亀有:田中康夫街頭演説 2016年06月23日

www.youtube.com

 

 

tanakayasuo.me

 

皆さま、一日のお仕事お疲れさま。引き続きまだお仕事の皆さまもお疲れさまです。私は昨日から始まりました参院選東京選挙区から立候補致しました田中康夫でございます。今日本は数の論理で暴走する永田町の政治があり、そしてお金の倫理で迷走する東京都政がございます。私は皆さんとご一緒に、私利私欲とは無縁な私が福祉や医療・教育を信州で充実させたこの私が皆さんと一緒にこの日本の、おかしな、正に強きを助けて弱気を挫く社会になっており、これを改めさせて頂きます。

 

今皆さまに私どものブルーのポロシャツを着たスタッフがチラシを配りお渡しをしております。この丸型のチラシでございます。まだお持ちでない方がいらっしゃいましたらどうぞ仰って下さいませ。お手元に、今ブルーの、そこのちょっと茶髪チックな青年が配っておりますのでお受け取り頂けたらとおもいます。

 

いくつかお話を致します。皆さまは、保育士の数が足りない足りないってテレビで言っています。でも日本にはなんと68万人も保育士の資格を持っているのに保育の現場に今携わっていない方がいらっしゃいます。この方々は別にさぼっているわけじゃないです。例えば90歳で保育士の資格を持ってらっしゃる方がいます。でもご自分のお子さんがお一人あるいはお二人いらっしゃるので保育の現場にフルタイムで出る事ができない、こういう方々が沢山いらっしゃいます。この方々が例えばハーフタイムで保育ができるようになればよい。そのヒントは実はフランスにあります。日本の出生率は今1.43という数字です。通常2.07という出生率だと、事故や病気で亡くなる方もいるので人口は横ばいです。ということは1.43では逆立ちしても人口は減っていくんですね。一方ではフランスはヨーロッパの大陸で一番出生率が高い2.01です。この話をするとですね「いやフランスは事実婚で結婚しないで暮らしてる人が多いからです」とかあるいは「フランスの子育ての予算は対GDP比で日本の3倍だからでしょ」っていうことを言います。そうじゃないんです。仮に日本の今の福祉の発想で対GDP比で3倍の子育て支援のお金を増やしても保育士の問題は解消しません。何故ならフランスは子育ての経験あったら、皆さんの周囲だって子育ての経験がある女性の方や男性の方がいらっしゃる。こういう方が60時間の専門講習を受けて認定を受けるとこういう方がご自宅で最大3人までお子さんをお預かりする事ができる。むかし、日本もおじいちゃんおばあちゃんが元気だった頃、3丁目の夕日みたいな頃はそうでしたよね。保育所に全員行くわけじゃなくても近所のおじさんおばさんがいて、近所のおばあちゃんがお子さんを預かって下さっていた。フランスはこうした保育経験のある方が、勿論保育士の人もいます。保育経験のある人が60時間、一般の人でも講習を受けて認可をもらうと最大3人までご自宅で近所のお子さんをお預かりできるんです。一週間できないけど3日間だとできる。近所にまたそういう方があれば残りの3日間はお預かりする事ができる。で、フランスではこういう保育所という立派な建物を作るんじゃなくて、保育経験のある人が本気で保育ママをやる。こうやって保育をしてる人が全体の7割を占めてるんです。私はこれを知った時に日本は皆さん、しってますか?お年寄りのデイサービスも保育所も土地を持ってる人でないと認可がおりないんです。新築の建物でないと認可がでないです。