昨日から今日へと、
曜日はJST日本標準時で水曜日へ。
一つ、前に進みました。
今週も、ようこそ「たまらなく、AOR」の世界へ。
1970年代半ばから80年代、そして90年代の初頭まで。
私たち、一人ひとりが、光り輝いていた時代の音楽。AOR。
それは、所謂「イデオロギー」とは無縁の、
都会的で、洗練された、しなやかなメッセージ。
慎み深いディーセントな誇りを抱いて、日々、
世の中と向き合い続ける貴方の1日の終わりに、
クワイエット・ストームな癒(いや)しを、届けてくれる
「たまらなく、アーベイン」な音色。
AOR。
それは、セピア色になりかけていた私たちの記憶のアルバムに、
ささやかだけど、確かな息吹を与えてくれる勇気と希望のメロディー。
それぞれの楽曲を聴く度に、一つひとつの想い出が、ほのかに蘇ってきます。
私たち一人ひとりは微力かも知れない。でも、決して無力な訳じゃない。
今晩は。田中康夫です。
5千枚あまりのYa’ssyレコードコレクションの中から
選(よ)りすぐりの楽曲を
ゆったりと、しっとりとお聴き頂く、
2年目を迎えた「たまらなく、AOR」。
クワイエット・ストームな今夜のプレリュードとしてお掛けするのは1996年 Massimo Di Cataldo "Se Adesso Te Ne Vai"。
M1.Massimo Di Cataldo – Se Adesso Te Ne Vai 1996
W/lyrics
live ver.
4月12日深夜28回目を迎えた「たまらなく、AOR」。私の大好きな楽曲、1996年 Massimo Di Cataldo "Se Adesso Te Ne Vai"でした。イタリア語で"もし君があの人の元に行ってしまったならば僕は・・・"というような意味合いです。実は4月12日、1956年昭和31年に生まれた私、60歳の誕生日であります。今日は私の、とりわけ大好きな楽曲を皆様にお聴き頂こうと思います。このMassimo Di Cataldo、日本では発売になっておりませんがイタリアでは大変な人気であります。フェラーリが日本を、様々な人が車を運転する。そしてそれを動画で世界に配信するというのがあった時に、私が神戸から京都を運転して、京都から名古屋が徳大寺有恒さんだったのですが、このMassimo Di CataldoのCDとカセットを両方持っていって掛けたら、イタリアから来た女性のカメラマンが「Wooo!」と言ったのを思い出します。Massimoのこの楽曲自体は、私が現在の家内と共にイタリアのミラノのリナーテの空港からジェノヴァを経てポルトフィーノへと車を走らせてる時にラジオから掛かっていた・・・。あまりに素晴らしくサービスエリアでカセットテープとCDその両方を買い求めたのを、ついこないだの様に思い出します。1996年、彼の2枚目のアルバム"Anime"からでした。
続いては2曲。1977年 Leo Sayer "Thunder In My Heart"。そして1978年 Robert Palmer "Every Kinda People"。
M2.Leo Sayer – Thunder In My Heart 1977
W/Lyrics Live ver.
M3.Robert Palmer – Every Kinda People 1978
W/Lyrics
live ver.
1977年 Leo Sayer "Thunder In My Heart"、そして1978年 Robert Palmer "Every Kinda People"、2曲続けてお掛けしました。私の60歳の誕生日に託けて自分の大好きな楽曲をお掛けをしています。Leo Sayer、初回の10月6日にも"Orchard Road"をお掛けしました。まさに心の叫び "Thunder In My Heart"。
そしてRobert Palmerは昨年の12月1日、EUのテロ事件をふまえてレクイエム特集をお届けした時にも同じ楽曲"Every Kinda People"をお掛けしました。まさに"Whether yellow, black or white"肌の色とかあるいは小さな事でRevengeをしようなんて、逆にそれはむしろ虚しい事だよ、というRobert Palmerの歌。色っぽい艶です。
私が生まれた1956年、昭和31年というのは申年で、そして十干では丙と呼ばれています。この年は非常に物事が新しく激動をすると言われています。60年前には東海道本線が全線電化されて、あるいは日本住宅公団がいわゆる集合住宅の入居を初めて募集をする。佐久間ダムができて、一方で原子力委員会が設置され、また、水俣病の第一号患者が公式に確認されたと。高度経済成長の光と影です。そしてそれから一巡をして60年。ある意味ではRobert Palmerが言うように、きな臭い匂い、けれども私達が物事の変化を捉えていかなければいけない、そういう年にお届けをしている今日の番組です。
続いては2曲。こちらも以前にお掛けしました。1978年 Ashford & Simpson "Is It Still Good To Ya"。そして1978年 Carole Bayer Sager "It’s The Falling In Love"。
M4.Ashford & Simpson – Is It Still Good To Ya 1978
M5.Carole Bayer Sager – It’s The Falling In Love 1978
W/Lyrics by Michael Jackson ver.
11月17日にもお掛けした私が大好きなAshford & Simpson 1978年の"Is It Still Good To Ya"。そしてCarole Bayer Sager、彼女の曲は"It’s The Falling In Love" 1978年は、David Fosterとの楽曲でした。
今夜も私、Ya’ssy田中康夫の選曲でお届けしてきた「たまらなく、AOR」
お聴きになりたい楽曲を始めとするご提案は
お掛けしたAORの楽曲をジャケット写真と共に紹介するサイトも、
FM yokohama HPの番組紹介ページからどうぞ。
私、田中康夫の新しい公式サイトhttp://tanakayasuo.me/ でも
更なる楽曲の余韻をお楽しみ頂けます。
私の誕生日にお届けをしている「たまらなく、AOR」。今回のエピローグは"Josephine" Chris Rea 1985年の楽曲です。2月23日にもお掛けしたのですが、この"Shamrock Diaries"というアルバムの中に、私はレコードを持って参りまして、そしてCDもありましたのでCDで収録をしたのですが、なんと同じアルバムで、同じジャケット写真で、中に入っている曲のテンポが違ったという・・・。もう1枚ドイツ盤でChris Reaの"Josephine"が入っているアルバムを持っているんですが、これもまたテンポが違う。ロッタをつい思い出してしまう・・・。
Chris Reaが娘の事を歌った"Josephine"。今夜改めてお聴き頂くレコード盤が最もしっとりくる、そのように思います。それではまた。
M6.Chris Rea – "Josephine" 1985
live ver.
There's rain on my window
But I'm thinking of you
Tears on my pillow
But I will come through
Josephine, I'll send you all my love
And every single step I take
I take for you
Josephine
There's a storm on my radar
But I can still fly
And you are the reason
The blue in my sky
Josephine
A life without meaning
I was walking away
In the coldest of winters
Night becomes day
Josephine, I'll send you all my love
And every single step I take
I take for you
Josephine
- 作者: マイケル・ジャクソン,田中康夫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/11/13
- メディア: 単行本
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