2018年3月30日 TOKYO MX モーニングCROSS 田中康夫十七条憲法第三条が謳う「承詔必謹・しょうしょうひっきん」👑 大日本帝国憲法➡敗戦➡現在❣ 三度に亘る牽強付会な解釈変更の悲劇 😹

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[堀潤]それでは参りましょう、田中さんテーマの発表をお願いいたします。

[田中康夫]今日はですね、「承詔必謹・しょうしょうひっきん」というお話をします。

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18/4月号 田中康夫の新ニッポン論57「承詔必謹」◆月刊VERDAD-ベルダ(クリックで拡大)

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参考資料
「承詔必謹」の深意を忘れた日本人―1945年 田中康夫
「文藝春秋」2012年新年号 特集「日本はどこで間違えたかーもうひとつの日本は可能だったかー」

http://www.nippon-dream.com/wp-content/uploads/320daaa84f0192f2baf2ec1040c8e80b.pdf
http://www.nippon-dream.com/?p=6480
http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/254

ローマ法王の容赦なき警告」 田中康夫
「文藝春秋」2014年6月号 超大型企画「安倍総理の「保守」を問う」
http://tanakayasuo.me/archives/19903
http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/1022

平成13年「脱ダム宣言」巨額公共事業で地元は潤わない 田中康夫
「文藝春秋」2016年1月号 大型企画「日本を変えた51大事件」
http://www.nippon-dream.com/?p=15883

「脱ダム政策の哲学と実践」~やめればいいのではなく、新しい治水のあり方を示す~
http://tanakayasuo.me/archives/19549

VERDAD」間違いだらけの日本の治水・治山
http://tanakayasuo.me/archives/21007

[宮瀬茉祐子]北朝鮮金正恩委員長の電撃訪中をはじめ、トランプ大統領ツイッター人事、米中の貿易戦争など、今週も国内外で地殻変動的な動きが相次ぎました。一方、国内では不完全燃焼だった「証人喚問」、さらには放送制度改革をめぐって、既存メディア・ネットメディアを巻き込んでの議論が始まっています。

[堀]さあ参りましょう。

[田中]前回、米朝会談をトランプ氏が発表する前日(3月8日)に、こういう形で、多分米朝だけじゃなくて中国もロシアも、韓国も会話に入っているんじゃないかということで前回お見せしたフリップです。

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[堀]そうでしたね。

[田中]「何をお前はそんなに日本をディスるんだ」って言われたんだけど、先ほどの「承詔必謹・しょうしょうひっきん」のフリップというのは私が元々作っていたフリップ。そしてこちらのフリップは、本来、皇室で最も上位な人の使う色 (* 黄櫨染御袍 こうろぜんのごほう)ですね。

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✽黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)解説
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E6%AB%A8%E6%9F%93%E5%BE%A1%E8%A2%8D

✽黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)服飾

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[田中]で、「承詔必謹・しょうしょうひっきん」ってこれは何かっていうと、十七条憲法の第三条に「承詔必謹」って書いてある。これは「詔(みことのり)を受けては必ず謹(つつし)め」。これはどういう意味かというと「天皇詔勅(しょうちょく)が下ったなら、必ず謹んで承りなさい」「ちゃんと耳を傾けなさい」。ところが大日本帝国憲法では、原義と違う拡大解釈になってしまいました。すなわち「承る=拝聴する」なんだけど「天皇の命を受けたなら、必ず従え。」という意識になり、そしてその中で、実は昭和天皇が思ってたわけではない、大東亜戦争という形に入ってしまったということですね。でも、今、「日本を取り戻そう」と言ってる人たちは、この大日本帝国憲法の精神に戻ろうとした。では現在、今上天皇はどんな発言をされてきてるか、今、沖縄に行かれて。

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[田中]平成13年、日韓共催ワールド・カップの前年、「私自身としては 、桓武(かんむ)天皇の生母が百済の武寧(ぶねい)王の子孫であると続日本紀(しょくにほんぎ)に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」。主語は「私」です。そして平成25年には「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました」。「日本」が主語になっています。すなわち、「今度の憲法変えろ」、「元首は天皇である」とおっしゃってる方々はまさに「承詔必謹」が2番目の意味になったときに、これに耳を傾けるのか傾けないのか?お怒りになる方がいるかもしれない。いや、傾けないならば「私は違う」というのも人間です。でも、大日本帝国憲法のような制度(への復古)を求めながらこの発言に耳を傾けないということになると、美濃部達吉氏が述べた天皇機関説(を批判した側こそ、よりたちの悪い天皇機関説)のご都合主義になってしまうということですよね。

[堀](天皇のおことばを)利用しているのでは、というような感もありますね。

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[田中]で、これは1945年9月、皆さん誰もが知っている映像ですね。

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[堀]マッカーサーさん、そして昭和天皇

[田中]この写真を見ていろんな思いがあられたかもしれませんが、「承詔必謹」が実はここで3番目の変化(意味合い)になって、つまり、「アメリカの言うことには、私たちは、耳を傾けるだけでなくて従おう」という話になってきた。