そして4000万円以上の立派な建物を建てないと補助金が出ないんです。こんなことをやっているから福祉はハコモノ行政なんです。そうではない。大きな団体にお金を出すんじゃなくて保育経験がある意欲がある人が地域で、その次世代のお子さんを3人お預かりできたらこれこそそのお母さん達や保育経験のある人達は胸を張って保育ができてそこに新たな雇用が生まれます。私はこうした人を信じる人の為に税金を使うということが必要だと思っております。私が信州の長野県の知事だった時に、デイサービスの建物みんな立派な建物だったんです。変だなと思って亀有の駅前には元気な商店があるけれども、店じまいした商店もあります。集落にも空いたお家があります。今東京はマンションも含めて空家の率が12パーセントなんです。その中には十分使えるところがある。大きな施設を作るんではなくて商店街の中の空いたお店を、住宅を改修をしてデイサービスを長野で始めました。これを宅老所、自宅の「宅」に老人の「老」に所。国はそんなものには新築じゃないからってお金を出しませんでした。財政再建をしながら長野では防火に台所をしなきゃいけないんで750万までお金を出すようにしました。でこれが100戸くらいできた時にある女性職員が「長野県の女性は最も働いている率、就労率が高いからそのデイサービス、商店街の空いたお店でやってるデイサービスに保育士の人を一人置きましょうよ」と言いました。保育士の人が一人来ればそこで0歳から6歳までのお子さんを一緒に預かれる。皆さんだってそうでしょ。私は子供も孫もいなくてウチには5歳半のトイプードルのロッタっていう娘がいるだけですけれども、皆さんだっておじいちゃんおばあちゃんもお孫さん世代と一緒にお昼ご飯を食べてお昼寝をして、しかもぬくもりのある畳の部屋だったら元気の素をもらえるわけです。長野県では私の在任6年間にこうした宅幼老所、自宅の「宅」に幼児の「幼」に老人の「老」に場所の「所」と書いて、これを350箇所作りました。衆議院議員になった時に厚労省にかけあってこれを国の制度にさせました。なのにですね未だに他の長野県以外のところでは広まってないのは何故だか分かりますか?私に言われて、厚生労働省が渋々制度は作ったけども統一したパンフレットを作ってない。どういうことか?老人部門を扱うのは老健局です。老人の健康って書く。こんなに子育てが大事だって、どこかの首相も言っているのに、そういう乳幼児や子育てをやっている部署の名前知ってます?雇用均等・児童家庭局っていうんですよ。雇用均等と児童家庭局が一緒になってんですよ。二つに分けりゃそりゃまた役人の数が増えちゃうけども、名は体を表すって話じゃないですか。私は幼保一元化の前に老いも若きも一つ屋根の下で一緒に()なるところで過ごす、こういう老保一元化、これが正に商店街の空いた店舗ができてきたときのコミュニティの再生になると思っています。この事を政府が出来たのに私の力が足りなかったかもしれない。で今回は私がおおさか維新の会という国政政党の公認を得て立候補します。彼らと一緒にですね、これをきちんと制度にしていこうと思ってます。この(チラシ)の中にはいくつか書いてございます。皆さんの中には土木建設業にお勤めの方もいるかもしれない。他の人達はみんな大きな組合とか大きな団体とか大きな企業がついているんで、組織がついてるんですけど、うちは組織がないんですよ。

 

f:id:nippon2014be:20160625055646j:plain

 

