシンガポールを、「明るい北朝鮮シンガポールだ」と読売新聞が言ってたんで、一族郎党が経営をしているシンガポールを目指してるんでしょ?って僕は言ってきました。でも同時に彼は自分が留学をしていたスイスを目指しているんじゃないか?っていうことだと思うんです。

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[堀]そうか・・・。

[田中]スイスというのはご存じのように、ロマンシュ語の部分も入れると4つの言語になってるわけですね。で、(ドイツ語圏の)ベルンが首都ではありますけれど、例えばこないだサッカーの練習試合をやったルガーノってのはイタリア語圏なわけですよ。そして(ライン川のほとりに)バーゼルってあります。ここは国際決済銀行(BIS)もあって(スモン病等の薬害を生み出した)巨大製薬会社もありますが、ここにある飛行場知ってます?ユーロエアポートといってフランス側の工業地帯のミュールーズにあって私、何度か行ったんですけども、正式名称はユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港と言って、今、(同じく国境を接する)環境都市のドイツのフライブルグも一緒に共同運営してる。ご存じのようにスイスってEUに入ってないでしょ?

バーゼル委員会」「田中康夫の新ニッポン論」24 ✽田中康夫の新ニッポン論 空港そしてバーゼルの街の「特異性」を記した原稿

ユーロエアポート バーゼル=ミュールーズ 画像付き解説

[堀]あっ、そうか。

[田中]EUに入ってないけど(シェンゲン協定に基づいて地続きの)ドイツとフランスはパスポート(チェック)無しで(クルマでは)行けるんだけれども、その飛行場はフランスの中にあって(バーゼルから空港への道路は)金網で覆われていて、飛行機が到着してユーロエアポートに着くと(他の空港とは違って最初にバゲッジクレームで荷物をピックアップして、それからスイス側とフランス・EU側と)入国(審査の窓口)が2つに別れている。

 

[堀]あっ、そういう感じなんですか行きたいなあ、行ってみたい。

[田中]・・・っていう場所でもあるんですね。そういうスイスで、まさにスイスは(秘密口座で知られる)金融があり(薬害の)製薬会社も(ジュネーヴには国際機関、ローザンヌには伏魔殿のIOCチューリッヒにもFIFAが)あるかもしれない、でもみんなは(罰金だらけの明るい北朝鮮シンガポール同様に)「すごい綺麗な街だ」と思い込んでいるわけですよ。

[堀]タックス・ヘヴンもありますからね。

[田中]意外と表側と裏側と違うところがあるでしょ?で、そうするとね、私は実は金正恩氏も習近平氏もドナルド・トランプ氏も、もしかしたら文在寅氏も南北統一が一足飛びに行けるとは思ってないんじゃないかと思うんですよ。

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[堀]バッファーゾーンとしての北朝鮮の性質は残しておく。

[田中](残して)おきたいと。で、北朝鮮と(国境を接する)中国の地域には(180万人もの)朝鮮民族がたくさん住んでて、じゃあここに例えば(バーゼルに当たる新義州(しにじゅ)とミュールーズに当たる中国の)丹東(たんとう)に飛行場を作って、まさにペニンシュラエアポート(半島空港)になるわけですよ。

[堀]なるほど。

[田中]そして今ご存じのように、元山(ウォンサン)の辺りで、前回のスキー(競技)の(平昌)オリンピックの前に南北合同練習をした辺り、ここにカジノも作るしリゾートにしていくということをやっているわけでしょ。そして開城(ケソン)の工業団地を(南北で)一緒にやっていきましょうと。つまりもしかすると「鉄道も繋がります」と。「同じ民族です」と。もしかしたら同じ両方の、南北のパスポートを持ってる人は自由に行き来ができる形の、先ほどの擬似EUのような形を、考えてるのではなかろうかと。

[堀]確かにね。

[田中]そして天然資源があって、で、今回もジャレッド・クシュナー氏というイヴァンカ・トランプ女史の夫が、いわゆるアメリカにおいて地下天然資源の掘削をやっている巨大な会社の御曹司が間に入って、この、アメリカと北朝鮮の話をしてきてるわけです。

[FT]米朝首脳会談、クシュナー氏が橋渡し Financial Times 6月18日 

[堀]確かに言われてみればそうですね。

[田中]で、そのことはもしかしたら何度か会いに行っている中国(の習近平国家主席)にとっても、ウラジオストクも繋がってるロシア(の近く金正恩委員長をモスクワに招待するウラジミール・プーチン大統領)にとっても、(更にはドナルド・トランプ大統領も文在寅大統領も)こういう形の「永世中立国北朝鮮=スイス化」(は南北朝鮮が統一してしまうと「アメリカ勢力」と「中国勢力」が国境を接してしまうのを巧妙に防ぐ緩衝帯として好ましいわけ)で、この構造転換ってものを大局的に日本は見ていかないといけない。トランプ氏が言ってるように、「(北朝鮮は)とんでもないことがたくさんあった」と。でも彼がFOXテレビで言ってるのは「アメリカのCIAだって、アルゼンチンやチリの、どれだけ民主化(運動)の人間たちを拘束したり殺したりしたんだよ」と。「みんなそういう歴史はあるんだ」と。「それが良いわけじゃない。でもまさに不可逆的に前に行くんだ」と。「この場所をスイス化するしかないだろ」ってことを僕は言ってるんだと思うんですね。

[堀]そういう意味で言うと、北朝鮮には自らが抱える人権問題などもしっかりと、そうしたスイスなどのヨーロッパに倣ってね。

時事芸人・プチ鹿島が考える“金正恩外交の完璧なフリとオチ” アドリブ、自虐、持ちネタ……南北首脳会談を振り返る

[田中]そういうこと。今までは官僚が積み上げ型で・・・、だって6ヵ国協議が(最後の2007年3月を最後に)もう10年近く開催されていないわけでしょ?積み上げ型じゃ(上手く)いかなかったのを、彼はトップダウンで方針を決めたと。そうすれば下(の官僚やスタッフ)がみんな、両方動くと。

[堀]いや、あるかもしれないですね。ありがとうございました。

[田中]ということです。

<特別プレゼント> ドナルドちゃま&正恩ちゃまの「既得権益」を溶解させる21世紀のペレストロイカ! 「固定観念」が邪魔をしてなかなか理解し得ない「知識高い系」の皆さまに「特別プレゼント」! 「田中康夫の新ニッポン論」60「朝鮮半島改造論」を一足先にお届け!

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[堀]さあ古谷さんテーマの発表をお願いいたします。

[古谷]はい。こちらです。

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[堀]「日本ポーランド戦の舞台に秘められた歴史の悲劇 ボルゴグラード=スターリングラードはだった」。

[宮瀬]サッカーのワールドカップロシア大会のサッカー日本代表は一昨日、一次リーグ第3戦のポーランド戦に備えて試合会場のあるボルゴグラードへ到着しました。チャーター機で空港に降り立った西野監督や選手たちは警察車両に先導されながらバスで宿舎へと向かいました。ポーランド戦は日本時間で今夜11時キックオフです。

[堀]さあ。

[古谷]僕ね、ことわっておきますけどサッカーってのは興味がなくて野球の方がどっちかというと好きなんですよね。

[堀]野球が好きっていうのも意外でした。

[古谷]高校野球はすごい見ます。

[堀]えぇー!?

[古谷]はい。

[堀]さっきは全体主義の象徴的な感じもするという・・・(笑)。

[古谷]いや、一瞬だから。一瞬の花火だから。

[堀]なるほど(笑)。

[古谷]で、サッカーなんで嫌いかなって突き詰めていくとね、サッカー選手ってね髪の毛茶色だったり長かったり・・・。

[堀](笑)。

[古谷]僕が言うのも説得力がないんだけれど(笑)。

[一同]ははは(笑)。

[古谷]チャラチャラしてやがると。それは良いです。ただ、皆さん、ここで私が言いたいのはね、先のセネガル戦?「視聴率50パーセント、40パーセント、30パーセント、すごいすごい!」日本が全部ワールドカップで盛り上がってるって思うかもしれないけれど、逆のことを言えば半分以上見てないってことですから。今日はサッカーにこじ付けをして歴史の話を。

[堀]いきましょういきましょう。

[古谷]えーっとまず、さわりですけれども「歴史を知ればサッカーがもっと興味深くなるシリーズ」、今日が最初で・・・(笑)。

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[堀]続かないでしょ?(笑)。

[古谷]1回しかないんですけど(笑)。今日はボルゴグラード編。これはね、今、ロシア風に名前が変わったんですけども、昔はスターリングラードソ連時代、スターリングラードと言いまして、スターリングラードと言えば「独ソ戦の帰趨を決定づけた史上最大の市街戦」であると。これは「スターリングラードの戦い」っていって、まあこれは教科書に出てきますんで皆さんご存じの通りでございます。

[堀]そうですね。

[古谷]まさにここで今日の夜、ポーランド戦があるんですけれども、まあサッカーの話はあまりしませんけれどね(笑)。

[堀]気温が40℃近くになるらしいですね。

[古谷]そうそう。かこつけて独ソ戦の話をしますけれども、独ソ戦のことをずっといくと5時間ぐらい掛かるので、これはスターリングラードに関係のあるところだけをやります。ドイツ側がヒトラーソ連側がスターリンになりますけれども、開戦したのが1941年の夏、6月なんですが、そこからヒトラーは北方軍集団、中央軍集団南方軍集団というふうに軍を3つに分けまして、北方軍集団レニングラード、現在のサンクトペテルブルクの占領を計画しました。

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そして中央軍集団はそのままずっと東に東進してモスクワを攻めると。で、南方軍集団はルーマニア方面から入りましてキエフ、これは当時のソ連第2の都市ですね。キエフウクライナ全体の占領を計画をいたしました。これが大体独ソ戦の初期で、結局のところ、レニングラード、モスクワは寸前まで行って包囲の段階で終わります。ただし、南方軍集団はキエフを早々に占領して、ウクライナ全域を占領するということになります。それでいよいよ、スターリングラードの戦いにいくんですけれども。

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[古谷]これが次の年、1943年です。43年というと日本ではガダルカナルとかその辺りの時代なんですけれども、だからここが占領した地域ですね、ドイツ軍の。ここにいた北方軍集団はずっと北の方にまで行きますが、ここで抵抗にあって停滞していくと。中央軍集団はモスクワの手前まで行って撥ね返されていると。で、残ってるのは南方軍集団なんですけれども、ヒトラーがですね、あんまり戦略眼のない人で、南方軍集団を、ここちょっと拡大していただきたいんですが、A軍集団とB軍集団っていう2つに分けまして、A軍集団はこっちにある、これ、マハチカラって書いてますけど、現在のバクーですね。

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[古谷]油田があったんですけれども、バクーを占領することを目的としました。だからコーカサスを占領すると。で、B軍集団っていうのはヴォロネジとスターリングラードスターリングラードは当時ソ連第2ぐらいの都市で、鉄道が一杯集中していて交通の要衝なんですよ。ここを占領するB軍集団に任務を与えたんですね。これが43年42年の段階で、ここでずっとでも落ちなくて半年以上8ヶ月ぐらい攻防戦をするんですよ。で、その結果どうなったかと言いますとですね、悲惨なことに戦いの結果ですね、ドイツ軍は半年以上、正確に言うと8月ぐらいスターリングラードを包囲するんですけれども結局失敗をいたします。で、ドイツ軍のいわゆる第6軍、これはパウルス元帥、これは元々はパウルス上級大将なんですが、それは降伏をしてここでもう独ソ戦がドイツの負けっていうことが確定した歴史的な分水嶺です。で、死者、ドイツ軍50万人、ソ連軍80万人、市民殆ど全滅。

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[堀]はあ。

[古谷]これ、分かります?もう殆どね数字も分からないぐら死んでる。

[堀]ひどいね。

[古谷]大体200万人ぐらい死んでると言われています。だからこれはあまりにもひどすぎて現在、ボルゴグラード市、旧スターリングラード市は同じ戦争の惨禍を経験したということで広島市姉妹都市を結んでます。

[堀]そうなの?

[古谷]それぐらい凄まじいひどい戦いがこの地であり、それが独ソ戦と第二次大戦の分水嶺になったっていうことを覚えておいていただいて、サッカーを見るか見ないかは別ですけれども、結構、割と今日見たらこの地にはこういう歴史の悲劇があったっていうのは割りと新聞とかで出てるので、是非この機会にですね1993年の統一ドイツが製作した『スターリングラード』っていう映画が僕は一番好きで、2001年にはジュード・ロウ主演の『スターリングラード』、狙撃手同士の戦い、あれは僕は駄作だと思うです。で、ロシア側にもソヴィエト崩壊後に2000何年かな、最近ですけど同じく『スターリングラード』って名前の映画があってそっちもそんな面白くはないけど、それはソ連視点、一番良いのは’93年のドイツ側視点で書かれたものが一番良くて、それはDVDで借りられることができますので是非見てください。

[堀]ホントですね。

[田中]いやいや、今聞いてて、昨日、ロシアという地において強豪ドイツが日韓併合していた韓国に負けたわけじゃないですか。今回の大迫勇也さんとか柴崎岳さんの活躍ってのは、僕はホントに一ファンとしてはヴァヒド・ハリルホジッチ氏の遺産で。

[堀]そうか・・・。

[田中]今見えている、という時に今度まさにポーランドという翻弄されたところと、ドイツと仲が良かった日本が今夜戦う。勝っていただきたいけれど・・・。

[堀]そうですね。いろいろな歴史の交錯点ですね。

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[古谷]ポーランドはソヴィエトとドイツに分割されてなくなった国ですからね。

[田中]なんかすごい話だな。

[堀]ありがとうございます。

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金正恩の「ペレストロイカ」は 北朝鮮の「シンガポール化」を目指す 日本が直面する試練! 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 「蚊帳の外!」OR「蚊帳の中?」』 - 田中康夫公式まとめサイト

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女政治家の通信簿 (小学館新書)

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「意識高い系」の研究 (文春新書)

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「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす (イースト新書)

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左翼も右翼もウソばかり (新潮新書)

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2010年2月15日 TBSラジオ BATTLE TALK RADIO アクセス 真の保守とは何か いま政治リーダーに求めるもの 西部邁 田中康夫&渡辺真理

[渡辺真理]アクセス ナビゲーターの渡辺真理です。アクセス特集のポッドキャスティング、今回は隔週月曜日のトーク・パーソナリティ田中康夫さんです。アクセス特集「田中が言いたい!」今日は西部邁さんと一緒に進めていただきます。

[田中康夫]先ほどのBATTLE TALKの中でもエドマンド・バーク(Edmund Burke、1729年1月12日 - 1797年7月9日 は、アイルランド生まれのイギリスの政治思想家、哲学者、政治家。「保守主義の父」として知られる。ダブリンで富裕なアイルランド国教会信徒の家庭に生まれ、1765年から1794年までイギリス庶民院(下院)議員を務めた。- wikipedia)という言葉が出てきたんだけど、私のこの解釈で良いのかをまず西部さんに聞きたいんだけど、エドマンド・バークは先生も仰ったように「フランス革命なんてくそくらえ」と言ったと。それはフランス革命というものは、皆がフランス革命のような蜂起をせざるを得ないくらいに、社会のイデオロギー的な人たちだけじゃない、一般の人たちの矛盾があって(それを)放置していたからで、でもフランス革命で皆で拍手喝采をしたんだけれどその後リバウンドが来て、ヒトラーこそその時いなかったけれどナポレオンも来ちゃったと。だからやっぱり、地域の絆であったりあるいは家族の絆であったり、保守ってのは「決して何も変えないこと」じゃなくて「より良い社会にしていくために、インセサントに絶え間なく変革をする洞察力や気概や行動力を持った人でないといけない」って意味も彼は言ってたのかな?と思うんですけれども。

