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2016年10月18日 TBSラジオ 「生島ヒロシのおはよう定食・一直線 生前退位有識者会議初会合 オリンピック整備費IOCに虚偽報告 新潟知事選他」 ゲスト 田中康夫

 [生島ヒロシ]おはようございます。お目覚めいかがでしょうか?10月18日火曜日4836回目を迎えました「生島ヒロシのおはよう定食」です。さて、スペシャル・ウィーク2日目、今日はですねスタジオにはですね作家の田中康夫さんにお越しを頂いておりますね。田中さんおはようございます。

[田中康夫]はい。おはようございます。
[生島]今日もスーツ姿でビシっと。
[田中]え、いえいえ。なんかこの後ほら、スナップ写真撮るからスーツで来ようかなと(笑)。
[生島]ああ、さすが!
[田中]ブログに載るから。
[生島]載ります、載ります。さて、僕はちょっと驚いたんですけれども、ウチの息子二人はですね九段にあります暁星高校に二人とも行ったんですけど、次男の方はすぐアメリ
カ行っちゃったからな、だけど、高校自習中に刃渡り10センチのナイフを取り出して三人が死傷されたと。先生も一人。それから生徒二人という事ですけど、同級生の右肩、
同級生の右胸、男性教諭の指という事ですけど、からかわれカッとなったという事で。名門高校に・・・。
[田中]ね。なんだろう、自分で制御出来ない。あるいはみんなで、言葉だけでちょっといじめたりもしてたのかもしれないけど。どうなんだろう。
[生島]だけどナイフを学校に持ってくるってのは・・・。
[田中]そうなの。前も言ったけど、生命システムってのはオート・ポイエシスって言うんだけど、ギリシャ語でオートって自動っていう意味じゃなくて自分とか自己。オートスってい
う。だから、で、ポイエシスってのは自分で製作をする、自分で律するっていう事らしいんですよ。だからそれがどんどんどんどん、詰め込み教育の一方でオートをマニュアルで全
部動いていっちゃうみたいな。ホントはね、自分でやっぱり考え語って動くっていう、そういう律するっていう事を本当は教育の場は。特に暁星のような自由と同時に律するって
事を教えてる場所だから。

[生島]ですよね。ちょっと驚きましたよね。そしてなんと、これは康夫ちゃんは見てないですよね。
[田中]私、見てない(笑)。
[生島]『君の名は』。
[田中]うん。
[生島]これはアニメなんですけど。
[田中]知ってる。なんかすごい収入なんでしょ?興行収入。
[生島]そうなんですよ。興行収入150億円突破したそうですよ。
[田中]ほぉ。
[生島]今まで過去最高は『千と千尋の神隠し』が308億円という事ですが、今のところ6位に。これはもうすぐベスト5に届きますね。『崖の上のポニョ』155億ですから、あと1億の差ですもんね。東宝も驚き。目標の100倍だそうです。
[田中]東宝はすごいですね。『シン・ゴジラ』といい。東宝の社員の人のボーナスは、このご時世なのにみんなからやっかまれちゃう。羨ましがられちゃう(笑)。
[生島]ねえ。当たる時は当たるんですね。映画ってのは本当に当たると思ってもコケたりとかね。
[田中]ね。委員会方式で作ってるけど、色んな企業がお金を出すけど上手くいけばあれだけど、そうでないとね。
[生島]ね。いやぁ・・・。そしてボブ・ディランが、ノーベル賞アカデミーがディランさんへの連絡はもう断念したと。
[田中]だけど、ディラン氏は電話に出ないにしてもね、マネージメントとかそっちもアレなのかな。
[生島]いいかげんなんですかね(笑)。
[田中]でも、彼のような人がこのご時世に取るってのは、彼のメッセージだけじゃなくて新しい拡がりだからね。
[生島]ですよね。
[田中]と思う。
[生島]でも、それこそ康夫ちゃんみたいな作家の人から見ると、作詞家であり歌い手でもあるんですけど。
[田中]そうですね。うん。
[生島]こういう方が受賞するって事に関して抵抗はないんですかね?
[田中]まあ、でもほら皆さん、ボブ・デュランを青春で聴いたってんだけじゃなくて、作詞もしてるから。だって詩の人も取ったりするわけだから。
[生島]そうかそうか。
[田中]それが歌にもなってるという事だよね。歌が取ったっていうより詩が取った。
[生島]村上春樹さん、またまた。
[田中]うーん。でもまあ、分かんないんだけど、こういう形でディラン氏のようなのが取るってのは逆に、そういう彼のような、今までもう少し重いものが取ると言われていたのが、ポップ的だというところに行くのかどうなのか。選考委員が、特にあの女性の事務局長という人が変わって、大分、ノーベル文学賞の変化が起きるんじゃないかって言われていますけどね。どうなんでございましょう。
[生島]なるほど。もう、そろそろ村上さんにも取って頂くと盛り上がりが違うかなと思いますけどね。今日は田中康夫さんとお送りしてまいります。

