2015年04月27日 東京MX 「モーニングCROSS - 統一地方選 注目の渋谷区選」
2015年04月27日 東京MX 「モーニングCROSS - 統一地方選 注目の渋谷区選」
[脊山]はい。今回の統一地方選、注目を集めた渋谷区の区長選挙ですが、結果はこうなりました。東京23区では11の区長選挙が行われ、この内、渋谷区長選挙は、渋谷区が全国に先駆けて成立させた同性パートナー条例を区議として発案し推進を訴えた長谷部健さんが初当選を果たしました。政党の支援は受けず自民党や民主党などが支援した候補らに競り勝ちました。長谷部さんは渋谷区議を3期務め、現職の後継として出馬しました。
[堀]渋谷区長選挙では、性的少数者・セクシャルマイノリティの権利を保障する同性パートナーシップ条例がひとつ争点となっていました。同性同士でも婚姻関係を区の方で証明しましょうという条例でしたね。で、前区長の実績になったわけですけど、それを引き継ぐかどうかということで、保守系の自民党の候補の方とそして今回長谷部さんはまさにその条例の発起人になってもいますので、後退するか前進するかというところだったんですが、長谷部さんが当選と。で、当番組のコメンテーターでもあるLGBT活動家の東小雪さんに電話でお話を伺いました。お聞き下さい。
[東]もうとっても嬉しいです。私は渋谷区民なんですけれども渋谷区に住んでいる1人として、もう長谷部さんにはより住みやすい街を作ってほしいですし、LGBTの人っていうのは地方、全国どこにでもたくさんいらっしゃるんですね。日本はやはりまだ同性婚ができませんし、そういったことも私は是非進めてほしい、日本でも議論してほしい、同性婚ができるようになってほしいと思っています。だから長谷部さんには渋谷から日本を引っ張っていっていただけるように、大きな心を持って務めていただけるように、もう本当に期待しています。
[脊山]はい。というわけでそんな中、渋谷では同性愛者の皆さんによるパレードが行われました。こちらをご覧下さい。同性愛や性同一性障害など、性的マイノリティへの理解を求めるイベント 東京レインボープライドが行われました。性的マイノリティや支援者らは、多様性を意味する虹色の旗を振りながら渋谷の街をパレードし、差別や偏見を無くそうと訴えました。渋谷区では今月1日に同性カップルを結婚に相当する関係と認める条例が施行されたばかりで、ありがとう渋谷区などと書かれたプラカードを掲げる人達も居たということです。
[堀]今回、長谷部さんは清掃活動をするようなNPOを立ち上げたりとか、結構日頃からいわゆる無党派層と言われる層にも非常に関係性が強かったと。若い世代、結構、今回支援に回ったりしていたようなんですけれども、この動き、田中さんどう評価されますか。
[田中]まさにPACEの、イタリアで始まった旗を使ってるようにね、それは草の根です。で、まぁこの問題に関してはフランスのみならずバラク・オバマ大統領もやはりそういう性的マイノリティの人達に対してね積極的なので、日本が非常に遅れている。だからそれは渋谷の確かな一歩。だけど一方で、渋谷は前区長の下では全て企業を導入して、建物でもなんでもしていくという新自由主義的にきてるのでね、イデオロギーではなくて、そこの渋谷の問題もどうするのかということは、彼にとって大きな課題ですね。
[堀]そうですね。宮下公園で、ホームレスの皆さんが年末になって強制退去されたりとか、そういったことも非常に話題になりましたね。
[田中]あるいは、今の渋谷区役所を超高層ビルにして、中をみんな貸すというようなプランになってる。一旦始まったことが、なかなか公共事業はUターンすることは難しいですし、議会とどうするのか。
[堀]経沢さんはどう評価しますか。
[経沢]そうですね。(長谷部さんは)やっぱり区を見てる人。政治家っていうと、なんかみんないっしょくたにしてしまうと思うんですけど、やっぱり区は区の平和、平和というか一番良い事守って、国会議員の人は国全体から見てく。国会議員の方がすごく地方に対して利益を提供しようとする動きは私はちょっと反対なんですね。
[堀]なるほど。地場からやっていくことね。
[経沢]そう。地場は地場でちゃんとやって議員は議員の役割を果たしていく。そういう、地域をしっかり考えていくというのはとても良い動きだなとは思いました。
[堀]ベンジャミンさん。