[堀]なるほど。

[田中]すると「保守」という人たちが、実は大変にいびつな「承詔必従(しょうしょうひつじゅう)」になってしまったのではなかろうかということですね。

[堀]そうですね。確かに、「日米同盟強化」と言いながら「かつての日本を取り戻せ」と。

[田中]パートナーだから、相方が歩むべき道を見失ってるときには、きちんと、文句じゃなくて助言をしてあげたり、諌めてあげたり、提言をしてあげるということがお互いにするべきだという。

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[田中]この間に、3月26日に訪朝を習近平氏に要請をして快諾をした。翌日27日にはホワイトハウス金正恩氏が訪中したことを中国が説明に行っています。28日には、楊潔篪(ようけっち)氏(政治局員 習国家主席の特別代表)これは御存じのように大変な人物。韓国のソウルの青瓦台で、鄭義溶(チョ・ウィヨン)さんという、対米関係を扱っている(国家安全室長で)、こないだの訪朝団の代表(を務めた韓国の閣僚級)に説明をしてます。

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[田中]その他こういう具合に(4月27日には南北首脳会談も決定)なってきている。それに対して日本は「重大な関心を持って情報収集に努めている」と、「中国から説明を聞きたい」。「この変化は日本がリーダーシップをとってきた結果だ」と語った。じゃあ、貿易戦争に関して。実はですね、「あまり日本に影響がない」と言われているんだけれども、でも、カナダとかブラジルとかメキシコは除外なんですよ。EUもねアルゼンチンも(オーストラリアも除外)。(しかも)韓国は日本の2倍アメリカに鉄鋼を輸出してるわけですよ。

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[堀]除外でしたよね、韓国も。

[田中]そうです。となると、日本は、これに対してきちんと意見をするべきではなかろうかと。

[堀]完全に日本も、「はい、交渉をこれからやっていきますよ」と。

[田中]以前にお見せしたんですが、日本では日米安保を作ってくれた大変な人だと言われてるジョン・フォスター・ダレスはどんなことを述べていたか。

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[田中]「日本国民は、アングロ=サクソン民族のエリート・クラブ正会員として扱って欲しいという強い願望を抱いている。名誉白人を目指した。」と。でも日本人のレイシズム、彼が実際述べていることで、活字に残っているわけです。「欧米の劣等感がある。だけどアジアでは自分たちが一番すごいと思い込んでいる。」んだと。「その相反する屈折した感情=アンビヴァレンスを巧妙に利用せよ。」と。「日本国民は、我々白色人種に従属する一方、アジアの黄色人種の中で孤立し続ける。」お怒りの方もいるかもしれないけれども、でも、これは私たちは肌が黄色いのに心の中だけ「白いバナナ」になってしまっているじゃないのかと。本当の保守って、鎖国をしようということじゃなくて日本を愛しながら世界と協調することです。さて、今私は第4番目の「承詔必謹・しょうしょうひっきん」になっているんではないかと思うんですね。ということは「安倍さんがおっしゃってることは全て皆従わなくてはいけない」みたいな具合になってはきていないかということですね。海外のメディアが皆書いているのはネポティズム縁故主義 népotisme)。あ、そう、丁度あと10秒で・・・。

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[堀]タイマーを今日はかけてて(笑)。

[田中]今日は黒田さんの為にすいません。10秒でやります。「縁故主義 népotisme」って海外のメディアに書かれちゃってるんですよ。ってことは今まではね、「アメリカに従えないから日本を駄目だよ」って言われて(田中角栄政権を始めとして)政権が変えられて、でも今回は(他の先進国の反応は)やっぱり「君たち(日本)の倫理は(いったい)どうな(ってる)の?」ということです。安倍さんは3月25日に自民党大会の懇親会を途中退席されて世界ではカルト集団と呼ばれている、残念ながら、日本会議の地方議員連盟で挨拶をされた。あるいは、元大統領でトランプ氏とは犬猿の仲とも言われているオバマ氏とお寿司を食べちゃった。

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[田中]そしてもう1個は、放送法の4条を、リフレ派の人たちによって変えようという形になると、これは私は予想外の出口戦略になって、(異次元金融緩和の出口戦略は時期尚早と強がっている)黒田さんが作らないよう(な墓穴という出口戦略という)形になっちゃってんじゃないかと。

 

田中康夫の「だから、言わんこっちゃない!」 Vol.255『元祖「脱記者クラブ宣言」Y’assyが語る! 内閣の送り人となるか、放送法4条改正(涙)』

[堀]黒田総裁のね、日銀の。

[田中]ということですね。ですから、お怒りの方もいるかもしれない。でもやっぱり日本が、まさに孤立をしないためには、もう一度本来の、4番目から、新しい5番目の、国民の声を聞く、世界の声を聞くという「承詔必謹・しょうしょうひっきん」にもう一度改めるべきなのではないかと思います。

おまけ「反応するツイート集」

◎「香ばしい篇」

◎「更なるおまけ篇」

 

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