 

[生島]さて、今日は田中康夫さんにニュースに触れて頂きます。まずは天皇陛下の生前退位などについて話し合う有識者会議の初会合が昨日開かれました。総理はですね「国民の様々な意見を踏まえて、提言を取りまとめて貰いたい」と要請。また、総理は「様々な専門的な知見を有する方々のご意見もしっかりと伺いながら、静かに議論を進めて参りたい」と述べました。会議終了後には、座長に就任した経団連の今井敬名誉会長らが会見を行いました。「この問題の取りまとめには国民の理解が不可欠。国民の理解がより深まるよう議事運営を務めて参りたい」と述べました。会議では有識者から「陛下にとっても、国民にとっても最も良い結論に導いていく事が必要だ」といっ
た声のほか「慎重さを旨としながらも、なによりもスピード感をもって検討を進めることが重要」などの意見が出たという事で、陛下の思いをやっぱり受け止めるべきだと思いますけどね。
[田中]そう。でも、国民もね色んな世論調査で「生前退位の法整備は一代に限らず、今後全ての天皇陛下を対象とする方が良い」っていう人が76.6%、共同通信であるわけですよ。で、今、議論されているのは一代限りだと。いやそりゃ、今の陛下のお気持ちを早く反映するっていう事が一代限りなのか、やはりそうじゃなくて、日本のこの伝統、良い意味でのね、を時代に繋いでいく責任を負ってる方としての、やむにやまれぬ気持ちがこないだの発言でもあるわけでしょ。それを一代限り前提で話してくのは、果して、国民も違う考えを持ってるんだから。
[生島]そういう事ですよ。
[田中]・・・と私は思うんですけどね。
[生島]さて、次の、あららら、こちらもちょっとかなり国民の皆さんにかなり大きな影響が出ます話。厚労省は昨日ですね、年金制度改革法案に盛り込まれた、給付を抑える、抑制する新たなルールが過去10年間で適応されていた場合、現在の支給額より3%減るという試みの計算、試算を公表したという事です。政府は今の国会で物価が上がっても賃金が下がれば年金の支給額を減らす新たなルールを盛り込んだ年金制度改革法案の成立を目指します。それによりますと国民年金の支給額なんですが、現在受け取っているよりも3%、月にすると2000くらい減ると見込まれるという事ですね。一方で、現役世代が将来受け取る年金は7%、月5000円が増加するという事です。
厚生労働省、新たなルールについて「現役世代が将来受け取る年金水準を確保したい」と、こういう事のようですが、どうでしょうか。
[田中]色んな理屈が付いているんだけど、多分、国民の人が思うのは、ちゃんと今まで払ってきたのがどうなるのって。若い人達は、どうせ来ないだろうってね。
[生島]そうそう。
[田中]やっぱり政治ってのは信なくば立たずだから、僕は人口も減っていくという形になると、やっぱり、前から言ってるベーシック・インカムというね、全ての人に分け隔てなくきちんと毎月の基本所得保障をするっていう事が大事だと思うんですよ。で、これ、多くの学者もそう言っている。かなり、新自由主義的な学者も言ってるのになんでやらないかと言うと、こういうシンプルな制度にすると役所は裁量行政が出来ないし、役所の人数が減ってっちゃう。天下り機関も減ってっちゃうっていう事だと僕は思うんですよね。だから、みんなの年金の為に何が良いのかっていう議論じゃなくて、年金制度を維持するのはどうするかって言うけれど、そこがなんか、どんどんどんどん付け足し張りぼてになってきちゃってるから、皆さんは変だなって思ってらっしゃるでしょ。
[生島]なるほど。良いポイントですね。いや、ホントにベーシック・インカムを、これはちょっとキーワードとしてね、胸に留めておきましょう。5時9分になりました。


