「隣のおじさんー大隅良典君」🐩🐾遅咲きの学者を51歳で基礎生物学研究所に迎え入れた毛利秀雄・元岡崎国立共同研究機構長がノーベル生理学・医学賞の受賞を祝う慈愛に満ちた文章🐾科研費を競争的資金と捉える文科行政を慨歎する最後の一文は必読⇒ https://t.co/5S5S0nkceD
— 田中康夫 (@loveyassy) 2016年10月9日
ノーベル医学生理学賞の大隅良典氏❤ゆとりを持って基礎科学を見守ってくれる社会になってほしい・本当に役立つのは100年後かも知れない・科学が「役に立つ」という言葉が社会を駄目にしている🐾短期的な実利に傾注配分「科研費」文科行政への諫言 https://t.co/vGxkjfvLIA
— 田中康夫 (@loveyassy) 2016年10月3日
[生島ヒロシ]さあ6時3分にまもなくなりますね。今日ニュースに触れていただくのは作家の田中康夫さんですね。田中康夫さんには色んなニュースを伺っていきたいと思いますが。康夫ちゃん。
[田中康夫]はい。おはようございます。
[生島]おはようございます。まずは大隅先生ね、ノーベル医学・生理学賞。
[田中]これはすごい事ですよね。
[生島]うん。
[田中]で、助教授に東大でなられたのが43歳で。基礎生物学研究所って岡崎市にあるんだよね。ある意味じゃ実利の拠点である所で基礎研究。ここで教授になられたのも51歳。だから非常に、ある意味じゃ遅咲きの人。
[生島]うん。うん。
[田中]だけど彼が会見で言った事は、私は非常に感銘を受けて。「ゆとりを持って基礎科学を見守ってくれるような社会になってほしい」ってのとね、「科学が『役に立つ』という言葉が社会を駄目にしている。本当に役立つのは100年後かもしれない。将来を見据え、科学を一つの文化として認めてくれる社会を願っている」って言ってるんだけど、これはある意味で言うとね、今の文部科学行政に対しての警告ですよね。
[生島]あぁ・・・。
[田中]というのは科研費と呼ばれる、よくそのお金の使い方で汚職が起きたりする科学研究費補助金というのがあるんだけども、彼が多分言ってるのは小さな「スモールサイエンス」、そういう基礎医学・基礎科学とかに百万円で良いから出してくれと。今、すごく大きな研究、しかもものすごいビジネスになるような研究だと一億円とかね五億円とか出すみたいなのになってきてるし、大学も独立行政法人になって文科省の役人の人達が副学長とかにきてるから「半年一年で成果を出すような研究をやれ」みたいになってるじゃないですか。でも彼はやっぱり、この歳になって、もちろん、地道な研究をしてきた・・・。だから多分、彼が言ってる事は、自然科学ってのは同時にある意味では人文科学って哲学とか倫理学も人文科学ってわけですよね、科学なんだよね。そういった基礎が大事だよって事を言ってるんで、ある意味で言うと、もちろん日本のビジネスが発展する上でも彼のような研究が大事だって事をね世界的に認められたってのは、私は画期的だと思いましたね。
これは本当にそうですね。しかも何らかの成果を出してすらちっとも認めない、という傾向にすらなりつつある。 https://t.co/dYIZCYQsyZ
— 武田正雄 (@mtakeda94300) 2016年10月3日
#stby954 今日のトップニュースはノーベル賞の話題。「日本人凄い」で終わるか、日本の研究環境まで話が及ぶかでリテラシーに差が出ると思う。田中康夫さんはきちんと触れていた。
— 自民改憲案はダメ@アニオタ (@hetare4445) 2016年10月3日
田中康夫さんがTBSラジオで、大隅良典さんの受賞記者会見から受けた感銘を語っていた。
— washiroh (@alexbk09) 2016年10月3日
「社会がゆとりを持って基礎科学を見守って」という発言を採り上げ、素晴らしい考え方だと絶賛。
本質的な視点が安倍政権の行政姿勢への批判につながったと解説していたが、その評価に心底賛同します。
[生島]ね。いやいや、でも他にもね本庶佑先生だったかな、その方も候補だったんだけどね。やっぱりちょっと一歩の差だったんですかね。
[田中]まあ、そこまで私は分からないんだけども。で、大隅先生のオートファジーって、オートって言うと、私達、なんか自動運転みたいに思うんだけど元々ギリシャ語ではオートってのは「自分」って事なんですよね。
オートは自動に非ず。ラテン語で自分。ファジー=食べる🐩即ちオートファジー=自食作用❤オートポイエシス(生命システム)=オート自己+ポイエシス製作♡テクノロジー・技術=テクネ芸術+ロジア学問🐾実は「科学」=自然科学+人文科学+社会科学 https://t.co/3orVTSYaiA
— 田中康夫 (@loveyassy) 2016年10月3日
だから生命システムの事をオートポイエシスって言うんだけどポイエシスは「製作する」。で、つまり自分で考え自分で語り自分で動くって事なんで。もう一個言うと、いや生意気言うと、テクノロジーって言葉も私達は「技術」と「実学」って思ってるけど、テクネって元々「芸術」の事を言うんですよ。で、テクノロジーのロジアは「学問」の事を言うんですよね。
