2015年3月13日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 オピニオンCROSS - ワクチン至上主義ニッポン 2つの謎!?

20150313 TOKYOMX 堀潤 脊山麻理子 田中康夫

[堀潤]田中さん、テーマの発表をお願い致します。

[田中康夫]はい。今日はですね「ワクチン至上主義ニッポン 2つの謎!?」ということでやってみたいと思います。

[堀]なんでしょうね?!

[脊山麻理子]はい。貧しい国の子供への予防接種普及に取り組む国際組織「GAVIアライアンス」が2016年~20年の活動資金を各国に募ったところ先進7カ国の中で日本だけが拠出を表明していないことが分かりました。

[堀]一体何故?ということですが、日本は活動資金拠出を表明しなかった理由。外務省国際保健政策室は「拠出をやめるわけではないが、1年ごとに予算を組む日本の現行ルールでは、2014年度の時点で明確に応じられない」と説明をしているということです。で、一方2015年は各国首脳が秋にアメリカ・ニューヨークに集まって貧困や飢餓の撲滅を目指した「国連ミレニアム開発目標」の後継目標を決める重要な年で、日本は貧困対策に非協力的だとして国際社会から非難の声が上がりかねない事態になっているということです。さぁ田中さん。

[田中]まぁ単年度予算の弊害だと言ってるけど、でも過去においてはですね、連続して出すということを表明してるというケースはたくさんあるわけで、特に今、エボラ熱が出たことで、いわゆるシオラレオネを始めとする西アフリカでは、子供達へのはしかの接種というのが滞ってるということで、2重の苦しみになってるわけですよね。だからこれはG7の中で日本だけ「しません」ってのは、別に日本の独自性にはならないので、どうなんだと。

[堀]海外の人的支援って、してる部分もありますけど、逆に難民の受け入れが非常に基準が厳しいとか、まだまだ日本て国際社会からもっとやってよって声ありますよね。

[田中]もちろん、国内に関して言うとね、じゃぁインフルエンザのワクチンであるとかそうしたものが足りないということがあるので、この点に関してはねきちんと今までの実績があるわけだから、薬害の部分は極めて少ないというのに、これが行われていないというところがヘンなの。実はもう一点、今日はですね、行おうと思っているのは、子宮頸がんワクチンという問題です。

[堀]はい。こちらもいろんな意見がありますよね。子宮頸がんそのものについて。

[田中]でね、厚生労働省が子宮頸がん、あえて「予防」ワクチンって言ってるんです。で、子宮頸がんを「予防」するワクチンでも、これは実は「ない」んですよ。子宮頸がんというものを誘発するであろうと言われているのが、ヒトパピローマウイルス(HPV)と言います。ただこれは100種類以上あるんですね。で、このワクチンは二つの会社が、外資系の会社が、作ってますが、最大でもこの100種類の中の4種類にしか効果がないと言われてるわけです。そして日本のDNAを持っている人に最も多いのが、HPVの52型・58型なのですが、この2つには有効性はありませんと・・・。

[堀]いや、ちょっと待って下さい。え?!婦人科行くと大きなポスターも貼ってね、子宮頸がん予防ワクチン接種、これは呼びかけてますよね。

[田中]だってね、厚生労働省のホームページに載っていて、全国で配布しているパンフレットなんですが、大きな字が書いてあります。で、一番下になんて書いてあるかというとね「子宮頸がん予防ワクチンは新しいワクチンの為、子宮頸がんそのものを予防する効果はまだ証明されていません」って小さな字で書いてあるの。

[堀]あぁ・・・。

[田中]で、にもかかわらず、まさに日本産婦人科学会である、あるいは日本産科婦人科学会、あるいは日本婦人科腫瘍学会ってのは、これに関して非常に重篤な副反応が出てる子供達も居るわけでしょ?

[堀]そうなんですよ。だから本当にどうなの?ってことがたくさんあると思うんですよね。

[田中]で、それに対して何を言っているかと言うと、これらの学会の人達は、「そうでない」真面目な産婦人科医もたくさん居るのに、「2週間の痛みは副反応だがそれ以降続く場合は心身の反応だ」っつってるの。

[堀]えぇ?!?

[田中]つまり、お前の気の持ち様だっつってんの。でもあれだけ寝込んでしまって・・・。

[堀]そんな・・・。

[田中]学校にも行けない子供が居るのに、これが科学ですか?っていうこと。で、もう一点はね、今、積極的には国は呼び掛けていないって言ってますが、子宮頸がんワクチンは毎年1000億円の予算を使うということで決まったわけね。

[堀]えぇー??!