[生島]おはようございます。「おはよう一直線」リスナーの皆さん、お目覚めいかがでしょうか。10月18日火曜日4836回目、「生島ヒロシのおはよう一直線」です。今日
スペシャル・ウィーク。スタジオにはスペシャル・コメンテーター、作家の田中康夫さんにお越しを頂いておりますね。康夫さん、おはようございます。
[田中]はい。おはようございます。
[生島]どうぞよろしくお願い致します。
[田中]こちらこそ。
[生島]さあ、まずは一般紙、毎日新聞の一面トップには「オリンピック整備費、都、IOCに虚偽報告」。ボート会場に251億円掛かるのをですね、98億円と言ってい
た・・・。これも出てきましたね。
[田中]すごいね。で、しかも高いと許されないからほら、根拠が無い数字を示したと都幹部は取材に証言って(笑)。
[生島]えー?!
[田中]書いてあるけどさ(笑)。
[生島]ウソじゃない?!ひどいなぁ(笑)。
[田中]なんだか色々と沸いてきますけど・・・。
[生島]出てきますよね。そして読売の一面は生前退位、8項目を検討しましょうと。有識者会議が初会合を開いたという事ですね。まあ、国民の意見もですね、かなり色
々と、天皇のお言葉を大切に、という思いが強いですからね。どうなっていくのか。原発停止中も東電給与増えてるよと。これは東京新聞ですけど。資金に余力があるんじゃ
ないかと、経営改革が足りないんじゃないかと。新潟知事に再稼動反対派という事で、これはやっぱり、なんか与党側はかなり自信満々で臨んだんだけど、ところが米山さん
が一気に逆転という事になりましたね。福島事故、検証が先でしょと。米山さんはドクターでもいらっしゃるしね、こんな事仰ってるようですよ。
[田中]ただまあ、米山さん、現状では再稼動は認めずって言ってて、理性的で合理的。彼は過去にはね「私は原発は賛成です」って街頭演説もしてる人なんですよ。
[生島]そうなんだ。
[田中]うん。だから、「地震でも電源さえ守れれば原発は大丈夫なんで電源塔を全部に作るべきだ」ってのをブログに書いてたりしてるから、まあ逆にこれ、御しやすいと見る
のか、あるいはでも、支持する人達・・・、だから、小泉さんのような覚悟とはちょっと違う人なのかどうなのか、そこはこれから見ていかないと。

「維新」原発政策混乱/石原代表の公約「見直し」発言

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-12-02/2012120202_01_1.html

米山隆一の10年先のために - あの時原発は止まっていた-今こそ原発再稼働を!

ぜひ、原則すべての原発を、再稼働すべきと考えます。

 理由は、原発が「絶対安全」だからではありません。あまり言われていないことですが、「原発は確かに危険ではあるが、運転を停止していても動かしていても、ほとんどその危険性は変わらない。」からです。
よくよく思い出していただきたい。
あの地震で、津波で、原発は壊れたでしょうか?おそらくみなさん、「当然大きく破壊された」と思っていると思いますが、その一般のイメージとは全く異なり、答えは「 No 」です。あれだけの、 1000 年に一度の地震津波でも原発は破壊されなかったにもかかわらず、その後の電源の喪失により、原発は、自らのエネルギーによって破壊されたのです。
ではその「破壊」の時、原発は「稼働」していたでしょうか?こちらもみなさんおそらく「当然稼働していた」と思われると思いますが、答えは「 No 」です。地震直後、福島原発全機は破壊されることなく、「正常に停止」していました。
あの事故は、極めてシンプルに、原発「正常停止後」に、停止状態でもなお電力による冷却を必要とする原発に電力を供給するシステムがなくなったがために、起こったものです。