これね、何かと言うと、今度軽井沢とか行かれたら信州方の木製ガードレール。私はね「『脱ダム』宣言」出したんで公共事業や土木建設業の撲滅論者だって勘違いしてる人よくいたけど、違うの。八ッ場ダムって群馬県で作ってるダムも、埼玉県や東京都が国の事業なのに3割お金を出してるんですよ。あのダムは64年前にダム作んなきゃ洪水になって人が死んじゃうって言ったんですよ。64年前って私が60歳になったんで私が生まれる前からあった計画よ。だけど作りはじめたの去年ですよ。ダムを作らないと洪水になって人が死んじゃうってのは例えればホントに病院のICUの集中治療室に入って手術しなきゃ動脈瘤が破裂してオダブツだって話でしょ。でも63年間ダム作ってなかったんだよ。どんな医療崩壊の病院だってICUで手術しなきゃいけないって患者さんがいたら、たぶん点滴したり蘇生のマッサージしたり、それが護岸の補修だったり浚渫で川の砂利を取ることだったり森林整備なのに、そうしたところには全然お金を使ってなかった。だから私はダムが良い悪いじゃなくて、63年間洪水になっていなかったのに調査で何百億も調査で使ってたのは、ダムが欲しいんじゃなくて、そういうお金の動きが欲しかったってことでしょ。で、同時に皆さん、日本は森林の面積が66.6パーセント占めてるんですよ、この国土で。東京だって23区、公園はあるかもしれないけど、奥多摩の方行ったらいっぱい木があるんですよ。戦後植えた針葉樹。針葉樹ってのは2本残して1列削らないと光があたんないと木が太くならないわけだ。もやしっ子になっちゃうわけだ。でも間伐してないの。で、長野県もそうだったんで私は間伐の予算を使って間伐をした木を使って木製のガードレールを作ったの。ここまで聞いていて皆さんは、なんだよそんなのは水元公園のところに柵と一緒だろって。違うんですよこれ。これは国土交通省のつくばの試験場でトラックをぶつけて縦はコンクリだけど横は全部木。軽井沢のとかにあんだけど。トラックぶつけても鉄と同じ強さだったの。なんでこれ考えたかって言うと、道路作るときは村道も区道でも65パーセント国がお金を出すんです。お金だすったって皆さんの借金なんだけどね。それが1000兆円なんだけど。でもガードレール作ったって道路に穴空いたのを直すのは、これは国はお金を出しません。全額皆さんの都民税だったり区民税から出してんですよ。ところがガードレール、皆さんの区道は区がお金を出してるのにガードレールは大手の製鉄会社の3つの会社しかないの。地元にお金が落ちるのは何ですか?それ、設置するときの地元のお金だけですよ、でも奥多摩の木を使って間伐をして製材をしてガードレールにして敷設をすれば全額東京の雇用になるんです。私が言ってんのは公共事業がいけないんじゃない、「『脱ダム』宣言」を出したのも、そういう地元密着型の公共事業にしなきゃ、一部の大きな会社にだけお金がいっちゃうんです。私は是非、オリンピックをやるんだったら奥多摩間伐材を使って皇居の周りとかあるいは水元公園の周りとかそうしたところに(木製ガードレールを)敷設すれば、正にこれが環境立国だと言える事だと思うの。

 