[田中]で、それに対して、これは財源はどこで出してるかって言ったら年少扶養控除を廃止したんですよ。そしてもう一点言えばね、そりゃ10代でも性交渉の有る人もいるかもしれないけれど、10代の子供に「だけ」なの。じゃ、10代はまだ初潮の無い子供や、性交の経験の無い人も居るわけ。もし本当にこれが、厚労省は効くかどうか分かりませんって言うけど、仮に効くとしたらですよ、20代・30代・40代の人にこそワクチンを打つべきなのに、それはしていないわけ。

[堀]あの、これ、ダブルスタンダードというか、厚労省の方で積極的にねお薦めしていませんと言いながら、公的予算で毎年1000億円投入するって、これどういうことなんですか?

[田中]まぁ、厚労省としても「決めちゃったから」ということ。で、これはでも、いろんな科学者においてもね、やっぱりこれはヘンじゃないかと。で、じゃぁだから先程言ったように、インフルエンザのワクチンとは違うわけですよ。そしてもう一点、ここに示したのは、子宮頸がんの検診というのがありますよね?で、この検診は、アメリカやイギリスでは8割以上の人が受けているんです。そして受けてない人に対しても督促をしてるんです。じゃぁ日本はどうかと言ったら2割の人しか子宮頸がん検診をしていないわけ。で、そうするとね、例えば今、WHOもマンモグラフィが万能ではありませんっていうことを言い出している。で、確かに乳がんマンモグラフィが必要だとは思います、でも、一番大事なのは自分であったりパートナーが触診をして、あれ、なんかしこりがあるんじゃない、どうも硬いねっていうところから始まるのに、やはり日本は、今、科学を信じて、技術を疑わずになってる。

[堀]なるほど。

[田中]あるいは、科学を信じて人間を疑わずになっちゃってるなっちゃってるわけ。でも、本当に大事なのは、科学を用いて技術を超えるということこそがね大事であって、こうやって考えてくるとね、僕はねやっぱり、日本は福祉もハコモノ行政なんじゃないかと。

[堀]確かにそうですね。

[田中]つまり、なんか立派なコンサートホールは作れば文化的な街になるっていうけど、でもコンサートホールをどう活用するか、どういう出し物かのコンテンツが大事で、だからワクチンさえ打てば平気ですって発想はね、ダムさえ作れば洪水は防げます・・・そうじゃない、ダムが必要云々の前に、護岸の補修や浚渫や森林整備も大事。だからこれはやっぱり、厚労省のこの問題と言うのはね、厚労省というより日本の医療行政、そして、おかしいなと思ってる医師達は居るのに、そうした大きな医師の団体は、このワクチンだ!と言ってると患者を向いてるのか製薬会社を向いてるのか、製薬会社の人だって真面目な人が居るのに、なんか人間不在なね。

[堀]そうですね。ツイッターでもね・・・。

[坂根]これね、なんで「お薦めしてません」って書いてるかっていうのは、恐らく、ウチ、丁度、娘が女子高だったんですけど、3・4年前に、もう、是非このワクチンを採りましょうっていうのが配られて・・・。

[田中]そうです。

[堀](広報を)やりましたよ。報道でもそういうキャンペーンを一回打ちましたよ。はい。

[坂根」で、ウチの娘のクラスなんかも殆どみんなこれをやったんだけども、私はこんなの全然必要無いから絶対やらないでって言ってウチの娘、これやらなかったんですけど、その後に結局ね、問題が一杯出てきて、で、やっぱり危険かもしれないって急に(方針を)変えちゃって。

[田中]今ツイッターで、100パーセント効かないにしたってやるべきであるってご意見があった。でも考えてみればね、ワクチン云々の前に、なんで検診という、こここそ労働集約で・・・。

[堀]そうですね。

[坂根]ホントですね。

[田中]イギリスとかではね、女性の医師や、あるいは看護士にも資格を取らせて、男性の医師ではない人でも検診できるようにしてるわけですよ。そういう形で、なんで日本は2割台なの?ってのはね。

[坂根](検診)そこをむしろ薦めるべきですよね?

[田中]そうなの、(検診)こここそ大事だと思うんですよ。

[堀]大事な問題提起をありがとうございました。

[堀潤]田中さん、テーマの発表をお願い致します。

[田中康夫]はい。今日はですね「ワクチン至上主義ニッポン 2つの謎!?」ということでやってみたいと思います。

[堀]なんでしょうね?!