 要するに今回の事故を極めて冷静に判断するなら、実はこれは、「原発地震津波に対して極めて安全であったが、電源喪失には非常にもろかった」ということであり、「電源喪失による自己崩壊のリスク」は、一度燃料棒を原子炉に入れてしまったら、稼働していようがいまいがほとんど変わらないどころか、燃料棒を原子炉から抜いて、貯蔵庫に入れておいてさえ、大差ないということになります。

 そうであるなら、原発の安全性を高めるために早急に行うべきことは、ほとんど完全に安全であることが立証された原子炉を停止して、クーラーを止めて汗をだらだらかきながら「点検!異常なし!点検!異常なし!」というチェックを 1 万回繰り返すことではなく(原子力の安全性のチェックというのは、基本こういう作業です)、日本の英知を結集して地震でも津波でも喪失しない副電源を、全原発に設置することであると思われます。そして、あの津波でも、民間のコンクリートの建造物が普通に残っていたことから判断すると、その作業はさして難しいものではなく、原発の広大な敷地の一角に 6 階建てくらいのコンクリートの「副電源タワー」を作ればよいということに尽きるように思えます。

「一度でも間違いを犯したら、原因も精査せずに撤退する」ことになってしまったら、我々は、一切進歩することができなくなってしまいます。
ギリシャの昔、プロメティウスから火をもらい、我々は文明を発展させてきました。その過程で多くの犠牲を生んできたけれど、くじけることなく創意工夫を続けてきたからこそ、我々の文明はここまで来ました。「原子の火」も、同じ火です。我々が使えないものであろうはずがありません。

 私は、今こそぜひ、日本中の英知を結集して、「安全な原子炉」を作り上げていただきたいと思います。
そしてその為には、原子炉のリスクを減らすのに何の役にも立たない「運転停止―点検」を行い、ほとんど忍耐そのものに価値を見出しているような「節電」に身をやつし、疲れた体と、暑さと汗でぼんやりした頭で、気力を振り絞って考えるよりは、さっさと「副電源タワー」を作って安全性を格段に向上させた原発を再稼働させ、豊富な電力で快適に保たれた自宅でゆっくりと休んだ後、冷房の効いた静かなオフィスで、スパコンでもマックでもガンガン動かして取り組んだ方が、はるかに良い結果を得られると、私は思います。

http://www.election.ne.jp/10840/89757.html

✽✽

米山隆一の10年先のために - 知事選立候補 ~現在と未来への責任~

私はかつて原発推進派でした。但しそれは、「現状を容認するのではなく、より安全で、より安心な原子力技術の開発で問題を解決すべきだ。」と言うものでした。
しかし、福島第一原発事故と、その後5年経った今でも、全く事故収束の目途がつかない現状を見て、私は意見を変えました。我々は、原子力発電という技術に伴う危険の全像を全く理解していなかったのです。私は、福島第一原発事故の原因とその発生プロセスの徹底的な究明、事故の健康への影響の徹底的な究明、そして万が一事故が起こった場合の安全確保(避難)の手段の徹底的な究明の3つの究明がなされない限り、再稼働の議論は始められないという泉田知事の路線は、現在と、そして未来の、県民の命と健康に責任を持つものとして当然だと思います。
 一方私は知事選が、原発問題のワンイシューで争われるべきだとは全く思いません。原発問題は勿論とても重要な問題ですが、本質的にはリスク管理の問題であって、何かの価値を生み出し、提供するものではないからです。

http://www.election.ne.jp/10840/99166.html

 