[西部邁]もちろん全くその通りですけれどもね。ちょっと尾ひれをつけると、バーク哲学のですね要諦を表す1つの言葉があって、それは先ほど言った「reform to conserve(保守するために改革しよう)」というのがそうで、もう1つありましてね、英語で言うと「プレスクリプション(prescription)」と言うんですね。今、「プレスクリプション」は薬局の「処方箋」のことですけども、元々はね「pre」=「あらかじめ」ね「scription」=「規定する」と。「人間が何かを考えるためには、まず大前提がなきゃいけない」と。大前提が自分のね、(こんなお粗末な)人生経験とかおつむの中からね、そんな揺るがすにできない大前提が出てくると考えるのは知識人の傲慢というもんであろうと。やっぱり何百何千年と言う歴史の中からね、普通、それを「コモンセンス(common sense)」= 「常識」って言うんでしょうけれどね、今で言えば「家族」とか「村」とか、その他そういうものからね、人間は結局、壊しながらも離れられないだろうと。何百何千年の歴史がそう言っているのならばね、とりあえず社会を論じる時の大前提としてね、一言で言えば「共同体的」なものをね、とりあえず大事だと言う前提から話を始めようぜ、ていう意味で「プレスクリプション」って言ったんですよね。

[田中]なるほど。

[西部]そういう意味じゃね、彼の言ってることはね近代知識人に対するね痛烈な批判なんですよ。

[田中]そうなの。分かります。だから彼は政治家であったけど、同時に「言論人」っていう言葉なんか使いたくないけど、やはり「ものを書き、しゃべる人」だったんですよね。

[西部]そうなんですよね。しかも彼の場合は政治家でしょ?しかもね、やっぱりあれなんですよ、宗教論もやるし美学ね、芸術論もやるし哲学論もやるというね。非常に素朴だけれどもものすごい大事なことを19世紀末に言ってたんですよね。だからヨーロッパのね、「まあまあの人たち」ってのはね結局あれですよ、エドマンド・バークに帰っていくんですよ。

[田中]なるほどね。

[西部]ところが日本の政治学(関係の書籍を)読もうが何を言おうがね、エドマンド・バークが出てきたとしたって、フットノート(脚注)にちょっと出てくるだけだ。

[田中]そうそうそう。「エドマンド・バークフランス革命を批判したような人だから立派な保守だ」っていう。非常にアルゴリズムで捉えてて。

[西部]そうですね。

[田中]今お聞きして思ったのは、多分「テクノロジー(technology)」っていう言葉も日本は「技術」って言いますよね。「テクネ(techne)」は「芸術」だし。

[西部]そう。

[田中]「ロジア(logia)」はね。

[西部]「論理」ですよね。

[田中]「論理」だもんね。

[渡辺]「ロジー(-logy)」は「ロジック(logic)」の「論理」。

[西部]しかも僕ね、ギリシャ語なんかできないけれど、元々の「テクネ」っていうのはね、あれなんですよ「生活の知恵」も含むんですね。

[田中]ほうほうほう。

[西部]「奥さんとどう付き合うか」ね。

[渡辺]うんうん。

[田中]なるほど。

[西部]あの時代は奴隷制ですけれどもね、奴隷たちを雇うけどね、「あんまりいじめたら奴隷が反乱するだろう」と。「どういう種類で主人と奴隷は付き合うべきか」ってね、それは非常に「経験的な生活上の知恵」を「テクネ」って言ってたんですね。

[田中]それはやっぱりだから「暗黙知」だったり先生が仰ってる「可謬性」っていう。

[西部]まあそれなんですよね。だから本当にねあれなんですよ、極論すると現代人は・・・、あっ、僕ねこういうことに昔気付いたの。今、我々さ「近代」って言うでしょ。

[渡辺]はい。

[西部]英語で言えば「モダン(modern)」ですよね。

[渡辺]「modern」ですね。

[西部]あのね、「モダン」の関連語はもう1つは「モード(mode)」なの「流行・様式」ね。それから「模型」ね、「モデル(model)」か。つまり「モダン」ってのは何かったらね、非常に単純化された、分かり易そうな「模型」がね、1つの「モード(流行・様式)」となって社会に拡がっていくというね。

[田中]ああ・・・。

[西部]それはもちろん、人類の普遍性だったり、やむを得なさだと思うけどね、なにも知識人までもがねそんな「モダニズム(modernism)」、「模型」の「モード」ね、そんなものにのめり込むことはなかろうという、そういう気がしますよね。そして一番あれなんですよ、「モデル」の「モード」を拡めたのは社会科学数多しと言えども実は経済学なんですよね。

[田中]うん。

[西部]とんでもない奴らだと思って。

[田中]だって経済は歴史現象だからね(笑)。2度と同じことは起きないのに確率論だって(笑)。

[西部]そういうことなんですね。

[田中]そうするとだから「事業仕分け」が今ウケてるってのも「事業仕分け」は最も「モデル」・・・(笑)。

[渡辺]はっはっは、「モデル」なんですか?(笑)。

[西部]「モデル」の「モード」なんですよね。

[田中]「モード」なんだね。

[西部](事業仕分けなんて)「やめなさい」っていうのに。

[田中]「本質」じゃないんだね。

[渡辺]でもそれが唯一・・・、唯一と言っちゃいけないかもしれませんけど9月以降、民主党がしたことって言ったら、ほぼ、皆さんの頭に浮かぶのは「事業仕分け」っていう「モデル」になってますね。

[田中]で、それは極めて「アメリカ的」なものだってことなんだよね。

[西部]「アメリカ的」なんですよね。

[田中]うん。

[西部]元々ね、「アメリカ」っていう国名からして怪しいよね。あれ、アメリゴ・ヴェスプッチって「詐欺師」の名前でしょ?

[田中]ふふふふ(笑)。

[西部]アメリカ人に言ってやるんですよ。「アメリカの国名(の由来)、知ってるか?」って言うと10人に1人か2人は知ってるのね(笑)。「ニシベ、やめてくれ」と(笑)。「まあまあ・・・」なんて言ってるけれど、アメリカ人が「良い」としたらね、そういうことを分かってるんですよね。「自分達は「北海道人」をはるかに上回る(西部氏は北海道出身)、結局は流れ者の国である」と。

[渡辺]うんうん。

[西部]「歴史感覚、持ちたいけどねやっぱり建国の由来からしても、自分達は悲しい哉、持てないんだ」って言ってるわけさ。そのことを認めた上でねアメリカと付き合えば良いものをね、「アメリカ様!」と。「アメリカを「モデル」にして「モード」にしてがんばりましょう」でしょ?それは小泉(純一郎氏)だったり、今の「事業仕分け」だったりしてるわけです。

[渡辺]うんうん。これでも、エンディングに続いて伺っていきますけれど、西部さんに今日のテーマのまとめとして、じゃあこの閉塞感が覆ってるっていうふうに皆さん、捉えてる中で、今求められてる哲学とか覚悟ってどんなところにあるのか?っていうことをエンディングでもう少々伺います。

*

[渡辺]西部さんに最後に伺いたいのが今、リーダーに求められてる哲学、覚悟ってどんなことなんでしょう。

[西部]なにかね、混ぜっ返すようで悪いんですけど、イギリスのあるね、100年くらい前の思想家(G・K・チェスタトン)が言ったことなんだけれど、「人生の目的なんて大したことないんだ」と。「1人のいい女を見つけること」。

[渡辺](笑)。

[西部]男の場合ね。

[田中]うん。

[西部]それから「1人の良い友達を見つけること」、それから「1個の良い思い出を持つこと」ね。それからもうちょっとついでに言うと「人生で何度も語りたい1冊の良い書物に会うこと」。「・・・以上の4点セットでおしめぇだ」って言った人が1936年に死んだ人で。それはともかくね、僕はやっぱり日本人の問題は、仰ってることは分かりますよ、「説得」とか「決断」とか。僕も言ってるけど、でもぐぅっとね、こうなんて言うんですか、自分に引き寄せて言うと、今の日本人ね、ともかく1人の良い異性にも会えずね、ましてや良い友達を1人も持つことができず、思い出なんてね、あって何もないんですよね。だからみんなして「同窓会だ同期会だ」ってどんちゃん騒ぎしてるだけでしょ?しかも1冊の良い書物なんてねぇ・・・、現代人、・・・まあいいや(笑)。ということでしょ。だから僕ね、もちろん、いろんな大き目のことも言えないわけじゃないけどね、案外そういうことを同時に考えておかないとね、「お前たち、イイ女にも良い友達も持てずにさ、国家がどうとか、世界がどうとか言える身分のモンかいね?」ってなことを誰かが言ってやんないとね、みんなチャラチャラ、新聞の見出しとかテレビのなんとか、しゃべりまくりますからね。

[渡辺](笑)。分かりました。

[田中]うん。

[西部]すいません(笑)。混ぜっ返すようで悪い。

[田中]いえいえ、それは先ほど言った「市場」ではなくて「市場(いちば)」というものであることが大事だっていうことでね。

[渡辺]そうですね。「マーケット(市場)」があって。

[西部]・・・と思うんですけどね。

[田中]だからそれは「コモンズ」だし「コミュニティ」かもしれない。

[西部]もし時間があれば・・・、びっくりしたのはね「money」、「お金」ね。あれの語源を1度調べたことがあって、あれはねギリシャの女神、ローマでも良いんだけどね、女神がね男女が結婚する時の「忠告」で「Moneta」(モネータ(Moneta)はローマ神話で女性の結婚生活、主に結婚、出産を守護する女神ユーノー(Juno)の添え名 - Wikipedia)、「男よ浮気するな」とかね、「女はましてや云々・・・」っていうね、そういうね、神様から来る「忠告(monere)」のあれが「Moneta」になって、それが「money」になるらしいっていうのね。

[渡辺]へー!?

[田中]ほう・・・。

[西部]だからね、経済学者が言うようなね、「(貨幣は)単なる媒介の手段」じゃないんですよ。

[田中]なるほど。でもそれはいつのまにか忘れちゃって報いが来てるんだね今。

[西部]お互い浮気はしないようにしましょうね(笑)。

[田中]はい(笑)。ありがとうございます。

[渡辺]ありがとうございました。

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「註の新たな註」
「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。

ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣
「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、
両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、
高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

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1991年1月3日 NHK-BS 対談 日本とは何者か 加藤周一 田中康夫 PartⅠ世代について

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「註の新たな註」
「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。

ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣
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[国谷裕子]元日から3日間のシリーズでお伝えしていますBS1スペシャル『1991年 日本』、今日はその最終回です。これまで外交・経済を通して日本の選択を探って参りましたが、今日は「日本とは何者か?」をテーマにお送りして参ります。経済的に大国とまで呼ばれるようになりました日本ですが、なぜか外交の場ではその力を発揮することができません。ボーダレス時代と言われる中で、日本人は相変わらず自己完結的な意識の中に安住しようとしているのではないか?この疑問がこれまでの討論を通したテーマであったように思います。それでは日本人の意識とは一体なんなのでしょうか?戦後日本人の何が変わり何が変わらなかったのでしょうか?これから3時間半にわたって日本人の意識にまで踏み込んだ議論を展開して頂きます。それでは早速、ご出席して頂きます方々をご紹介して参りましょう。まず第一部では評論家の加藤周一さんと作家の田中康夫さんによる対談。戦前に生まれ戦後を見続けてきた加藤周一さんと高度成長期時代に育った田中康夫さん。37歳の年齢差から浮かび上がるものとは一体なんなのでしょうか?

それでは早速、加藤周一さんと田中康夫さんによる対談をご覧頂きましょう。

*

[国谷]加藤周一さん、71歳。政治・文学・芸術にわたる多彩な評論活動で戦後日本の言論をリードしてきました。

[加藤周一](田中康夫さんと)まだお会いしてないですけどね。田中さんは若い人たちの、なんていうかな、感覚的文化を内側からホントによく分かってらっしゃるんじゃないかっていう気がするんですよ。で、それが年齢があんまり開いているとね、私たちからは分かりにくい面があるので、そういうことをホントに分かってる人っていう感じですね。で、そういうことを訊いてみたいと思います。

[国谷]田中康夫さん、34歳。学生時代に発表した『なんとなく、クリスタル』以来、現代の若者風俗を題材にしながら辛口の批評を展開しています。

[田中康夫]初めてお会いすんですけどね、ウチの例えば、父親とか母親の世代にとってはもう本当に尊敬すべきリベラルの人って感じだと思うのね。でもリベラルってのは単に大きな声で正義を語るっていうふうに勘違いされるらしいけれど、そうじゃなくて本当に発言に責任を持って、決して大きな声じゃなくて言うべきことは言うっていうことだと思うのね。で、それをきっと僕よりももっと昔からなさってきた方じゃないかな、っていうふうに僕は思ってますけど。

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[田中]たまたま今日の出掛けに実家から電話が掛かってきまして、「今日は何をしてるの?」って言うから「加藤先生とこれからテレビで対談をするんだ」って言ったらウチの母親がとても驚いて、「あなたのような教養のない人が、加藤さんと長時間対談したらボロが出ちゃうでしょ」って言われて出てきたところなんですけれどね(笑)。僕の親はちょうど昭和の初期、一桁の、特に5年より前の生まれですから。

[加藤]ああそうですか。

[田中]そういう人にとっては加藤さんはいわゆる、なんて言うんですか、尊敬すべき大御所なんだと思いますけども。

[加藤]一桁っていうと・・・、ああそうですか。私より10年ぐらいの違いかな。10年にならないかもしれないけれど。私は1919年(生まれ)ですから、ちょうど第一次大戦の後ですね。

[田中]ええ。

[加藤]生まれたのがね。

[田中]僕は1956年という年なんですけれども。先生が新聞の夕刊でずっと連載なさっているエッセーというか随筆がありますよね。

[加藤]うん。

[田中]あれはもうかなり、10年近いんですか。

[加藤]そうですね。もう10年。

[田中]僕が大学の最後の時に初めて文章ってのを書いて、出たのがちょうど10年前、1981年なんですけどね。

[加藤]そうですか。あのね、私は外国で1960年ごろから、半々ぐらいなんですね。日本に居たり外国で暮らしてたりしてたんですが、日本に帰ってきてね感じることの1つは、いろんな人がね「世代」ということをしきりに言うんですね。で、むしろ違いがあると、つまり年齢が違うと話し合いが非常に難しいってなことを言ったり、あるいは「新人類」なんて言葉が出てきたりして、大変、「前の(世代の)人と違ってるんだ」と、若い人がね、ってことをしきりに言うわけですね。で、そういうことがどこの国でもあるけれども、日本で非常に強いと思うの。それから「世代」という言葉の意味が、元はだいたい、世代の違いって言うと親と子供でしょ?だから「世代」になるわけでしょ。だから5年違うとそれは「世代」とは言わないですね、伝統的な言葉では。

[田中]ええ。

[加藤]しかし5年違ってもね、まったく「世代が違うから全然話が通じない」とかね、そういうことを、大変、世代意識の強い社会だっていう感じを持つんですね。

[田中]そういうふうに括ることで安心・・・なんか、納得しようとしてる系統の人は多いですよね。

[加藤]そうですか。

[田中]いやつまり、「世代が違うからもう分かんない」とか。

[加藤]そう。あなたはどういうふうに感じますか?例えば、あなたと私だとまさに「世代」でかなりね、普通30年とかそのくらい違うと、そうすると単なる年齢の違いじゃなくて「世代」の違いっていうのを感じます?

[田中]んー、だから一般的に言う世代が違うから分かる分からない、という括り方っていうのは僕はあまり好きじゃないんですけれども。僕はちょうど京都大学浅田彰っていう人と同じ歳で、僕らと、僕らは今年35歳になるんですけれども、例えば20代前半ってのは考えが違うなと。

[加藤]うん。

[田中]いわゆる通常言う「団塊」と言われている40代半ば以降の人も「違うな」というのはありますね。

[加藤]うん。

[田中]だけどそれを単に「世代が違うから」って言って括っちゃうのはね、非常に大雑把だなと。

[加藤]ああそうですか。だけどその、違いを感じるのはどういう点でそういうことを感じられますか?

