2018年4月11日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫 ~詰将棋 はたして詰むや 詰まざるや~疾うの昔に見えていた「政事の着地点」

f:id:nippon2014be:20180411094027p:plain

 

「オピニオンCROSS」は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス「見逃しヴィデオ・オン・デマンド」ページにて放送後3日間ご視聴頂けます。

https://mcas.jp/movie.html?id=749815351

 

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」vol.269『脱・「第4の承詔必謹」を! 「逆命利君」の欠片もない夜郎自大な面々を嗤うw』

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.261『安倍さんを苦しめるエセ「保守」マンセー諸君Part2 忖度しすぎな「承詔必従」を改めよ!』

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」Vol.260『安倍さんを苦しめるエセ「保守」マンセー諸君Part1 贔屓の引き倒しな「承詔必謹」を改めよ!』

[堀潤]さあそれでは参りましょう。田中康夫さん。
[田中康夫]はい。
[堀]テーマの発表をお願い・・・。
[田中]ちょっとストップ・ウォッチを。
[堀]ははは。ありがとうございます。
[田中]「アンダーコントロール詰将棋。なんか今の状況、詰将棋だと思うんですよね。
[堀]確かに。
[田中]詰将棋が受動的なのか、能動的なのかのところでね。

f:id:nippon2014be:20180411094350p:plain
[宮瀬茉祐子]今、アメリカでは米中首脳会談の進展やシリア問題への対応、さらにフェイスブック個人情報流出問題をめぐり、ザッカーバーグ最高経営責任者公聴会で証言するなど、その動向を世界各国が注目しています。一方、日本では防衛省の日報問題、森友学園に続いて加計学園の文書問題も明らかになり、政府は内向きな問題への対応に忙殺されています。
[堀]どちらの国も国内政治が。
[田中]「アンダー コントロール」ってのは通常ほら「ちゃんとコントロールできてます」と。ところが何かここのところの「アンダー コントロール」ってのは「水面下でやってること」が「アンダー コントロール」ですか?みたいになってきちゃってるんでね。
[堀]そうか・・・。
[田中]以前にお見せをしたように、まさに、男の人の顔に見えるのか壺に見えるのか。

f:id:nippon2014be:20180308172054j:plain

[田中]今、非常に、分水嶺をもう既に超えてるのかなという気はします。先月、私は「米朝会談がある」って(電撃発表される)前日(3月8日)にも出させていただいて、多分そうなるだろうと。

[堀]早い段階からずっとお話されてましたね。
[田中]この前(3月30日に)申し上げたのは「承詔必謹 しょうしょうひっきん」という。

f:id:nippon2014be:20180331095832j:plain

 

✽ちなみに3月21日には「溶けていく倫理 Twitter Facebook Google Japan 愉しくなければデモじゃない」

をお届けしました(by「田中康夫 Speech To Text Online」 中の人 メモ)

[堀]どういう意味でしたっけ。
[田中]これはですね、十七条憲法の第三条には「天皇詔勅、言葉が下ったらちゃんと耳を傾けなさい」という本来意味だったんですよね。

f:id:nippon2014be:20180411094617j:plain

[田中]ところが、大日本帝国憲法になったときには「第一の改竄」が行われたわけです。すなわち、「天皇の言ってることをよく耳を傾けよ」ではなくて「天皇に言われたことは全部従え」と。ところが実際には昭和天皇が思っていたことじゃないかもしれないことを取り巻きの人たちが「こう言ってるぞ」と言って、あの戦争の暴走になってってしまったわけですよね。これが「第一の改竄」。で前回お話したのが「第二の改竄」は何だったかというと、

f:id:nippon2014be:20180331100143j:plain

[田中]この写真が出たことにより天皇詔勅というものが、敗戦の詔勅で終わってしまったことによって、これからは「承詔必謹、耳を傾けなければ絶対いけないというのがアメリカの言うことだ」という話になってたのが「第二の改竄」だと思うんです。
[堀]そうですね。国体はアメリカによる国体の護持という感じでしたからね。
[田中]ここが日本の「保守」の、非常にいびつな形になっているわけですよね。
[堀]ねじれていると。
[田中]で、今、「第三の改竄」は何が行われているのかというと、おそらくそれはクローニズム(Cronyism)という言葉やネポティズム(Nepotism)という言葉があります。