[脊山麻理子]はい。貧しい国の子供への予防接種普及に取り組む国際組織「GAVIアライアンス」が2016年~20年の活動資金を各国に募ったところ先進7カ国の中で日本だけが拠出を表明していないことが分かりました。

[堀]一体何故?ということですが、日本は活動資金拠出を表明しなかった理由。外務省国際保健政策室は「拠出をやめるわけではないが、1年ごとに予算を組む日本の現行ルールでは、2014年度の時点で明確に応じられない」と説明をしているということです。で、一方2015年は各国首脳が秋にアメリカ・ニューヨークに集まって貧困や飢餓の撲滅を目指した「国連ミレニアム開発目標」の後継目標を決める重要な年で、日本は貧困対策に非協力的だとして国際社会から非難の声が上がりかねない事態になっているということです。さぁ田中さん。

[田中]まぁ単年度予算の弊害だと言ってるけど、でも過去においてはですね、連続して出すということを表明してるというケースはたくさんあるわけで、特に今、エボラ熱が出たことで、いわゆるシオラレオネを始めとする西アフリカでは、子供達へのはしかの接種というのが滞ってるということで、2重の苦しみになってるわけですよね。だからこれはG7の中で日本だけ「しません」ってのは、別に日本の独自性にはならないので、どうなんだと。

[堀]海外の人的支援って、してる部分もありますけど、逆に難民の受け入れが非常に基準が厳しいとか、まだまだ日本て国際社会からもっとやってよって声ありますよね。

[田中]もちろん、国内に関して言うとね、じゃぁインフルエンザのワクチンであるとかそうしたものが足りないということがあるので、この点に関してはねきちんと今までの実績があるわけだから、薬害の部分は極めて少ないというのに、これが行われていないというところがヘンなの。実はもう一点、今日はですね、行おうと思っているのは、子宮頸がんワクチンという問題です。

[堀]はい。こちらもいろんな意見がありますよね。子宮頸がんそのものについて。

[田中]でね、厚生労働省が子宮頸がん、あえて「予防」ワクチンって言ってるんです。で、子宮頸がんを「予防」するワクチンでも、これは実は「ない」んですよ。子宮頸がんというものを誘発するであろうと言われているのが、ヒトパピローマウイルス(HPV)と言います。ただこれは100種類以上あるんですね。で、このワクチンは二つの会社が、外資系の会社が、作ってますが、最大でもこの100種類の中の4種類にしか効果がないと言われてるわけです。そして日本のDNAを持っている人に最も多いのが、HPVの52型・58型なのですが、この2つには有効性はありませんと・・・

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[堀]いや、ちょっと待って下さい。え?!婦人科行くと大きなポスターも貼ってね、子宮頸がん予防ワクチン接種、これは呼びかけてますよね。

[田中]だってね、厚生労働省のホームページに載っていて、全国で配布しているパンフレットなんですが、大きな字が書いてあります。で、一番下になんて書いてあるかというとね「子宮頸がん予防ワクチンは新しいワクチンの為、子宮頸がんそのものを予防する効果はまだ証明されていません」って小さな字で書いてあるの。

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厚生労働省リーフレット「子宮頸がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ(平成25年6月版)」 

[堀]あぁ・・・

[田中]で、にもかかわらず、まさに日本産婦人科学会である、あるいは日本産科婦人科学会、あるいは日本婦人科腫瘍学会ってのは、これに関して非常に重篤な副反応が出てる子供達も居るわけでしょ?

[堀]そうなんですよ。だから本当にどうなの?ってことがたくさんあると思うんですよね。

[田中]で、それに対して何を言っているかと言うと、これらの学会の人達は、「そうでない」真面目な産婦人科医もたくさん居るのに、「2週間の痛みは副反応だがそれ以降続く場合は心身の反応だ」っつってるの。

[堀]えぇ?!?

[田中]つまり、お前の気の持ち様だっつってんの。でもあれだけ寝込んでしまって・・・

[堀]そんな・・・

[田中]学校にも行けない子供が居るのに、これが科学ですか?っていうこと。で、もう一点はね、今、積極的には国は呼び掛けていないって言ってますが、子宮頸がんワクチンは毎年1000億円の予算を使うということで決まったわけね。

[堀]えぇー??!