[生島]小泉さんはもう、すごいですね、覚悟はね。
[田中]ねえ。小泉純一郎さんはすごい・・・、ライフ・ワークになっちゃいました。
[生島]ライフ・ワークになっちゃった。さて、産経新聞からですが、日銀の「さくらレポート」が出まして「円高懸念で東海引き下げ 中国・九州は上げ」こういう見出しが付いてるんですけど、いわゆるですね、個人消費の判断、東海と近畿で引き下げました。で、5つの地域で一部に弱めの動きが見られると。地方を中心に個人消費が弱い実態が浮き彫りになった。訪日客の爆買いの、これは鈍ってきた、鈍化。消費者の節約志向は根強い。百貨店業界は店舗再編も進んでいる、という事で、結構、百貨店がここ
んところ厳しいっていう情報が伝わってきますね。「フィリピン大統領 南シナ海を議題。批判を受け一転明言。今日、中国を訪問」するという事で。ドゥテルテですね。
[田中]うーん。
[生島]ドゥテルテちゃん(笑)。これは後ほどまた。
[田中]はい。やりましょう。
[生島]「中国 宇宙強国の野望」朝日新聞からですね。「有人宇宙船打ち上げ 独自のステーションは現実味を増してきた。安全保障への利用も狙い」と。「各国、警
戒と期待がある」って言うんですね。
[田中]なんか、昔のアポロ計画とかガガーリン少佐のね、アメリカとソビエトの競争が、なんか独りでやってる感じになってきましたね、中国。
[生島]なんかハリウッド映画で宇宙に救いにいかなきゃいけない時は中国の力を借りて中国がヒーローになるっていうのは、この前ありましたよ。
[田中]はぁ・・・。
[生島]びっくりしちゃった。やっぱり中国マネーがかなりハリウッドにいってるんですよ。いやぁ、ウチの息子もハリウッド目指してたけど、もう殆ど中国俳優が(笑)。
[田中]「中国の」映画(笑)。
[生島]えぇ(笑)。圧倒的に多いですからね。さあ、あと、康夫ちゃん。今日は女性誌もですね「年金溶解が止まらない」とかですね、やっぱり今後色んなプランが出て来て
いるんですけど、今後ますます年金が下がるんじゃないかというニュースが増えてきてますね。
[田中]いや、これは僕は前から年金制度は人口が減って逆ピラミッドなんだから、役所守る為じゃないですか年金機構の。だから僕はベーシック・インカムというね、基本所
得保障といいます。これ、既にカナダの州とか、あるいはオランダとかでは導入をしていて、生れたばっかりの赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまでみんなに分け隔てなく、例えば月に月額5万とか10万とかあげましょうという制度なの。で、これをやって、その同じスタート・ラインに立つのが難しい障害があるような方には、きちんとそれにプラスをしてやるという制度でね、今の若い人達は、これだけずっとそんな払ってても、65歳になって70歳になって俺たちの頃、80歳になんないと貰えないんじゃないかっていう感じじゃないですか。だから信用されてないんでね、僕はこの制度を入れましょうと。ヨーロッパとかやってるんだからってずっと言ってんですけどね。
[生島]耳を貸してくれないですかね。
[田中]かなり新自由主義の経済学者なんかもそうだって言う人はいるんですけども、役所が、政治家が言わないんだよね。シンプルな制度だからみんなに分け隔てなく基本的にあげましょうと。これ、財源的にも出来る事なんですよ。
[生島]んーん。そうなんだ。
[田中]そうするとやっぱり、役所の権限が減っちゃうって。裁量行政でなくなってっちゃう。だからそこが、カナダとかオランダは、向こうも少子高齢化だから、それをしましょうって言ってんのにね。なんで日本は踏み出せないかな。
[生島]やっぱりね、世界の流れがねそういう事になってきてんだから日本ももうちょっと踏み込んで考えて欲しいですよね。
[田中]世界で良い意味での冠たる少子高齢国家なんだから、日本が新しいビジョンを示せればこれが日本のものづくりに変わる21世紀の、世界をリードする福祉政策。
[生島]英語で言うとデファクト・スタンダード
[田中]ああ、そうそうそうそう。
[生島]それになる訳ですよね。
[田中]そういう事ですよ。今まで全部ITでもなんでもみんなアメリカとかにデファクト・スタンダードはやられてきたのが、やっぱりこの、人が人のお世話をしてはじめて成り立つ福祉とか医療で日本がデファクト・スタンダードを作る。
[生島]そうだよ。これ、日本が新しいスタイルを見せるという。これだ。そのベースがね、ベーシック・インカム
[田中]ベーシック・インカム基本所得保障という。これ、日本語でまだ確立していないってところがまだ日本で議論が出来てないとこ。海外ではこの言葉はみんな英語圏じゃない人も使っているから。
[生島]なるほど。ありがとうございます。今日は田中康夫さんとお送りして参ります。キーワードはまもなく発表になりますから皆さんもご準備お願い致します。