f:id:nippon2014be:20180411094757j:plain

[田中]これはいわゆる縁故主義ですね、お仲間主義。とりわけ政治がそうした形で進んでいく。今までもそういう、半ば談合的な政治はあったかもしれないけど、むしろそれが新自由主義のようなふりをしながら、実態で行われてるのはムラ社会なんじゃないのか?ということですね。
[堀]確かに。これはね政治だけじゃなくてね、例えば、今経産省が強い内閣だと言われますけれども、経産官僚の皆さんの周りには若手のね経営者の皆さん、ババババーと集まっていて、「よおし繋がるぞお!」っていうね。なんかもう、本当に、確かに新自由主義とは言えども縁故主義
[田中]アメリカもそれかもしれないけど。ここに書いたのは人間主義と行為主義という言葉があります。人間主義ってのは人道主義とは違います。人間主義ってのは例えば銀行が(融資の)査定をするときに「この人は自家保有で上場会社に勤務をしていて、年収幾らだから。じゃあ肩書きで問題ないだろう」と。でも今までの不祥事は、肩書きが立派な人ほどあったりしたわけですよ。行為主義って何と言ったら、その人の行いです。いつもは困った(行動を取る)人でも、(路上で)倒れ(てい)た人がいたときに、AEDなんかないところでも(救急車が来るまでの間に)心臓マッサージをする人だったら、それは是々非々で評価しなきゃいけない。ところが今の世の中のこの「赤いアベノミズム」的なものは、一方のものは「絶対に何があってもマンセーOKだよ」と。逆に言うと一方のものは「それはもう全部違うんだ」みたいな二項対立になってるかと思います。さて、ところでですね、4月9日、この日はおとといですが、非常に象徴的な日になると思っています。

f:id:nippon2014be:20180411094845j:plain

[田中]改竄問題、日報問題、「すべて膿を出し切り、二度とこうした問題が起きないよう文書管理、組織、コンプライアンスの問題取り組んでいく」と、(自民党総裁室での役員会で夕刻に)安倍晋三総裁は述べられたんですね。で、その前の参院決算委員会では「自衛隊の最高指揮官として国民に深くお詫び申し上げたい」と初めて最高指揮官という言葉を使いました。でもこれはシビリアン・コントロールなわけですよね。でも、最高指揮官が果たして最高責任者なのか、「≒ (ニアリー・イコール)」なのか、あるいは、実はこれもまた非常に形式知的な、言葉の違いなのか。
[堀]どういうことですか。

f:id:nippon2014be:20180411094923j:plain

f:id:nippon2014be:20180410224113p:plain

[田中]それは何かというと、この日の午後、夕方にですね二階俊博さん、私は非常にこの方は、自由民主党に残る、昔後藤田正晴さんとか野中広務さんとか亀井静香さんもいたし、そうした人たち、梶山静六さんに並ぶ人だと思ってます。で、質問が出ました。「総理をはじめ、みんな予算委員会(や決算委員会等)で「膿を出し切る」という言葉を使って、これ(防衛省の日報問題)への対応とおっしゃる訳ですが、膿を出し切る、これ、どうなんでしょうか」と(記者が)言ったら、「だから、おっしゃるようにね、表現は自由ですけどね。そんな簡単な説明だけではなくて、膿を出し切る、必要あらば責任あるべき人には責任を取って貰うというやっぱり気構えで話をして貰わなきゃダメだよね」。
[堀]うん?!
[田中]これは大変に深い言葉なんです。いろんなとり方があるかもしれません。素晴らしい小説もいろんな読者の読み方ができるように、でもこれ、防衛省の日報問題です。まさにシビリアン・コントロールの最高指揮官はどうあるべきかということに対して彼は言っている。
[堀]え?二階さん、今までね「安倍総理の次も安倍総理だ」って言っておられましたけども、これは安倍総理は責任を取るべきだと?
[田中]判らない。それはどう取られるか、です。でもこれに関して翌日記事がほとんど出ていないんです。会見録は、まあ僕は共同通信の会員になってるんでデータで貰ってたと。ノブレス・オブリージュ(仏:noblesse oblige ノブレ(ッ)ソブリージュとは、直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことを指す - wikipedia)は何ですか?ということを二階さんは実は言ってるんです。ご存じのように「私や妻の・・・」って発言があった。

f:id:nippon2014be:20180411094954j:plain

[田中]このね、(2017年2月17日の衆院予算委での)「総理を辞める」発言って、毎朝ほら、(委員会や本会議開催の前に)ご存じのように正副官房長官も一緒になって役人の人が書いたのを、首相答弁というのは重いものだから文章を普通、昨日もずっとそれを読んでるわけです。
[堀]そうですね。
[田中]「最高指揮官として・・・」って。でも実は、その(打ち合わせの直)後に非常に親しい、多分私は阿比留瑠比さんだと思うんだけど、「ふざけたパヨクの言いがかりを打ち切るには、相当強い言い方で黙らせた方がいいぜ」って電話が(ガラケーに)あって、それで言ってしまったと。
[堀]・・・と『FACTA』がそういうふうに報道してるんですか?
[田中]『FACTA』の紙面をこれはそのまま書いているんですね。そういう形の中から、もし仮にそうであるとすれば、この『FACTA』に対して内閣官房は訂正を未だに、(3月20日の配本から)もう1ヶ月(近く)経ってるけど求めてはいません。