[田中]僕が文章を初めて大学生の最後の時に書いたっていうことにもなるんですけども、僕は上の(世代の)人たちが割合、なんていうのかな、政治的に元気な青春っていうか・・・。

[加藤]なるほど。

[田中]・・・をしてるのをテレビで放水車が水を講堂にかけるのを見ながら、僕は中学生ぐらいだったんですけれども、理想を貫き通すってのは大変なことなんだなってミルク飲みながら思ってたわけですね。

[加藤]うん。

[田中]そのうち、訊いてみたら本郷にある学校に籍がある学生の人は居なかったって、最後まで残ってなかったってのを聞いて「ほえー、アタマの良い人は要領が良いんだな」って思って(笑)。

[加藤]なるほど。

[田中]そうするとしばらく経ったらその人たちはみんな、東京の田園都市の沿線に住んでて銀行とか商社に・・・。日経新聞読みながら満員電車の中で、前に立ってる若いOLのコのシャンプーの匂いをクンクンかぎながら新聞を読んでるっていうのを聞いて、なんか不思議だなっていうのがあるんですよね。で、それは去年、僕や浅田氏が一緒に、わりかしいわゆる「キナ臭い」と言われるような動きに対して、なんらかの発言をしたってところにも通じると思うんだけれども、僕らはね、やっぱり本来の責任とか義務っていうのから離れたところで、そういう言葉から自由なところで言いたいことは言う時には言う、っていう感じだと思うんですね。で、もうちょっと、20代前半ってもうちょっと、なんて言うんでしょう、なんかヘンに日本に自信を持った動きがまた出てきてるような気はしますけどもね。

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[加藤]ああそうですか。

[田中]うん。

[加藤]だけど私はね、むしろ、なんて言うかな、スポーツじゃないんだけどもね、肉体的というか感覚的というか、そういうところでかなりの変化があったような気がするんですけれどね。例えば、殊にね着物なんかそんなこと感じないかもしれないけれども、音楽の趣味とかね、そういうものが今までの大部分の日本人、ある年齢以上の人は、少数の人がいわゆる西洋音楽ってね、古典的な音楽に関心があって、大部分の人は演歌でしょ?で、そういうものが変わってきたような気がするんですけどね。どうですか?

[田中]ただ、相変わらずいわゆるカラオケ屋というようなのは大盛況なわけですよね。

[加藤]うん。

[田中]ただ、確かにちょっと小綺麗なコーヒーハウスにいると横にいる若い人がこないだ見てきたオペラの話をしてるけど、でもその人たちも結構、僕はカラオケ屋にも行ってるような顔をしてるなと思って。なんか頑張ってファッションとしてオペラを見ると「カッコいい」みたいなね。

[加藤]うん。

[田中]・・・いうところがあって、元々のコアで、皮膚として元々自然に入っていけた人たちの数はそんなに大幅に増えてんのかな?っていうのは少し思いますけどね。

[加藤]なるほど。でもロック音楽とかそういうものは・・・。

[田中]まあもちろん、そういう系統のポピュラーなものはね急激な勢いで。でもそれはきっと日本の戦後が良い意味でも悪い意味でも「アメリカの影」っていうかアメリカの傘の下に居たからそうなってったのかなって思いますけれども。

[加藤]うん。で、それは演歌と両立してるわけ?同じ人が。

[田中]なんかカメレオンだと思うんですね。

[加藤]ああ・・・。

[田中]つまり若いコが会社でも、だって結構、こないだのクリスマスみたいな時には彼女と一緒に高いお金を使って過ごすのに、ホテル泊まったりいいご飯食べるのに、でも普段結構、会社の上司とも上手く呑み屋の付き合いも程々にやるし、なんかその場その場のカメレオンの色が上手になってるなっていう気が僕はするのね。

[加藤]ああそうですか。

[田中]だから、なんていうか結局、「縦文字」と「横文字」ってあると思うんですよ。

[加藤]うん。

[田中]勝手に僕が作ったんですけど、つまり「横文字」の感覚ってのは非常に、なんていうんでしょう、舶来的であったり目新しいっていうか。

[加藤]はい。

[田中]日本で多くの人に受け入れられるには外側は「横文字」の感覚なんだけど内側は「縦文字」の感覚、日本的な古来なものってのがないと駄目なんじゃないか?と思って。

[加藤]なるほどね。

[田中]例えば、サザンオールスターズなんていうようなグループが若いコに人気がありますけれども、メロディだけ聴いてみると、なんかニューオリンズの黒人がズンチャカやってるようなメロディで、歌詞カードも斜め読みすると田中康夫が書いた文章と同じくらい文法的に間違ったような文章で、これも舶来、「横文字」だと思うんだけれども中身はどういうことを歌っているかというと「俺たちはこんなにがんばってんのに、若い女のコはちっとも振り向いてくんないで困ったもんだ」って割合「縦文字」な部分があって、なんかこう、みんな、今日これをご覧になってる人も、テレビをきっとちゃぶ台じゃなくてみんな椅子に座ったりソファで座って見てらっしゃると思うんだけれど、でも精神的な意味でもちゃぶ台な感覚ってのはまだまだ根強いのかなって。

[加藤]なるほどね。

[田中]そんなに簡単になくなっちゃわない、いや、僕はそれを肯定してるんじゃなくて、なくなってないんじゃないかな?ってのが。

[加藤]そうですか。

[田中]うーん・・・。

[加藤]もう1つね、私が感じるのはね、私はそうですね、1950年代の初めに、戦争の後ですねヨーロッパに居たんですね。で、それ以来、外国に行くことが多くなったんですが、そうするとね時々、日本の人が来るでしょ?外国に住んでますとね、それでそういう人たちがいろんなね、接触するというか、あんまり接触しないけど、でも時々接触しますね。そうするとね、外国に出てきた日本人の態度が変わったような気がするんですよね。初めは極端に言うと戦争の後だったっていうこともあると思うんですが、いろんな学者の人も、学者じゃなくてもいろんな人が来るんですけど、大変に「構えてる」って感じなわけね。ある人は怖がるわけですね。言葉の問題なんかを別にしても怖がるわけですよ。で、ある人は非常に勇敢に1人でどっかに出て行く。その時は「打って出る」っ感じでね、ハチマキでもないけども、大変決意をしてね出るというんで、周り中の世界に対して、要するに違和感が非常に強かったと思うのね。1950年代はそうじゃないかと思うんです。で、それはもう、いろんな職業とか知識とか年齢に関係なくだいたいそういう傾向が大変強かったと思うんですね。そのうちに人数が増えたっていうことと、団体旅行やなんかがありますね、で、その他にね、1人とか2人くらいで旅行する人も出てきてね、なんとなく表情とか態度があんまり構えてないんですね。

[田中]それは若い年代とか。

[加藤]ええ。若い人が多いですね。で、そこに違いがあるような気がするんですよ。もっとこう、東京の延長っていうか、割りに気楽な感じがあるんですね。で、それで何をするか?って会社の人は買い物とかをするんでしょうが、お金があるからね今はね。何をするかは別として道を歩いているときの態度がね、割りに寛いでるっていうか当たり前な感じなんですね。で、そういう意味で外の社会に対する態度が変わってきてるんじゃないかなっていう気もするんですけどね、どうですか?

[田中]今は誰でも外貨持ち出しできるっていうか出すほうが良いって・・・(笑)。だから昔の人のそういう背負ってきたものっていうかね、精神的な意味でも・・・、はなくなってると思うんですね。たしかに普通のコがアルバイト1ヵ月すればすぐにツアーでパリでもロンドンでも行けるわけだから。だけど僕は若い人たち、もちろん、すごく自由に自分で行きたいから行くっていうふうにはなってると思うんだけれども、でも彼らが歩いているものが、自分の精神的な豊かさを消化するために歩いているかな?っていうとそうでもない。つまり、なんか日本でもいろんな路地を歩こう、外国の路地を歩こうみたいなね本はあるけれども、その情報を、情報ってのは必要で、そのマニュアルが必要なんだけれども、そのマニュアルを自分のマニュアルに作り変えないまま、そのままなぞっている人ってのは相変わらず圧倒的じゃないかなっていう気はするんですよ。

[加藤]うん。なるほど。

[田中]で、それがその昔、日本からやっとこさ出て、いろんな人も期待して出てきてくれて、「だからオレはがんばるんだ」ってのとは、「いやぁ(外国に)来たけどやっぱり分からないな」って言ってちょっとシュリンク(萎縮する しり込みする)してるのとは違う意味での無防備さっていうかね、僕、よく思うんですけど、香港に行くと香港島九龍半島の間に一杯電光板がありますよね。

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[加藤]ええ。

[田中]で、あれを見てみると8割以上日本の企業じゃないかと思うんですよ。

[加藤]うん。

[田中]で、あとの2割くらいはアメリカ系の企業と韓国系の企業っていうか・・・。あんまりヨーロッパの看板って見ないと思うんですね。で、僕はあれを見る度に日本人ってのは人と、例えば通りですれ違って目が合った時に、どういう表情をすれば相手にぶん殴られなかったり、あるいはどういう表情をすれば相手を逆に怯えさせれるかっていう練習って、きっと日本の中に住んでると誰もしないまま育ってるんじゃないかなっていうか。つまり、僕はべつに、特にヨーロッパが良いって無条件に言うんじゃなくて、きっとヨーロッパの人・企業がもう一回、一杯お金を持っても香港にあんなでっかい電光板は出さないんじゃないかなって。もっと違う形の宣伝の仕方ってのをするんじゃないのかなって。なんか日本て、丸の内とか大手町とか行っても、初めて用事があって行く会社でもでっかい看板が出てるからすぐ分かりますよね。なんか、パリとかも新しくできた超高層ビルの方はそういう看板が上の方に出てるかもしれないけれど、入り口まで行かないと表札がなくて分かんないみたいなね。で、そういうんじゃなく育ってきた日本人ってのは、そこがお金を持っちゃったし(海外に)出て行くとますます、で、自由に出れるようになった分、自分の生理に従って出ては行くかもしれないけれど、昔より逆に言うと却って悪くなっちゃってんのかな?っていう。

[加藤]うん。そうですか。そういうこともあるかもしれませんがね、どうしてかな?1つにはですね、少なくとも表面的にはね電話があるとか地下鉄があるとか、タクシーがあるとかですね、そういうふうな表面的な都会の生活が一応似てるんじゃないかな。

[田中]それはそうですね。

[加藤]欧米に関して言えば。それから道が舗装されてるとかですね、商店にある程度外国の商品がたくさん入っているし、だからそういうこともあって、つまり基本的に日常生活が根本的に違うんだって印象を与えないだろうと思うんですよね。で、1950年代ってのは、日本は戦後のあれがあったから(諸外国と比べて)生活程度の格差が非常に大きいからね。だからそういう意味の違いもあったし、それからもっと前のことを言えば、あれですな、明治の「偉い人たち」がね、夏目漱石とか森鴎外とかね、永井荷風の頃まではヨーロッパに留学なんて行くと、留学は学問芸術の話でしょ。だからそういう話に入る前にもっと非常に単純な、鉄道とかバスとか地下鉄とかですね、そういうものがまるで違うわけですね。で、あまりの違いが極端なもんだから別天地に来たって感じが非常に強くって、そういうことといくらか「構える」っていう態度とか近かったかもしれませんね。ところが今はもう少し、違いはあると思いますけれどもね、そういうことは無視して・・・。

[田中]もちろん、だからそういう意味でのシュリンクとかバイアスってのはなにもなくなってる・・・。

[加藤]なくなってきたですよね。

[田中]ただ、僕、よく思うんですけどね、今年のお正月もきっとハワイとか最近はオーストラリアとかね、一杯行く人がいますよね。そうすると僕はどうしてハワイとオーストラリアにばっかりリゾートって言って行くのかなってよく考えるんですけど、ヨーロッパ的なリゾートってのが片道同じ3時間か4時間のところにあっても、日本人はあまり行かないんじゃないかって。

[加藤]うん。

[田中]つまり、パリの街に行ってブランドものを買う時には、「日本にだって立派なデザイナーはいるし着物だってあるぞ」と思って行ってるし、じゃあ美術館に行く時も、「日本にだって浮世絵も日本画家もいるぞ」って言って、でも「おまえらの見てあげる」っていう気持ちでね、あまり怖気づかないで行ってる人が多いんじゃないかと思うの。だけど、なんでリゾートになるとハワイやオーストラリアに行くかってきっと、ハワイやオーストラリアに行ってもなんら劣等感を感じないで、海にベターって寝てられるんじゃないかって気がするんですね。

[加藤]なるほどね。

[田中]っていうのは、ハワイやオーストラリアの人はもちろん、日本が過去においてやったことを忘れてないと思うし、日本人は忘れちゃってる人かもしれないけれど・・・、でも彼らが自慢できるのってもしかしたらカメハメハ王とコアラと青い空と海しかないかもしれないわけですよね。日本の方が自分たちよりもうちょっと美味しいご飯もあるかもしれないし、季節も四季もあるかもしれないって思ってて。だから日本人が来てもお金も落としてるし優しくしてくれて、そこに行く日本の人たちは、沖縄に行くのと違って、確実にパスポートにはんこが1個増えてて、日本語も通じて街がきれいで治安が良くて海があって青い空があるから行ってる感じで、まあ、何がヨーロッパのリゾートか、ヨーロッパのリゾートもいろいろ・・・まあ、地中海クラブみたいなのもありますからね、地中海クラブみたいなのは自分で自分の時間を作れない人に、こういうリゾートの時間の使い方をするんですよって言ってる新しいユースホステルじゃないかって気が僕はするんですけど、そうじゃないようなところに入っていった時に、美術館やブティックに行った時はなんら劣等感を感じない日本人が、どうやって自分の時間を自分で作って良いか分かんなくて戸惑っちゃうんじゃないかって気がするのね。

[加藤]ヨーロッパ行った時ですか?

[田中]ヨーロッパの、例えばブティックや美術館じゃない場所へ行った場合に。

[加藤]ああなるほど。

[田中]だけどハワイやオーストラリアに行った時は、そういう劣等感を感じないで、デカイ顔をして振舞えるからみんな行っちゃってる気がするのね。だからそういう意味で言うと、もう1つ、精神的なところではなんかこう、むしろ逆に昔は人数が少なかった人が出て行った分だけよりも後退しているっていうか、あるいは停滞してるっていうか、・・・気が僕なんかはするんですけどね。

[加藤]そうですか。

[田中]もちろん、先生が仰る意味は分かるんだけれども・・・。だからなんか僕は昔から言ってるんです、ここ数年言ってるんですけど、やっぱり日本てバチェラーなカルチャーっていうかね、独身カルチャーっていうか、結婚してて籍は入っているんだけれど、「奥さん、亭主元気で留守がいい」って言ってて、子供の進学塾のお母さんたちと一緒にたまに月に1回くらい昼間フランス料理を食べに行って、2時半のラストオーダー過ぎても延々ネバって最後写真まで撮って、はとバスツアーみたいに帰っちゃうでしょ。旦那の方は平日はラーメンライスかけこんで、残業一生懸命して日曜日になると会社のお金でゴルフ行ってて、なんかそれぞれが夫婦っていう形態、家族っていう形態があるのに、それぞれがみんなバチェラーっていうかね、みんなホテル家族になっちゃってるでしょ。家はあるんだけれどみんなそれぞれの個室があって、子供も部屋に自分専用の電話があって、居間っていうロビーはあるけどみんなあとは「何する人ぞ」の部屋になっちゃってて。それがもっと昔よりもバチェラーな意識がもっと進行しちゃってる。

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[加藤]そりゃそうですね。

[田中]で、バチェラーなカルチャーが日本をここまで、5分でラーメンライスかけこんで「さあ残業やるぞ」ってのがここまで「豊かさ」ってのを与えてくれたと思うんだけど、それがきっと行き詰っちゃってるというか、つまり同時に80年代ってのは、なんか日本人ってのはお金があれば何をしても良いんだっていうか、あるいはなんでも買えるんだって思ってたと思うんだけれど、でもそうじゃなくてお金があっても買えないものやお金があっても今は買わないほうが良いかもしれないものがあるってのをね、なんか今、世界から突きつけられてるんじゃないかな?っていう。

[加藤]うん。あのね、まだねいろいろあるんですがね、若い人が、私たちが若かった時とは物質的な条件があまりに違うのでね、ちょっと比較することができないんですが。だから私はむしろ日本の若い人と外国の若い人と比較するとやはりね、まだ他にもちょっと目立つことがあると思うんで。1つは、これはね必ずしも実際はそうでもないかもしれないけれども、少なくともメディアに出てきた限りでね、テレヴィジョンとかそういうもんですね、で、そういうところで出てきてね、大変子供っぽい気がするんですがね、いくらかは学生さんなんかでもそうだけど、知的な水準とか知識の水準が違うと言ってるんじゃないんで、むしろ感情的な成熟度みたいなものね、感情的な。

[田中]はい。

[加藤]それから顔にもある程度出てるんですね。子供っぽい顔と大人の顔ってあるわけでしょ。で、それが大変子供っぽいような気がするんですがね。

[田中]・・・若い人が。

[加藤]若い人が。

[田中]それはそうだと。それはきっとそうだと思います。

[加藤]それは何故でしょうかね?どういう背景があるんですか?