だからそういう意味で言うと、今、ほら、京都大学の総長やってる山極壽一さんてゴリラの世界的研究の第一人者。まあ、ゴリラの研究も私達の生活からすれば「もうちょっとヨコだよね」って話かもしれないけれど、やっぱりこういう基礎研究をやってる人達というのがもう一回見直されるという時代なのかなっていう21世紀は逆に、って気はしましたね。だから非常に素晴らしい事だと思いますね。
>>> http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2016/03/kousounoniwa.pdf
「サンデー毎日」連載「ささやかだけど、たしかなこと。」第26回
「悠久の都・京都で新たな未来を構想する秀逸なる雑誌」
>>> http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2016/05/mainichi_026.pdf
[生島]よくハリウッド映画を見てると、最近はお医者さん役にインド人とかね中国人が多いんだけど。
[田中]はい。はい。
[生島]これからやっぱり、ノーベル賞をこれだけ取り続けると、やっぱりハリウッド映画なんかでも日本人が研究者って役割が増えるかもしれないね。
[田中]まあね。安倍さんは「(日本人のノーベル賞受賞は)3年連続で、大変素晴らしい」って言ってるけど、ある意味じゃ大隅さんの頭脳は世界のものだし、もう一個大事なのは、子どもたちへ「気付きを大事にしてほしい」って言ったんだよね。で、これもやっぱり、今5W1HのWHYとかHOW、どうしてとかどのようにじゃなくて、ただ暗記型、センター入試みたいになってるのに対して違うよって事を言ってるんで。これは僕はとても、全然、科学は私は分からないけど、素晴らしい人だなって。だって最後に「良い家庭人だったとは言えないが、妻がずっと支えてくれたことに感謝している」ってのをね、これも多分、通勤途中の人達もそう思ってるけども中々妻に言えないのを、今日は是非、大隅さんの言葉を使ってお家に帰ったら言って頂きたいと思いますね(笑)。
[生島]良いと思いますね。
[田中]うん。
[生島]さて、もう一つ。北方領土。山口会談で動くと思いますか?
[田中]今回、ずっと岸田さんも安倍さんも言ってるのは「交渉においては、4島の帰属問題を解決するという考え方に変わりはない」って言ってるんだよね。だから「2島先行返還方式なんですか、歯舞群島と色丹島だけですか」って事を野党は聞いてるけど、多分、これはある意味では2島先行返還方式をして、しかも4島の帰属はお互い話合うとか、そういう落としどころなのかなという気もしますけど。ただ、それに対して国民がどういう風に思うかってのはね。それとあと、ロシアから今ほら、なんか稚内まで鉄道を繋げて大陸横断鉄道に日本がお金を出してよみたいな事を逆にロシアが提案をしてきて。
[生島]ええ?!
[田中]昨日、一部のメディアで書かれたけど。まあ確かに、それはそれでロシアのシベリア大陸に鉄道をもう一回、日本の技術で・・・ってのはあるかもしれないよね。でも一方で、アメリカとか他の国がそれを今後どう思うかっていうね、難しい匙加減もありますよね。
[生島]最後にこれは是非とも。「アマゾン読み放題から作品削除」って見出しが気になって。講談社は3日、アマゾンジャパンが提供する電子書籍読み放題サービス「キンドル アンリミテッド」で読める講談社の千を超す作品全てを一方的にアマゾン側が削除したとして、抗議する声明を発表した。光文社も同日、全550作品を削除されたという事で、これはどうやらアマゾンは一部出版社に対して年内に限っては規定の配分に上乗せして利用料を支払う契約を結んでいた。ところが、想定以上の人気で、出版社に支払う予算が不足したため対象から外したとみられると説明したって言うんですがこれどうなんですかね。
[田中]やっぱりこれはある意味じゃ社会的企業としてちょっとアマゾンは軽率だよね。
[生島]うん。
[田中]やっぱりお客さんを読者をどう考えてるかだし、これもまたいわゆる大手の出版社、私の本なんかも入ってんだけども、大手の出版社には今までも非常に良い条件だった。で、それも続かなくなってきちゃったって事になると、もちろん、便利なアマゾンなんだけどもやっぱり社会的企業だからね。
[生島]うん。
[田中]やっぱりその辺を経営者がもうちょっと考えないと。まさに大隅さんが言うところの「文化を大事に」っていう事はどういう意味かっていう事にも繋がると思いますよ。
[生島]でも、出版社側も、本で読まないで電子書籍とか、例えば、週刊誌なんかもね、今、携帯で読めたりなんかするじゃないですか。そういう意味で痛し痒しのところもあるんじゃないですかね。
[田中]まあだから、それはお互い、ホントにタコが足食べちゃってるような感じになってきて、どうなんのかな?っていうね気がしますけれども。
- 作者: マイケル・ジャクソン,田中康夫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
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