[生島]さあ「生島ヒロシのおはよう一直線」4836回目スペシャル・ウィーク2日目、今日は作家の田中康夫さんとお送りしておりますね。
[田中]はい。よろしくお願いします。
[生島]6時台もよろしくお願い致します。さあ、まずはヘッドライン・ニュースですね。陛下の生前退位等について話し合う有識者会議の初会合が昨日開かれました。総理は会議の冒頭で「国家の基本に関わる極めて重要な事柄。国民の様々な意見を踏まえて提言を取り纏めて貰いたい」と要請しました。総理は昨日ですがTPP環太平洋パートナーシップ協定の承認案等に関する衆議院の特別委員会で「しっかり審議して日本が先行する形で承認し、アメリカに促していく」と言いましたね。一方、民進党からは「アメリカ大統領選の行方を見極めるべきだ」という批判の声があがりました。二人とも奨めてませんからね、両方ともね。
[田中]TPP慎重な意見って国民では共同通信だと73%が慎重にやってよって言ってる。
[生島]康夫ちゃん、TPP最後まで反対してましたよね。
[田中]いや、だから、私は自由貿易であるべきだけどもこの形ってのは違うよって言ってたの。だから「開国」じゃなくて「壊国」になっちゃうんじゃないのって。
[生島]ああ怖いな。
[田中]だから昨日も民進党の中でも篠原孝さんてのは「日本が先にやったからアメリカは後から着いて来るような柔な国なのか」って指摘したんだけど(笑)。
[生島]それは鋭い。
[田中]まさに2人の候補共ね。
[生島]そう。
[田中]国内見てそう言ってる訳だから。
[生島]そうそうそう。
[田中]TPPじゃない、だってウルグアイ・ラウンドのGATTみたいなのだって上手くいかないんだから、やっぱり一国一国がちゃんと張り合って話しをするっていう形でないと。
[生島]その方がね現実的だと思うよね。
[田中]うん。
[生島]厚労省は昨日、年金制度改革に盛り込まれた給付を抑える新たなルールが過去10年間適用されていた場合、現在の支給額より3%減るという試算を公表したんですね。厚労省は新たなルールに関しては現役世代が将来受け取る年金水準を確保する為と。やっぱり今、若い人達というか現役世代の方が先行き不安という事もありますので、支給額が増えますよという事をアピールしたいんでしょうね。
[田中]・・・なんだけどこれが本当に若い人がそれで信用して期待してくれるかというと、今までのずっと見てきたらね(笑)。
[生島]ねえ。
[田中]ってところあるでしょ。
[生島]ありますね。千代田区の暁星高校で、昨日高校1年生の男子生徒が同級生等を3人刺して怪我をさせました。逮捕された男子生徒の家族が男子生徒の人間関係の悩み等について学校側に相談していたというんですね。逮捕された男子生徒は2人の生徒にからかわれたのでカッとなってやったと容疑を認めているという事ですが。背景にはいじめという事もあったのかもしれません。
[田中]まあそうだね。あと、学校の先生もさぼってるわけじゃなくて、やっぱり過剰労働だからね。でもまあ、こういうのの専門家もほら、なんか知識だけあるような心のケア専門家ってのが来てもね、解決しないから。
[生島]この前、藤原和博さんて、元リクルートの。番組に出て頂いたら「やっぱりこういうお金を巻き上げるとかね、暴行事件をね、これはまず警察に入ってもらわないと、まず。こんな大事になる前から。そういう事は現実問題として」って言ってましたね。
[田中]あと、ほら、セミ・リタイアされたような、卒業生とかそういう人が学校の中に。
[生島]あぁ、経験者のね。
[田中]だから学校の中が教員と生徒だけじゃなくて、ひとつの街になるようにしないといかんと思うんだけどね。
[生島]あーなるほど。それも良いですね。
[田中]うん。
[生島]さて、最後です。東京都小池知事、今日の午後IOCのバッハ会長らと都庁で会談。小池知事が検討を進めるボートとカヌーの競技会場、宮城県登米市に変更する案などについてIOC側の見解が注目されるという事ですね。
[田中]まあ、今まで伏魔殿だったからなんだけど、でも豊洲にしてもこれにしても小池さんは着地点はどこかってのを言いながら同時に今までなんでこうなっちゃったのかっていう責任追及ってのをその過程を明らかにするって両方やんないといけないから。