[田中]僕はね、やっぱり日本の歴史教育に代表されるお勉強の・・・、さっき若いコが若者の雑誌に載ってるいろんなお店とかの情報を・・・って言うけれど、でも情報は見れば載ってるわけですよね。結局、僕の友達なんかでたまたまイギリスの学校で中学高校辺り過ごしたコって、歴史のことって意外と知らないけれど、でも自分が勉強したチューダー王朝の時代だったらレポート何枚も書いてるから、どうしてそうなったかってのを言えるわけでしょ。あとのことは、全体の流れをだいたい頭に入っていれば、年号とかなんとかなんて百科事典見りゃ・・・あるいは今、それこそパソコンを叩きゃ出てくるわけですよね。

[加藤]うん。

[田中]ところが日本ってそういったことがとても大事で教えてるわけでしょ。だから大学に入る時はみんなそういう情報はあるかもしれないけれど、大学入るとそういう歴史の情報は忘れちゃって、今度はもっと風俗の情報だけ覚えてってるから、さっき僕が自分の中で咀嚼できてないって言ったけれど、それはすごく大きいんじゃないかと。

[加藤]それはそうですね。だけどもう少しね、私の言うのは実際の年齢よりも少女的だっていうかね、あるいは子供らしいね、なんと言うか行動様式とか顔の表情とか、そういうものに大変強く感じるわけですね。

[田中]それは男性ですか?

[加藤]男性も女性もだけど、まあ両方ですけど殊に女性がそうかな。

[田中]うーん・・・。

[加藤]だからアメリカの例えば大学の学生が日本の学生よりも、同じような学校で必ずしもできるわけじゃないけれど、ただね、もっとずっと大人のような気がするんですよ、大学生が。まあヨーロッパでは尚更そうなんですけど。ただ、日本においてどうしてああいうふうに子供っぽいのかな?っていう気がするんだな。大変、感情的に未成熟的な感じがするわけね。

[田中]僕はむしろ、もちろんそうだと思います、で、それは日本全体が子供の国っていうか・・・。

[加藤]そういう感じがするね。

[田中]権利を言う場合には裏側に義務があるってのを分かってないっていうか、権利だけアメリカにも今まで、湾岸危機が起きるまで言ってきた人が多かった感じでしょ?で、若い子を見た場合には、僕は女性よりもむしろ男の子の方が幼稚な感じがするのね。で、これは僕はやっぱり精神的な母子相姦の男の子ってのが非常に多いんじゃないか?って気がするんですよ。

[加藤]なるほど。

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[田中]やっぱりお父さん・・・、バチェラーなカルチャーだからお父さん毎日外にいて、お母さん、昔は子供が5人も6人もいたけど今はせいぜい2人だから、愛情を集中してるし娘の方は自分と同じ生理だからこのぐらいの年齢になるとこういう体の変化や考え方の違いも出てくるときっと思うんじゃないかと思うんですね、年齢が違っても。だから距離をおいてくけど、息子にはなんか父親に向けられない気持ちが全部向いてる気がして。だからなんかこう、具体的な肉体的母子相姦じゃなくても、なんかこう、精神的な母子相姦って多いなって気がするの。それとやっぱり男の子ってのは例えば恋愛1つとっても女の子は彼とキスしても良いなと思う時、目をつぶってれば割合良いみたいなところがあるんだけれど(笑)、男の子が自分で実際に唇を近づけなきゃいけないでしょ?でも初めてする時って鼻が当たっちゃうかもしれないし、上手く唇と唇が合わさらないかもしれないって。でも失敗しないと次に成功はないんだけれど、失敗を極度に怖がるっていうかそれはやっぱり塾やお母さんが一緒についてお勉強を失敗しないようにずっとしてきてるのかなんか、単なる学習以外のところでね、特に男の子に見られると僕は見てるんですけどね。

[加藤]それは感じますね。ですからもう1つ、とにかく親と子供、子供が大きくなってきた時に関係が違いますね。

[田中]ええ。

[加藤]大学生、それから大学院っていうかな、そういうところで親が何から何まで世話をするっていうね。

[田中]結婚後もそうですよね。

[加藤]うん。それは日本社会の特徴ですね。

[田中]なんか僕はやっぱり日本てのは、よく僕らの周りで結婚した場合も子供ができちゃったとかね、あるいは子供はつくらないんですか?とかね、こういう言い方をするでしょ。

[加藤]ええ。

[田中]これはやっぱり非常に、子供が自分の個人の所有物って思ってる考え方で、これは僕はちょっと不遜じゃないかな?って思うんですね。

[加藤]ええ。

[田中]子供ってのは、別に僕は特定の神さまとかは全然信じませんし、オカルティックなことってのは大嫌いですけども、やっぱり地球の中で親の体を通してその子が生まれて、親の体を通したけれども、でもその親独自の所有物じゃないっていう考えがね、なんか少ないんじゃないかなって。

[加藤]そうね。うーん、だけどまあその問題は随分複雑だと思うのでね。

[田中]すいません・・・僕は「教養」が無いから・・・(笑)。

[加藤]戦前のですね、日本の中産階級の家庭では割合にね、その頃は男女差別が非常に強いですから娘と息子と違うと思うんだけれども、息子はですね独立の度合いが早かったんじゃないかな。だから早々長く何から何まで親の世話になることが実際にあってもね、それは望ましくないことで、今は当然でしょ?だから大学を出るまでは全ての経済的な面は親がみて、そして大学を卒業しても初めは月給が少ないから親がみるってことでいつまで続くか分からないですよ、親が息子を世話をするのがね。だけど戦前は少なかったんじゃないかと。それからあってもそれは望ましくないことじゃないかとね。つまり当然のことじゃなかったと思うんですね。戦前の日本はそういう意味では今のアメリカの中産階級と似てると思いますよ。アメリカで親が、殊に(アメリカの)学校は高いからね、大学は。一流の大学で私立大学は。だからそれはいわゆるアルバイトですね、とスカラーシップ奨学金)だけでいかない場合もあるんでね、だから親が金出してますけどね。しかしなるべく早く独立しようっていう気構えがあるわけですよ、学生の側に。それからいつまで経っても親の世話になってるっていうことは望ましくないという感じは非常に強いですね。で、日本では当然として受け取るでしょ、両方が。両方ってのは親も子供も。で、これはね、非常に大きな違いだと思いますね。で、その場合は日本とアメリカとの違いは、日本が特殊なんでアメリカが特殊じゃないですよ。

[田中]なるほど。

[加藤]つまり、ヨーロッパでも同じことですよ。

[田中]そう思います。

[加藤]英国でもフランスでも全然同じ。だから戦後に日本がね、戦前ともちょっと違ってきて、戦後変わったことの1つじゃないかな。親子関係の違いですね。それで無闇に親が子供の世話をするというのは戦後の日本の文化じゃないか。日本文化の特徴ではなくて。

[田中]なるほど。

[加藤]うん。

[田中]今の、特に例えば僕の同じ年くらいで子供がいるコがね、子供の服にやたらとお金を使って、で、子供の色の勉強のために原色の服をいろいろ着せなきゃいけないとか、尤もらしいことを言って子供の服をいっぱい買ってるけれど、あれみてるとやっぱりペット化だなっていう気がしますね。

[加藤]ああ、そりゃそうですよね。

[田中]で、そのペットの数も少ないから、ペットってのは絶対に自分を・・・動物が、みんな動物番組、まあNHKでもやったりしてんでしょうけども「かわいい、かわいい」ってのは、そりゃワニやライオンは人間を喰っちゃうかもしれないけれども、大部分は絶対に人間を追い越さないからみんなかわいいって言ってるわけでしょ。

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[加藤]うん。

[田中]だから子供も自分より背が高くなって、お金も稼いで家庭も持つようになって口答えする時になった時に、肉体的にもイーブンか親の方が衰えてるかもしれないし、言葉でも負けちゃうかもしれない時にはじめて親子の関係だと思うんだけれど、なんか未だにずっと子供もそりゃ恋愛は自由奔放、いろいろしてるかもしれないけれど結婚はみんな女の子も男の子も親に背かない程度の恋愛とか、背かない程度の会社選択とかしてて、子供の側もずっとペットで良いと思ってて親の側もずっとペット。

[加藤]うん。

[田中]・・・でいて欲しいって、なんか対等の会話じゃないだろうなっていう。

[加藤]だからどうしてそういうことが生じましたかね?戦後に起こったことだと思うですね。1つの理由はね、私が考えるのは、もっと昔に遡るっていう、明治以来の日本の社会はね、江戸時代からの遺産を持ってると思うのね。そしてその遺産のかなりの部分は、少なくとも都会の中産階級の風習に関する限りでは、かなり侍社会からの遺産でしょ。

[田中]そうですね。

[加藤]そうすると元服があるでしょ。あれ、15歳でしょ。

[田中]はい。

[加藤]で、15歳になると全責任ですよね。完全なる自由で、つまり子供じゃないっていうんで非常に鋭く(親子関係を)切っちゃうわけですね。だからそういう考えがつまり男、まあ男に限るんだけれども、そういうことは明治以後の日本の社会の中に少しあったと思いますね、続いてて。それが子供の独立性っていうものの背景だったんじゃないかと思うんですよ。ところがそれが儒教的というか、侍社会の作った一種の伝統みたいなものはいろんな意味で崩れてますよね。

[田中]ええ。

[加藤]で、戦後にはそれに変わるような強い束縛力のある親子関係について、束縛力のある価値観っていうかな、そういうもんが無くなったからじゃないでしょうか。

[田中]無いんでしょうね。

[加藤]うん。だから「ペット化」するっていうのもそういうことの1つの表れじゃないでしょうか。

[田中]それは同意見です。

[加藤]ところが、そういう意味ではねやはり断絶の面っていうか、日本の戦後社会が前からどういうふうに変わったのかっていうことから言えば、変わったことの1つじゃないのかしら。で、今言ったようなことは、非常に欠点があったから壊れたわけですけどね、だけど儒教的な価値が下敷きにあって、多分、それが非常に簡単に言えば、それに国家神道が加わって明治以後が来たわけでしょ。で、そういうものが両方が壊れるとね、後にそれに変わるような強い束縛力を持ってる価値体系ってのは生み出されていないので、それが戦後の日本の社会の1つの特徴なんじゃないかな?その点については随分強い断絶っていうか、変わり方をしているというふうにも言えるんじゃないかしら。

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[田中]だから子供は、デカルトじゃないけれど「子供は動物と同じで、だからディシプリン(鍛錬、修養)をして一人前の大人にしなきゃいけない」ってのがね、日本も儒教的精神かもしれないけれど昔はやってたんじゃないかと思うんですね。

[加藤]そうですね。

[田中]子供は、「子供は違う記号をしゃべる動物と同じような記号をしゃべってる奴」で、それが大人の記号がしゃべれるように教育してあげるっていう。それがなんか、戦後は子供も大人と同じ記号をしゃべってるんだと。しゃべってるって思って歩み寄ってあげていかなきゃいけないじゃないかっていう、ヘンな「民主主義」のディシプリンになっちゃった・・・。

[加藤]ああ、そうですね。「平等主義」ですね。

[田中]・・・のかな?っていう。

[加藤]子供は不完全なる大人っていう、あるいは動物と同じだってのはデカルトの考えでしょ。で、そういう考え方はヨーロッパは殊に、ヨーロッパ大陸は強かったと思うんですけどね。それも主として戦前だと思うけれども、ところが子供には子供自体の文化があるっていうことになってきて、それから殊にティーン・エイジャーってね、ティーン・エイジャーってことを言い出したのがアメリカでしょ?で、ティーン・エイジャーの文化ってのを20歳以上の大人の文化と区別していろんな(ことを)やると。で、これは1つにはそれが商業主義と結びつくから強化されたってこともありますけどね、だけどとにかくそういうことが出てきて、そういう教育学者やなんかでもそういうことを言う人が多くなってきて、それが戦後の日本に入ってきたっていう面もありますね、多分。だから仰るように、ある意味でティーン・エイジャーと親、つまり大人っていうか親と息子や娘とは平等になるわけね。だから、しかし本当は平等じゃないんだな。経済的には圧倒的な依存関係だから。だからそういう複雑な作用が作り出してきたものじゃないかね。だから「ペット主義」って言っても親がペットとして強制してるって言うよりも、仰るように子供の方もそれに乗るっていうかね。

[田中]そうそう。

[加藤]演じるという面があるんでしょうね。

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「註の新たな註」
「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。

ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣
「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、
両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、
高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

Amazon田中康夫公式著者ページは以下のバナーからアクセスできます。
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2018年6月26日 TBSラジオ 生島ヒロシのおはよう一直線 佐川氏不起訴で栄転大阪地検女性特捜部長 大前研一氏「安倍政権の働き方改革は大失業を招く」「ネットの影響力が殺人を引き起こしただけ」Hagex氏刺殺事件にZOZOTOWN田端信太郎氏 問われるツイッター言論界のリテラシー 電話ゲスト 田中康夫

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NEW 6月26日付「神戸新聞」に記事が掲載されました! プラントハンター西畠氏が田中康夫氏提訴 巨大ツリー企画で名誉毀損 

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【Y’assyコメント】

川西市火打在住の西畠清順原告が「名誉毀損」と田中康夫被告への訴状で記す内容を具体的に紙媒体・電子媒体に掲載した編集・発行・掲載元の毎日新聞出版社&毎日新聞社、並びに中日新聞社東京新聞)には、6月26日現在も損害賠償請求等請求事件の訴状は一切到着していません。

編集部からの依頼原稿が「発端」にも拘らず、原告訴訟代理人弁護士が所属する弁護士法人淀屋橋・山上合同の極めて理解に苦しむ「二枚舌」対応です。

クリスマスツリーまとめサイト

『被災地・神戸「世界一のクリスマスツリー」狂騒曲』原稿

サンデー毎日」版

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2017/12/3a6e0d59b4098af93153b10aeb358851.pdf

「デジタル毎日」版

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/01/0d727f802809a32179b7628f957a050b.pdf

東京新聞」「こちら特報部」「『世界一のツリー』虚飾が“炎上”招く」 

http://tanakayasuo.me/tree#i-2

右面PDF 「盛りすぎ企画 見抜かれた」

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/01/KOBETree_tokyonews_1.pdf

左面PDF 「手抜きで底浅く、情けない」

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/01/KOBETree_tokyonews_2.pdf

訴状PDF

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/04/a4eb66e668385f64e577dd5e478af353.pdf

証拠証明書PDF

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/04/f3fdf6e67834255018b2b1dcf256ba89.pdf 

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[生島]さあ今日は作家の田中康夫さんに気になるニュースに触れていただきます。康夫ちゃんおはようございます。

[田中]おはようございます。

[生島]青山ブックセンター、閉店らしいですね。

[田中]六本木にあるね。たくさん良い本が多かったんで、だからまあ、いくらネット社会とは言えね残念なことですけども。そういう中で言葉というのが・・・。昨日の国会もなんだか、ほとんどなんか「ああ言えば上祐」って昔の言葉を思い出しちゃいましたよ。

[生島]ありましたね。ホントですよね。

[田中]いやだから「私に権限がない」って安倍さんは仰るにしても、一国会議員として、「私も国会の場で証言してほしい」くらいにね。だって自分の言葉が捏造されちゃったんですしね。

[生島]そういうことですよ。

国会 朝日社説

首相、加計氏の喚問否定 野党は佐川氏の告発要求:日本経済新聞 

[田中]うん。ましてや、先週の参院決算委員会でもほら、財務省国交省のすり合わせの記録ってのを共産党の議員(辰巳孝太郎議員)の人が独自の内部調査で出してきたんだよね。で、これも「最高裁まで争う覚悟で非公表とする」と。で、「大阪地検の刑事処分についても官邸も早くということで法務省に何度も巻きを入れている」って記述があったっていうんだけれど、これ1週間経つのに昨日の国会でも「いやあ、まだ調べてません」っていうのはね、膿はどこから出るのか、そしてその大阪地検の特捜部長だった女性の山本真千子さんてのは、なんか昨日の新聞だと栄転してるんだよね(笑)。

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[生島]へぇ。

[田中]だから・・・(笑)。

[生島]あの康夫ちゃんね、実は昨日『週刊ポスト』の大前研一さんのコラムを読んでいたら、「やっぱり日本は、なんかもう最重要なことを全然やってない」と。「このまま先行くとね、日本はホントにね世界から相手にされない、消えてしまうよ」って言ってるんですけど。「特に、今は力を入れているというね、働き方改革関連法案とカジノ法案を含むIR法案、これ国民生活には殆ど影響が無くどこが最重要なのか?」と大前研一さんも疑問を投げつけてるんですけど。

大前研一氏 安倍政権の「働き方改革」は大失業を招く 

[田中]いやだって、まさにビジネスのコンサルタントをやってきた大前さんがね「最重要って言ってるこの働き方改革法案は今じゃないよ」って仰るってのは(笑)。

[生島]そう。

[田中]なんかこういう形で国民も不安を感じながら、そのうちねメルトダウンどころかメルトスルーをしてしまうかなと思うだけど。

[生島]ああ・・・。

[田中]だけどもう1個、この番組、幅広い方が聞いてらっしゃって僕も驚いたのがほら、福岡で・・・。

[生島]ああ!!