こういうように発想の転換をしていくということが、今こそ政治に必要だと思う。その他書いたのは、乳幼児から大学までの教育の完全無償化ってのを7番目に書いてます。これはヨーロッパのいくつかの国はみんなそうしてんですよ。その事が結果的に出生率に関わるのに、今言ってるのはなんですか。皆さん知ってる?一億総活躍って。でも日露戦争の時に日本の人口4800万人ですよ。人口を維持する事が目的じゃない。フランスやイタリアだって6000万人ですよ。でも皆さんの、多分、ガールフレンドとか「フランスやイタリアに旅行行きたいわ」って言ってるわけでしょ。人口の数じゃなくてその社会の質が大事なんですよ。と、同時に私たちの社会は 1.8が希望出生率って政府が言ってるの。なんで希望出生率を1.8って決めたか知ってる?日本の出生率、今、1.43ですよ。なんでですかって聞いたら、そしたら「独身で結婚した人が9割います」と。「結婚してる人で平均的に子供を授かりたい人数が2人です」と。「 0.9×2だから1.8には必ず日本はなります」ってほとんど竹槍の時代の戦争中の話かって話ですよ、もうちょっと笑い欲しかったんだけどね。えぇ、細木数子さんもびっくりだと思うけど、こんな机上の空論が、日本が資本主義の国なのにほとんど失敗したソビエトの、机上の空論の社会主義計画経済みたいなことを言ってる。でも 1.8にするんじゃなくて日本の人口はフランス並みじゃなくても8000万人でみんなが誇りを持って豊かに暮らせる、地域に活力が出てくるような宅幼老所だったり保育ママだったりあるいはその為に乳幼児から大学までの教育無償化。でもなんで他の政党はこういうこと言わないか知ってますか?こんなこと、福祉や教育が大事だと言ってる政党が真っ先に言うべきことですよ。乳幼児から大学までの教育無償化。それはあまりに制度がわかり易いからです。シンプルだからです。そうすると族議員や族団体が生まれないからです。今言ってるのはなんですか?大学の月謝が高い、だから奨学金の額を増やしましょうとか、奨学金の返済を免除しましょうとか、こんなの腐りきった労使のベア交渉みたいなもんですよ。裁量行政がそこに生まれちゃうんですよ。族議員や族団体が出てきて、ウチが奨学金の免除をするような事業をやりますって外郭団体ができてそこに天下りが来るって事です。わたしは制度というのはガラス張りのオープンでなきゃいけない。そしてフェア、つまり平等じゃなくて公正、みんなにキチンとチャンスを与える。でもみんな違っていていいわけで、それを認める社会にする。そして制度がわかり易いシンプルである。私はその意味で言えば日本の出生率を回復する上においては、乳幼児から大学までの学費を完全国費で無償にする、これをヨーロッパが出来てるのになんで日本ができないんですか?人口が多いからですか?そんな事言ったら日本より人口が多いアメリカや中国やインドは日本でやってる事は永遠にできないってわけです。こういう正に前例がないような、今までの政治家や役人こういう人は「富すれば鈍する」って人です。地位は人を駄目にするっていう人です。新宿の西口の方の摩天楼みたいなビルに、一昨日までそういう人がいたんだけどね。ここも笑い欲しかった(笑)けど私の話があまりに下手なのかウケてません。いずれにしても組織もなんにもない。でも、多分今足を止めて聞いて頂いた方が今までの政治とは違って田中康夫が言ってる事は私たちのちょっと諦めていた、悲しみや憂いを、希望や喜びに変えることだな、と思ったら是非お友達にも話してください。この後、ここから乗ってくバスの中で、なんか田中康夫が突如現れて喋ってったこと、なかなか良かったよって言って頂きたいと思います。私どもにとっては一人ひとりが、組織がないので運動員でございます。一人ひとりは微力です。私だって微力。皆さんの会社も、社長だって全部できるわけじゃない、微力。でも一人ひとり微力だけど無力じゃない、と。みんなが集ってですね、良い社会にするということをもう一度私は行いたいと思って立候補をさせて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

神戸震災日記(新潮文庫)

神戸震災日記(新潮文庫)

 

 

 

ファディッシュ考現学(新潮文庫)

ファディッシュ考現学(新潮文庫)

 

 

 

サースティ (河出文庫)

サースティ (河出文庫)

 

 

 

H (河出文庫)

H (河出文庫)

 

 

 

恋愛自由自在 (角川文庫)

恋愛自由自在 (角川文庫)

 

 

 

 

 

昔みたい(新潮文庫)

昔みたい(新潮文庫)

 

 

北千住:田中康夫街頭演説 2016年06月23日

 

 

 

 

北千住駅前ご通行中の皆さま、仕事帰りの皆さままだまだこれからお仕事が続く皆さまお疲れ様でございます。私は昨日からスタートを致しました参議院選挙東京選挙区から立候補を致しました田中康夫でございます。どうぞよろしくお願い致します。ありがとうございます。(同場所においてアスベスト訴訟に関する署名活動をされていた方々に向けて)アスベスト訴訟に関しては皆さまとご一緒に、トンネル塵肺の時から携わらせて頂きました。尼崎においてもクボタのアスベストに関してご一緒に戦わせて頂きました。でもまだまだこれは、一旦体の問題ですから訴訟が勝訴したとしてもそれで人生が戻ってくることではございません。是非ご一緒にこれからも私はトンネル塵肺、あるいはアスベストの問題、ともに正にか弱き者が悲しみや憂いで終わるのではなく、喜びや希望になるような日本に致したいと思ってます。どうぞよろしくお願い致します。ちょっとこの場所をお借り致しますので恐縮ですがお許し頂ければと思います。