[生島]だけどあの市場の人も築地の市場の人なんかも「騙された。どうしたら良いんだ」ってかなり怒り心頭に発してますよね。
[田中]うーん。だから毎回言ってるように元々ほら、築地で380億円掛けて、鈴木俊一知事の時に再整備をやってたのに何故か突如1996年にそれが中断されちゃったのは何故なの?っていうところなんだけど、そこのところは行かなくて盛り土がどうのってとこだけ言ってるけれど、歴代の担当幹部の責任だけじゃないでしょ。その大転換をしたところは何故だったのかっていう。
[生島]そこが大きいですよね。
[田中]と思います。
[生島]はい。

[生島]さて、先ほどもニュースについてコメントをして頂きましたが、更に田中さん気になるところは。
[田中]最初のニュースでも生前退位の事。
[生島]はい。陛下の。
[田中]で、これは国民も大体77%ぐらいの人が共同通信で、今の一代限りではなくて全天皇に関しての生前退位の事を決めて欲しいって言ってんだよね。多分、それは恐らく、このままでいくとこれだけ国民の為に献身的に尽くして下さっている方の先が、先細りになっちゃうんじゃないのかって事を、多分、陛下も思われている。
[生島]そうですね。
[田中]で、そうすると、ここ、色んな議論があるけれども、一応、小泉さんの内閣の時には女性や女系天皇とか、女性宮家という事も議論をするという事になったんだけど、途中で止まっちゃったんだよね。

[生島]はいはい。
[田中]で、いや、そこは議論しませんって最初からこれ、枷を嵌めてるんだけど、でも一方で女性活躍推進法で女性は活躍するんだって言ってるし、色んなご意見あるけれども、でも、陛下が言われている事も、天皇の長い歴史の中には、過去八人十代の女性天皇ってのもいたわけだから、じゃあ、それは過去ですよと。今は違いますよって言うのか、いやそれも踏まえて考えんのかっていう、そういうところの大本からの議論にならないで、一代限りってしていくのは結果的に、今日はキーワードも人間天皇ってさせて頂いたのは、まさに、人間天皇が今回はやっぱり、皇室典範の改正で生前退位に関する恒久法の制定を願うというね、やっぱり人権宣言だった気もするんですよ、僕はあの2000字余りの内容というのは。じゃあ、それに対してどう思うのか。いや、陛下が仰ってる事、それ違いますよって言うんだったら、政治ももっと覚悟を決めて言わなきゃいけないのに、一代限りの話だけにしていってしまうってのは、むしろ元々ほら、天皇機関説というのが美濃部達吉さんが言ったわけですよね。だけども、逆に言うとそんなのけしからんと。もっと、天皇ってのは神々しいものだと言ってる人達の方が逆に、何か形を変えた天皇機関説で一代限りの話を言ってるような気もしなくはないなって、そこがやっぱり国民としてはね、陛下が国事行為を減らして貰う事とか摂政という事じゃないんだよってのは、ちょうど戦後50年の時にも「戦争の禍の激しかった土地に思いを寄せていく」って事を仰って、そしてまさに、災害の被災地にも真っ先に駆け付けられるし、同時にパラオのような場所であったりグアムであったり、あるいはこないだフィリピンに行かれたのも、フィリピンと日本の外交の記念の節目だからという事で行かれるという事だったのが、そうじゃないと。