[田中]日曜日に殺人があったでしょ?

[生島]そう。なんでかな?って思ってたの。

[田中]で、これはね、僕も直接は存じ上げないけど、(被害者の)岡本顕一郎さんってのは、まさにネットのセキュリティのプロでもあるんですよ。ところが最初の報道が、もちろん現場の記者は、警察も悪意は無いんだけれど、警察の側から出てきた犯人が「俺のことを「低脳低脳低脳先生」と呼んでたんだ」って怒鳴ってたから、だけどこの本人は元々、いろんな人のネットの発言に自分で茶々というよりも入り込んできて、で、自分のことを自分で「低脳低脳」と呼んでた人なんですよ。

新聞社等メディア組織内の縦割り社会が、ネットに強い部署の助言やチェックがなく、警察お貸し下げ情報で報じ続けてしまう典型的な見出し2点
「Hagexさん刺殺、犯行声明か「低能先生と呼ばれ」 」

「Hagexさんが生前抱いていた不安、現実に 刺殺事件」

 

【福岡ブロガー事件】低脳先生って誰・顔画像は?名前は松本秀光!動機や経緯とは? 

 

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[生島]はえー?!

[田中]で、みんなもさすがに「取り合えないな」という形の中で「低脳先生」って名前が付いてたわけね、「またこいつが書いてるよ」と。で、この岡本さんは非常に立派な人でネット上のいろんなトラブルなんかにも、「やっぱりこれは変えなきゃ」ってことでねボランティア的に手弁当で(ネット被害対策講演会に)参加していた人で、「この人間(「低脳先生」)に関してもやっぱりこういう風に対処した方が良いよ」っていうまとめサイトを作ってたんですよ、彼に関して。で、その中で自分が「低脳」って書いているから「低脳」って書いてたことを「この野郎」って一面識も無い岡本さんがネット上のセキュリティの話を講演した後のトイレで刺しちゃってるわけ。

[生島]あらまあ・・・。

[田中]でね、これが新聞社にもねネットの部分の担当がいるから、今回の人は知らなくてもこれが(記事として)出た段階でねすぐに「「低脳」って言ってたのは自分なんだよ」っていう記事がちゃんと出てこないと、なんかやっと今日になってあれだけど、ネット上でも言われてるのに新聞これ、岡本さんむしろ本当の被害者で、善意の人だったのにっていうところがね、最初、伝わらないわけですよ。

[生島]なるほど。そうでしたよね。

[田中]で、もう1個は、そうするとね、この人、名前出すと大喜びしちゃうんだけれど、リクルートに行ったりLINEの役員もやってて今ZOZOTOWNにいる田端信太郎氏が、「いやいやこの事件が起きたことで、良くも悪くもエポックメイキングな区切りになるなあ、ネットメディアは」って書いたの。で、「亡くなってんのに良くも・・・ってないでしょうよ」ってみんなが、田端信太郎氏はツイッターでフォロワーが15万人もフォローしてるんで、「いやいや、単にネットの影響力が殺人を引き起こしただけで、そんなことも分からんのかお前は」ってこの田端信太郎氏は書いてるの。

炎上祭り芸人ライブドアリクルート R25➡LINE執行役員➡ZOZOTOWN 退会祭りの張本人田端信太郎氏のプロフィールと炎上の理由は?

[生島]えぇー?!?

[田中]で、こういう・・・、これが責任あるZOZOTOWNの役職者なんだよ。で、もう1個不思議なのはツイッターってね、差別の用語がたくさんあると。ところがずっと最近言われてるのは、「差別、ヘンじゃないの?」って書いてる側の人のが、その人がついつい強い言い方で「ホントにこんな差別クソくらえだ!」みたいに書くと(アカウントが)ブロックされちゃうと。ところがヘイトを書いてる人の側はOKだと。で、これがまた不思議でね、実はさいたま地裁でね、しばらく前にある無名の女性の人が自分が、まあアダルトビデオだってちゃんと立派な仕事なんだけど、本人が(出演した)のとは違うのに、その(一般女性の)写真を(プロフィールに)貼り付けて、その人の実名を使ってその人になりすまして、そういうアカウントを作って(なりすましの投稿を)書くんで、「困ります」と。で、ツイッター社に「止めてください」と言ったのに、ツイッター社の側はすごいんですよ、だってこれはねそういう偽アカウントって、ほら、ツイッターのアカウントって1人で10個も20個も持てるんですよ実はね。

[生島]ほう。

[田中]ところが「偽アカウントを全部、アカウント自体を削除することは表現の自由の権利に抵触する」ってね、ツイッタージャパンの笹本裕社長は言って裁判で争って、さすがにこれ、さいたまの裁判長が「いやこれは駄目です」って言って「削除!」って言ったの。だからネットビジネスにいる人たちの方がね、なんだかちょっとね・・・。あれだねもうちょっと考えないと。

2018年3月21日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 溶けていく倫理 Twitter Facebook Google Japan 愉しくなければデモじゃない 

ドイツ、ヘイトスピーチ取締法を施行へ SNS企業に削除義務

 

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[生島]ホントですね。

[田中]うん。だからこの岡本さんのような立派な、ネットの社会を健全にしようという人がこういう犠牲に遭い、そして周りの人が愉快犯のような発言をするっていうのは、ちょっとツイッター社も含めて深刻に考えて欲しいと思いますね。

[生島]ホントその通りですね。

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「註の新たな註」
「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。

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両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、
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2018年6月23日 TBSラジオ ナイツのちゃきちゃき大放送 勝って兜の緒を締めよW杯初戦勝利 ブロック塀倒壊問われる危機管理 天晴れ沖縄公文書改竄有罪判決 首脳会談からわずか9日米兵遺骨200柱返還トランプ氏 ゲスト田中康夫

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金正恩の「ペレストロイカ」は 北朝鮮の「シンガポール化」を目指す 日本が直面する試練! 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 「蚊帳の外!」OR「蚊帳の中?」』 - 田中康夫公式まとめサイト

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「明るい北朝鮮」と呼ばれてきたシンガポールで、2018年6月12日に開催された米朝首脳会談。Y’assyは浅田彰氏との「憂国呆談」でも昨秋から終始一貫、“米朝関係は雪解けする”と語ってきました。ドナルド・J・トランプ大統領金正恩委員長との首脳会談を即決したのは3月9日。その前日に出演のTOKYO MX「モーニングCROSS」でも、「朝鮮半島“置いてけ堀”っぽいニッポン外交&経済」と題して今回の首脳会談を“予測”しています。

他方、「ならず者・北朝鮮」を和平交渉の舞台に、と唱和していた自称「リベラル派」wも含めた「意識高い系」は「左右」の別なく、いざ実際に進展し始めると足を引っ張り始め、会談が実現後も“懐疑的”発言を、したり顔で語っています。

朝鮮半島を巡って交錯する膨大なる情報の中から、どれを取捨選択すべきか、羅針盤としての「まとめサイト」を開設しました。

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.330『これぞ21世紀の地殻変動! 情弱wな日本の「誤送船団」記者クラブには到底 理解不能な「米朝首脳会談」を徹底解説!Part1』

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.331『これぞ21世紀の地殻変動! 情弱wな日本の「誤送船団」記者クラブには到底 理解不能な「米朝首脳会談」を徹底解説!Part2』

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.333『 一体全体、何を以て「拉致問題は解決した!」と宣言し得るのか!? 「全員を帰すと言うまで、私は騙されない!」 前原誠司「口先番長」と紙一重の綱渡り、その「傾向と対策」を徹底分析!』

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[土屋伸之]時刻は9時25分です。TBSラジオがお送りする「土曜ワイド ラジオ東京ナイツのちゃきちゃき大放送」、ここからは一週間を雑談で振り返る「常連さんに聞いてみよう」のお時間です。今日の常連さんは田中康夫さんです。よろしくお願いします。

[塙宣之]ワールドカップとかご覧になっているんですか?

[田中康夫]試合見ました。一応、私のホームページにはサッカーサイトってのがありまして。

[土屋]サッカーサイト?!

[塙]田中さんのホームページの中に?!

[田中] 私が書いたり、私が信頼しているサッカージャーナリストの大住良之さんって、私の大学の先輩なんですけれどもね、この方が日本経済新聞に書いているのとかのリンク貼ったりをして。タイトルがおかしくて『ナンボのもんじゃい 本田圭佑 「W敗」 「忖度JAPAN」 まとめサイト』。

ナンボのもんじゃい本田圭佑 「W敗」「忖度JAPAN」まとめサイト画像クリック!

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田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.332『結果オーライな訳がねえだろ! “オレ様ザ・プロフェッショナル”の本田圭佑ちゃまだけでなく、 JTL川淵三郎ちゃまが院政を敷くJFA日本サッカー協会の体質こそ変えなくちゃ!選手もサポーターも、更にはスポンサーも浮かばれないぜ!』

[一同]ははは。

[出水麻衣]なかなかちょっと・・・(笑)。

[土屋]すごいですね(笑)。

[田中]いやいや(笑)。でも多分(同じことを)思ってる方はいらっしゃると思うんで。

[出水]「強気」なタイトルですね。

[土屋]サッカーはもともとお好きなんですか?

[田中]あのね、私駆けっこだけ中学の時速かったんですけれども、中学にサッカー部がなかったんで、不肖、私がサッカー部を作ったっていうのが・・・。

[土屋]ええ?!

[出水]そうなんですか。

[田中]ええどうなってるか分かりませんけれども。

[土屋]サッカー部を作ったんですか。

[田中]でも全然できませんよ。そんな・・・多分、聞いてる人は何言ってるんだって思うかもしれないけれども。

[土屋]すごくないですかサッカー部を作ったって。

[塙]さっきのいいですね、「忖度ジャパン」でね二つの意味で「ネットが揺れます」ね。

[土屋]うまい!

[田中]揺れる?!

[土屋]サッカーのゴールネットが揺れる・・・(笑)。

[田中]あーあー!おもしろい!

[一同]ははは。

[田中]やられた(笑)。

[土屋]仰け反っていただきましたけれども(笑)

[田中]「勝って兜の緒を締めよ」っていう良い言葉があるからね。

[土屋]今やっぱり日本代表にはその言葉ですか?

[田中]是非そう思いますですよ。

[土屋] じゃあ他の試合とかも見てます?ブラジル戦とか。

[田中]でもなんかすごいね、今回みんなは「番狂わせ」とか言ってるんだけれども、でもそれぞれ負けたところだって大変な迫力だよね。

[塙]力の差がそんなに無いような気がしますよね。

[田中]だからやっぱり気を抜いたらあっという間にやられちゃう、非常にスピードのサッカーになってますでしょ。今まではほら「日本的サッカー」っていう、「パスを回していく」っていう感じだったんだけれども、今回の「半端ない」大迫勇也さんだってやっぱりあれ、実はヴァヒド・ハリルホジッチ監督が言っていた「縦線のサッカー」っていうこと実践したんだと僕は思うんですよね。

[土屋]なるほど。

[塙]大迫がね、軸になって。

[田中]ちょっとその辺は今週のニュースをお伝えしながら。

[出水]サッカーの話題も後ほどじっくりお願いいたします。

*

[土屋] 田中さんどこから行きましょう。

[田中]サッカーから行きましょうか。この後ね全部強豪って言われているんだけれども、セネガルポーランドもあるから。

[塙]ポーランドも強いですね。

[田中]私冒頭で申し上げたのは Twitter とかで僕と同じ意見の人いるんだなって思ったの。

[田中]・・・っていうのがあって仰るとおりだと思うの。っていうのはね、「日本的サッカー」、「日本らしさ」って言うんだけれども、日本国内でやるのと違うわけだから、地域サッカーと。で、ハリル氏を「世界に通用するサッカー」ということで呼んだわけですよ。確かに彼は厳しい人だったかもしれない。でも料理店だって、もちろん暴力を振るっちゃいけないけど、良いシェフが厳しいからみんなも緊張するし、良い料理を出せればお客さんも千客万来で最後にチップが来るじゃないですか。みんな仲良しクラブで、なあなあで、結果も出なかったらお客も来なくなっちゃうわけですよ。

[土屋]そうですよね。

[田中]で、なにかって言うと、オリンピックがあってワールドカップがあって2年2年でやっぱりどんどんサッカーのスタイルが変わってきてるということなんだと思うんですよ。で、ハリル氏が言ってたのは「縦に速いサッカーをやらなきゃ駄目だ」と。「パスを繋げていくという形じゃない」と。ある意味では大迫勇也選手は、それを着実に学んで「劇的」なことを・・・。

[塙]大迫って前回、ワールドカップ出てたの?

[出水]出てました。

[土屋]ハリル監督に育てられて・・・。

[田中](育てられ)たってところがあるわけ。ところがね、ハリルさんのことを人格否定してしまったわけですよ、今の田嶋幸三日本サッカー協会会長というのは。「コミュニケーションが取れていない」と。

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[田中]でもハリルさんが言ったことは「私が結果を出せなくてクビになるなら良い」と。「でも私は文京区本郷のサッカー通りのJFAハウスに(私の部屋をいただいたんで)試合や練習の時以外は常にそこにいた」と。「もし私がコミュニケーション不足だと言うならば、でも、同じフロアーにいる「そういう人たち」は誰も来なかった」と。

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[塙]なるほど。

[田中]「フランス語の通訳もいる」と。「もし、もう1人通訳が要るならば私が雇った」と。やっぱり「こういうこと」をしてるとね、今後世界から日本のサッカーのチーム、いや、監督解任は世界的によくあることだっていうかもしれないけれども、「結果じゃなくて人格のことを言われちゃった」となるとみんな来ないかなと。

[塙]「だったらはじめから日本人の監督にしろよ」って。

[田中]だからある意味じゃ、ハリルさんの遺産が今回出てきたなと。だから僕は健闘した選手のことは大変褒めたい。でも「ハリルさんじゃいやだよ」って言ってたような人たちってのは・・・、サッカーってやっぱり、ゴルフって選手でもほら、50代の人もいるじゃない。

[塙]ゴルフはね。

[田中]でもやっぱり、45分を2回、あれ、体力と知力も使うわけですよ、頭も。で、これはやっぱり4年、6年前にヒーローだった人が今もその(結果を)出せるかっていうと、三浦知良さんは例外中の例外だっていうことだと思うんですよ。だからそこが今回、「勝ったから良いじゃん、今までのことは」って水に流そうっていうと「ちょっと違うんじゃないのかな?」と僕は。

[土屋]確かにね。「ハリルじゃなくて良かった」っていうふうになると・・・。

[田中]でもハリル氏の後に・・・、いやだから、西野朗監督も一生懸命やったかもしれないけれど、西野さんは技術委員長だったわけ。技術委員長って選手と監督のコミュニケーションを取っていく場所にいたんだけども(監督が)彼になっちゃった。

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[田中]だからその辺がやっぱり田嶋幸三会長は、もともとハリルさんを呼んだのは田嶋さんと会長選を争った人だったんです。でもその方は「日本的サッカーじゃないものをやろう」と。でもこの方は2階級降格させられちゃったわけ。で、田嶋さんに対しては、じゃあなんで田嶋さん、去年の12月までにハリルさんにちょっと調子悪いときに辞めさせなかったの?っていうと、実は3月に2年交代の会長選挙があったわけですよ。だから会長選挙があったんであと2年安泰だから、彼をそこで直前に・・・っていう話になると変だなってのは、多分、聴いてらっしゃる方の中でも大きな声で言えなくても感じてる方はいると思うんですよ。

[出水]そういう人事もあったという・・・。

[田中]だから僕が一番残念だったのは、川淵三郎さんて立派な方だと思うんだけれども、川淵さんて試合の当日の朝にこういうツイートをしてるんですよ。

[田中]これはリーダーとして言っちゃいかんでしょ。

[塙]ハリルホジッチ監督は可哀想すぎるな。

[田中]だから僕はハリルさんの遺産、だからやっぱりホント・・・。

[塙]西野監督もやだろうしね、そんな言われて。

[田中]そうそうそう。だから是非若手の人たちが・・・。

[塙]ノムさん野村克也氏)が阪神とかさ楽天の基盤を作ったのに。

[土屋]その後(後任の監督の時)に結果が出たりね。

[田中]まあそりゃ時代はみんなそうかもしんねぇ。

[土屋]それはやっぱり長期のもので、やっぱこうね、みんあ指導者、歴代の指導者の・・・。

[塙]だから逆にハリルが凄かったっていうことでしょうね、今回。勝ったわけでしょ?