 

今、皆さん、数の論理で暴走する永田町の政治が続いています。そしてお金の倫理で迷走をする東京の都政が続いています。本来、そして今、声高に国益国益と語る方々がいる。でも皆さん、国益というのは国民益があってこそはじめての国家益のはずです。国民が疲弊してしまうなかで国益などということを語っても砂上の楼閣であります。私は信州長野県の知事として当初、県民益という事を申し上げました。今、全国の47都道府県の知事の75パーセントは霞ヶ関の出身者です。無論、官僚のなかにも志を曲げずに人々の為に尽くす方がいます。でも多くの大半の75パーセントの官僚出身の方は残念ながらヒラメであります。ヒラメって皆さん、ご存知ですか?よく皆さんが裁判所で地方裁判所高等裁判所アスベストの訴訟はわりかし理解をする方がいましたけれども、なんで国民の側に立った判決が出ないのかな、こういう裁判官の事をヒラメと申します。ヒラメというのは上にしか目が付いてないんですね。最高裁判所だけを向いてるようなヒラメの裁判官は出世をしていく。いやそれは民間の会社もそうかもしれません。でも民間の会社もその商品を買って下さる消費者がいてはじめて成り立つのであってでありまして、経営者だけで成り立っているわけではありません。47都道府県の4人に3人が官僚出身者。それが今の日本の地方分権の実態です。すなわちそれは東京、霞ヶ関永田町からピラミッド型の利権分配のお金の流し方をするのに都合が良いから47都道府県の県知事の75パーセントが霞ヶ関の出身者なんです。私は不束ながらも地域主権の確立という事を述べて参りました。そして中央集権と既得権益の打破という事を述べてまいりました。私が信州の長野県の知事になりましたのは2000年でございます。元々私は東京の、今は西東京市になりましたけれども当時は田無市の前の田無町というところで小学校1年まで過ごしました。父の仕事の関係で信州の上田と松本で高校まで過ごしました。私はその後、こちら(東京)の大学にいったわけですけれども、信州は皆さん、オリンピックで膨大なお金を使って、東京もこれからオリンピックで膨大なお金を使うけど、2020年上手くいくのかいかないのかわからないオリンピックの後は、宴の後になっちゃうんです。なぜなら東京の人口も一極集中で言われてますけども、2020年から人口は減少をしていくんです。私は信州の知事になった時に長野県はオリンピックの後の宴の後で大借金県でした。一日の利息の返済額だけで1億4800万円。利息の返済ですから元本はちっとも減らないんですよ。ほとんど過払い請求みたいな事をやってたんですよ。なのにその事は地元のメディアも含めて県会議員も誰も県民に伝えてなかった。私はこれは伝えなきゃいけないというか、当たり前だと思って一日の利息の返済額が1億4800万円だって知事会見で言ったら、寝た子を起こすなって怒られました。でも長野県は全国47都道府県でおしりから数えて2番目の財政状況だったんです。でもそれまではヒラメだったかもしれない職員が心を開いてくれて、長野県は47都道府県で、自慢じゃありませんが私は6年間在職、普通4年ずつなんだけど私「『脱ダム』宣言」ってのを出して利権を作らないって言ったもんだから、2年間で中間テスト受けさせられちゃったんですよ。でまぁ、出直し選挙したんですけれど、話を戻すと、6年連続で全国で唯一借金を減らし続けました。計923億円です。たいした金額じゃないっておっしゃるかもしれないけれどもたいした金額だと思います。で、年度としては7年度連続毎年の収支を黒字、プライマリーバランスで、逆にわたしもカタカナ使うって、石原慎太郎さんとわたしカタカナ一杯使うけど霞ヶ関の方がよっぽどカタカナ使うんですよ。基礎的財政収支って言うんですけど黒字に赤字になるか、これをプライマリーバランスっていうんです。これを7年連続黒字にしました。当たり前の話だと思いません?こんなの普通の会社や皆さんのお家の会計で、どんなに立派なお家を建ててローン組んだとしても、でも他の都道府県はみんな借金が増えてみんな収支赤字だったんですよ。そして未だに75パーセントは霞ヶ関出身者だから事なかれなんです。それが今の日本の1000兆円の借金になってるんです。という話をするとですね、だから税金上げなきゃいけないとか、だから財政再建する為に収支を切り捨てなきゃいけないって事を言う人達がいる。私はそんな意見は不毛な二項対立だと思ってます。