[田中]で、それに対して、これは財源はどこで出してるかって言ったら年少扶養控除を廃止したんですよ。そしてもう一点言えばね、そりゃ10代でも性交渉の有る人もいるかもしれないけれど、10代の子供に「だけ」なの。じゃ、10代はまだ初潮の無い子供や、性交の経験の無い人も居るわけ。もし本当にこれが、厚労省は効くかどうか分かりませんって言うけど、仮に効くとしたらですよ、20代・30代・40代の人にこそワクチンを打つべきなのに、それはしていないわけ。

[堀]あの、これ、ダブルスタンダードというか、厚労省の方で積極的にねお薦めしていませんと言いながら、公的予算で毎年1000億円投入するって、これどういうことなんですか?

[田中]まぁ、厚労省としても「決めちゃったから」ということ。で、これはでも、いろんな科学者においてもね、やっぱりこれはヘンじゃないかと。で、じゃぁだから先程言ったように、インフルエンザのワクチンとは違うわけですよ。そしてもう一点、ここに示したのは、子宮頸がんの検診というのがありますよね?で、この検診は、アメリカやイギリスでは8割以上の人が受けているんです。そして受けてない人に対しても督促をしてるんです。じゃぁ日本はどうかと言ったら2割の人しか子宮頸がん検診をしていないわけ。で、そうするとね、例えば今、WHOもマンモグラフィが万能ではありませんっていうことを言い出している。で、確かに乳がんマンモグラフィが必要だとは思います、でも、一番大事なのは自分であったりパートナーが触診をして、あれ、なんかしこりがあるんじゃない、どうも硬いねっていうところから始まるのに、やはり日本は、今、科学を信じて、技術を疑わずになってる。

[堀]なるほど。

[田中]あるいは、科学を信じて人間を疑わずになっちゃってるなっちゃってるわけ。でも、本当に大事なのは、科学を用いて技術を超えるということこそがね大事であって、こうやって考えてくるとね、僕はねやっぱり、日本は福祉もハコモノ行政なんじゃないかと。

[堀]確かにそうですね。

[田中]つまり、なんか立派なコンサートホールは作れば文化的な街になるっていうけど、でもコンサートホールをどう活用するか、どういう出し物かのコンテンツが大事で、だからワクチンさえ打てば平気ですって発想はね、ダムさえ作れば洪水は防げます・・・そうじゃない、ダムが必要云々の前に、護岸の補修や浚渫や森林整備も大事。だからこれはやっぱり、厚労省のこの問題と言うのはね、厚労省というより日本の医療行政、そして、おかしいなと思ってる医師達は居るのに、そうした大きな医師の団体は、このワクチンだ!と言ってると患者を向いてるのか製薬会社を向いてるのか、製薬会社の人だって真面目な人が居るのに、なんか人間不在なね。

[堀]そうですね。ツイッターでもね・・・

[坂根]これね、なんで「お薦めしてません」って書いてるかっていうのは、恐らく、ウチ、丁度、娘が女子高だったんですけど、3・4年前に、もう、是非このワクチンを採りましょうっていうのが配られて・・・

[田中]そうです。

[堀](広報を)やりましたよ。報道でもそういうキャンペーンを一回打ちましたよ。はい。

[坂根」で、ウチの娘のクラスなんかも殆どみんなこれをやったんだけども、私はこんなの全然必要無いから絶対やらないでって言ってウチの娘、これやらなかったんですけど、その後に結局ね、問題が一杯出てきて、で、やっぱり危険かもしれないって急に(方針を)変えちゃって。

[田中]今ツイッターで、100パーセント効かないにしたってやるべきであるってご意見があった。でも考えてみればね、ワクチン云々の前に、なんで検診という、こここそ労働集約で・・・

[堀]そうですね。

[坂根]ホントですね。

[田中]イギリスとかではね、女性の医師や、あるいは看護士にも資格を取らせて、男性の医師ではない人でも検診できるようにしてるわけですよ。そういう形で、なんで日本は2割台なの?ってのはね。

[坂根](検診)そこをむしろ薦めるべきですよね?

[田中]そうなの、(検診)こここそ大事だと思うんですよ。

[堀]大事な問題提起をありがとうございました。

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「註の新たな註」

「いまクリ」と「もとクリ」、その記憶の円盤が舞い続ける時空。ようこそ現在から1980年の東京、そして日本へ❣

「✽文庫本化に際しての、ひとつの新たな長い註。」でお約束した「註の新たな註」は、両書に登場する「字句の解釈」に留まらず、高度消費社会の幕開けから現在に至る時代背景を、
関連する僕の拙稿等も紹介しながら絵解きしていくサイトです。

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