[土屋]かならず一員にはなってるわけですしね。

[田中]フィリップ・トルシエさんが、パラグアイの練習試合に勝った後に言ってる言葉が僕は素晴らしいと思うんで。これ、サッカーに限らず日本全体に言えることだと思うんです。

「日本では試合に負けると、準備が滞っていると判断する。逆に勝てば順調だと見なす。愚かとしか言いようがない(笑)。勝利は何も保証しない。日本は何の保証も得たわけではない。明らかにそうであるのに、日本全体が自信を取り戻したかのような気になっている。

私が言いたいのはそういうことで、この勝利はワールドカップに向けての何の保証にもならない」

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[田中]・・・ってパラグアイの練習試合の後に言ってるの。これ、僕はなかなか深い言葉で・・・。

[土屋]すいません、我々オープニングで「日本、優勝する」って言ってしまいました(笑)。

[田中]いやいや(笑)。

[塙]俺は言ってないですけどね(笑)。

[土屋]ははは(笑)。

*

[田中]それで、あとは地震のね、地震のことでもちろん・・・。

[出水]大阪の地震ですね。

[田中]可哀想な子だったんだ。でも僕ね、あれで予算の体系を変えましょうって議論にならないのがすごく残念なんですよ。なにかと言うと、例えば、村道でも作る時には国が、国ったって全員の税金とか借金ですけど、65パーセント持ってくるわけ。でもどんなに丁寧に扱ったって、傷んでくるでしょ?で、これの維持修繕費ってのは全額地元費なんですよ。で、交付税措置があるっていったってみんな苦しいわけ。だからこれもね、本来国土交通省であったり文部科学省とか、だって我々だって耐震補強の建物になってますか?とかアスベストは使っちゃいけませんってのは国が決めてるわけでしょ?こういうものに関しても、とりわけ公共施設の、あの中にだってちゃんと針金が入ってたか?どうかとかそういうこともない。そういう基準も作ってないわけですよ。じゃああの痛ましいことから「そうしましょう」にならなくて「撤去費用だけは国がもちます」とかそういう話してても、全然・・・。

[塙]ああいう学校とか公共施設の方が多いんですか?ああいう耐震してないとか。

[田中]いやいや、僕もうかつだったけど。

[塙]海外の学校、中国とかでもね学校だけ崩れちゃったりとかってありますよね。

[田中]だけど建物に関しては言ってるけど、ああいう付属物に関してのそういう強度基準ってものが果たしてあるのか?あるんだったらそれをやってなかった市は・・・って話になるけど、そうなってないでしょ。

[塙]3年前ぐらいに1回ね、検査した時に「これ、危ないぞ」って言った人が・・・。

[田中]いたけども、資格を持ってない市の職員がって、そりゃ資格持ってたって見落とすことはあるからね。やっぱりこれがあの市だけの話になってて、じゃあ他の自治体も点検して「ああ良かった」って思ってるんだったら、これはなんの改善にもならない。だからやっぱり国がこういうものをね、危機管理、つまり国民の生命と財産を守ることが国であるならば、こうした痛ましい事故をきっかけにちゃんと考えるべきだと思う。

[土屋]そうですね。犠牲になってる方の死を無駄にしないでもらいたいですね。

*

[田中]1個ね、あのほらこれ、まあトランプ氏のところにほらもう、わずか、シンガポール首脳会談から9日間で朝鮮戦争で亡くなって行方不明だったアメリカ兵の人の遺骨が200柱戻ってきたという。いやこれ、「こんなにいたんだ」と思うんだけれども、朝鮮戦争で行方不明になった米軍関係者が7700人いて、北朝鮮に約5300柱があるっていうの。でもこれ、スピードすごい速いわけよ。

2018/06/23 14:32:18 本日速報

【ソウル共同】聯合ニュースは23日、朝鮮戦争の戦没米兵らの遺骨を収めるためのひつぎ215個が同日午後、在韓米軍基地から板門店を経由して北朝鮮側に輸送されると伝えた。

[出水]そうですね。

[田中]今日は時間があれなんで回を改めてと思うけれども、日本は拉致をされてから、もちろん、生きてらっしゃることを望むけれども、40年7ヶ月経ってるわけですよ。でも40年7ヶ月経って主権国であるのに主権国家なのに「アメリカにお願いした」って、言っていて、やっぱりこれは「虎穴に入らずんば虎子を得ず」っていうね、「隗より始めよ」って話になっていかないってのはね、変だなと。それとまあ、多分、日本のメディアもアメリカのメディアも「シンガポール会談はなんにも中身がなかった」とかよく言ってるんだ。でも我々は戦争なんか起きないことを望んでるわけでしょ?で、僕は去年の9月にラジオでも言ったと思うんですけど、9月頃からドイツのアンゲラ・メルケル首相だけじゃなくて中国の習近平氏もロシアのウラジミール・プーチン氏も、あるいはジェームズ・マティスさんという合衆国国防長官も、「圧力じゃない」って言ってたんですよ。「対話をしなくちゃだめだ」と。

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[田中]で、スイスなんかその為の場所も用意するって言ってたの。「どっかの国」だけ「圧力だ」って言ってたんだけれどもね。

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[田中]だけど、今回、なにかって言うとね、なんか1回、「みんなはやく仲良くなれば」って言ってたのに、「突如はじまった」「いや、なんか中身がない」って言ってるけど、それって僕、変だと思うんですよ。長年、相思相愛になりたいと思っていたカップルが、初めて会った日に食事だけじゃなくて宿泊もして、ましてや懐妊までして、工程表が全部見えましたって言わなきゃいけないのか?ってことになったらこれ、#Me Too運動になっちゃいますよ(笑)。

[土屋]・・・例えですけどね(笑)。

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[田中]すごくこれ、大事なことはね、今までは「完全な不可逆的な(非核化)」って言ってたでしょ?でもアメリカは実は会談前から核の撤去、だって、福島第一原子力発電所を考えてください。福一は篠山紀信さんがすばらしい『すごい廃炉』って本を出しているんだけど、毎日6000人、今でもあそこで現場でマスクをして働いてるわけ。

[出水]そうですね。

[田中]で、今の予算だけでも8兆円かかると言われてるわけですよ。で、20年経っても終わるかどうか分からないって言われてるわけ。で、そうするともちろん、爆発したわけじゃないけど、あれを全部撤去・・・、じゃあ今だってフレコンバッグに入った砂をどこに持ってくかっつって農地に入れるとか言って、とんでもないでしょ?って言われてる時に、あそこにあるどれだけのものを一体どこで処理すんのか?ってことは、そこまで作んなきゃ会談できないのか?と。そうじゃなくてトランプ氏はお互いどうも彼は話が出来る奴らしいということならば、まずトップが会うと。それから下から積み上げていく。今まで下が積み上げると言って何も出来てなかったじゃないか?っていうところだと僕は思うんですよ。大変な、今までの積み上げ型じゃない、トップが思いつきなんじゃなくて方針を示すと。ならばお互いその下で働ける。新しいことを金正恩氏とやろうとしていると思うんですね。

[土屋]なるほど。

[田中]で、だから今回「我々は強くて連結した安全で繁栄した北朝鮮を創造する」っていうのをマイク・ポンペオさんていう元CIA長官だった国務長官は言ってるんですよね、会談前ね。「だから迅速な非核化のロードマップがあればその中である程度の段階が生まれるのはやむを得ない」っていうのは結局、北朝鮮が言っていた「段階的同時措置」っていうことと同じことをアメリカも今言ってるってことですよ。

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[田中]で、北朝鮮、もう1個、僕が考えると多分、金正恩氏は北朝鮮を「明るい・・・」今まで、シンガポールのことを「明るい北朝鮮」って読売新聞とか朝日新聞が言ってたの。だってシンガポールってほら、「Fine City」っていって「素敵な(=Fine)街」だけじゃなくて、ごみを落としただけで罰金だから「Fine=科料」だから掛詞。さっきの「ネット」みたいなものなんですよ。

[塙]あーなるほどなるほど。

[田中]で、シンガポールは水も無いのにあれだけやってる。逆に北朝鮮は前から私、申し上げているように大変な天然資源がある、レアアースとかモリブデンとかもある。で、彼はあそこを今ペレストロイカをやってんだと思います。ペレストロイカって若い方は分からないかもしれないけれど、昔、ソビエトっていうのが(* ノーメンクラトゥーラ - Wikipedia≒既得権者)って「赤い貴族」といってもう、とんでもない腐敗したような上層部がいたと。それを(* ペレストロイカ - Wikipediaってのは「ペレ」ってのは「再度」「ストロイカ」ってのは「構築する」ってロシア語で、ミハイル・ゴルバチョフっていう最後の指導者がしたわけね。で、トランプ氏も同じことをやってると思うんですよ。ホワイトハウスの周りにワシントンには一杯巨大製薬会社とか巨大金融機関とか巨大軍需産業ロビイストがいて、結局、そいつらの既得権益の政治じゃ、ラストベルト - Wikipedia (英:Rust Beltとは、アメリカ合衆国の中西部地域と大西洋岸中部地域の一部に渡る、脱工業化が進んでいる地帯を表現する呼称である)の人は可哀想だと。そうでなくて民主党を支持してるような普通の中産階級も可哀想だってことで、そこを壊そうとしている。実は金正恩氏も核兵器を作ったのは国であって、つまり軍の上層部というものを変えなきゃいけないっていう、その上でシンガポール化していこうと、スキー場も作ろうカジノも作ろう。そして自分が留学していたスイスのような、ロシアも中国も韓国も日本もあるところで、永世中立国的なポジションを取ろうとしてるんだと僕は思う。

[土屋]そういうところにもトランプさんと金さんは同じことを考えていたと。

[田中]と思いますね。天然資源はどうしていくのか?っていうこと。f:id:nippon2014be:20180608024549p:plain

[塙]紐解くとそういうふうに見えてくるんですね。

[出水]ありがとうございました。

[田中]宮古島の話すの忘れちゃったごめんね。

市職員が罪状認める/不法投棄ごみ残存問題

公文書偽造と行使  宮古毎日新聞

「不法投棄」検索一覧

[田中]これ、なにかって言うとね、公文書を直しちゃったんですよ。でもそれはやっぱり計画通りじゃなかったんで先輩に、上司に迷惑が掛かっちゃうと思って(改竄を)したらこれが有罪になったの。東京とか大阪の方では公文書を直したことを、同じこれ、検察官と裁判官、この人たちこそ国民栄誉賞をあげるべきだと思ってんだけれども(笑)。

[出水]起訴になってますからね。

[土屋]扱いが違うと。

[田中]まあ、モリカケの話と「掛けて」話そうと思ったんですけど・・・すいません。

[土屋]なるほど。

[出水]じっくりとお願いいたします。

[土屋]さあ、今日はアフリカの話ということなんですけども。アフリカの話。康夫さんってなんかアフリカって・・・。

[田中]僕はアフリカは南アフリカに、まだアパルトヘイトの頃に取材に行ったことがあって。

[塙]そうですか。

[田中]立木義浩さんと3週間くらい行ったんですけど、でも、実はアフリカって今もう、ナイジェリアとか大変なGDPになってきて、つまり今もう、アメリカと中国が世界の経済って言われてるけれど次、もうインドなわけじゃない?

[出水]そうですね。

[田中]面積とか人口とかGDP。でもアフリカにおいてもナイジェリアってのはあなどれないかなと。

[土屋]何があるんですか?

[田中]いろいろ宝飾品とか石油とかいろいろあるんだけれども、プチ中国的お金持ちが出ている場所でもあるから。

[土屋]そういうところでも注目なんですね。

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「註の新たな註」
「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。

ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣
「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、
両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、
高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

Amazon田中康夫公式著者ページは以下のバナーからアクセスできます。
ぜひご利用下さい!

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2018年6月15日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 どうして日米の「意識高い系」はドナルド・トランプ大統領に相変わらず批判的なのか!?激震走る日本レスリング協会・W杯開幕の熱狂の裏で続出「国スポ」の闇

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金正恩の「ペレストロイカ」は 北朝鮮の「シンガポール化」を目指す 日本が直面する試練! 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 「蚊帳の外!」OR「蚊帳の中?」』 - 田中康夫公式まとめサイト

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「明るい北朝鮮」と呼ばれてきたシンガポールで、2018年6月12日に開催された米朝首脳会談。Y’assyは浅田彰氏との「憂国呆談」でも昨秋から終始一貫、“米朝関係は雪解けする”と語ってきました。ドナルド・J・トランプ大統領金正恩委員長との首脳会談を即決したのは3月9日。その前日に出演のTOKYO MX「モーニングCROSS」でも、「朝鮮半島“置いてけ堀”っぽいニッポン外交&経済」と題して今回の首脳会談を“予測”しています。

他方、「ならず者・北朝鮮」を和平交渉の舞台に、と唱和していた自称「リベラル派」wも含めた「意識高い系」は「左右」の別なく、いざ実際に進展し始めると足を引っ張り始め、会談が実現後も“懐疑的”発言を、したり顔で語っています。

朝鮮半島を巡って交錯する膨大なる情報の中から、どれを取捨選択すべきか、羅針盤としての「まとめサイト」を開設しました。

【Y’assyメッセージ】田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」いつもご視聴有難う御座います。
米朝首脳会談を受けての第3弾 待望のVol.332 一体全体、何を以て「拉致問題は解決した!」と宣言し得るのか!?は、申し訳ない!「鬼の霍乱かくらん」状態な風邪引きY’assyのお聞き苦しい声が恢復する(であろう)今週半ばにアップします。それまでの間、
朝鮮半島まとめサイト
文字起こし
で予習・復習をお願いします。

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.330『これぞ21世紀の地殻変動! 情弱wな日本の「誤送船団」記者クラブには到底 理解不能な「米朝首脳会談」を徹底解説!Part1』

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.331『これぞ21世紀の地殻変動! 情弱wな日本の「誤送船団」記者クラブには到底 理解不能な「米朝首脳会談」を徹底解説!Part2』

「オピニオンCROSS」は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス「見逃しヴィデオ・オン・デマンド」ページにて放送後3日間ご視聴頂けます。

https://mcas.jp/movie.html?id=749815351&video=316996

[堀潤]田中さん、日朝首脳会談に向けての準備を始めたということなんですが、どうご覧になってますか?