 

実は皆さん、東京は今、空き家、空いてるお家の率が何パーセントぐらいだと思います?東京でも12パーセントなの。全国では14パーセントなの。私が知事になった時に、長野県、ほら全国一長寿だから、長寿で予防医学でデイサービス、いわゆる特定老人ホームに入る前に元気な方々の介護。でもね、デイサービスの建物って、国は新築でないと補助金を出さないんです。建物・土地持ってる人じゃないと、今リート物件なんてかっこいいこと言ってんのに土地を持ってる、新築の建物しかも4000万円以上の立派なデイサービスの建物を作ると3000万円補助金を出しますって言ってるんですよ。つまり福祉もハコモノ行政になってんです。でもね東京でも12パーセントも空き家があるんだよ。その中にはちゃんとまだ使えるところもある。そこで長野県では駅前の商店街の空いたお家、住宅の中の空いたお家、これを改修して、台所を防火にしなきゃいけない消防法とかあるんで、5、600万円かかるんだ。これでデイサービスをするようにしたんです。これは宅老所って言ったんです。自宅の「宅」に老人の「老」に所って書く。デイサービスを普通の集落の中のお家でやるように。そしたらある女性の職員が私に「長野県の女性は働き者だから女性の就業率が全国一高いから、そこに保育士の人をおきましょうよ」って言ったんです。保育士の人が一人いればおじいちゃんおばあちゃんのデイサービスで0歳から6歳までのお子さんをお預かりすれば一緒にお昼ご飯を食べて一緒にお昼寝ができる。皆さんだってお子さんやお孫さんの顔みたら元気になるじゃないですか。だからこれね老保一元化じゃなくて幼保一元化、老いも若きも一緒に一つ屋根の下で過ごすって事を始めたんです。これを長野県は在任中に350箇所作りました。私のお金じゃなくて皆さんの税金使ったんだけれども。でも職員の意識は変わった。私は東京も2020年から人口が減るってことは限界集落化していくって事ですよ。ただ今まで地方と蔑まれたような言葉を使われてたところの方がまだ消防団もあったり地域もある。この足立区とかは消防団があったりまだ地域があるけれども、むしろ都心部は港区とか千代田区とか渋谷区とか、本当に独居の方がコミニティの中で孤立をしていく人達になっちゃってる。私は今こそ東京にもこの信州型の宅幼老所を設けなくてはいけないと思ってます。私、衆議院議員の時にこれを、厚生労働省とかけあって国の制度にしました。したんだけどわたしの力も弱かったのかもしんないんだけど、厚生労働省はこうした宅幼老所を、老いも若きも一緒に一つ屋根の下とパンフレットは統一して作ってないんですよ。なんでだかわかります?制度ができて補助ができるようになったのに、国は老人部門を扱うのは老健局って老人の健康って書く。こんなに子育て大切だってんのに子育ての部門やるところはなんて部署か知ってます?雇用均等・児童家庭局って言うんですよ。児童の話なのに雇用均等、大人の話をしてんの。だから部署二つあげればまた役人が2倍になるかもしれないけれど、名を体を表すでしょ。私はやはり今こそ東京がオリンピックで大きな目標に行く前にそれぞれの生活をこの4年間で足腰を鍛えなきゃいけないと思ってます。