 

会員制月刊誌「FACTA」4月号「森友」地獄に堕ちた財務官僚

ヤクザ組織かブラック企業さながらの「無理押し」が破局を招いた。「財務省福島第一原発になってしまった」(有力OB)[首謀は「田中・迫田ライン」]

f:id:nippon2014be:20180411095026j:plain

[田中]そうするとやっぱり、今言われてるのは「どんな言葉を言ったか?」なんとかって、アルゴリズム形式知なんですよ。でもそうではなくて、やっぱり信なくば立たずということであるならば、その人の構えというものがどうなのかっていうことが問われている。なので私は前回(3月30日)も、その前(3月2日に「朝日新聞」が「森友文書、財務省が書き換えか「特例」など文言消える」とスクープ直後の3月8日)も、もう「着地点」は見えてるんじゃないんですかって申し上げた。(安倍首相以外に日本を担える人は居ないと信じてらっしゃる方々からの激しい)お怒りの言葉(のメール)も(僕や番組に随分と)あったかもしれなでもそれは安倍さんのためにも自民党のためにも日本のためにも、私たちがどういう選択をすることが国家益であり国民益なのかということをね、もう一回考えた方が良いかもしれない。
[堀]そうですね。

f:id:nippon2014be:20180411095132j:plain

[田中]パブリック・サーヴァントってのが公務員です。でもね選挙で選ばれ、選挙で判断される人はサーヴァント・リーダーなんです。だからまさに最高指揮官であり、最高責任者でもあるし。(世の中には)いろんな意見がある。でも創造的葛藤という、みんな同じ意見のマンセーではない、クリエイティブ・コンフリクトということこそが民主主義であり弁証法であり、それが(4度目の正直としての)今度は改めるべき「承詔必謹」は、私は(大日本主義の)富国強兵ではなく(石橋湛山が説いた小日本主義としての)富国裕民(であるべきなのだ)と。
[堀]そうですよ。
[田中]「私も1人の国民です」という(サーヴァント・)リーダーの下で、良い意味での、今上天皇も含めた、新しい「承詔必謹」を日本は生み出す良い機会だと私は思っています。
[堀]おっしゃるとおり。だからこそね、僕もさっき言いましたけど「倒閣運動ですか?」「違います」と。「倒して何かが終わる、変わる」とは思わないです。
[田中]そうなの。
[堀]今、何を作るべきかっていうね、創造の方に持っていきたいですよね。
[田中]だから逆に言うと、野党(の側こそ)がこうした気持ちで創造的葛藤の(具体的)提案をしていくべきだと思います。
[堀]そうなんですよ。ありがとうございました。

 

フジサンケイグループ夕刊フジ」名物連載「鈴木棟一の風雲永田町」5816回(4月11日発売)も、会見に於ける二階俊博幹事長の発言の深意を論評しています。

f:id:nippon2014be:20180412115451p:plain

 

安倍夫妻によって国家はどこまで壊されるのか――福島のぶゆき×菅野完対談

公文書改ざんの重みと、国家の重みが理解できない安倍首相――福島のぶゆき×菅野完対談(後編)

「菅野完はイヤハヤですが、福島伸享との対談は一読の価値が有るので、最後に置きました」(「田中康夫 Speech To Text Online」 中の人 メモ)

 

TOKYO MX「モーニングCROSS」(07:00~08:30)は首都圏以外の全国・全世界の方々も以下、エムキャス配信ページ・スマートフォン専用アプリにてご視聴頂けます。

ファディッシュ考現学(新潮文庫)

ファディッシュ考現学(新潮文庫)

 
昔みたい(新潮文庫)

昔みたい(新潮文庫)

 
恋愛自由自在 (角川文庫)

恋愛自由自在 (角川文庫)

 
サースティ (河出文庫)

サースティ (河出文庫)

 
H (河出文庫)

H (河出文庫)

 
神戸震災日記(新潮文庫)

神戸震災日記(新潮文庫)

 
ムーンウォーク --- マイケル・ジャクソン自伝

ムーンウォーク --- マイケル・ジャクソン自伝

 
たまらなく、アーベイン

たまらなく、アーベイン