[田中康夫]前から言っているように「虎穴に入らずんば虎子を得ず」「隗より始めよ」だと思います。

[堀]そうですね。

[田中]河野太郎外相が「新たなフェーズに入った」とおっしゃったんで、「新たなフェーズ」とは何なのか?抽象的でよく分からん。ついこないだまで、(圧力一辺倒で)コロンビア大学の(昨秋の)講演でも「(国交関係のある世界174ヶ国は)北朝鮮と国交断絶せよ」って(日本の外務大臣として)世界中の(独立)国に(ドヤ顔で稽古付けて)言ってたわけでしょ。

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[堀]そうですね。

[田中]そうやって考えてみると、トランプ氏が述べたという伝聞推定の言葉(として記者クラブ・メディアが伝える)「メイン・プレイヤーとして活躍してくれ」、(これも実は)「メイン・プレイヤーは、韓国も日本もお金を出してください」って明確に言ってるからね。そこをどう捉えるか?ですね。

軍事アナリスト 小川和久氏 @kazuhisa_ogawa 2018年6月11日ツイート

「多くの研究者、外交官、政治家は「自分たちの立場でいえば、トランプの手法に懸念を抱かざるを得ない」「ギャンブルだ」という。しかし、ビジネスパースンは懸念を抱くことはない。ギャンブルとも思わない。ハイリスク・ハイリターンは常識だから。成功したら懸念をどう説明するのか見ものだ。」 

[堀]そうですね。ベンジャミンさん。

[古歩道・ベンジャミン]前に僕はチャールズ・ジェンキンスという脱走兵を取材したことがあるんですけれど。

[堀]曽我ひとみさんのね。

[古歩道]彼曰くね、「拉致被害者と言われる多くの人たち、実は2重スパイだった」と。「だから自ら行った」と本人が言ってましたのでそういう「事実」もこれから出てくるかどうかを僕は見たいところなんですよ。

[堀]ジェンキンスさんがそうやって証言されていたと。

[古歩道]そういうことですね。もう一つ大事なことを言いたいんだけれども、「その映像」でアメリカの旗があったんですよね。その旗の周りに黄色い枠が無かった。オバマの時代、黄色い枠があったんですよ。

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[堀]へー?!

[古歩道]要は、アメリカの裏の基本的な権力が変わったからこういうことが可能になったことをまだ公にあまり認識されていないけれども、すごく大きいです。

[田中]うんうん。

[堀]ちょっと気になりますね。

*

[堀]さあワールド・カップも始まりました。一方でスポーツ界ではパワハラの問題やセクハラの問題など含めてさまざま言われています。ブラック・ボックス、どうでしょうね。田中さんまずはいかがですか。

[田中]まずレスリングの方は、そりゃセクハラはきちんと解明しなきゃいけない。でも実は、日大の(田中英壽)理事長のいろんな「不適切」な「暗い」お付き合いと同じように、日本レスリング協会のトップ(福田富昭会長)もどうなのか?ということもメディアでは言われてますからね。そこまで洗わないと、目をくらますための話じゃ困っちゃう。

[田中]サッカーの方は私、自分のホームページにサッカー特集サイトも作っているので皆さんに読んで頂いてんだけど。

[堀]え?!田中さん、サッカー・・・。

[田中]え?!私、だって・・・、読んでよちゃんと(笑)。

[堀]ははは。

[田中]「朝鮮問題まとめサイト」と「オレ様本田鼻高サイト(『ナンボのもんじゃい本田圭佑 「W敗」「忖度JAPAN」まとめサイト』」、今評判なのよ。

[堀]失礼いたしました。

ナンボのもんじゃい本田圭佑 「W敗」「忖度JAPAN」まとめサイト画像クリック!

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[田中]まあだから是非、さっきのロシアの、みなさんツイッターで「あなおそロシア」って書いてたけど、これを是非「鼻高本田さま」にご意見聞きたい、キボンヌ。

おそロシア サッカーのピッチにクマが出現 ボールを選手に手渡す驚愕の映像 動画開始1分頃からクマが登場
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https://rocketnews24.com/2018/04/20/1048192/

[堀]そうか・・・。みなさんからのハッシュタグ、#クロスで今日もご意見お待ちしております。

*

[堀]ベンジャミンさん、どうですか?米朝首脳会談はどのようにご覧になりましたか?

[古歩道]やっぱりね、70年間続いた状況が根本的に変わろうとしているから、かなり大きな変化で次はイランも同じようなことがあると僕は思ってる。

[堀]そうですか??

[古歩道]うん、はい。

[堀]いやぁあのー、ベンジャミンさんはモーニングCROSSがはじまって以来、ずっと世界の秩序が変わってることに気が付いてほしいって話をずっとされてこられましたもんね。

[古歩道]それがやっと見えてきたんですよね。

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[堀]なるほど。韓国文在寅大統領もそうでした。そしてアメリカでは中間選挙を控えていましたから、トランプさんも一つの一定の成果は、これはまあご自身にとっても追い風。世論調査の結果、トランプ大統領北朝鮮対応を支持するという声が半数以上にのぼっていますから、両政治家たち、どの政治家たちも一応、首脳たちは韓国、北朝鮮アメリカは今回の会談は「勝ち」だったのかもしれませんね。いかがですか。

[田中]でも文在寅という人は大変な人だと思うよ。だってトランプ氏が「やーめよ」って(日本時間で5月24日夜に)言った時にも(再考を求める談話を北朝鮮の金桂冠第1外務次官が25日早朝に出すや、透かさず翌26日に板門店金正恩と会談し、米国との連絡ルートのない北朝鮮ホワイトハウスの伝令役として)動いたわけでしょ。常に両者をたてながら、彼がいなければ同時通訳はいなくて。

安倍晋三首相「次は私の番だ」「私はだまされない」「拙速にはやらない。被害者すべて帰すならば行く」とも

「必読モーメント」T.Katsumi @tkatsumi06jさん作成 #米朝首脳会談 合意文書で明示的に合意された4つのポイントと評価

[堀]そうか・・・。

[田中]「6月12日」は無かったわけですよ。

[堀]そうですね。

[田中]だから日本はなんか、「リベラル=柔(やわ)」とかね、思っているけれど・・・。

[堀]「お花畑」とか揶揄されますけれども。

[田中]それは日本のリベラルを見てるからで、これは新たな、すごい人だと僕は思っていますよ。

[堀]実行力があって成果をこうして出しますからね。

[古歩道]あのね、ビリー・グラハム(Billy Graham、1918年11月7日 - 2018年2月21日 は、現代アメリカの最も著名なキリスト教(南部バプテスト教会)の福音伝道師、牧師、神学校教師、福音派キリスト者。1950年に「ビリー・グラハム福音伝道協会」を設立した。20世紀中ごろのリバイバル運動(信仰復興運動)聖霊運動の主力となった一人である。-wikipedia)というキリスト教の宣教師がいて、彼関連の学校に実は金正恩氏はスイスで留学してたんですよ。そのビリー・グラハムはトランプ一族とも親しくあったからそういう裏事情もありましてこの会談ができたと僕は思っています。

[堀]さあ参りましょう。田中さんテーマの発表をお願いいたします。「どうして日米の「意識高い系」はドナルド・トランプ大統領に相変わらず批判的なのか!?」。

[宮瀬茉祐子]アメリカのトランプ大統領は12日、北朝鮮金正恩委員長と史上初の米朝首脳会談を行いました。朝鮮半島の完全な非核化への決意を確認したとする一方、その具体的な行動や検証方法では合意できませんでした。今回の合意をめぐってアメリカのメディアからはアメリカが長年求めてきたはずの、完全で検証可能かつ不可逆的な非核化を実現させるプロセスはほぼ含まれていないという指摘や、これまでの声明と比べても驚くほど内容が弱いといった声があがるなど、トランプ大統領の成果を疑問視する報道が相次いでいます。

[堀]さあちょっと皆さんの意識調査の結果を見ていきましょうか。「トランプ大統領の印象について」ですが、「評価変わらない」が1041票、「状況としては良くなった」255票、「悪くなった」396票、「わからない」が117票ということで、視聴者のみなさん、冷静に状況をまずは見ようということなんでしょうね。

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[田中]うーん・・・、か。

[堀]・・・か。

[田中]さきほど宮瀬さんに読んで頂いた文章は、堀さんが昔いたNHKがこの問題に関してアナウンサーが読み上げた(ニュースの)文章をそのまま実は読んで頂いたんですよ。

[堀]あっ、そうなんですね。

[田中]ということは、如何にネガティブに伝えているか。

[堀]うんうん。

[田中]日本(の政治と外交)に関してはポジティブに伝える岩田明子さまがいらっしゃる(笑)。

[堀]バイアスがかかってますね(笑)。(安倍首相の)番記者ね。岡山局の先輩です。

[田中]あっそうなの?

[堀]岡山局の先輩です、岩田明子さんは。残り香を岡山局では感じましたけどね。丁度入れ替えだったんですよ。

[田中]個人的なお付き合いはなく??

[堀]まああのー、直接はえっと・・・。

[田中]まあ、あんまり訊くと汗が出てくるからやめよう(笑)。

[堀]いえいえいえ(笑)。

[田中]あのー「意識高い系」って、実は本当の意識高い系っていうのは僕はやっぱり「地頭」がある人だと思うんですよ、偏差値じゃなくて。で、「感覚」(の感性)じゃなくて「勘所・勘性」があるってことだと思うの。で、中途半端ないわゆる「意識高い系」の人ってのはアルゴリズム(与えられた方程式のまま)で動いてっちゃうから。

[堀]そうか・・・。

[田中]それ(過去のマニュアル的方程式)を「読ま」ないと駄目みたいなところがある。で、実はおもしろいことにね、(これ)トランプ氏、帰りの飛行機の機内でのツイートなの。

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[堀]・・・というのはこれは翻訳は田中さんがつけて下さったんですね。

[田中]はい。そうです。

[堀]という趣旨ですね。確か帰りの機内でいきなりスマートフォンを開いてツイッターをしてる様子が遠目に撮られてましたけど。

[田中]ね。今まで散々、北朝鮮の脅威を煽ってきた人々はね、マスコミやいわゆる「国際弁護士」みたいなコメンテーターにとっては平和になるとオマンマの食い上げなわけでしょ?だから今までなんかほら、「ただいつも抗議すんのが仕事かよ?!」って「プロ市民」をdisってた人たちが、実は壮大なブーメランとして今戻ってきちゃうっていうことだと僕は思っているわけ。

[堀]そうかなるほど(笑)。

[田中]で、私はベンジャミンさんと同じように去年の9月の段階でこの3人(ウラジミール・プーチン露大統領、習中国国家主席アンゲラ・メルケル独首相)が皆、「対話しかないんだよ」と、「軍事的解決なんて無いんだよ」と。メルケル氏も「そういう考えにアメリカがなってくれることが大事だ」って言ってる。これを見た時に、そしてあるいはジェームズ・マティス合衆国国防長官も同じようなことを言っていた。「戦わずして勝つ」という孫子の『兵法』だ、と。僕はもう、今回のような着地点、行きつ戻りつしても「来る」ということは明らかだったと思うんですよ。(掲出した3枚のフリップは昨年9月18日「モーニングCROSS」で使用したもの)

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[堀]確かにおっしゃってましたよね。

[田中]ところが日本のまあ、コメンテーターやキャスターや、まさにトランプ氏が言うように、アメリカも「(米朝首脳会談があるなんて)そんな事ねーよ」って言ってたんですよ。平和が来ないのを望むのかよ?っていう、愉快犯かよ?って話だったわけね。

[堀]メディアを通じての発信は、それ(米朝首脳会談否定派)がマジョリティでした。

[古歩道]アメリカの大手マスコミのトランプの報道は9割以上非難的ですよ。完全に偏っている。

[堀]そうね。

[田中]韓国もそうで、韓国の初めてのハングル世代の新聞といわれるハンギョレ新聞だけは非常に気配りが効いていた。

ハンギョレ新聞米朝会談関連記事一覧

「ハングル世代」の新しいメディア「ハンギョレ」とは - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%A7%E3%83%AC

[堀]確かに、韓国のメディアを見てても文在寅政権に対して厳しい論調が目立った。

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[田中]ところで今回ね、いわゆる「CVID」、「CVIDを(シンガポールで署名した合意文書で)説明してねーじゃねーか?」皆様がおっしゃった。じゃあ、北朝鮮は何を言ってたかというと「完全かつ検証可能で不可逆的な体制保証」という「CVIG」(G=ギャランティー)を言っていたわけです。で、実はジェームズ・マティス合衆国国防長官はこないだシンガポールで(米韓日)三国防衛大臣会議の時も「完全」という言葉を抜いていたんですよね。それは私こないだ説明しました。

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[田中]今回、着地をしたのはどこかというと、「SCSP」なんです。これはマイク・ポンペオ合衆国国務長官がキム・ヨンチョル(金英哲)統一戦線部長とニューヨークで5月30日に会いました。その後に彼が会見をしたのは「我々は北朝鮮が非核化に向かっていくならば、強くて(Strong)て連結した(Connected)安全で(Secure)繁栄した(Prosperous)北朝鮮というものを想像できる」ということを言ってるんですよ。だから今回の(米朝会談声明)が「C(Complete)」が無い云々なんて・・・、「完全」って何ですか?つまり、戦争って終わればその日から貧しくても鉄砲の弾は飛んでこない。でも、福島第一原子力発電所があれだけこれから毎日6000人が廃炉作業をして何年掛かるか分からない、あれだけの核の施設を、もちろん止めることはできてもそれを完璧に、完全に(廃炉に)なるのに何年掛かるのだということは、まさにポンペオ氏もマティス氏もトランプ氏も分かってるってことなんです。

[堀]トランプさん、そういう意味で言うと非常に現実的なサインをしたということなんでしょうね。

[田中]だから彼はずっとこの間、5月に既に文在寅氏と会った時に「迅速な非核化のロードマップがあれば、その中である程度の『段階』があるのはやむを得ない」って言ってるんで、今回日和ったんじゃなくて一括妥結ではなくて、結局北朝鮮と同じ意識で段階的・同時的措置、それが現実的だってことです。じゃあ北朝鮮は今何をしようかとしてるかというと、「明るいシンガポール」を目指すということは前回申し上げました。まさに(* ノーメンクラトゥーラ - Wikipedia≒既得権者と2人(金正恩氏とトランプ氏)は戦っているんです。

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[堀]ノーメンクラトゥーラ≒既得権者。

[田中](* ペレストロイカ - Wikipedia)の時にミハイル・ゴルバチョフ氏が言ったように。

[古歩道]その具体例は、今、軍事株が暴落してるんですよ。

[田中]はい。いやだからまずね、北朝鮮は4月20日朝鮮労働党中央委員会総会で「先軍政治(軍が先だ)じゃない」と。「先党政治」ってことを言ったんです。そして「経済建設と核開発の併進路線を終了します」と、「核開発ではないよ」ってことを明確に言った。そしてその1ヵ月後に、ここで人事をしたんだけれどもさらに1ヵ月後に朝鮮人民軍の3要役職(軍総政治局長・参謀総長・人民武力相)を全員変えたんですよ。これを「身も凍る恐ろしさ」と言うのか、彼が非常に、ペレストロイカをやろうとしている。軍という既得権者、アメリカもまさに(ワシントンに巣食う巨大製薬会社や軍需産業、金融機関の)ロビイストという既得権者をトランプ氏は(* グラスノスチ - Wikipedia)で情報公開で排除していこうと。

[堀]確かに。

[田中]もう1個、こないだのG7で「G8にしようよ」ってトランプ氏が言った。で、イタリアのみしか賛成しなかったって言うけど、あれは実は何かと言うと、あの時同様に上海協力機構が青島(チンタオ)で開かれていたわけですね。

[堀]そうでした。

[田中]上海協力機構、他にも一杯、実はイスラエルまでオブザーバーで入ってるような組織。この8カ国だけで面積も人口もGDPもG7よりも多いわけですよ。

上海協力機構

✽メンバー国計8ヶ国 中国・ロシア・カザフスタンキルギスタジキスタンウズベキスタン

✽今回から参加 インド・パキスタン

✽オブザーバー国 モンゴル・イラン・ベラルーシアフガニスタン 

✽対話パートナー スリランカ・トルコ・アゼルバイジャンアルメニアカンボジア・ネパール

✽参加申請国 バングラデシュモルディブイスラエル・エジプト・シリア・カタールバーレーン

✽客員参加国 トルクメニスタン独立国家共同体(バルト3国を除くロシアを含む計12ヶ国 モルドバジョージアウクライナ)ASEAN10ヶ国(カンボジア重複)

[堀]そうですね。

[田中]ということはトランプ氏の意図は「もうG8どころかG10にしないと中国、ロシア、インドまで入れないと、そんなG7なんて貴族の会議やっててしょーがねーじゃねーかよ」と。「それが世界の経済の話だよ」って。

[古歩道]要は今はとにかくG6に格下げになってるからね。

[堀]そうね。

[田中]だから、「そんな名誉白人クラブに入ってて良いの?」話だったわけ。じゃ今後どうなるか?7月27日に朝鮮戦争の休戦協定が結ばれて65周年です。もしかするとこの時に文在寅氏と金正恩氏とドナルド・トランプ氏がここで戦争終結を言うかもしれません。

[堀]3者会談。

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[田中]こないだシンガポールには文在寅氏は、出てくと中国を刺激すると思ったからあえて行かなかった。そういう心配りがあります。9月9日は朝鮮民主主義人民共和国の建国70年です。9月11日には日本が「北朝鮮代表と会えるかもしれない」と思っている東方経済フォーラム@ウラジオストクがある。あるいは9月の中下旬には国連総会がある。

[堀]ここで接触があるかもしれない。

[田中]もしかすると金正恩氏が国連総会で講演をするかもしれない。そして来年の4月15日が北朝鮮の建国の父と呼べるかどうかってのはあるけれど、金日成氏の誕生日にまた何かあるかもしれない。そして最終的には来年の11月(9日)がベルリンの壁崩壊30年。もしかすると「ゆっくりやりましょう」とトランプ氏は言っている。1年後の(ベルリンの壁崩壊30年)ここで本当の全てが終わって、「みんなでノーベル平和賞だよ~ん」って言うのかもしれない。

[堀]んーん、そうか。トランプさんがね「1年後の自分は後悔してるかもしれないよ」なんて言っていたけれども・・・。

[田中]実は、「蚊帳の中」にいてなかなか出てこれない日本がどうか?って話もしようと思ったんだけれども、「もう時間だ」って言われて。

[堀]今日はね、この辺りは番組の後半でやりますからそこでやりましょう。ありがとうございました。

*

[堀]北朝鮮の人権問題、山口真由さんの解説に触れる前に田中さんどう思われますか?