 

もう一個はね、今皆さん、保育士は足りない足りないって言ってる。確かに保育士の給料がとんでもないのでしょうが、保育士の資格を持ってるのに保育の現場で働いていない潜在保育士だね、何人くらいいると思います?68万人です。それは何かってったら多分、自分の子育てが、まだ5歳かもしれないけど7歳かもしれない。だからフルタイムでは働けないと。そういう方々がたくさんいるって事ですよ。あるいはお父さんの介護してるかもしれない。フランスはね出生率が2.01なんだ。日本は今1.43。事故や病気で亡くなる方もいるんで、合計特殊出生率って、役人は難しい言葉作るんだよね。出生率って言えばいいのに。これが2.07だと大体人口横ばいなの。今日本1.43ですよ。逆立ちしたって減っていくんですよ。でもフランスでも2.01。じゃあなんでフランスが出生率が2.01でヨーロッパの大陸で一番高いか知ってますか?これを言うとね評論家の人はね、フランスはね事実婚で結婚してなくても生む人が多いからとか、よく言ってるの。違うんですよ。で、もう一人の評論家はね対GDP比で日本の3倍も子育て支援にフランスは使ってるから出生率が高いんだって言ってるの。これもそうかもしんないけど違うと思うの。なにかって言ったらフランスにはフランス流の保育ママってのがあるの。これはね、子育てを経験した人、皆さんだって経験してる。子育てを経験した人が60時間の講習を受けて資格を取ると家の近所のお子さんを最大3人までお預かりできる。そしてその費用はきちんと国が支払う。これが保育ママなんです。私は日本にもこれ作るべきだと思ってるの。そしてね、いや5日間もみれないったって、じゃあ近所に同じような保育経験者、あるいは保育士だった人もいる。じゃあこちらの3人3日間そちらのお家で3人3日間。それは地域のコミュニティの復権ですよ。つまりこれはねフランスがすごいわけじゃなくて日本は今までも、保育の団体、幼稚園の団体、そこに補助金を出すからそこに族議員と呼ばれる人がいて、そこに役人が天下りをする団体ができてきたわけですよ。つまり一人ひとりまともな国民を信じてその人が保育をする。そしてフランスは各町に保育センターはあって、そこに何人かの職員がいて、フランスは権利意識が高いから預けたけどちょっと保育が悪いとかいうようなトラブルにはその保育士センターの人が来る。でも基本的にお家で、まさに在宅介護のように在宅で保育をするって事がフランスの保育の7割を占めてんですよ。だけど日本は今言ったように、幼稚園や保育園を作るんでもデイサービスするんでも4000万円以上の建物つくんないと3000万円補助しません。だから福祉までハコモノ行政になってんです。だから1000兆円の借金になってくんです。だからそうすると今までは、税金を上げましょう、それを上げないんだったら福祉を低下させます、と。どっちかの不毛な二元論。でも今私が話しをした信州型の宅幼老所あるいはフランス流の保育ママの事をお聞きになったら、一人ひとりの真っ当に生きている日本の人間を信用してその人達に雇用を与え、その人達が誇りを持ってコミュニティを再建していく。私は今こそそういう発想に立たなければこの日本は、2020年から東京の人口は減る、オリンピックで大変な借金を抱えて宴の後になってっちゃうんです。私一人ではできないと言うかも知れない。でも一人ひとり、皆さんだって、皆さんの勤めてる会社の社長だって一人ひとり全部はオールマイティじゃない。微力かもしれない。でも私たちは微力だけれどもやはり真っ当に生き働き学び暮らしている人の悲しみや憂いを喜びや希望に変えるということこそが微力だけど無力じゃない。私はずっと信じてやってきました。長野県ではあまり利権を作らなかったので6年間でお役御免になってしまいました。その後衆議院参議院議員でやってきましたけど、今回参議院の東京選挙区から立候補を致しました。私は東京が今こんな状況だからこそですね、皆さんと一緒にもう一回、このコミュニティを再生しないといけないと思ってます。