[ベンジャミン]世界的にですね、欧米では同性愛結婚とか色々推進してる、それは全然良いと思いますけれども、他は、例えば、子供は実際に作れる一夫多妻は法で規制しながら、子供を作らない結婚ばっかりを推進するのはどうかなと思いますよ。
[堀]まぁ色々な・・・をね。
[ベンジャミン]そう。色んな生活のパターンを認めれば良いと思います。
[堀]選択肢をね。
[田中]あとね、もう一個、区長選はともかく区議選だと50人60人出てると、みんな名前の連呼だけ言ってると選べないってのはあるでしょ。
[堀]変えたほうが良いですね。
[田中]僕はこれこそ裁判員制度と同じように区議選は抽選にした方が良いと思う。
[堀]なるほど。
*
[堀]さぁ時刻は7:21を回ったところです。ツイッターも沢山来てます。ありがとうございます。
[脊山]ありがとうございます。
[堀]えー生玉子さん。
#クロス 区議選を抽選にっていいですね。でも、その宝くじの1枚当たりの単価(預託金)が高くて普通の市民は誰も出馬できない気がする。まずはそこから変えていただきたい。
— 生玉子 (@souzouradio) 2015, 4月 26
区議選は抽選に、と田中氏。ラジカルだなあ(笑) #クロス
— もえタクシー(フリーダムちゃん) (@moetaxi) 2015, 4月 26
田中さんの言うことはごもっともで、名前だけ言われてもどうしていいか分からないし、選挙公報も、何十人分も読んでるとだんだん意味が分からなくなってくるんですよねぇ。 #クロス
— KeNN (@kenn666s) 2015, 4月 26
[堀]そういえばこの抽選ってどんな仕組みの話かっていうと田中さんのお話をもう少しゆっくり。
[田中]あのね、つまり先ほど裁判員制度って言いましたけど、つまり立候補するんではなくて、で、今例えば議員の数を減らしましょうっつってる。議員の数が5人減ってもその予算よりも、議員が減れば逆に組織のある人しか通らなくなってっちゃう。旧来的な人になっちゃうんです。
[堀]そうですね。
[田中]ですからアメリカ辺りは例えば、区議選あるいは市町村議員というのは住民の中から抽選。で、50人100人、じゃぁ障害者の方も居る、老人も居る、子育ての人も居る、サラリーマンの人も居る。
[堀]性的マイノリティの方も居る。
[田中]で、みんな夕方以降ケーブルテレビでやりながら土日とか夜間に議会をする。で、実費弁償で交通費とか日当くらいであると。その方が余程常設型住民投票のような民意になるっていうことを僕は前から言ってるの。
[堀]確かに政治に参加する機会にもなりそうですしね。
[田中]だから10人15人になってくれば、みんな組織の人ですよ。
[堀]えぇ。
[ベンジャミン]日本の議員の大体6割ぐらい、2世3世なんですけども、僕は絶対これから自分の親の選挙区で出馬しちゃ禁止にすると。
[堀]それも一つのアイデアですね。
[ベンジャミン]そうしないと封建制度みたいになりますからね。
[堀]経沢さんどうですか。裁判員裁判みたいに通知が来て持ち回りで。
[経沢]私は、選挙にお金が掛かりすぎることが全ての悪の根源だと思っていて、票を集めるのにもなんかお金が掛かるイメージ。
[堀]国政だと2,3000万円は当たり前。
[経沢]そうなんですよ。だからもっと大胆にインターネットを活用すべきだと思います。やっぱりネットでコスト削減に繋がりますし、意見が公平ですし、組織票を持ってなくても自分の思いを伝えることが出来ますので。何かもっと早く進まないかなといつも思います。
[田中]だから全員に、老人も含めて、投票用の端末を国民に配る。これも経済効果だし投票出来るし、デンマークのように投票義務を設けるということは必要なのに、何故それをしないのかっていうことは・・・皆さん言わなくても分かると(笑。
[堀]本気で政治参画を促そうと思ったらやれる事いっぱいありますからね。でも、選挙制度も含めてさっきの抽選でっていうのは面白いですね。また議論しましょう。
2015年04月27日 東京MX 「モーニングCROSS 全篇」
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※5月刊行予定
- 作者: マイケル・ジャクソン,田中康夫
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