[田中]トランプ氏はFOXニュースで「アメリカだってチリのアジェンデ政権(転覆)等をいっぱいやっちまったり、どこの国もそういう事をしてるじゃないか?」と。「だからそれも我々は反省した上でなければ北朝鮮と話せないよ」ってことを言ってるわけでしょ。

[堀]んーん、全体の状況も見てからだという話なんですね。山口真由さんはこう言ってます。「体制保証には金正恩委員長の独裁体制の保証も含まれてしまう」と。「人権問題の解決へ向かわない」と。じゃあどうすれば良いの?「まず第一に北朝鮮に対しての経済制裁を解除。経済の安定を図るのが必要だ。その上で人権問題を解決すべきだ。」ということで、「国が豊かになって開かれてくればそのうち段々段々人権意識や情報公開の透明性なども高めていく必要があるからだ」と。ただこれ、体制維持をしながら国民の皆さんの人権を守るというのは独裁国家に対してはなかなか・・・。

[古歩道]昔からね、アメリカの同盟国がどんなに人権侵害しても「知らない」と。

[堀]おっしゃる通り。

[古歩道]サウジアラビアが良い例。

[堀]欧米の人権侵害を見よと。

[田中](パレスチナ人に対する)イスラエルどうだ?(ロヒンギャ族に対する)ミャンマーどうだ?みたいなね。

[堀]そうね。

[古歩道]全くそれを見ないで敵国だけは細かいところを指摘するっていう癖があったからね。

[堀]ちょっと国は変わりますけれども、国連でアメリカに対して日本側がNOと言ったのは実を言うとパレスチナ問題なんですよ。イスラエルによる人権侵害を抗議して欲しいということをいろんなNGOがリクエストしました。日本政府はそれには応えましてイスラエルの非人道的行いに対しては国連でNOと言いました。日本はどうするか?さて日朝首脳会談、本格調整へとことです。安倍総理「日本がしっかりと北朝鮮と向き合っい2国間で解決していかなければいけない」、北朝鮮側「安倍総理と会ってもよい。日本とも対話を進めたい」拉致問題についてはこれまで解決済みだと言っていたものは考えは示さなかった。ここのわずかな望みがあります。何時日朝会談は行われるんでしょうか?また継続してウォッチしていきたいと思います。

米朝首脳会談の際に米国側が上映した4分間の映像「A STORY OF OPPORTUNITY FOR NORTH KOREA」

一番最後に「The future remains to be written」と表示されます。

金正恩の「ペレストロイカ」は 北朝鮮の「シンガポール化」を目指す 日本が直面する試練! 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 「蚊帳の外!」OR「蚊帳の中?」』 - 田中康夫公式まとめサイト

TOKYO MX「モーニングCROSS」(07:00~08:30)は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス配信ページ・スマートフォン専用アプリにてご視聴頂けます。

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「註の新たな註」
「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。

ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣
「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、
両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、
高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

Amazon田中康夫公式著者ページは以下のバナーからアクセスできます。
ぜひご利用下さい!

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2018年6月12日 TBSラジオ 生島ヒロシのおはよう一直線 どうして日本の「意識高い系」は朝鮮半島問題を見誤るのか シンガポール会談の深意・G7サミット・上海協力機構・知事時代の児童相談所改善の取組~目黒虐待死をめぐって ゲスト 田中康夫

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金正恩の「ペレストロイカ」は 北朝鮮の「シンガポール化」を目指す 日本が直面する試練! 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 「蚊帳の外!」OR「蚊帳の中?」』 - 田中康夫公式まとめサイト

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「明るい北朝鮮」と呼ばれてきたシンガポールで、2018年6月12日に開催された米朝首脳会談。Y’assyは浅田彰氏との「憂国呆談」でも昨秋から終始一貫、“米朝関係は雪解けする”と語ってきました。ドナルド・J・トランプ大統領金正恩委員長との首脳会談を即決したのは3月9日。その前日に出演のTOKYO MX「モーニングCROSS」でも、「朝鮮半島“置いてけ堀”っぽいニッポン外交&経済」と題して今回の首脳会談を“予測”しています。

他方、「ならず者・北朝鮮」を和平交渉の舞台に、と唱和していた自称「リベラル派」wも含めた「意識高い系」は「左右」の別なく、いざ実際に進展し始めると足を引っ張り始め、会談が実現後も“懐疑的”発言を、したり顔で語っています。

朝鮮半島を巡って交錯する膨大なる情報の中から、どれを取捨選択すべきか、羅針盤としての「まとめサイト」を開設しました。

【Y’assyメッセージ】田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」いつもご視聴有難う御座います。
米朝首脳会談を受けての第3弾 待望のVol.332 一体全体、何を以て「拉致問題は解決した!」と宣言し得るのか!?は、申し訳ない!「鬼の霍乱かくらん」状態な風邪引きY’assyのお聞き苦しい声が恢復する(であろう)今週半ばにアップします。それまでの間、
朝鮮半島まとめサイト
文字起こし
で予習・復習をお願いします。

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.330『これぞ21世紀の地殻変動! 情弱wな日本の「誤送船団」記者クラブには到底 理解不能な「米朝首脳会談」を徹底解説!Part1』

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.331『これぞ21世紀の地殻変動! 情弱wな日本の「誤送船団」記者クラブには到底 理解不能な「米朝首脳会談」を徹底解説!Part2』

[生島ヒロシ]さあこの時間のTBSニュースですが、いよいよ日本時間の今日午前10時、シンガポールでですね、注目の米朝首脳会談が行われるということですが。

[田中康夫]本来だったらそこにあれだね、訪朝32回のアントニオ猪木さんも、(今回の)ゴングが鳴るんだったら、日本はどうしてそういうルートを今まで使わなかったのかと。

[生島]そうですね。えっとね、猪木さんと話をした時に僕ほら、誕生日の司会とかをしてるんですよ。

[田中]ほうほう。

[生島]で、その時に、多分この米朝首脳会談とか行われるってのね、日本人で誰も言ってる人がいない時に(会談がある)って言ってましたね。

2018年3月8日のヤッシーツイート

[田中]うん。

[生島]やっぱり色々と本当に詳しいんですよ。しかしそのルートを全然使わない。

[田中]そうなの。だって猪木さんは今回も確かこの春(3月8日)にも、「私のルートも使って下さい」と言ってて。国会(参議院予算委員会)で言ったんですよ。

[生島]うん。

[田中]でも残念ながら河野外務大臣は「そういう二元外交はしません」って。「二元外交じゃないじゃん?チームワークでしょ」って僕はその時ね思ったの。

[生島]ね。

[田中]日本はあれですよ、(外務省の朝鮮問題担当は)「北東アジア課」って言うんですけれども、ここの人数はモンゴルとか中国の課の半分以下で、しかも今度夏に「初めて北朝鮮を担当する課と韓国を担当する課と分けます」って言ってるの。なんかちょっと一夜漬けの子供のような具合ではね、これだけ40年間拉致の問題がある中で。

外務省:朝鮮半島関連の業務を担う「北東アジア課」を今夏にも韓国担当と北朝鮮担当に分割する。(外務省について > 組織案内・所在地 > アジア大洋州局)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/sosiki/asia.html

[生島]いやー、そうだったんだ。

[田中]そうなの。この辺りもねちゃんとメディアは今回ね(伝えないと)。一夜にして非核化って、(言うは易く行うは難し)。戦争って、それはね一夜にして「やめましょう」って言えば、(昨日と同じく生活は)貧しくても砲弾は(もう)飛んでこない。
でもあれだけある物、福島第一原子力発電所だってこれから何十年、膨大な年数をかけて廃炉にしていくときに、なんか(一夜にして非核化しなきゃ不誠実だみたいな)妙な期待を与えるってのはね。

[生島]そうですね。

[田中]どうなのかな?って。もちろんだからいい形になってほしい。あるいは拉致の問題も、昨日安倍さんは「100%保証すると力強い返答をトランプさんからもらった」と言うけれども、それは「提起をします」っていうことじゃないですか。

[生島]解決に繋がるかどうか・・・。

[田中]なんか「100%保証します」って言葉を・・・。

[生島]まさに印象操作みたいな感じになっちゃいますね。

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【大特集】大本営特製盛り蕎麦

【その①】河野太郎ちゃまのお馬鹿発言はこちら。
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猪木議員の北朝鮮問題質問に海保、河野外相あいまい答弁 2017年12月5日 参議院外交防衛委員会

猪木氏は質問の“終了ゴング”が近づくと、河野太郎外相(54)に「政府は北朝鮮に(外交の)ドアを開けるべき。(米朝)戦争は避けるべきだ。今後、北朝鮮にどう働きかけるのか。

聞かせてもらいたい」と詰め寄った。これに河野氏は「国際社会が北朝鮮に対して圧力の強化を行う必要がある中で、韓国の人道支援が突如、行われることは北朝鮮への圧力を損ないかねない」とはぐらかした。

https://www.excite.co.jp/News/society_clm/20171206/TokyoSports_850510.html

【特集その②】米朝首脳会談の基本方針に「稽古付ける」「蚊帳の中」の日本

12日の米朝首脳会談の基本方針について、さらに「綿密な擦り合わせ」を行った。

日本側は会談が成功した場合、自ら情報発信し、対北朝鮮圧力路線を堅持してきた日米の連携が成果を上げたと内外に発信したい考えだ。

●日米首脳電話会談後の盛り蕎麦

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●内外に発信の掛け蕎麦

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「100パーセント保証する」と力強い返答

「提起」するのであって、「解決」する訳ではない

【特集③】G7サミット日本、拉致で支持獲得 討議を主導??

【その④】米朝首脳会談前日にフジ『プライムニュース』と反町キャスターが「開催中止」を示唆する勇み足w

【おまけ】2018/06/12 10:27:13
【ワシントン共同】トランプ米大統領は米東部時間11日、米経済政策の司令塔を務めるラリー・クロドー国家経済会議(NEC)委員長が心臓発作を起こし、入院したことをツイッターで明らかにした。

2018/06/12 13:48:04【シンガポール共同】トランプ米大統領は12日、米朝首脳会談について「誰もが予想したよりも良かった」と述べた。

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北朝鮮の人権問題を問題視していた畏友・高橋浩祐氏すら呆れる岩田明子NHKポジショントーク

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2018/06/12 10:18:00
シンガポール共同】北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長はトランプ米大統領との首脳会談の冒頭、過去を克服してここまで来たと述べた。
2018/06/12 10:21:19
シンガポール共同】北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長は米朝首脳会談で「われわれの足を引っ張る過去が、時に目と耳をふさいできた」と述べた。
2018/06/12 10:22:30
 【シンガポール共同】トランプ米大統領米朝首脳会談の冒頭で、北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長と会えて「光栄だ。素晴らしい関係を築く」と述べた。
2018/06/12 10:23:22
 【シンガポール共同】トランプ米大統領は12日、北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長と「素晴らしい議論をする」と述べた。
2018/06/12 10:42:57
シンガポール共同】トランプ米大統領は12日、米朝首脳会談は「大成功を収める」と述べた。
2018/06/12 11:05:12
シンガポール共同】AP通信によると、トランプ米大統領北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長と行った一対一の会談について「とても良かった」とし、2人は「素晴らしい関係」にあると述べた。
2018/06/12 11:07:39
シンガポール共同】12日の米朝首脳会談の拡大協議には、北朝鮮側から金英哲朝鮮労働党副委員長と李洙墉党副委員長、李容浩外相が同席した。
2018/06/12 11:38:22
シンガポール共同】北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長は、トランプ米大統領との拡大協議で「前途に課題はあるが、トランプ氏と共に解決していく」と述べた。

秀逸な記事
米朝首脳に「ブラックパンサー」の言葉贈る-韓国の金企画財政相

韓国の金東兗企画財政相は11日、歴史的な会談を翌日に控えた米朝首脳に今年大ヒットした米映画「ブラックパンサー」の主人公が発した「賢者は橋を架け、愚か者は壁を築く」という言葉を贈った。
来日した金企画財政相は東京都内での講演で、トランプ米大統領北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長にブラックパンサーの言葉に耳を傾けるように促した。韓国と北朝鮮の間には変化のさまざまな兆しがあり扉が開かれつつあるとした上で、経済に対してプラスの影響をつくり出す選択肢がある中、橋が架かれば好機が生まれると述べた。
経済担当の副首相も兼ねる金企画財政相は、韓国と中国、日本が北朝鮮の発展を支援する基金を創設するというのも1つの可能性だと指摘した。

田崎スシロー氏と並ぶ「歴代政権のお抱え評論家」とも言われる歳川隆雄氏の笑撃寄稿!

[田中]なんか本当に大切な問題ならば、もうちょっと私たちもねメディアも含めて考えたいなと。

[生島]はい。さて次のニュースなんですが、今日一般紙一面トップ、このニュースが多いんですが52年前のいわゆる「袴田事件」ですね。

[田中]これはもちろん、その当時はDNA鑑定とかはなかったわけだ。その後はだんだん医学も進歩して、「足利事件」とかあるいは渋谷の「東電女性殺人事件」とか。今回新しい鑑定方法を使ったんだけれども、「それは他で立証されてない」って言ってるんだよね。

[生島]うーん・・・。

[田中]だけど、僕、もう一つはこれ法曹関係、「法曹」ってテレビ・ラジオじゃなくて。

[生島]法律の方の。

[田中]弁護士、検事、裁判官・・・。「ヒラメ」って言葉があるわけですよね。

[生島]ほうほう。

[田中]つまり上の方を向いてて、ヒラメは上にしか目がついていない。

[生島]はいはい。

[田中]「上の方」を見て判決を出したり起訴をしたり、弁護をしたり。でもそうじゃなくて、弱きものの為でしょ?でも、もう82歳でらっしゃる。お姉さんはもっとお歳で。そしてずっと獄中に入ってたんで精神的にも、歩きながらも散歩は一生懸命されるけれどもいろんなことを考えられるって言うんでしょ。で、これ今回はほら、「この関係(衣類のうちのシャツの血痕から袴田さんとは異なるDNA型を検出したという本田克
也・筑波大教授の鑑定結果の信用性)は認めません」って言いながら所謂、拘留から解放されて獄中から出ていると。「そこはいいですよ」ってつまり、この裁判官も半身の姿勢っていうことですよね。(「年齢や生活状況、健康状態などに照らすと、再審請求棄却の確定前に取り消すことは相当であるとまでは言い難い」として、死刑と拘