それがこのチラシの後ろの7つの約束として書いてあります。あるいは最近皆さんはパソコンだけじゃなくてスマホもお持ちだと思うんで、スマホでtanakayasuo.meってとこやってもらうと、昨日の第一声の演説も動画と文字起こしが載っております。是非それもごらん頂いて、私たちには別に大きな組織がありません。大きな企業とか大きな組合とかおおきな団体とか、そんなものは全然無い。でも私は日本はどんな調査をしても5割近い人が特定の政党が無いっていう無党派層ですよ。マスコミの人は無党派層ってのは世の中に関心が無いっことにしてる。そんな事ないでしょ。必ずたいそうな事を言ってても今日本には新しい格言ができて「地位は人を駄目にする」「富すれば鈍する」ってのが出来たんですよ。なんかあの、新宿のあの辺で流行ってた言葉らしいんですけどね。昨日か一昨日、そんな言葉「収束」したらしいんですけど、笑ってくださいよ少しは(笑)。でもそれは本来じゃない。先ほど冒頭に言った様に、国民益があってこそ本来の国家益で国益のはずなのに、国家益ばっかり語っているような世の中になっちゃった。そして強気を助け弱気を挫くような世の中になっちゃった。でもそれは本来の日本の美徳じゃないはずです。私は決してフランスにかぶれて言ってるわけじゃない。だってフランスのアイデアをお聞きになって皆さん納得したでしょ。68万人の保育士の方がパートタイムで週3日でも働いてればそれで保育は出来るようになるじゃないですか。是非ともそういったことを皆さんとご一緒に実現したいと思っています。繰り返し言ってますけどこういう若い青年達が手伝ってくれてます。彼は目黒の区議ですけれどもね。でもまぁ私達は組織もなにもありません。皆さんお一人お一人が田中康夫が言ってる事は、田中康夫は意固地だと思う人もいるかもしれない。意固地だから不信任だされたかもしれない。でも私は私の為に働こうと思ったわけじゃない。母親が私が最初、知事選の出るときにこういう事を言いました。「あなたは人から仕えられる人じゃなくてあなたは人に仕える人になりなさい」って言われました。是非その事をですね、再び皆さんと一緒に東京で実現をしたいと思っております。お一人お一人皆さん、もし帰りのバスのなかで、なんか変なの持ってるなと思ったら、ちょっと田中康夫と話して意外と60才なのにちょっと若かったよとかですね、お腹は出たりへっこんだりしてたけどもなんか髪の毛も元気だったとかですね言って頂いて、あいつの言ってることは意固地かもしれないけれど、でも長いものには巻かれないよってことを是非お伝え頂いて、一人でも多くの方にご納得頂いて7月10日の投開票を迎えたいと思ってます。まだ選挙戦が始まって2日目なんだけどね。でもこんなに多くの方が足を運んで頂いて聞いて下さって本当にありがたいと思っています。是非よろしくお願い致します。私このチラシに書いてあるように、私は守るべき人を間違いません。私はやはり本当にどんなにか弱くても自分で努力をしている、そういう方々を路頭に迷わせるような社会ではいけないと思ってます。今の社会がもしそうであるなら皆さんと一緒に、微力だけど無力じゃないという心意気で改めて参りたいと思います。どうぞよろしくをお願い致します。ありがとうございます。

 

f:id:nippon2014be:20160625082409p:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神戸震災日記(新潮文庫)

神戸震災日記(新潮文庫)

 

 

 

ファディッシュ考現学(新潮文庫)

ファディッシュ考現学(新潮文庫)

 

 

 

サースティ (河出文庫)

サースティ (河出文庫)

 

 

 

H (河出文庫)

H (河出文庫)

 

 

 

恋愛自由自在 (角川文庫)

恋愛自由自在 (角川文庫)

 

 

 

 

 

昔みたい(新潮文庫)

昔みたい(新潮文庫)