天皇陛下の記者会見

会見年月日:平成6年12月20日

会見場所:宮殿 石橋の間

宮内記者会代表質問

問 来年は戦後50年を迎えますが,日本の50年の歩みを振り返ってどのような感想をお持ちでしょうか。陛下ご自身にとって思い出深い事柄はございますか。また,50年という節目の年を迎える心境や,これを機に訪れてみたい場所などがありましたらお聞かせください。

思い出深い事柄という質問に対しては,昨年,還暦に当たって印象深い事柄についての質問がありましたので,その質問に含まれることになると思いますから,50年を振り返っての感想についての質問の方にお答えしたいと思います。

戦争が終わってその廃墟から立ち上がり,お互いに協力し合い,努力を重ねて,今日,国民の一人一人が豊かになり,国として,また,個人として,世界に貢献する立場になったことに深い感慨を覚えます。50年前,廃墟の中で,日本がこのように今日発展するとは誰しも予想しなかったことと思います。このような発展の基を築いた人々の労苦に対して深く思いをいたしています。

しかし,産業の発展の過程で,公害が痛ましい犠牲を生んだことは心の痛むことでした。大勢の人々の協力と努力により,この深刻な公害が改善されてきていることを心強く感じています。一時は東京の空が黒ずみ,公害に弱い木は枯れていきました。しかし,ある時期から空はかなり澄むようになり,庭の弱っていたアカマツも立ち直り,また,キンモクセイの花も咲くようになりました。今日,皇居に生き残っているモミの高木は緑の葉を元気に茂らせています。しかし,環境の改善にはたゆまぬ努力が必要であり,今後,公害に弱い木も育つ健康な都市がつくられるよう願っています。

環境の改善に多くの人がかかわりましたが,社会福祉の面にも関心が深まり,多くの人々がかかわるようになってきたことは喜ばしいことです。今後,高齢化社会を迎える国民皆がお互いに支えあって,社会を築いていくことが必要と思い願っています。

来年は戦争が終わって,50年になります。戦争による多くの犠牲者とその遺族のことは少しも念頭を離れることはなく,今後ともその人々のことを思いつつ,平和を願い続けていくつもりです。

この機会に訪れたいところということですが,具体的に訪れたいところを言うことは出来ませんが,この年に当たり,とりわけ戦争の禍の激しかった土地に思いを寄せていくつもりでいます。

天皇陛下お誕生日に際し(平成6年) - 宮内庁

[田中]やはり日本兵も50万人以上亡くなって、まだ遺骨も見つからない人も。あるいはもっと言えば、フィリピンの人も100万人以上亡くなっている、その場所にちゃんと行くという事が、これは決して政治的行為じゃなくて、やはり私達日本が末永く世界から信用される為にっていう、大変な思いじゃないですか。
[生島]いやあ、その通りですね。
[田中]そしてそれをやっぱり、皇室云々じゃなくてそういう流れが先細りにならないようにって、僕はこないだのは心の叫びだった気がするんですよ。
[生島]その通りですね。その思いを汲んでね下さるとありがたい。
[田中]うん。それがやっぱりこれだけ人間天皇に対してのみんなの共感になってるわけだからっていうところを是非、審議をされる方はもう一度胸に手をあてて考えて頂きたいと私は思いますけどね。
[生島]田中康夫さんでした。

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生島ヒロシのおはよう定食・一直線 | TBSラジオ | 2016/10/18/火 05:00-06:30はこちらから

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